超次元ゲイムネプテューヌ〜Secret Mission〜 作:絶望危惧種
遂に戦闘シーン、入ります!!
それではどうぞ!ヽ(*´∀`)ノ
―― リーンボックス教会・特命課 ――
「……コホン。改めて、私が箱崎チカよ」
「はじめまして、チカさん。ネプギアです」
「ええ、知っているわ。プラネテューヌの候補生」
俺達から見たら2度目の、本人達にとっては初めての自己紹介が交わされる。
教祖に化けた下っ端を見破り、無事チカ様救出した俺達は特命課本部にてこれからの方針を立てていた。
「さて、あなた達をこの国に呼んだのは他でもない……とある作戦に協力して欲しかったの」
「……作戦、ですか?」
チカ様の遠回しな言い方にネプギアが首を傾げる。
「ええ……けれど、あの下っ端とやらに良いようにメチャクチャにされてしまったわね」
そう、チカ様の言う通りだ。ネプギア様達にとっては「いつも邪魔ばかりする雑魚」という認識だが、俺達からすれば「教祖にすりかわり、国家を転覆させようとしたテロリスト」だ。あの女一人でもたらされた被害は計り知れない。
「まずは下っ端達からどうにかする……ということね、チカ」
「ええ。さすがケイブ、分かってるじゃない。」
ケイブはコクリと頷いた。
「あの、チカさん!私達、この国のゲイムキャラの力を借りに来たんです。それで……」
「いいわ、持っていきなさい」
ネプギア様の要求に即答したチカ様。これに関しては下っ端が化けていた時と同じレベルの速さだ。ここにいる全員が驚きを隠せていない。
「……随分あっさりしてるわね。まさか、また偽者とか言うんじゃないでしょうね」
アイエフ様が疑いの眼差しでチカ様を見つめるも、彼女はさして気にしない様子で返答する。
「だって、そうしなければお姉様は帰って来られないわけでしょう?アタクシの行動は全てお姉様が一番!!その他は2の次なのよ!!」
……よかった、いつもの残念なチカ様だ。
「だから、早くお姉様を助け出してちょうだい!!それがアタクシからの条件よ!!」
「……は、はぁ」
チカ様の迫力にネプギア様は気圧されている様だった。
「……さて、話がそれたわね」
チカ様はコホンと咳払いをして俺達の方を向き直し、机をバンッと叩いた。
「これよりあなた達に任務を言い渡すわ。内容は犯罪組織の下っ端、及びその一味の撃退。それが終わり次第、あなた達にはとある作戦に協力してもらうわ」
「とある、作戦……?さっきも言ってましたけど、それって??」
その問いに、チカ様はニヤリとうすら笑みを浮かべる。
「詳しくことはその時に話すわ。けど、これだけは言える。この作戦で、犯罪組織に奪われたシェアを全て取り返す……起死回生の一手よ」
✱✱✱✱✱
――アンダーインヴァース・最深部――
「……っ!!いました、あそこです!!」
ネプギア様の指し示す方向、その先に一人のフード少女と1匹のネズミが佇んでいる。……間違いない、下っ端とワレチューだ。
「……ァん?おっ、遅かったじゃねェか。こっちはとっくに、用済んじまったぜ?」
下っ端が余裕そうな口振りで話す。みるとその手には少し黒がかった緑のディスクが握られていた。
「げ、ゲイムキャラさんがっ!」
コンパが突っ込んで行こうとするのを静止し、俺とケイブは因縁の相手に声を投げかける。
「よお下っ端、ワレチュー。この前は世話になったなあ。あの時のお礼参りに来てやったぜ?」
「爆破テロ、及び国家転覆罪で貴方達を拘束するわ……今度こそ、逃がさない!!」
「はッ、あん時は手も足も出なかったやつがよく言うぜ!!だったら力づくでやってみろよ!!」
「こ、コンパちゃんが見てるっちゅ!!ここはお前を倒してコンパちゃんに男らしいところを見せるっちゅ!!」
俺達はにらみ合い、そして同時に駆け出した。
「「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
「オラぁぁぁぁ!!」「ちゅーーーっ!!」
ガキィィィン!!
