Idol meets cars   作:卯月ゆう

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投稿間隔開いてきましたね…
仕事にも慣れてきたんですが、モチベーションは上がらず


ep36

 Miyo's Note

 

 §最近のコンパクトカーに思う

 

 近頃、コンパクトカーの分野がアツいですよね。トヨタのGR Yarisもそうですけど、フツーのヤリス、ホンダの新型フィットも出ましたし。

 クラスのベンチマークとも言えるVWポロのFMCから約2年弱。日本勢も次々にFMC攻勢をかけてきました。そう考えると日産にはもっと頑張ってほしいところです。海外専売ですが、マイクラとか見た目は凄くかっこいいと思うのですが。ジュークも日本には入って来ず。ノートはすでに8年目を終えようとしています。

 自動車のトレンドである「コネクティビティ」はもはや珍しいものではなく、スマートフォンありきのインフォテイメントシステムが標準になり、ナビゲーションシステムというより、ディスプレイオーディオが標準装備、あとはCar Playなり、Android Autoでスマホと繋いでくださいね。と言うことです。

 

 

 §コネクティビティのおはなし

 

 さて、コネクティビティという話をしたので、少しおりこうなお話をしましょう。普段はアイドルの話や仕事で行った先の美味しい食べ物の話ばかりなので、たまには"モータージャーナリスト"原田美世なところをお見せしましょう。

 先にも触れたスマートフォンとのリンクサービス。今となってはフェラーリやメルセデスに始まり、ダイハツでも対応車載器を乗せれば使える車種も存在するほど。

 しかし、始まりはどこのどの車種でしょうか?

 この手の新しい技術は大抵、高級車から始まって大衆車に降りてくるというのが通例ですが、個人的に調べた限りでは、ヨーロッパトヨタの「Toyota Touch Life」と呼ばれるものが、世界初のディスプレイオーディオなのではないでしょうか。

 2011年のトヨタ iQに搭載されたこのToyota Touch Lifeは、Mirror Linkと呼ばれる規格でスマートフォンと接続、音楽や各種アプリが楽しめる。というもの。しかし、Mirror Linkって、聞いたことないですよね?

 お察しの通り、あっという間にApple Car PlayやAndroid Autoにシェアを奪われてしまったわけですね。

 今ではスマホと同じくAppleとAndroidが2大シェアなわけですが、メーカーは各種アプリで独自色を出そうとしています。

 BluetoothでCAN信号を拾ってくることもできるようになり、どれだけ走ったかはもちろん、どのように走ったかまで丸わかり。なので、ドライバーにエコドライブのアドバイスをしたり、保険料に反映したり(びっくりですよね)、各種アフターサービスにその情報を使っていこうというのも当然の話。今までは車側で「もっとふんわり加速しましょう」とか、「そろそろオイルを変えましょう」とか教えてくれる機能はありましたが、そこから一歩進んで、「今日行くここはこう走りましょう」「最寄りのディーラーはここです」まで教えてくれるようになりました。それが便利かどうかはさておき、車を移動手段と捉える人には「行きたい場所にスムーズに移動する」「消耗品の周期がわかる(可視化できる)」というのは大きなメリットになることは想像できますね。

 

 

 §MaaSのおはなし

 

 MaaS(Mobility as a Service)という言葉もコネクティビティとセットで語られることの多い単語です。

 直訳すれば、サービスとしてのモビリティ。さっぱりわかりません。

 ふんわりとした理解で物を言うと多方面からツッコミが入りそうですが、要するに「車や公共交通機関をどのように便利にしていくか」みたいな考え方だと思っています。

 モーターショーではIoT(また覚える言葉が増えました)とセットで出てきて、何時何分の電車に乗るために、自動運転の車が家に迎えに来てくれる。みたいなデモ映像をよく見かけますが、これって電車と車がつながって、(さらに言えばスマホや予約システムとも)一連の移動をデザインしてくれる。って事ですよね。

 確かに、お仕事をしていれば時間に縛られるのは当たり前なので、この時間にここに行きたい! をうまいこと考えてくれて、自分はただ動くだけ。というのは便利に違いありません。

 しかし、一人の車好きとしては、なんと虚しいことでしょう。車・電車・飛行機、それらの乗り物がただのエスカレーターのようになってしまうのです。

 緑に囲まれたワインディング、潮風浴びながら夕日を望む海岸線。ハンドルを握る手が震える瞬間は、誰しも一度は感じたことがあるはずです。(たとえば、教習所で初めて公道に出る瞬間とか……)自動運転でそれすら失われてしまうのは、とても勿体ないように思うのです。

 だから、あたしが目指すモビリティの未来とは、「高速は自動運転でらくらく。ワインディングは手動運転でわくわく!」これでしょう!

 

 ただ、乗り物の本質である「早く、楽に、遠くへ」という理想へは、確実に近づく未来が、MaaS社会であることも確かなのです。

 

 

 #2 Producer meets article

 

「ほー、珍しくおりこうな内容だな」

「あたしだってモータージャーナリスト、ですから。たまには流行りに乗っていきますよ」

 

 かれこれ半年以上続くこの連載。比較的年齢層高めの読者層にもかかわらず非常にウケが良いようで、連載を気に地方イベントに足を運んでくれるファンが増えたのも確かだ。(地方イベントになると駐車場の雰囲気が若干車好きっぽくなる……気がする)

 一つのドライブプランとして、346のイベントを選んでくれるのはとても嬉しいことだし、美世以外のアイドルを見てもらえる機会が増えるということでもある。

 

 

「俺も正直コネクティビティだとか、MaaSだとかよくわからんからなんとも言えないけど、こんなふんわりしたものなのか?」

「深堀りするともっと難しくなっちゃって、書いてる方もちんぷんかんぷんになりそうなんですよ。『とにかく便利っぽいよ!』くらいの理解がちょうどいいかなー、って」

「だよなぁ。コネクティビティったって、スマホと繋いでナビなり音楽流せれば不自由しないし」

 

 これぞ一般ピーポー。

 いや、そうでしょ。BluetoothでマップがいじれるROMとかあるけど、そんないじらんし。

 

 

「あたしもBluetooth繋いでやることは音楽流すだけですしね。あ、でもBluetooth使って無線の追加メーターとかあったら便利かも」

「電源あるから完全に線なしは無理だけどな。それでもDIY難易度はだいぶ下がるな」

「OBDカプラ繋ぐだけのやつとかいっぱいありますけどね」

 

 自分で言い始めて自分でオチつけるんかいな。


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