俺達の野望?   作:ユキユキさん

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たまに投稿する感じになるんじゃないかな?


第1巻
第1話 ~ここは、何処だ?


ー佐藤雪広ー

 

佐藤雪広こと俺は今は冷静に、相棒の相良良晴は慌てていた。気が付くと、何故か戦国時代の合戦場のど真ん中に立っていたのだから。

 

「凄いな、・・・それしか言えねぇ。」

 

「待て、何でだよ。ここは何処だ?」

 

轟く馬蹄の音、唸る鉄砲の轟音、長槍を構えた足軽達の必死の叫び、どう見ても、時は戦国。場所は何処だか分からんが・・・。

 

「うーん、・・・迫力がスゲー。・・・ってか、八幡と隼人は?」

 

「うぉっ、すげぇ!映画『七人の侍』よりも大迫力!」

 

何を喜んでいるんだ、コイツは・・・。それよりも、八幡と隼人だろ。なんて思う俺だが、何やら雲行きが怪しい。両軍の足軽達が、俺らのことをめっちゃ見とるし。・・・って、長槍で突いてきた!

 

「いきなり何しやがんだ、ゴラァッ!・・・っと、あぶねぇな!」

 

「おっ・・・うぉっ・・・ちょっ・・・!待て、待てってば!」

 

ひらり、ひらりと突き出される長槍の穂先を次々と避けながら、俺は隙をついて長槍を奪い取り振り回す。

 

「・・・てめぇら、ぶっ潰すぞ!・・・オラオラオラ!!」

 

俺の鬼のような形相と、力任せに振り回す長槍に、

 

「「「「「鬼だぎゃあ~っ・・・!!」」」」」

 

と、蜘蛛の子を散らすように足軽達が逃げていく。当然俺は・・・、

 

「何逃げてんだよ、お前らから来たんだろぉが・・・えぇっ!」

 

追っかけ回しますけどね!

 

「うぁぁぁぁぁっ・・・!ユキさん、ユキさぁぁぁぁぁんっ・・・!!」

 

背後から良晴の声が聞こえてきたが、俺は気にすることなく逃げる足軽達を追っかけ回した。

 

 

 

 

 

足軽達を追っかけ回したわけだが・・・、何かを忘れているような・・・、はて?うーん・・・と考えていると、殺気が!咄嗟にその場から飛び退くと、俺のいた場所に刀が降り下ろされた。・・・っぶねぇな!

 

「あら~、避けられてしまいました~。」

 

俺に攻撃を仕掛けたであろう奴を見ると・・・、

 

「・・・女・・・だと!?」

 

あの鋭い一撃を女が?俺は衝撃を受けた。・・・小柄な眼鏡女子、狸っぽい。

 

「貴方はあの乱破さんのお仲間ですね~、お覚悟~。」

 

狸女子が、再び襲い掛かろうと迫ってきたが・・・、

 

「・・・っらぁ!」

 

長槍を振り回し、牽制をする。生温い攻撃に反撃をした俺、狸女子は、

 

「あ~れ~。」

 

間抜けな声と共に刀を落として尻餅をつく、形勢逆転だ。俺は長槍の穂先を狸女子に向け、

 

「・・・狸鍋にして食うぞ!」

 

と凄み、間合いを詰めると、

 

「たたたた狸鍋だけはご勘弁を~、お助け~!」

 

素早く立ち上がり逃げ出した、勿論この俺は・・・、

 

「食うぞ、ウラァァァァァッ!!」

 

追っかけ回すけどね!・・・というか、何かを忘れているような気がする。

 

 

 

 

 

狸女を追っかけ回していると、何やら拓けた場所に。ここは・・・、

 

「義元様助けてください~!」

 

「あら元康さん、織田の乱破は討ち取ったのかしら?」

 

狸女が、椅子に優雅に腰かけている美少女の下に逃げていく。・・・それよりも気になることを聞いたぞ、義元?元康?はて?

 

俺は立ち止まり周囲を確認してみる、・・・旗印があるな。え~と、○の中に二本線。・・・今川さんとこじゃね?・・・ということは、優雅な美少女が今川義元、狸女が松平元康っつーことか?・・・・・・なんで女の子になってんの?

 

 

 

 

 

ー今川義元ー

 

先程わらわの下に現れたサル顔の乱破、元康さんは討ち取ったのかしら?ああ見えて元康さんはなかなかの強さですから、まぁ・・・わ・ら・わの次かその下ですけど!お茶でも飲んで、元康さんの吉報を待つとしましょう。守備よく乱破を討ち取って、情報を織田に渡さず、わらわの今川家が、雄々しく、華麗に、そして優雅に、この戦を勝利で飾って上洛の足掛かりにしますわ!お~ほっほっほっほっ!

 

 

 

 

 

わらわの優秀な武将さんや足軽さん達、皆さんの頑張る姿や張り上げる声を聞きながらお茶を飲んでいますと、

 

「義元様助けてください~!」

 

元康さんが飛び付いてきましたわ、・・・熱いですわ!その衝撃でお茶が少し掛かってしまいましたわ!・・・まったく、わらわでなければ打ち首でしたわよ。・・・何はともあれ、元康さんが此方へ戻ってきたということは、

 

「あら元康さん、織田の乱破は討ち取ったのかしら?」

 

当然のことながら、あのサル顔乱破は討ち取ったのでしょうね。

 

「サル顔の乱破は取り逃がしてしまいました~、それよりも~。」

 

まぁ!取り逃がしたのにわらわの下へ?これはしっかりと叱らなければなりませんわ!

