Fate/TriangleOrder 〜三位一体のサーヴァント〜   作:白花 頼羅

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改めまして、
Fate/TriangleOrder始まります。

設定の矛盾とか出ないように頑張っていきたいです。


第零幕 ー2人+1礼装のサーヴァントー

 

Side:ヒスイ

 

どこかの平行世界には、“クラスカード”なる英霊の力を自分に宿す礼装があるらしい。

 

僕はその力を手に入れてしまった。

高位の魔術礼装なしにこの身一つでその奇跡を体現してしまった。

 

「ねぇヒスイ。そろそろ諦めたほうがいいんじゃないかな?」

 

目の前には、かつての親友(執行者)。

魔力回路がほぼ焼き切れ、満身創痍な僕。

 

…ああ。

僕にはやっぱり君を殺せない。

 

「オレがヒスイを開放してあげる。

痛みは一瞬だよ。…先に逝って一葉と待っててよ。

オレもすぐ逝くから。」

 

だけど、力を手に入れてしまった直後、初恋の少女(目の前の彼の姉)は魔術協会に殺された。

…僕をかばったせいだ。

 

それから目の前の彼は…仁はあっという間に壊れた。

 

元々ネジは外れていた。

かろうじて彼がヒトであれたのは、一葉がいたから。

 

……仁は僕を殺すために執行者になって、人外を殺す技術を磨いた。

 

そう。

過去を、未来を踏み荒らす僕は“世界”の敵なのだ。

 

僕こそが悪で(正しくて)彼こそが正義(歪んでいる)。

 

グサリ。グサリ。

 

「ごはっ…」

 

仁は無言で、歪んだ笑みを貼り付けながら僕を黒鍵で貫き続ける。

 

ぐさりぐさりぐさりぐさりぐさり…

 

何本刺されたからわからない。

 

気づいたら仁も自分の胸に黒鍵を突き刺してた。

 

なぜか周りは火の海。

…

 

ほとんど感覚がない右手に重なるのは、仁の右手。

 

「今度生まれ変わったら、3人で、平和に…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

ーーーーー

 

 

ずいぶんと懐かしい夢を見た。

時間の概念の外にある“英霊の座”に来てから何年経ったかわからないけど、とりあえず今まで聖杯戦争その他降霊術で呼ばれた回数は計6回。

守護者として呼ばれたのは数知れず。

 

僕は“アラヤ”に属する英霊だ。

…なんでこんな血生臭い方の抑止力として働いているかって?

身につけてしまった力が力だったため、死んだあとすぐに世界の“裏側”に閉じ込められそうになったから、仁が世界と契約して僕を繋ぎ止めてくれた。

「ねーヒスイ。す・ご・くヒマなんだけど。」

「この記録でも読んでなよ。弓のエミヤさんから借りてきたものだけど、なかなか面白いよ。」

『(*´∀`)』

同じ座に僕と仁、礼装扱いで一葉…の魂の一部を拾ってもらったから。

あとは伝承がどマイナーな逸般人とか色々重なってアラヤとしか契約するしか僕たち3人が一緒にいられる方法がなかったんだ。

「エミヤにぃの記録?おー、すっごい愉悦が散らばってそう!」

……通常なら他の英霊の記録を借りるなんて芸当できるわけが無いのだけれど、僕の力は“英霊の座”からデータを自分に“夢幻召喚(インストール)”するというもの。

…。しかも、指定しない限り、全ての英霊と繋がる可能性があるとんでもないチートだ。

 

その能力の副産物として、英霊の座の“位置”を把握している…まぁ、知り合いの英霊の記録を本人の許可さえ降りれば本の形にして閲覧・保管ができるから、退屈な“待ち時間”を勉強しながら乗り切れるんだ。

 

……え?

なんで殺し合った仲で同じ座にいるんだって?

そりゃ、次こそ3人でずっと一緒にいるって約束したからね。それを仁が叶えてくれただけ。

 

…たとえ生まれ変われたとしても、それは僕らじゃないから。

例え世界を守るために度々殺戮マシーンとして仕事させられたとしても、3人一緒ならそれでいい。

 

それでいいから。

 

「……ん?」

おっとこの感じは7回目だね。

「うんうん…待ってたよ!聖杯戦争!」

『( ´•ω•` )』

「うん。…今度はキレイな聖杯だといいね。」

参加した聖杯戦争のうち2回…冬木の第4次と第5次だっけ?なんか“この世全ての悪(アンリマユ)”に聖杯が汚染されててねじ曲がった形でしか願いを叶えない仕様になっててドン引きしたなぁ…。

まぁ、僕が思いつく限りの浄化系宝具持ち英霊の力を使いまくったからそんなことは無くなったけど…。

その結果が僕らの生きていた時代の第6次聖杯戦争だったとは…。

 

………。うん。細かいことを気にしてたら記憶の摩耗が加速するだけだしやめよう!

 

「よし!今度こそ一葉が喋れるように頑張ろう!」

「うん!」

『(`・ω・´)』

 

僕らが聖杯に望むのは一つ。

一葉の魂の修復。

今の一葉は6,7歳の容姿で、言葉を失っている状態だ。

例え英霊に至るほどの力はなくても、正常な聖杯の力を使えば欠けた魂の修復ぐらいは楽勝のはずだ。

それが終わったら本当に3人で座にいられる。

 

英霊2人&礼装1人で手を繋ぎ、“門”をくぐる。

 

そして見えたのは、僕らの最後を思わせる炎の海に包まれた日本の地方都市。

 

というか、見覚えがある。

第5時聖杯戦争の時の冬木市だ。

 

さて、僕らのマスターは…

 

 

……………え?

なんであなたがここにというか性別が明らかに違…。

いや、まずはあいさつしなきゃ。

 

「…問います。」

「キミがオレたちのマスター?」

『(´-ω-`)?』

 




設定
・“夢幻奏者(インストーラ)”
真名:ヒスイ・クラインシュミット
 とある世界で封印指定級の魔術を編み出してしまったがために魔術の世界の住民からその体と命を狙われた。
逃亡生活の末、ついにいろんな意味でぶっ壊れた仁に殺された後、仁が世界と契約したと同時にアラヤ側のサーヴァントとなった。金髪緑眼のイケメン。3人の中で一番の苦労人枠。

・“狂喜の執行者”
真名:間桐 仁
 とある世界で間桐の家に生まれ、(多少)マイルドになった蟲蔵で魔術の修行をつんでいた少年。ヒスイとは幼馴染で、姉の一葉とヒスイをくっつけようとしていた。しかし、ヒスイをかばった一葉が殺されてから完全にイカれた。ヒスイが裏側に引きずり込まれそうになった時に正気に戻り、世界と契約し、条件としてヒスイを繋ぎ止め、一葉の魂の一部を拾った。白メッシュ入のサラサラ紫髪で紫目の男の娘。

・“礼装:双剣 対束・夢慈(ツイタバネ・ユメイツクシ)”
真名:間桐 一葉
 仁の双子の姉で、ヒスイの初恋の相手。魔術の鍛錬は一切していないが、道具作成や武術が得意だった。
しかし、ヒスイをかばって魔術の世界の住民に殺された。
本質が“双極”だったため、2人がサーヴァントになった時、対の属性を帯びた双剣を投影する礼装になった。
青髪ツインテ(ぱっつん)の美少女。

サーヴァントとしてのステータスは次回書きます!
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