俺は死んだ。
いや、死んだはずだった。
死んだ時は瞼が重たく開けようと思っても開けられず傷が痛むが眠るようにして死んでいった。
どのようにして死んだかというと、転生する人は大概トラックにひかれたり等、不幸な死に方をしてもう一度の人生を過ごすのが小説やマンガでの当たり前だが、俺の死んだ原因は自己中心的な理由で自殺である。
自殺した理由はただこの世界がつまらなかっただけなのと地獄か天国はあるのだろうか、あるのならばどのような所なのか知りたかったのである。
そして、死んでみると背に柔らかい物があり青い空が見えていた。現状が掴めず辺りを見回してみる。
頭が重たくあまり見回せなかったがそこで驚愕の事実が発覚した、なんと籠の中に自分が入っているという事が分かった。
更に訳が分からなくなりもしやと思って手を顔の前にもってこようとするが手も動かしずらく顔を動かしてやっと自分の手を見れた。
すると、やはりというか手が赤ちゃん並に小さかったというか今までの情報を合わせると、どうやら俺は赤ちゃんになってしかも捨てられているらしい。
(さて、これからどうするか)
等と、今考えてしまう。
赤ちゃんの体だと動こうにも体に力が入らない。
更にこのまま捨てられたままだと飢えで死んでしまうと予想がついてしまったからだ。
しかしそんな不安を消してくれる自体が起こってくれた。
いつの間にかそこに人というか人に大きな兎耳を付けた様な見た目の人が現れ、俺を抱き抱えそのまま建物の中に入れてくてた。
そして、中に入ると聞きなれない言語が飛び交っていた。単に俺の耳が悪いだけかもしれないがどんなに聞いても、ニュース等で聞く外国語、日常で使っていた日本語とも全く異なっていた。
そして、さっきとは違うベッドで寝かされる。周りには俺と同じ位の歳の子共達が数人いた。
そして、数年の時が経ち歩けるようになる頃には、この世界の言語にも慣れて意味も理解できるようになった。
(赤ちゃんの脳は凄いな)
と、感心した。ちなみに俺の名はキリヤと言うらしい。
今は、速く長く歩こうとして色々な所をコケても歩き回った。
その結果面白そうな物を見た。外では俺よりも歳が上の人達が外で前の世界では、アニメか小説、マンガ、ゲームの世界でしか見た事がない魔法のような物を練習しているのである。
やはり前の世界では出来なかった事がこの世界では出来るとなると使いたくなるのは当たり前の様な気がする。
(明日から魔法はどうやって使うのか研究開始だ)
と、心の中で思って、ある程度動けるようになった体を動かして、どこで研究するのに最適かを考えて部屋の隅っこで人が居なく人の目にもつきずらい場所があったのでそこで研究をしようと決めて、もう遅いのでみんながいる場所に戻る。明日が楽しみだ。
次の日。昨日決めておいた場所に移動する。やはり人が少なく人の目にも付きずらそうな場所だ。
そこに座り見おう見まねで魔法を使おうとする。
しかしというかやはりというか全く出来る気配が無い。
そこで魔術があるのならば、それを使う魔力的な物があるのではないかと思い瞑想的な事をしてみる。
するとぼんやりと白い球体が見えてきた。これが魔力かと思いどうやって扱うのかを考えたが、思いつかず初歩的なもので右手に動くようにイメージしてみる。すると球体から白い線のような物が流れた。
(こうやって使っていくのか?)
と、少し簡単過ぎて疑問を持ってしまったが、これから使おうとすると全く持って出来なかった。
(これは、難しいな。)
と思い。必死に使えるようになるまで練習した。
昼の時間になり、昼食を食べる合図が合ったので昼食を食べに行こうとするとかなりの倦怠感が体を襲った。
まさかと思い瞑想的な事をすると白い球体がかなり小さくなっていた。
(これが魔力が少なくなると起こることか。)
と考えて
(今日はもう止めておこう。)
と思い、重い体を必死に動かし他の人達がいる場所へ行った。
すると、「大丈夫?」と心配する声があったので適当に「大丈夫。」と言って適当に誤魔化した。
(俺は今そんなにひどい顔をしているのか。)
と思い次からは魔力量にも気を付けていこうと思いながら昼食をとった。
立ち上がった時、右手から落ちた細かな鉄片に気付く事も無く。
次の日から慎重に魔術の研究をしていた。
一回に使用する魔力量を確かめて今度はある程度の魔力を残して安全に研究していく。そのような研究中いきなり
「一緒に遊ぼ。」
と、いきなり言われて驚いて見てみると俺と同じ位の歳の子が他の子と一緒に言ってきたので最初は断ろうと思ったが、もう魔力もボーダーラインに近いので
「ああ、いいよ」
と言って今日は他の子と一緒に遊んだ。
次の日、昨日寝る前に考えた事を試してみようと思った。
それは、魔術を使おうとするのでは無く魔力自体を使って何かをしようとする事だ。
今までの研究で魔力の流し方は大体分かっている。
そして、魔力を適当に腕へと流して見るがこれまではいつもどうり、ここから腕から手へと魔力を集中させていく。これでも、変化は見受けられずに一回解いてしまう。
そしてさっきと同じ動作をして、今度は手に溜めた魔力を掌に集中させる。すると掌に少し光る球が出来たので
(よっしゃ!)