 

「元康さん!取り逃がしたのに飛び付いてきたのかしら?・・・見なさい、わらわはそのせいでお茶を溢してしまったのですよ!吉報を聞きたいが為に、熱いのを我慢したというのにこの娘は・・・!お仕置きですわ!」

 

わらわがお仕置き用の鞭を取り出すと・・・、

 

「義元様許してください~、許してください~!」

 

と、元康さんが逃げ出しましたわ。勿論逃がすわけにはいきませんわ、きちんとお仕置きをしないとわらわの威厳が台無しになってしまいますもの!

 

「こら、元康さん!・・・お待ちなさい!」

 

 

 

 

 

ー佐藤雪広ー

 

・・・今川義元と思われる美少女が、松平元康と思われる狸女を追っかけ回している。俺はその光景を見て思った、義元さんてば十二単であの動き・・・スゲーな。それにしても足軽達に襲われないのは何故?・・・と思ってみたが、あの二人しかいませんな。・・・本陣ってことかな?そうだとしたら、義元さんは警戒心の低い武将みたいだね。・・・まぁいい、どうすっかね・・・これから。

 

 

 

 

 

彼女らを見ながら考えた、ここはたぶん戦国時代。しかも俺の知っている戦国時代ではない、武将が女だからな。平行世界のようなモノなのか、それとも俺の知っている戦国時代が間違っていたのか、それは分からないがこれは現実。最初は映画かなんかの撮影かと思ったが、狸女を追っかけていた時に死体を見た。血飛沫をあげて死ぬ人を、断末魔の叫びを、体の一部が・・・いや、他にも色々見たけどカットします。・・・だってグロいんですもの、ユキさん恐い♪・・・そんなわけで、どうすっぺ。

 

 

 

 

 

・・・とりあえず俺という者を考えてみよう、何か道が拓けるかもしれん。

 

俺の名は佐藤雪広、総武高校の二年F組の男。総武高校一の武闘派で、総武四天王の筆頭だ。風の良晴、林の八幡、火の雪広、山の隼人、別名総武高校の風林火山。・・・・・・高校生活を含めて色々あったが、休日に相棒の良晴ん家で遊んでいた俺達四人。

 

・・・何?八幡と隼人は仲があまりよろしくない筈だと?何をわけの分からんことを・・・。二人は親友でライバルでもあるが仲良しだぞ?まぁ・・・幾度となく戦っていたがな。八幡は本物を求め、隼人は平穏を求めてぶつかり合っていた。最終的に八幡が勝利し、敗北した隼人は八幡の軍門に降った。・・・まぁ元から親友だったから、あまり変わらない関係を築いていたがな。四天王ってなわけで、周りが勝手に盛り上がっていただけってーのが真相の一つなんだが。

 

・・・今度は何?俺と良晴という人物は総武高校にいない筈だって?・・・・・・俺達二人の存在を否定すんなし!しまいにゃ泣くぞコラ!

 

・・・そんなわけで、俺達は久々に四人だけで遊んでいた。良晴ん家で戦国合戦『信長無双』を四人プレイで、戦いまくっていた筈なんだが気付いたら・・・。俺と・・・・・・。

 

・・・俺と良晴がこの戦場?にいたんだよな。そう・・・俺と良晴、・・・あれ?そういえば良晴は何処だ?八幡と隼人は?

 

・・・・・・あ、良晴置いてきちまった!ヤベーよっべー!マジっべー!八幡と隼人は分からんが良晴、・・・殺されてないよね?

 

 

 

 

 

そういうこって俺は、

 

「おい、そこの君達!」

 

そう声を掛けると二人はピタリと止まり、俺に向き直る。

 

「あら?何方ですの?この方は・・・。」

 

と小首を傾げる美少女義元、一方狸元康は・・・、

 

「あ~、そうでした!この人は新手の乱破です~、サル顔乱破と同じ姿なので間違いありません~!」

 

と指をさしてテンパっている。・・・サル顔乱破だと?・・・俺と同じ格好でサル顔、・・・良晴か!

 

「まぁ、なんですって!?何をやっているのかしら元康さん、さっさと討ち取りなさい!」

 

「はわぁ~、無理です~!」

 

またもめ始めた二人に対して俺は、真剣な顔で聞く。

 

「・・・おう、そのサル顔が何処に行ったか教えてくれや!」

 

「「・・・ひぃっ!」」

 

・・・え?なんでそんなに怯えるの?俺のキメ顔ってそんなにっべーの?ガタガタ震えて涙目で見られると傷付くんですけど・・・。震えながらも狸元康は指をさす、・・・あっちに行ったのか。俺はキメ顔ではなく、優しい必殺スマイルで、

 

「・・・あっちに行ったってことだな?ありがとよ、義元さんに元康さん。・・・また、会おうぜ!」

 

そんな言葉を二人に言って駆け出した、サル晴・・・じゃなかった良晴!待ってろよ!




のんびりいきまっしょー!
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