こんなの違う!という意見は聞きませんぞ。
おいらは好きなように書くんだい!
ー葉山隼人ー
気が付いたら戦国時代、どうしてこうなった・・・。俺が一人だったらそう思っていたけど、共にいる仲間・・・親友達がいるから受け入れられる。・・・彼の言葉を借りるなら『本物』ってヤツなのかな?うん・・・、きっとそうだ。
以前の俺なら、『本物』が見えずにただただ流れに身を任せ、和の中の一部として自己満足に輝いていただろう。皆が良ければそれでいい、和を乱すことこそが悪。簡単に言うとこんな感じかな?彼とは考え方の違いで道を違え、反目し続けていたけど・・・、幾度となく負けて・・・、和の外から自分のいた場所を見た時、・・・恐怖した。俺が守ろうとした場所は、心が混ざり合ったような・・・、気持ちの悪い場所・・・、そう感じたんだ。
・・・もっとこう、熱く語りたい所だけどね、相棒が死んだ目で俺を見ているからここまでにしようと思う。・・・残念かい?ははは・・・俺も残念だよ。もっと彼、・・・相棒のことを語りたいんだけどもね。
「・・・お前、何に語りかけてんの?何か見えんの?・・・俺の目より、お前の存在がヤバくない?」
「ははは、酷いな八幡。君の目よりはたぶん・・・、ましだと思うよ?・・・っと、じゃあまたね。」
「【悲報】俺の相棒の頭がイッちゃっている件について、・・・チッ!やっぱりアンテナがねぇ。」
俺の前には、スマホと俺を交互に見ながら困っている親友、比企谷八幡がいた。
八幡がここにいるってことは・・・、
「・・・何か分かったのかい?」
今の状況、ここが何処なのか、雪広と良晴の行方、危険か否か、何かしらの情報を入手してきたのだろう。八幡が八幡である所以、八幡の特技が一つ『ステルスヒッキー』。道端に落ちている石ころ並の存在感にまで、自身の存在感を消す、ある意味最強の隠密特技。その特技を生かして、情報収集をしてきてくれたのだ。俺には向かないからね、・・・自分で言うのもあれだけど、ほら・・・キラキラしているから。
「・・・また誰もいない場所に、・・・マジで大丈夫なの?お前。・・・・・・はぁ~、・・・まぁいいか。」
そう言って頭の後ろをガリガリとかいて、入手してきた情報を教えてくれた。
八幡の入手してきた情報、まずは一つ目。やはりここは戦国時代であり、尾張と三河の境目。林に潜んでいる俺達の近くで行われている合戦は、織田と今川の合戦。・・・瀕死の人は見たことが何度もあるけれど、本当に死んでいる人は初めて見たよ。まぁ・・・、戦国時代・・・戦争だから仕方がないんだろうけど。なんとも思わないのはたぶん、現実として受け止めているからだろうね。・・・いや、本当に変わったものだよ、・・・俺は。
二つ目、俺と八幡の親友である二人の行方。佐藤雪広と相良良晴、クラスメイトで俺達の『本物』。俺と八幡のぶつかり合いも、最後まで目を背けないで見届け、一緒に堕ちて共に歩むということを、そして・・・ずっと信じ続けてくれた二人。・・・八幡曰く、今川軍に追われているサル顔の織田軍乱破が良晴、織田・今川軍を蹴散らす勢いで暴れていた鬼が雪広、・・・間違いなく彼らであると言い切れる。無駄に行動力・・・というか、問題を起こすからね。
三つ目、この場に留まるのは危険とのこと。両軍のぶつかり合いが、この林まで及ぶ勢いになってきたらしい。乱破の暗躍に鬼の出現、両軍が熱くなってきたようでね。・・・・・・絶対にあの二人がやらかしたせいだと思われる、ははは・・・困ったものだよ。
そして最後の情報、それには流石の俺も驚いた。気付いたら戦国時代、それ以上の衝撃だ。この戦国時代には織田信長がいない、正直・・・は?と思った俺は悪くないと思う。信長がいない代わりに、信奈・・・織田信奈という女の子が織田軍を率いているらしい。・・・はあ?と思った俺は、決して悪くないと思う。織田配下の武将も女の子が中心で、八幡情報では柴田勝家、丹羽長秀も女の子。今川軍の今川義元、松平元康も女の子らしい。・・・はああああっ!?と思った俺のことを、誰も責めることなんて出来ないと思うんだ。
