Lonely brave,Sevens sword   作:ゆーま@疲れたよ…

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 他の作品書いててむしゃくしゃしたから「よし! 別のを書こう!」ってなったから書いてみた。
 初めての作品『ひとりのゆうしゃと7本のせいけん』の物語バージョンです。

 文才が微塵も感じられないのは仕様(力量不足)です。


過去―プロローグ

 ――どうしてこうなってしまったんだろう。

 敵の本拠地である魔王城でそう呟く。

 ぽつりと呟いた独り言は虚しく虚空に吸い込まれた。

 ここには自分以外、誰もいない。

 城の主である魔王も自分の足元で血を流し既に息絶えている。

 そう、生きている者は自分以外誰もいないのだ。

 感情の篭らない瞳で天井を見上げる。

 大穴を開けた天井の向こうには漆黒の海に浮かぶ満月と、月を囲んではしゃぐように煌く星達。

 自分はあの満月のようになりたかった。

 だが、もうなれないのだろう。

 自分の周りにはもう星達はいないのだから。

 

 

 

 

 

                 独りの勇者と7本の聖剣

 

 

 

 創歴480年、俺が生まれた頃から人と魔族の争いは激化し、人は各地で敗北を喫していた。

 それもそうだ。

 人は魔族に比べ大きく能力で劣る。

 魔族の中でも代表的な魔人。

 魔人1体に対し、騎士の中でもエリートの騎士、近衛騎士が20人束になってかかっても殺しきれないほどだ。

 人が争いに勝利するには大きな力が必要だ。

 そう、例えば人でありながら魔王をも超える力を持つ者、勇者が現れる、とか。

 

 しかし現実はそううまくいかないものだ。

 幼い頃からさんざん『いつの日か勇者様が現れて私達を救ってくれる』なんて親が言ってきた。

 だが勇者なんてものが現れることなく村は魔族の襲撃に会い、両親は救われることなく死んだ。

 果てしなく残酷で果てしなくままならない。

 結局現実とはそういうものなのだ。

 

 

 親が死に、孤児となった俺は孤児院に引き取られた。

 孤児院での生活は貧しく、ひもじい日々が続いたがそれでも俺は引き取られる前より随分楽しく感じられた。

 なぜならば生まれて初めて友達が出来たからだ。

 元々無口で表情の変化に乏しい俺は友人と呼べるものがいなかったが、引き取られてからは苦楽を共にするという意味でも心が繋がった友達が6人もできた。

 

 

 孤児院での生活を10年もすれば俺たちは独り立ちするのに十分な歳になり、皆思い思いの道を歩むこととなった。

 騎士を志す者、僧侶となり人を癒す者、まだ解明されきれていない魔法を研究するために魔道士となるもの、様々な道だ。

 そういう俺は死んだ親の営んでいた鍛冶屋を継ぐことにした。

 

 

 奇跡的に残っていた自宅から鍛冶に関する資料を引っ張り出し、独学で鍛冶というものを学んだ。

 5年間修行し、なんとか下級の魔物くらいなら切ることができるくらいの剣を打てるまでにはなった。

 それくらいの頃だろうか、数少ない友人の中でも最も仲の良かった『親友』が晴れて騎士になることが決まった。

 俺は祝いに何か買ってプレゼントしようとしたが『親友』は俺の鍛えた剣が欲しいと言った。

 俺が鍛えた剣より他の鍛冶師が鍛えた剣のほうがマシだと言ってやったがあいつはそれでも俺の鍛えた剣が欲しいと言ってくれた。

 とても嬉しかった

 だからそれから1年間は町で鍛治屋を営みながら『親友』に贈る剣を寝る間も惜しむほど鍛え、魂を込める勢いで兎に角鍛えて鍛えて鍛えまくった。

 完成した剣は飾り気もなく、とても質素なものだったが切れ味や強度は他の作品を大きく超える出来、いや、そこらの鍛冶師にも到底真似できないようなほどの完成度となった。

 そして俺は完成した剣を『親友』に贈った。

 

 

 

 その剣がきっかけで新しい物語が始まるとも知らずに。

 

 




 割とシリアス成分多めでお送りします。
 ちなみに書き置きなしなので今回は予告のようなもの。
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