神狼がケモナーなのは間違っているだろうか   作:シグナルイエロー

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黒ギャルは隊長時代の容姿髪型の14歳、わんこは人化モードでヒアウィゴー✌('ω')✌三( ✌'ω')✌


黒ギャルとイケメンわんこ

極東、その島国を支える四大貴族の中で唯一の獣人貴族、四楓院(しほういん)家。

 

その門前には三人の影があった、これから旅立つ女性の猫人(キャットピープル)そしてその従者である狼人(ウェアウルフ)、そして女性の弟であろう猫人の少年が姉との別れを惜しんでいた

 

「ね゛、ね゛ぇざまあああああああああ!ね゛姉様とお別れな゛ん゛でい゛や゛でずうううううううう!うおえ!うおろっろろろろろろろろろ」

 

・・・惜しむどころじゃなかった、文字通り血の涙を流して、あまりのショックに嘔吐までしている

 

まだ男の子と呼べるであろう少年が姉に涙とその他諸々を流しつつ勢いをつけてすがっていったが、姉はそれをひらりと躱す

 

結果、弟の方は地面に勢い良く地面に頭を擦り付けることとなる

 

「ね゛、姉様ひどいですうううう」

 

「やかましいわ!!男がいつまでもメソメソと泣いておるのではないわ!!それでもお主は儂の弟か!!!」

 

少年を叱り付ける女性は綺麗なショートヘアの黒髪にピンと天を突く猫耳を生やした健康的な小麦色の肌をした美しい女性だ

 

ちなみに弟の方は胸があるかないかでしか判断できないほど姉と瓜二つの容姿をしている、その道の方々からすれば生唾ものの美少年である。

 

姉の方の名を四楓院夜一(しほういん よるいち)

 

弟の方は四楓院夕四郎咲宗(しほういん ゆうしろうさきむね)

 

現在の四楓院家21代目当主直系の娘と息子である。

 

「既に22代目当主はお主に決まったんじゃ、そうなると儂はどこぞの貴族のアホどもに嫁に入るしかなくなる、親父殿でも四楓院家に取り入ろうとするバカどもの誘いを断り続けるのもその内限界が来よう、そうなる前に出家せねばならんことはお主も重々承知しておろう、それとも何か?お主は儂がじじいの様なアホ貴族に嫁に行った方が良いとでも言うか?」

 

「ち、違います!そもそも、その前提からそ間違っているのです!当主となるべきは私ではなく姉様であるべきです!私より姉様の方が圧倒的に強い上に人望もあります!!姉様が当主になりさえすればその問題もすべて解決するではないですか!!!」

 

「・・・かもしれん・・・が、女が当主になった例は今までにない、なったとしても家臣の中だけでなく外部からも余計なやっかみを受けることは想像に難くない、儂はそんな面倒ごとはごめんこうむる!都合のいいこと・・・っではなくて、こればっかりは親父殿と主神様がお決めになったことじゃ、文句を言うでないわ!・・・それに儂自身お主に発言したその力はまさしく四楓院家だけでなく主神様のお力を体現したものだと思っておる。」

 

「そんな!これは姉様に教えていただいたおかげで発言した力!それに練度は姉様の10分の1、いえ100分の1にも及びませぬ!!いまからでもどうかお考え直しください!!」

 

地に手を着き頭を垂れ、次期当主である弟の夕四郎は姉の夜一に懇願するも、夜一は弟を立たせると指で優しく涙を拭い頭に手を乗せ説いてくる

 

「既に決まったことを覆すことは儂の本意ではない、まったく、次期当主がそうそう気安く頭を下げるでないわ、それにお主の『瞬閧(しゅんこう)』は儂と違い主神様か司る属性と同じ炎、まさに天照大御神(あまてらすおおみかみ)様のお力をその身に体現した技じゃ、もっと自身を持たぬか、たわけ者。」

 

「うぅ、ですがっ・・・」

 

「夕四郎様、もうそこまででよろしいでしょう、自らで一度決めたことを覆すのは我々の知るお嬢ではない」

 

「左陣・・・」

 

今まで姉弟(きょうだい)の最後になるやもしれぬ別れを邪魔せぬようにと黙っていた従者が口を開く

 

名を狛村左陣(こまむらさじん)、出家する夜一に唯一付いていく狼人の従者である

 

「っ左陣からも説得してくれよ!」

 

「お嬢に言うことを聞かせられるのは山本家の源流斎殿と天照(あまてらす)様のみです、私、いえ、私達の言葉では暖簾(のれん)に腕押しもいい所ですぞ」

 

「うううう、う~~~」

 

「ま、そういうことじゃ!ではな、あまりダラダラしていると船に間に合わなくなる、行くぞ左陣!!」

 

「はっ!」

 

「あ・・・」

 

