Fate/TriangleOrder 〜三位一体のサーヴァント〜 作:白花 頼羅
今回はぐだ子視点です。
誤字脱字あったら遠慮なく誤字報告お願いします!
Side:マスターの少女
「問います。」
「キミがオレたちのマスター?」
私のサーヴァント、マシュが設置した召喚サークルから最初に召喚したのは、3人…いや、二人組のサーヴァントと人型の礼装。
「うん。私があなた達のマスターだよ。」
「…もしかして、名字が衛宮だったりしませんか?」
そういえば金髪の丁寧な方の人が私を見たときものすごくうろたえていたような…。
知り合いに似てたのかな?
というか、絶対そうだ。
だって、私の名前は
こんな美形揃いの集団に会ったことないのに一方的に名前を知られているということは、彼らが生きていた時代に私、もしくは私とそっくりの見た目の同性の別人がいたということなのだろう。
「私の名前は衛宮 理人。リトでいいよ。
よろしくね…えっと…?」
「僕はルーラー…ヒスイ・クラインシュミットです。」
「オレはアヴェンジャーの間桐 仁だよ!で、こっちが礼装の双極の巫女ことオレのお姉ちゃん、間桐 一葉!」
ぺこり、と小さい女の子がお辞儀する。
…って、え?お姉ちゃん?こっちのちっちゃい子が?!
……英霊って、不思議。
「リト、マシュ。召喚は無事にできたようね………って、
はああああっ?!」
「おー、こりゃまた珍しいクラスのサーヴァントを呼んだな嬢ちゃん。」
ちょっと周りの見回りに行ってたオルガマリー所長とキャスターが戻ってきた。
ヒスイくんたちを見た所長は悲鳴を上げ、キャスターは苦笑いをする。
「あれ、ランサーさんだ。なんでキャスタークラスになってるの?」
「ほぅ…ランサーのオレを知っているとは。
坊主。何もんだ?」
あれ?ここも知り合いなのかな?
「僕が別の聖杯戦争で貴方に師事していた時期がありまして…。」
「オレは神父のおじさんとの繋がりでちょっとね。」
「サーヴァントに武術を教えるとは…。」
「余裕があったら記録でも見て来ればいいと思いますよ。あと……当時はまだ人間でしたからね。」
「サーヴァントとその予備軍に揉まれてきたから第6次の頃には人間やめてたよねヒスイ。」
『ε-(‐ω‐;)』
「聖杯は5回しか行われていないはずよ。…ということは、貴方たち、未来の英霊ね?」
冷静になったっぽい所長の言葉に3人はうなずく。
「マスターたちがいた時代は西暦2015年。…ええ。僕らはそれより後に英霊になりました。」
へー。英霊の座に時間の概念は無いって聞いてたけど、本当に未来の英霊っていたんだね。
どんな英雄なんだろう?
「…っと。話はここまでみたいだね。」
「マスター。指示を!」
マシュに言われるまで気が付かなかった。いつの間にか骸骨たちに囲まれてる!
「んー…2人は何ができるの?」
「マスターが望む力があるなら言ってほしいです。
……僕の力は“そういうもの”なので。」
「オレは文句なしの前衛!黒鍵と八極拳で容赦なく粉砕しちゃうよ!」
一葉ちゃんはいつの間にか双剣を持っていて、私にそれを差し出す。
「私に?」
『(゚▽゚*(。_。*)』
小さな花の装飾がキレイな薄くてよく切れそうな短剣。
不思議と手に馴染む。
「…対束と、夢慈?」
「わぉ。無意識のうちに剣の情報を読み取れちゃうなんて!投影魔術の素質あるんじゃない?」
「…。あくまで万が一のためです。絶対に前に出ないでくださいよマスター!出たら盾の子が泣きます!」
「泣きはしませんよ?!」
「わかってるよ。……。
マシュは敵を押しとどめて、仁くんはマシュが止めた敵に止めを。キャスターとヒスイくんは後衛で2人をフォロー。」
「了解です。マスター。」「りょーかい♡まっかせといて!」
「おう。任せな!…で、金髪の坊主は後衛できるのか?」
「ええ。……投影開始。」
ヒスイくんの手に白い弓が現れる。
「これくらいのエネミーならとっておきを使わなくとも殲滅可能です。…投影、偽・勝利すべき黄金の剣。」
今度は西洋剣。…何をするんだろう?
「仁!その場から盾の子を連れて離脱!」
「もうやってる!」
「お、おろしてください!」
ヒスイが何をしようとしているのか知っているらしい仁くんはマシュをお姫様抱っこして離脱していた。
…ヒスイくんは西洋剣をまるで矢のように弓につがえた。
……え、まさか。
「我が放つ矢は幻想を打ち破らん…。“
うわ…ほんとに剣を矢にしちゃった…。
『(((;゚д゚)))クイクイ』
「はい、シールダーちゃん出番だよ。マスターとしょちょーさんは念のため伏せちゃって!」
「へ?」
わけもわからず伏せた次の瞬間、
激しい光と凄まじい爆風に襲われた。
「あれ…?見た目ほど強くなかったな。」
ヒスイくんは首をかしげている。
そこそこ大量にいたはずのエネミーは跡形もなく消えていた。
「マシュ。何が起きたかわかる?」
「……。」
「マシュ?」
マシュの顔が真っ青になっている。
小さな声で、
「そんな…ありえない。」
と呟いたのは聞こえた。
「ルーラー!貴方何を考えて宝具を爆破したの?!英霊にとって宝具は替えのきかない切り札でしょう!」
あ、所長が説明してくれた。
なるほど。
……
「何やってるのーっ?!」
今回の戦闘では、
・ヒスイくんは無茶を涼しい顔でやってのける。
・一葉ちゃんは不思議な双剣を作れる。
・仁くんはヒスイくんのフォローが得意。
っていうことしかわからなかったよ?!
この先どうやって作戦をたてればいいのかつい数日前まで一般人だった私にはわからない。
この道のプロであるオルガマリー所長もお手上げであることを認めたくないのかヒステリー起こして喚いている。
ドクターロマンは召喚前の通信を最後に全く話しかけてこない。
………。
「はぁ…。」
私、先行きが不安です。
ヒスイくんたちはゲームで言うとマシュより20レベルほど強い状態なので、雑魚戦闘では文句なしのチート枠ですが、オルレアン行く頃にはそんなに格差はなくなっている…はずです。
ヒスイくんが使う宝具の投影魔術は、英霊の座から直接宝具の情報を読み取って、彼の限界を超えない程度の劣化品を作り出すものです。
しかも、複雑な機能や使用者の限界を超えた魔力運用は不可能で勝利すべき黄金の剣とか作っても、“ビーム兵器”としての性質をかろうじて組み込んでいるだけで、ビームを撃つことはできません。精々詰め込んだ魔力という名を弾けさせて爆弾にするぐらいしか使いみちがないです。