ケイブの《鋏》と下っ端の鉄パイプ、俺の《影縫》とワレチューの謎のディスクが打ち合わされ、甲高い金属音が洞窟内に響き渡った。
「ちゅっ!?お、お前、前より強くなったっちゅか!?」
「当たり前だろっ……こっちはお前にリベンジしたくてたまらなかったぞっ!」
鍔迫り合いの形で言葉を交わし、距離をとる。そしてすぐさまワレチューの懐へ。
「食らっとけぇ!!」
「ぢゅっぢゅっ!?」
加速の勢いをそのまま乗せた回し蹴りをぶちかます。吹き飛ばされたワレチューを追いかけ、起き上がったところを双剣でX字に切り裂く。そのままサマーソルトキックで宙に浮かべ銃に切り替え、連射した。
「ぢゅぢゅぢゅーっ!!」
ワレチューの悲鳴が聞こえるが、気にしない。更なる追撃をしようとすると。
「こら、アンタだけ盛り上がってんじゃないわよ」
「ガストたちの出番を取らないで欲しいですの」
俺の左右から声が聞こえ、そのままワレチューへと向かって行った。
「食らいなさい、『ソウルズコンビネーション』!!」
「『トトリ式・錬金術』ですの」
宙に浮かぶワレチューにアイエフがカタールで華麗な斬撃を与え、続けざまにガストの放った錬金術で吹き飛び、岩壁に叩きつけられる。
……ケイブの方はどうだろうか。彼女の方に目を向けると。
「これを躱せるかしら?『弾幕・必ず死なす』ッ!!」
ケイブの放った火球が下っ端に直撃し、爆発すると。
「まだまだ行くよぉ!!『ヒーロー・キック』ぅ!!」
日本一がよろけた下っ端の顔面に蹴りを放ち。
「これで決めますっ!!『スラッシュウェーブ』!!」
足が地面から離れたところでネプギア様がエネルギー波を叩き込んだ。
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
下っ端は断末魔をあげながら、ワレチューとほぼ同じ位置に吹き飛ばされた。……あっ、なんかコンパが盛大にズッコケてるのが見えた。
「……ふう、こんなものね」
「下っ端さん!!ゲイムキャラを返してください!!」
倒れた下っ端達にネプギア様が降伏を促す。
「……くそっ、こうなったら!!」
……下っ端の様子が変だ。彼女は懐からゲイムキャラの宿るディスクを取り出す。それに応じるようにディスクが不気味に輝き始めた。
「……っ!?ダメっ!!」
ネプギア様の制止も虚しく、その光は下っ端とワレチューを包み込んだ。
「……ハハッ!!スゲェ、力が溢れてくるぜェ!!」
「あいつら、まさかゲイムキャラの力を!?」
アイエフが表情を硬くする。しかし、日本一は対して気にもせずに下っ端達に突っ込んで行った。
「そんなの関係ないよっ!!くらえっ!!」
渾身の上段蹴り。だが、下っ端は表情ひとつ変えずに日本一を睨んでいた。
「あァん?それで蹴ったつもりかァ?」
「嘘っ!?効いてない!?」
日本一を含め、ここにいる全員が驚愕する。
「蹴りってのはァ、こうやるんだ……よッ!!」
「うわぁぁぁぁぁっ!!」
助走もなし。ほぼノーモーション。ただ足を出したくらいの、平凡な前蹴り。たったそれだけで日本一の体はとんでもない勢いで吹き飛び、洞窟の壁に叩きつけられた。
「嘘っ、日本一さん!!」
「何ですの、あの力!?あんなの下っ端じゃありませんの!!」
ネプギア様が青ざめた顔で日本一の方を見つめ、ガストが信じられないと目を見開く。
「ハハッ!!スゲェ!!スゲェよ、ゲイムキャラの力!!このまま全員、潰してやらァ!!!!」
「待ってるだけじゃダメッちゅ!おいらも時には力づくでも振り向かせるっちゅ!!」
くそっ!!なんてこった!!