ー比企谷八幡ー
俺の入手した情報を淡々と聞いていた隼人だが、俺達の知る戦国時代ではないことを知ると、目を見開いて驚愕の表情をする。・・・まぁそういう顔はするなよ、俺も驚いたし。有名武将が女とかって、それどんなエロゲ?って思った俺は普通の感性をしていると自負する。隼人の場合、俺以上の衝撃を受けたことだろう。俺はラノベやらゲームやらで、こういうことは知識で知っていたからそこまで驚かない。だが隼人はリア充、それ故にこのような知識はない。ぶっちゃけマニュアル人間みたいな男だから、予想外過ぎることにはめっぽう弱い。信長が女とかって、頭で処理しきれないんだろうな、・・・フリーズしているし。・・・そう考えると、気付いたら戦国時代ってことによく堪えられたな。・・・・・・まぁいいか、動き出すまで待つとしよう。・・・性格的に二、三分程度で再起動するだろう、・・・世話の掛かるヤツだ。
・・・予想通り再起動した隼人と、これからどうするかを決めようと思った。まぁ決めようというか、最初にやるべきことは決まっている。雪さんと良晴、この二人と合流すること。ステルスヒッキーで二人らしき人物が、この合戦場の何処かにいることは分かっている。
「この広い合戦場で、しかも命の危険がある場所で、二人を探すのは大変だろうね。・・・さて、どのように探せば見付けることが出来るかな?」
眉間に皺を寄せて考える隼人、コイツは何時でも難しく物事を考える。そして最終的に後手へと回る、そのせいで貧乏くじを引くのが葉山隼人という人物だ。いいように利用され、中心であることを強要され、知らぬ間にそれが自分であるとすり込まれて・・・。うーん、高校生活を思い出すぜ、俺と隼人の百日戦争。雪さんと良晴が乱入し、総武高校全体をリングにガンダムファイトばりの異種バトル。最後はデビルガンダムのように変貌した独神と、生徒達から選ばれたシャッフル同盟が戦い、良晴という名の石破天驚拳で打ち破ったのは良い思い出だ。
・・・って違う!なんで高校生活を振り返っているの?バカなの?・・・俺でした。・・・冗談はここまでにしてだ、あの二人・・・というか、雪さんを見付けるのは簡単だ。隼人はあの二人、特に雪さんのことをまだ理解しきれていないが・・・、
「・・・隼人、ここは俺に任せてくれ。まずは雪さんを召喚する。」
「雪さんを?一体どうや・・・「雪さぁぁぁぁぁんっ!カァァァァァムヒァァァァァッ!!」・・・ってえぇ!?」
緊急時の呼び出しはこれが一番だ、こう叫べば雪さんは現れる、ボゾンジャンプばりに・・・、
「ちょっ、八幡。流石にそれでは「颯爽登場、銀河不良少年!」・・・って来たぁぁぁぁぁっ!」
流石は雪さん、そこに痺れる憧れるぅ!流石の俺も、目を輝かされてしまうぜ!あっこれ、八幡的にポイント高い!
俺の叫びに応えて現れた親友の雪さん、そんな雪さんからの情報もプラスして考えた結果、
「良晴は織田の乱破という肩書きを入手、故に奴は織田に紛れている。・・・っちょ、危なっ!えっ、マジで殺す気?」
「きっと良晴は織田本陣にいるだろうさ、アイツはそういう星の下に生まれているからなっと、・・・未熟っ!」
「とりあえずは今の状況から脱出をしないと、・・・ははは、なんだい?それは、雪ノ下の言葉の方が切れ味抜群だったよ!」
良晴のいる場所は織田本陣と断定、俺達の経験上まず間違いない。だから俺達は、良晴を回収する為に織田本陣へ。・・・といきたい所だったのだが、足軽達がわんさか集まってきた。・・・何故だ!と思ったんだけど、俺が犯人ですねスンマセン。やっぱ叫んだのがまずかったかね?今度はベントラーで呼ぼう。なんて考えながら、足軽達を薙ぎ払いまくる俺達マジ無双!しかしながら俺達は三人、敵さん多数でキリがねぇ!さてさてどうしましょうかね・・・っと!
