超次元ゲイムネプテューヌ〜Secret Mission〜   作:絶望危惧種

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どうにか間に合いました……!

それではどーぞ、12話です!ヽ(*´∀`)ノ


第12話「早すぎる再会」

「ギュルルルル………キューッ!」

 

 結晶から突如生まれた青い仔竜は、俺の手の上で何やら楽しそうに鳴いている。こいつ、メッチャ可愛いな。ケイブの次くらいに。

 

 

「……カイト、そのドラゴンに心当たりは?」

 

 ケイブが横からそう訪ねてきた。

 

「あるにはあるんだが……そうなるとちょっと信じられないってところだな」

 

 

 俺の中にはひとつの答えが既に出ている。それなら全て辻褄があう。

 

「こいつが、俺に力をくれたんだ……多分」

 

 

 だが、そうなると2つの事実を認めることになる。

 

 1つ目は、ドラゴンと意思疎通をしたという超常現象。もう1つは……これまでの俺の急激な成長は、こいつの力だったかも知れないことだ。

 

 前者は……まあ、ゲイムギョウ界は広いわけだし、そんなこともあるのかなー。で済むかもしれないが、後者の場合は今までの努力を否定することに……俺は全然強くなれていなかったことになる。

 

……いや、もういい。そんな小さなこと。

 大事なのはこれからケイブを守ることが出来るってことだ。それなら、俺の力じゃなかろうが関係ない。

 

 

「……助けてくれてありがとな」

 

 感謝の意を込めて、仔竜の小さな頭を撫でてやる。

 

 

――カイト!カイト!どういたしまして!

 

 

「ッ!?ケイブ、今の聞こえたか!?」

 

 頭の中にあの時の声が響く。慌ててケイブに尋ねるが、彼女は質問の意味が分からず、キョトンとしていた。

 

……つまり、今こいつと話せるのは俺だけか。

 

 

「キューン!キュゥゥゥン!!」

 

 頭を抱えている俺をよそに、仔竜は上機嫌に俺とケイブの頭の上をパタパタと飛び回り、ケイブの肩にとまった。

 

「……ふふっ。可愛いわね」

 

 そう言ってケイブは微笑みながら人差し指で仔竜の顎の下を撫でた。

 

 

――カイト、このひと、だぁれ?

 

 

 仔竜が尋ねてきた。

 

「彼女はケイブ。俺の相棒だ」

 

「……?カイト、誰に話しているの?」

 

 ケイブが不思議そうに聞いてくる。なるほど、彼女には仔竜の声が届かないから、俺が1人で喋っているように見えるのか。

 

 

「あー……実はな。そのドラゴンと俺、なんか会話できるんだよ」

 

 こんな突拍子もない話、信じてもらえるだろうか。

 

「そうなの?……宜しくね、私はケイブよ」

 

 

……案外、あっさり信じてもらえた。

 

 

――うん!よろしくだよ!

 

 

 ケイブの言葉に返事をする仔竜。

 

「……って、まさかケイブの言葉が分かるのか?」

 

 あまりにも自然な会話の流れに驚いて、俺は再度ドラゴンに尋ねた。

 

 

――わかるよ!けど、まだおはなし、できないの。

 

 

 仔竜は俺の聞きたかったことを先に教えてくれた。そうか、じゃあいつかはケイブとも話せるようになるのか。

 

 

「……カイト、この子はなんて言ってるの?」

 

「よろしくだってあと、今はまだ話せないけど、いつかはケイブとも話せるかもってさ」

 

「そう。それは、楽しみね」

 

 ケイブの質問に答えると、彼女は嬉しそうに頬を緩めた。俺も、ケイブがこいつと話せるようになるのが楽しみだ。

 

 

 

――あっ!もしかして、ケイブ、カイトのだいじなひと?だいじなひと?

 

「ちょっ!?お前何言って!?」

 

 突然、とんでもないことを言い出す仔竜に慌てる俺。

 

 

「え?今度はなんて言ったの?」

 

「ごめん言えない!!」

 

 いくらケイブにもこればかりは言えない。恥ずかし過ぎる。さっきまで告白しようとしていた勇気はどこへやら。

 

 

「キュゥゥゥーン!!」

 

――あははっ!カイト、かおまっか!まっか!

 

「……ところで、さっきの話なのだけれど。私がなんて言おうとしたの?」

 

 ここでそれを思い出すか、ケイブさん!?あーもう、何なんだよ!!

 

「……もういい!何でもないから!!」

 

 

 真っ赤になった顔を見られるのが恥ずかしくて、俺は被っていた布団を頭にまで被せて潜り込んだ。少しして、仔竜の楽しげな鳴き声とケイブのクスクス笑う声がしたのは、言うまでもないだろう。

 

 

 

 俺はこの日、命の恩人(?)である仔竜と、ある意味最高のタイミングで、初めて出会った。

 

 

 

 

 

 ✱✱✱✱✱

 

 

 

 

―― リーンボックス教会・特命課 ――

 

 

「全員、揃ったわね」

 

 チカ様がメンバー全員を見渡してそう言った。

 

 俺が動けるようになってすぐ、チカ様は俺達特命課とネプギア様達、そしてこの国に偶然訪れていた他の3カ国の女神候補生全員をここ、特命課本部へと呼び出した。

 

 

「キュッ、キュゥゥゥーン!!」

 

「……で、何?このドラゴン」

 

 ブリーフィングの雰囲気をぶち壊そうとする仔竜にアイエフがストレートな発言をする。

 

「……まあ、色々あったのさ」

 

 適当に誤魔化しておいた。チカ様はコホンと咳払いして場を仕切り直した。

 

 

「さて、今日は以前から伝えていた、アタクシの秘策を発表するわ!」

 

 思わず、息を飲んだ。今回の作戦の参加者は特命課と他国の全女神候補生とその一行。どんな大規模なものになるのか、知りたくてウズウズしている。

 

「この国のシェアを一気に取り返す、その秘策は……!!」

 

「「「「その秘策は…………!?」」」」

 

 溜めて溜めて溜めまくって、チカ様はその言葉を口にした。

 

 

「……ズバリ、女神全員参加の、超大型音楽ライブの開催よっ!!」

 

 

「「「「…………ライブぅぅぅぅ!?」」」」

 

 

「キュゥゥゥゥゥゥゥーン!!」

 

 

 

 

 教会に息ピッタリの驚きの声が響き渡るのだった。……ドラゴンのはためきとともに。

 

 




次回はアイドル回ですよー!頑張ります!!

ご意見ご感想お待ちしております(*´ω`*)
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