もしもセイバーのマスターがソードアートオンラインに異世界転移したら?   作:雪希絵

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どうも皆様

最近すぐに眠たくなってしまう雪希絵です

更新遅れて申し訳ありません!

ううっ……最近もうしないって言ったばかりなのに……本当にすみません……

それでは、今回もごゆっくりどうぞ!


第51層へ

翌日から、五人は早速動き出した。

 

メッセージをやり取りして集合したのは、50層の転移門前だった。

 

「ボスを攻略したおかげで、最前線は51層になった。もう既に転移門は起動してるから、早く行ってみよう」

「そうだね。三人の目的のために、情報も集めたいし」

 

慣れた様子で立香達をリードするキリトとアスナに、ただ頷く三人。

 

やはり、SAOで一年ほど過ごしてきたからだろう。

 

これから赴くのは全く未開の地だというのに、随分と落ち着いている。

 

「じゃあ、行こう!」

 

そうして、転移先を宣言し、次々と転移門の中に飛び込んで行く。

 

軽く酔うような感覚がし、すぐに消えていく。

 

目を開くと、そこは既に別の街だった。

 

「ここが51層か……」

 

全員でキョロキョロと辺りを見回していると、自分達が注目を受けていることに気がついた。

 

正しくは、アルトリアとマシュがかなりの視線を集めている。

 

あるものはチラッと、あるものはガン見、あるものは睨むような目を向けている。

 

各々何を思っているかはわからないが、決して好意的なものだけでは無さそうだ。

 

「せ、先輩……」

「おー、よしよし。大丈夫だよー」

 

そういった視線に慣れていないマシュが、立香に助けを求める。

 

すると、立香は頭を撫でながら優しく声をかけた。

 

それだけで、マシュは幸せそうに微笑んだ。

 

「アルトリアは大丈夫?」

「はい。このくらいは慣れています」

「さすが元国王」

 

立香もこういった視線を気にするタイプではないが、それでもそう気持ちのいいものではない。

 

だが、アルトリアはかつて人の上に立ち続けた国王なのだ。

 

多少の好奇の目は慣れっこなのだろう。

 

しばらく街中を練り歩き、だんだんと人の視線に疲れたころ、キリトがため息混じりに言う。

 

「ここだと落ち着いて話せないな……。例のごとく、店でも入るか?」

「人気の無さそうなところがいいかな。あそこのお店なんてどうかな?」

 

アスナが指さしたのは、少し暗めの酒屋といった見た目の店だった。

 

とりあえず入ってみることにし、店の扉を開く。

 

「ん?人いないね」

「そうですね。見たところは」

「じゃあ、ここでいいか」

「賛成」

 

例によって角の席を陣取り、飲み物を適当に注文。

 

ほんの数秒で飲み物が到着し、全員一息つく。

 

「さて。それじゃあ、この後どうしようか?」

「とりあえず、迷宮区に入ってみるか?」

「そうだね。それが無難かな」

 

そんなこんなで情報を集める方法などについて話していると、不意に思い出したように立香が、

 

「あ、そういえば」

 

と言って、ステータス画面を操作する。

 

そうして立香が出現させたのは、

 

「うおぅ。重いっ!」

 

一振りの片手剣だった。

 

柄どころか鞘まで真っ黒。

 

だが、明らかに普通の剣ではなかった。

 

「これ、50層のボスからドロップしたらしいんだけど。私達は使わないから、キリトにあげる」

「えっ?いや、そんな、悪いよ」

「気にしないで。私達の中に片手剣使いはキリトしかいないし」

「そ、そうか……」

 

思ってもみない提案に、キリトは頬を掻きながら、

 

「わかった……有難く貰うよ」

 

と言って、ウィンドウを操作して片手剣を受け取った。

 

「良かったね、キリト君。新しい剣欲しいってボヤいてたもんね」

「まさかこんなところで叶うとは思わなかったけどな」

 

未だに信じられないようで、キリトは剣を何度も眺めていた。

 

「ありがとう。本当に嬉しいよ」

「お礼は、ドロップさせたアルトリアに言ってね」

「ああ、そうか……。アルトリア、ありがとう」

「どういたしまして」

 

若干照れながらお礼を言うキリトに、笑顔で答える二人。

 

無事に剣の受け渡しも終了し、五人は結局『迷宮区にいってから聞き込みをしても遅くないだろう』と判断。

 

今すぐにでも迷宮区に向かうことを決心した。




お読みいただきありがとうございます!

この層は全くもって情報がないので、全て私の想像で書いていますので、ご了承ください

それでは、また来週お会いしましょう!

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