・・・無双をしたら疲労が溜まる、このまま無双し続けてしまえば、疲労による敗北が・・・。これはヤバイと思い始めたんだが・・・、え?他にも気にすることがあるんじゃないのかって?・・・何があるんだ?・・・殺しについて?ああハイハイ、人を殺して何も感じないのか・・・、ということね。・・・つーかぶっちゃけ、気にはしないぜ?殺らなきゃ殺られんじゃん、俺・・・死にたくないし。元ぼっち舐めんなよ?既に色々と麻痺している俺に罪悪感等ない、過酷なぼっち生活の賜物だな。ぼっちじゃねぇけど、雪さんと隼人もネジがぶっ飛んでるし、殺しに対しては別に・・・ってわけ。良晴はアレだけどな、優しい奴だし。そんなわけで気にしないってことで、八幡的にポイント高くない?・・・やっぱり低いってか?ウッセーよ、ほっとけ!
このままではジリ貧、俺達大ピンチ!って状況の中で頼れる雪さんが、
「良晴回収の為に進まなきゃいかんのに、このままじゃヤバイじゃん?・・・つーこって、俺がレイジングストームばりに砂けむりを上げるからよ、『ジェットストリームヒッキー』やんべ!」
「やっちゃう?マジでやっちゃうの?SH(ステルスヒッキー)粒子撒き散らしちゃうよ?」
中学時代に色々やらかして俺、雪さん、良晴とで編み出した戦線離脱の必殺技。この技により俺達三人の存在がかなり薄れて、夏休み明けの教室にて、三人の机と椅子がなくなり、点呼時に呼ばれなかったことに全米が泣いた。それに逆ギレした雪さんを先頭に、学校に対して報復活動。姿無き襲撃者に、学校の他に地域全体が恐怖した透明人間強襲事件、その結果に俺達は涙し、この技を封印した。
・・・そんなわけで、封印されし『ジェットストリームヒッキー』をやる、雪さんはあの過去を乗り越えるつもりらしい。この場を切り抜けるには仕方がないこと、良晴の身がかかっているし、俺も覚悟を決めないとな!
「・・・『ジェットストリームヒッキー』?・・・それは一体。」
・・・おっと、隼人に説明しないとな!
『ジェットストリームヒッキー』とは、俺の特技が一つである『ステルスヒッキー』の強化版だ。俺を先頭に一列へ並び走ることにより、俺から放出されるSH(ステルスヒッキー)粒子が後続に散布される。するとどうだろうか?後続にも『ステルスヒッキー』能力が付与されるのだ。効果は約10時間、任意で解除可能。中学時代、登校中に発動させ、下校時まで効果が続いた必殺技。条件としては、俺にリンクすること。単純に俺を信じるだけの簡単な技なのだ。
・・・そんな感じで戦いながら、隼人に説明をした俺。それを聞いた隼人は・・・、
「以前の俺なら、無理だと諦めてしまうけど、・・・今なら!・・・今なら八幡とリンクが出来ると信じる!」
・・・隼人、・・・今のは八幡的にポイントが高い、駄々上がりだぞ!惚れてまうやろ!?
「・・・っしゃー、んなろーっ!レイジングストーム的砂けむり!」
隙をついた雪さんが、長槍で周囲の地面を撒き上げる。しかし悲しいかな、思いの外・・・土が湿っており、砂けむりというより土の雨、しかもにわか雨。俺達の姿は隠れない、・・・作戦失敗かと思われるだろうが、意識が少しでも外れれば、この技は発動する。流れるように軸移動、俺・隼人・雪さん、SH(ステルスヒッキー)粒子散布!・・・いくぜ!『ジェットストリームヒッキー』!!
何人かの足軽達は、俺達のことを認識していたが・・・残念!集の中の個は異物ですから!彼らの認識は消されます。
「・・・・・・(待っていろよ良晴!お前のことだ、バカ発言をする一歩手前なんだろ?・・・間に合え!)」
そんな俺達は、『ジェットストリームヒッキー』によりこの場を離脱。織田本陣へ向けて、マッドアングラー隊ばりに隠密行動?を開始するのだった。
次は良晴がメインかな?
変なノリの俺ガイルを書こうか否か考え中。
系譜の方も考えなくては・・・(汗