形勢は一気に逆転。下っ端とワレチューはゲイムキャラの力で捉えることの出来ない速度で俺達に接近してきた。
「まずはテメェだぁぁぁ!」
「なっ!?きゃぁぁぁぁぁぁっ!!」
下っ端の鉄パイプ横薙ぎでアイエフが吹き飛ぶ。
「アイエフさん!?」
「よそ見してるんじゃないっちゅ!!」
「ネプギア、防ぐですのっ!!」
ワレチューはディスクを両手に持ち、右でネプギア様を、左でガストを攻撃する。
「えっ!?きゃぁぁぁぁぁっ!!」
「うぐうっ……ですの……っ!!」
防御の間に合わなかったネプギア様はアイエフ同様軽々と飛ばされ、なんとかガードの間に合ったガストも数メートル地面を転がる。
「クソッ、速すぎる!?」
「カイト、来るわっ!!」
そして奴らは、遂に俺達2人に向かってくる。
「オラよぉおぉぉっ!!!!」
「なっ、速いっ……ぁぁぁ!!」
ケイブがギリギリガードするが、衝撃を受けきれずにノックバックし、膝をつく。
「ケイブっ!?クソォッ!!」
ワレチューのディスク攻撃を2回どうにか防ぐも、3度目のモーションに追いつかない。
「遅すぎっちゅよ!!」
「ぐぁぁぁぁぁぁっ!!」
ワレチューのディスクが胴体にクリーンヒット。今まで味わったことのない衝撃が全身を襲い、そのまま吹き飛ばされた。
数秒の浮遊感の直後、岩壁に激突した。
「カハッ……!!」
衝撃で肺の中の空気が一気に漏れでる。体に力が入らない。そのまま重力にしたがって俺の体は地面に落ちる。
……圧倒的すぎる。一瞬にして、全滅した。
「さて……とォ。みんな揃ってあの世へ送ってやるかァ」
下っ端が俺達を見下ろしながら残酷な笑みを浮かべていた。だんだんと俺の意識が遠のいていく。
「んじゃあ……、まずは赤髪のテメェからだァ」
「っ!?」
……あか、がみ……ま、さかっ……!?
首をどうにか持ち上げると、霞んだ視界に緑髪の悪魔がケイブへ近寄っているのが見えた。
「……っ!!」
彼女もダメージが大きすぎて動けなくなっていた。ケイブはビクッと身体を震わせる。
「怖がんなって。すぐに皆と会えるからよォ」
――怖がんなよォ、傷つくじゃねェか。家族に会わせてやるってのに
いつか見た絶望が、フラッシュバックする。
「やめ……ろぉ……っ!!」
ケイブに向かって、手を伸ばす。
――あァン?この女も虫の息じゃねェか
あの時の悪魔と母が、下っ端とケイブに重なった。
「クソッ……動け…よぉ…!!」
動きもしない体を、どうにかして前へ進めようとする。
――ねぇ、どうして、たたかうの……?
頭の中で、聞き覚えのある声が響いた。
……二度と、大切なものを失わないためだ
その問いに、何故か俺は答えていた。
――ねぇ、あなたはだぁれ?
……カイト。麻宮、カイトだ
「じゃ、アバよ」
「……不覚……っ!」
ケイブに、下っ端の鉄パイプが迫る。
――カイトに、あげる。まもる、ちから……
その瞬間、光に包まれる。
……いける。
俺は、駆け出していた。
✱✱✱✱✱
―――ケイブside―――
「じゃ、アバよ」
……ダメージが大きすぎて、体は既に動かない。避けることも防ぐことも不可能。下っ端が鉄パイプを振りかぶる。あれを受ければ、死は免れないだろう。
「……不覚……っ!」
侮っていた。下っ端達のことを。自分の力を過信していた結果がこれだ。本当に……悔しい。
……死にたく、ないよ………
ガキィィィィィン!!!!
耳が潰れてしまう程の爆音が響く。けれど、なんの痛みも感じない。……死んだの、私……?
「……やっと、間に合った」
……えっ?
忘れるはずもない声がした。
ゆっくりと目を開くと、そこには。
「もう誰も……死なせない」
私の相棒……カイトの姿があった。
やっと、主人公覚醒です!!これをどれだけやりたかったのなんのって。
とりあえず戦闘シーンの表現、頑張ります……!
ご意見ご感想アドバイス等、お待ちしております!!