超次元ゲイムネプテューヌ〜Secret Mission〜   作:絶望危惧種

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遂にやって参りました。カイト君無双回です。

ではでは、どうぞ!❀.(*´▽`*)❀.


第10話「覚醒」

――カイトside――

 

 

 ガキィィィィィン!!!!

 

 

 下っ端の鉄パイプがケイブに向かって振り下ろされ、甲高い音が鳴り響く。しかし、それは彼女に当たらない。直撃する手前、左手で鉄パイプを掴んだ。さっきの音はこれだ。

 

 

「やっと、間に合った」

 

 

 5年前、俺は目の前で大切なものが奪われた時、何も出来なかった。ただ、届きもしない手を伸ばすだけだった。

 けど、今は違う。あの時届かなかった手を、届かせる力がある。5年かけてようやく、間に合ったんだ。

 二度とあんな悲劇が起こらないように。

 絶望を知るのは、俺1人で十分だ。だから……

 

「もう誰も……死なせない」

 

 さあ行こうか。あの時の決意を胸に。

 

 

「……!?クソッ、放しやがれッ!!」

 

 下っ端が手を引き剥がそうともがくが、ビクともしない。俺は下っ端を睨み、鉄パイプを握る手にグッと力をいれた。

 

 バキンッ!!

 

 それだけで、下っ端の鉄パイプが手の形に凹んだ。俺はもう片方の手で怒りのパワーを込めた渾身の一撃を叩き込んだ。

 

「ケイブに……手ェ出してんじゃねぇぞォォ!!!!」

 

「なッ!?ガァァァァァァァッ!!!!」

 

 俺の右ストレートはガードもろとも下っ端を吹き飛ばした。彼女は岩の柱に直撃、それでも勢いは殺せずに貫通。2本3本と柱に穴を穿ち、壁にめり込んでようやく止まった。

 

 

「……カイ、ト……」

 

 弱々しいケイブの呼ぶ声がする。よほど怖い思いをしたのだろう。目にうっすらと涙を浮かべ、俺を見上げていた。

 

 俺は膝をつき、ケイブと目線を合わせると、彼女の頭をそっと撫でた。

 

「……大丈夫。ケイブは俺が守る。あの約束、ここで果たすよ」

 

「……うん」

 

 ケイブがコクッと頷くのを見届ると、下っ端の吹き飛んだ方を向き、立ち上がる。ワレチューが彼女を心配して駆け寄っているのも確認出来た。

 

 

 

「――さて、ミッションスタートといこうじゃねぇか」

 

 俺は得物の《影縫》を構えて両脚にぐっと力を入れ、一気に加速した。

 

 目にも止まらぬ速さでワレチューと下っ端に接近。

 

「なっ!?」「ぢゅっ!?」

 

 目の前の2人(?)は驚いて対応出来ていない。下っ端の鳩尾にアッパー。宙に打ち上げる。

 

「カハッ……!!」

 

 上からズガァンと音が響き、上に衝突したと判断すると、今度は未だに状況が飲み込めていないワレチューに斬撃の嵐を見舞う。

 

「ぢゅっ!?ぢゅぢゅぢゅーっ!!??」

 

 1回、2回、3回……どんどん攻撃のスピードを上げる。

 

……40……70……まだ、いけル……ッ!!!!

 

 

 視界の隅で、下っ端が落ちてくるのを確認する。剣を振り切った勢いでその場で横にスピン。ワレチューに回し蹴りを放つ。

 

「コレで、100コンボだぁぁぁッ!」

 

「ぢゅぅぅぅぅーー……ッ!!」

 

 既にボロボロのワレチューが横っ飛びする。図ったようにちょうどのタイミングで頭上に下っ端が落ちてきた。

 

「まだ終わんネェぞ?」

 

 下っ端が落ちてきたところに双剣で十字に裂き、再び宙に浮かせる。しかし今度は壁を駆け上って先回りし、胴体に踵落としをめり込ませた。

 

「ぐぁぁぁぁっ……」

 

 打ち上げた時の勢いと踵落としの衝撃とが合わさり、下っ端は声にならない悲鳴を上げ、地面に激突。俺はすぐさま地面に着地すると、勢いのあまりバウンドしている下っ端をさきほどワレチューを吹き飛ばした方向に向かってぶっ飛ばした。この間、約3秒。

 

 俺は2人がまだ横とびに吹き飛んでいるのを全速で追いかけ、先回りする。足を踏み出す度に地面がえぐれているのが分かった。

 

 地表に《影縫》を突き立てて急ブレーキ。空中衝撃した下っ端とワレチューを待つ。

 

「はぁぁぁぁァァァァ……ッ」

 

 両腕を前で交差させて自身の得物に気のような何かを送り、力を込める。すると、異能が使えないはずの俺の《影縫》を紅蓮の炎が包み込む。何故か使い方が分かった……いや、本能(• •)で、察した。

 

「喰らエ……『ドラゴンファング』ッ!!」

 

 技名を発声し、タイミングを合わせてクロスさせた腕を広げるような形で下っ端達を一閃。その斬撃の後、X字の炎の刃が2人を襲った。

 

「うぁぁぁぁぁっ……」「ぢゅー……っ」

 

 ドカァァァァァン!!!!

 

 

 

 炎が直撃し空中で大爆発した。2人は丸焦げになってそこら辺に転がった。

 

 

……あいツらハ、生かしテおケナイ……

 

……息ノ根ヲ……止メナイと……ッ

 

 

 俺が奴らに止めを刺そうと近づくと。

 

 

「カイトっ!!もういい、もういいわっ!!」

 

 ケイブが後ろから、俺の腕を掴んだ。

 

 

「……マダ、トドメヲ……」

 

「お願いだからっ!!いつものカイトに戻って!!」

 

 それでも前に進もうとした俺の背に、ケイブはしがみつく。

 

 

「お願いよ……っ!カイトまで……っ、変わらないでよぉ……っ」

 

 

 背中越しでも分かった。ケイブは……泣いていた。

 

 

……俺は、なにを……

 

 正気を取り戻したと同時に、途方もない脱力感に襲われ、立っていられなくなる。そのまま崩れ落ちた。

 

 

「カイトっ!?カイトぉっ!!」

 

 

 ケイブの声が、だんだん遠く、聞こえなくなっていく。

 

 

 俺の意識はそこでブラックアウトした。




……ちょっとやりすぎたかな?
こういうのをインフレ言うのでしょうか。

あまりそうならないように気をつけます。

ご意見ご感想お待ちしております!!
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