超次元ゲイムネプテューヌ〜Secret Mission〜 作:絶望危惧種
どうか、生温かい目で見てやってください。
では、どーぞ!
――リーンボックス市内・特設会場――
『みんなー!盛りあがってるー?』
――ワァァァァァァッ!!
会場の大気が歓声で震える。これが、あの舞台に立つ歌姫、5pb.の実力かと感嘆する。
俺とケイブは、チカ様が発案した女神様達と人気歌手の合同ライブ、名付けて《女神ライブ》の警備をしながら会場の様子を見ていた。
『1曲目はボクのデビュー曲、《流星のビヴロスト》でした!』
5pb.は1曲目を歌い上げた後、今回のイベントの概要を観客に語り始める。
『今日は、ゲストの方々をお呼びした、スペシャルライブだよーっ!』
――ワァァァァァァッ!!
『まず最初のゲストは、プラネテューヌの歌姫、ツネミさんだよー!』
『紹介……ありがとう。ツネミ、です』
――ワァァァァァァァァァッ!
無機質な喋り方で登場したのは、ベージュのツインテールが印象的なツネミという少女だ。彼女も5pb.と同じぐらいの知名度を誇る歌手で、この国にも大勢のファンがいる。さすが、歌姫の名は伊達ではない。
『……歌います。曲……《千本桜》』
ツネミがそう呟くように言うと、彼女の代名詞とも呼べる曲が流れ出した。それとともに観客のボルテージも上がっていく。
「……チカ様もすごいこと考えるな。なあ、ケイブ?」
「そうね。こんな豪華なライブ、これまでに類を見ないわ」
同意を求めると、彼女はすぐに首肯してくれた。出来ればこのライブもプライベートで見に来たかったなと、前回と同じことを考える。
「……!?カイト、どうやら出番みたいよ?」
ケイブにそう言われ、振り返ってみると、犯罪組織と思わしき黒いフードの人影が次々とこちらへ向かってきていた。
「おいおい……、せっかくライブ楽しんでたのによ。たまにはゆっくりとさせてくれよ」
愚痴をこぼすも、彼らはそんなことお構いなしとライブの妨害をしようとする。
「このライブは、絶対に成功させるわ。カイト、行くわよ」
「キュキュッ!!キューン!!」
今まで肩の上でじっとしていた仔竜も敵に威嚇し、戦闘準備は万端のようだ。
「ああ。……さあ、ミッションスタートといこうじゃねえか。ここから先には行かせないぜ」
以前、しっくりきたのでそのまま決めゼリフにしようと決めたフレーズを口にして、俺はケイブとともに不届き者を成敗しに向かった。
『次のゲストはこの方!トップアイドルの、増嶋愛さんだよ!』
『はーいっ!みんな、元気かなーっ!?』
――ワァァァァァァァァァッ!!
増嶋愛。茶髪のサイドテールの元気いっぱいの少女。先月行われたアイドル総選挙で見事優勝した、今話題のトップアイドルだ。
『それでは聞いてください、《GO MY WAY》!!』
曲が始まるのと同時に、俺達も戦闘を開始した。
ライブの邪魔をする訳にはいかないので、銃は使えない。全て近接で片付ける……っ!!
敵の懐に潜り込み、鳩尾にアッパーをかます。まずは一人目。そのまま左右の敵の顔面に上段蹴り。後方から近づく奴を回し蹴りで仕留めた。これで計4人。
ケイブは柔術をつかっているようだ。敵の拳を受け流し、その勢いで背負い投げ。倒れたところにかかと落としを入れる。背後からのパンチをスッと体勢を低くして回避、背後に回り込んで首筋をチョップ。脳震盪を引き起こす。
犯罪組織の連中も俺達が脅威だと認識したらしく、全員が俺達に群がりはじめる。
……さすがに多すぎないか!?