と思いこれを放てるかどうかを確認しようとしてしまい慌てて止める。
魔力にたいする知識が皆無なのでこれを放ったらどんな被害が出るか分からないので止める。
しかし、掌に出現させた球の消し方が分からず少し慌ててしまうが、自分の魔力だこの球を霧散させる様にイメージしてみると、その球は霧散して消えていった。無事に消えて安心したが突然
「今のは魔力弾ですよね。どこで覚えたんですか?」
と、やたら凄い迫力で言ってきたので驚いて声のした方を見てみると俺を拾ってくれてこの孤児院の院長であるリリー先生がそこにいた。返答に困っていると
「こちらに来なさい。」
と言い方は優しいのに妙に迫力のある声で言われてその通りにリリー先生の行く方へ付いて行く。周りの子供達の視線が全てこちらに向けられている気がする。
リリー先生が来たのは院長室で改めて
「あれは、どこで覚えたんですか?」
と聞かれたので隠す事でも無いと思うので正直に
「三日前辺りから自分で研究してました。」
と正直に答えたら
「誰かに教えてもらったのでは無いのですね。」
と聞かれたので
「はい。」
と答えると、驚いた顔をするもすぐにいつもの優しい顔になって視線を合わせてこう言ってくれた。
「いずれ魔力の使い方等を教えますから今は研究でもしないで下さい。間違って発動してしまったら周りの子供達を怪我させてしまいます。ですから今は使用しないでくださいね。」
とさっきの様な迫力は無く優しい顔で言ってきたので、そこに少し驚くも自分の軽はずみな行動を恨んだ。
少し考えれば分かった事なのに周りの子供達の危険性を考えずに行動してしまったのだ。だからこの言葉に素直に従うしかなかった。
「はい。」
としっかりと言って、リリー先生が
「それでは、みんなの所に戻りなさい。」
と言うので俺はその場を後にした。
そして、元いた隅っこの場所に戻る前に「何があったの?」と聞く子供が多かったので聞いてきた子供に「何でも無い。」と言って撒こうとするが「絶対何かあったやろ。」と言ってくるので「本当に何でも無い。」ともう一度言って、元いた隅っこで壁を背もたれにして寝たふりをした。やはりまだ何かあったか聞こうとするので全て無視した。
それから数年が経ち6歳位になると下の子供達の面倒を見なくてはいけない。
この孤児院はリリー先生の様な獣人種の様な人がが多く居るような気がするが、体の一部がその動物の耳になっている程度で、人と変わりはないので差別される事はそんなに無いと思うのだが、前の世界では黒人を差別されていた様に獣人種を差別する奴が出てくるだろう。
そんな奴がいたらぶん殴りたくなるが最初は話しあおう。
話は戻るが下の子供達の面倒というのも簡単なものでただ遊んであげるだけの簡単なものである。
しかし、周りの子供達とは馴染めず、一人でいる子供がいるのでその子供に声をかけてみる。
「他の子と遊ばなくていいのか?」
と声をかけてみると髪の色が茶色がかっている女の子が
「遊びたいけど、どうすればいいのか分からない。」
と言うので俺は
「それは、簡単な事だ。一緒に遊ぼ。と、いえはいいだけのことだ。」
と言うも少女は黙ったまま動こうとしないので
(引っ込み思案なのだな。)
と思ったので、
「付いてこい。」
と言って少女を身近にあった遊んでいるグループに目をつけて
「この少女とも遊んでくれないか。」
と言った。するとそのグループから
「良いよ。」
と了承を貰ったのでその少女を預けて魔術の研究をしていた場所に戻ろうとしたが、あの時、俺を初めて遊びに誘ってきた黒髪の子供から
「一緒に遊ぼう。」
言われたので断ろうと思ったが茶髪の子供が心配だったので結局
「良いよ。」
と言って了承してしまう。遊びが、おままごとだったので役目は。兄だった。
(変な役目じゃなくて良かった。)
と思うのであった。
次の日、いつもの場所に居ると
「遊ぼう。」
と言ってくる子供達がきた。昨日と同じグループの子供達のようで茶髪の子も居るようで少し安心して、特に遊ぶ理由も無いので
「いや、今日は遊ばない。」
と言うと、黒髪の子が
「どうして?」
と聞いてくるので、
(面倒だな。)
と思って断る言い訳を考えていると、茶髪の子が目に入り、驚いた。その子が今にも泣きそうな顔をしていたので慌てて
「いや、気分が変わった。遊ぼう。だから泣くな。」
と言って頭を撫でるとさっきまでの泣きそうな顔が嘘の様に満面の笑みに変わった。
(黒髪の策略か?)
と考えるも子供がそんな事を考える事は無いだろうと思い直してまた、その子達と遊ぶのであった。役目はやはり兄であった。
それから2年間が経ち下の子供達の面倒ではなく、リリー先生の授業を受ける事になる。
それと、自分の姿も見ることができるようになった。髪の色は黒く目は常に怒っているのか?と疑問を持つくらいの何かがあった。
授業は楽で数学は前世とかわり無いので楽で、後は文字の読み書き、この世界の一般常識を学べばいい。
そして、この調子で魔術を学べると思ったのだがそれは、2年後らしい。
それと、やはり魔物も居るらしくそれと合っても生き残れるように魔術の練習や体術の授業がある。
魔物が現れない安全地帯があるらしく、ほとんどの街や村はここも含めて安全地帯にあるらしい。
後、黒髪の子の名前はリミルと言い俺と同じ人間だ。
茶髪の子の名前はアイラと言いイヌかオオカミの耳を持っているので獣人種だ。
この子には、困ったもので俺が自由時間になって1度も見れないと泣き出してしまうのだ。
それと、外で遊ぶ事が可能になったので自由時間になると孤児院の裏に行きそこで体術の練習をしている。
型なんて知らないので、もっぱら我流だが、使っていく技の研鑽し、練度を上げておけばある程度の魔物の足止め程度はできるようになるし、隙があれば素手で殺す事も可能になるのではないのか。というある程度の希望を抱かずにはいられなかった。
長ったらしくてすみません。戦闘シーンは次回書けると思います。次回もどうか見てやってください。感想や評価待っています。