これで本当に別れだと思ったのだろう、さすがの夕四郎も口を紡ぐ、去って行く姉と従者の姿を見送るだけとなった

 

「夕四郎!!」

 

そこに振り返った姉が声をかけてきた

 

「四楓院と天照様を・・・頼んだぞ」

 

その瞳の中にある光には、その光、その信頼に答えたいと思わせる。

 

弟である自分すら引きつける神々の魅了にも似たようなカリスマ

 

(やはり、姉様の方が当主にはふさわしいですよ・・・)

 

夕四郎は自然と片膝を付き、泣いている顔を見せないように姉に誓う

 

「・・・っっはい!!お任せください!!姉様が世界のどこにいようと四楓院と天照様の威光が聞こえるよう尽力いたします!委細お任せください、姉様はどうか・・・ごゆるりと」

 

「うむ!任せた!!」

 

そうして夜一は気を利かせ先に行っていた狛村に追いつくため足早に去って行く、その顔は弟とは違い何かをやり遂げたような晴れやかな顔だった

 

これがこの姉と弟の今生最後の会話となった・・・かどうかはまだ分からない

 

 

==========================

 

 

「・・・本当によろしかったのですか?」

 

夕四郎と別れてからしばらくして狛村が急に口を開いた

 

「なんじゃ、お主までまだグチグチと言ってくるのか?」

 

「いえ、そっちではなく、お嬢が持ってきた荷物の方です」

 

夜一は荷物を麻袋一つにまとめているように見えるが実際は見た目よりも多く入る超が付くほどの高価な魔法具(マジックアイテム)

 

「ナンノコトデスカ・・・じゃ」

 

「声が裏返っている上にいつもの口癖が変になっておりますぞ、どうせお家の高価な魔法具(マジックアイテム)でも持ってきたのでしょう?」

 

「え、う、うむ!!ちょろ~っと色々拝借してきてな!ちょろいもんじゃハハハハハハ」

 

 

「「・・・・・・・・・・・・・」」

 

 

「みぎゃ!?」

 

「・・・おい、アホ猫、何盗ってきた、正直に吐け」

 

狛村サン、いきなりのマジギレ寸前の顔で、自分の主人にアイアンクローである、それ従者がやっちゃいけないことの代表技っすよ狛村さん

 

だがそれもしかたがないことかもしれない、幼少の頃に偶然にも夜一の気まぐれにより拾われ、それ以来仕えてきた狛村の経験上この恩人であるアホ猫がこのような反応をするときは大概が面倒な、それもとびきりの面倒ごとを起こしているのである

 

「じゃ、じゃから、ちょ~っと高価な魔法具(マジックアイテム)じゃよ?っあ!?」

 

狛村は問答無用で夜一から麻袋を引ったくり中身を物色していく、その中に有り得ないものを発見する

 

「っっな、ななななな、何を考えとるんですか、あんたはああああああああ!?」

 

 

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一方その頃、四楓院家

 

夜一から四楓院家と神を任された夕四郎はやる気に満ちていた

 

(姉様の期待に応えられるようにさっそく!!・・・・・・何からすべきだろうか?・・・姉様の様な当主になるためにはまず-)

 

そんなことを考えつつ、旅館のように長い廊下を歩いていると目の前からダッシュでおっさんが走ってきた

 

「夕四郎ううううううう!!」

 

「あれ、父上?どうしたんですかそんなに急いで、(かわや)なら逆ですよ?」

 

「ちゃうわい!、あのアホ娘はどこいった!」

 

「え、姉様ならもう旅立たれましたけど・・・」

 

それを聞いておっさん、改め四楓院家現当主は顔を絶望に染める

 

「お、遅かったか・・・orz」

 

 

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狛村が見つけた物、それはある魔法具(マジックアイテム)であった、当然、狛村の狼狽えぶりからしてただの魔法具であるはずがない、しかも一つではなく複数だ

 

「し、四楓院家の家宝を、しかもそれを複数持ち出すとか、ルパンでも盗むお宝は一つだけですぞ!?」

 

「夜一はとんでもない物を盗んでいきました、それは四楓院家の家宝全てです」キリッ

 

「キリッ、じゃねーよ!ってか全部!?どーすんのこれ!?どーしよこれ!?あんた今すぐ家に戻って土下座してこれ返してこい!!家どころか国にすら帰れなくなりますよ!?」

 

「べっつによくね?儂あの堅っ苦しい生活にはホント辟易しとったんじゃよ、ぶっちゃけ夕四郎が当主に決まった時は心の中で『ヨッシャ!!』って思ってたし」

 

「あんたは良くてもこっちは良くないんですよ!色々お世話になった方々に偶に挨拶とかに帰りたいなー、とかくらいは思ってますからね!?」




あの作品で獣枠はこの二人しか思いつかん・(;´Д`)ウウッ・
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