既に数は30は超えている。そんな大人数に俺たち2人は囲まれ、背中合わせになる。
「なあ、どうするよケイブ。これ、かなりヤバイ状況じゃない?」
「それでも、やるしかないわよ」
その時だった。
『では、次が最後のスペシャルゲスト!!女神候補生の皆さんでーすっ!!』
『み、皆さん初めまして!プラネテューヌの女神候補生、ネプギアです!』
『ラステイションのユニよ。……なによ、ジロジロ見ないでよねっ!』
『ルウィーのロムちゃんとラムちゃんでーす!よろしくねーっ!いぇーい!』
『……よろしくっ(にっこり)』
――ワァァァァァァァァァッ!!
舞台の方を見ると、舞台の上にきらびやかな衣装を纏った初々しい女神様達の姿があった。
『私達、歌います!聞いてください、《ミラクル!ぽーたぶる★ミッション》!!』
軽快な音楽が流れ、ネプギア様達の歌声が響いてくる。皆、歌やダンスに関してはまだまだ未熟なのに、それでもこのライブを成功させようと頑張っている。
……だったら、俺達がそれを支えてやらなくてどうするんだよ!!
「ケイブ、状況はかなりマズイ。けどよ……」
「ええ。候補生達も、頑張っているわ。だから……」
自然と、俺たちの心は通じあっていた。だから、次にケイブが何を言おうとしているかも理解していた。
「「絶対にここで食い止めるッ!!」」
俺とケイブは同時にお互いの両腕を交差させ、俺は彼女を背に乗せるようにしてその場で回り、ケイブが周囲の敵を駆け回るように蹴りつける。
ケイブを下ろし、二人同時に左右へ中段蹴り。右手を伸ばし、ケイブの伸ばす左手を握り、引き寄せる。そのまま場所を入れ替わり、勢いに乗せて正面の男を殴る。
1人、また1人と敵を蹴散らしていくその姿は、まるで曲にあわせて2人で踊っているかのようだった。
「ケイブ!」
「ええ!」
声をかけるとケイブが跳躍する。そのタイミングで俺はブレイクダンスの要領で敵の足を刈り、彼女の着地点でとんぼ返りの体勢で待つ。
彼女はそのまま俺の足の裏に見事に着地。ケイブが再び足に力を込めるのと同時に彼女を押し出し、通常の2倍近い高さまでケイブが跳躍した。
「これで……」
「トドメよ……っ!」
俺は両手に《影縫》を、ケイブは《鋏》を顕現させて一気に加速。俺は地を駆け切り刻み、彼女は滑空する形で一気に切り捨てた。
「任務、終了よ」「これが、俺達の実力だ」
『皆さん、ありがとうございます!!』
ネプギア様達が歌い終わる頃、俺達も一つの戦いを終えたのだった。
✱✱✱✱✱
『今日はこれが最後の曲!ボクとゲストの方全員で歌うよ!』
――ワァァァァァァァァァッ!!
犯罪組織全員を拘束し終えた俺とケイブは、再び少女達の姿を遠くから眺めていた。
『聞いてください、ボクの新曲!《きりひらけ!ロープレ☆スターガール》!!』
可憐な少女達が、舞台の上で光り輝いている。きっと彼女達が、この世界を照らす星なのだろう。そう思った。
「……ケイブ。あれが、希望の光ってやつなんだな」
「……ええ。彼女達ならきっと、犯罪神を倒せるわ」
そう言葉を交わし、どこまでも輝き続ける女神様達を見つめた。
『皆さん、これからもこの国を……女神を、よろしくお願いします!』
――女神!女神!女神!女神!
会場には、人々の鳴り止まない『希望』を求める声が、いつまでも響いたのだった
はい、激ノワの武将「ツネミ」「増嶋愛」をエキストラとして登場させてみました!少々設定変わってるのは別次元だからということでお願いします……
今回使った楽曲は、初音ミク「千本桜」、アイドルマスター「GO MY WAY」、無印ネプテューヌOP「流星のビヴロスト」、ネプリバ1OP「ミラクル!ぽーたぶる☆ミッション」、ネプリバ2OP「きりひらけ!ロープレ☆スターガール」です。
長くなってしまいましたが、ご意見ご感想お待ちしております!