超次元ゲイムネプテューヌ〜Secret Mission〜 作:絶望危惧種
サボっていたわけでは無いのです・・・はい。すみませんでした。m(_ _)m
今回は日常回ですね・・・どうぞ!
――リーンボックス教会・特命課――
ケイブの過去に決着をつけた日から、数日後。
俺達は特命課にて普段通り、仕事をこなしていた。
「ふぅ。おーいクソ課長、こっちの書類サインして」
「なっ!?カイトくん、それが上司への口のきき方かい!?配属されたてのカイトくんは一体どこへ……」
「そんな時期なかったとおもうわよ、穀潰し課長?あ、これ追加の書類ね」
「ケイブちゃんまで!?しかもこんな沢山……課長はついよ、トホホ……」
凹む課長へさらなる追い打ちをかけたケイブはやはり無表情……いや、すこし悪い顔をしてるな。
「くぅーん……(あのひと、かわいそう……)」
「あんな人の心配はしなくていいんだぞ?けど、優しいんだな、お前は」
よしよしと仔竜を撫でてやると、仔竜は気持ちよさそうに目を細めて「くぅーん」と鳴いた。
そうやって仔竜を撫でていると、ハコがトコトコとやって来た。
「ぼっくすー!!」
「おー、ハコ。どうした?」
「ぼっくすー、ぼっくすー!」
相変わらずボックスとしか言わないが、最近は身振り手振りと表情から何となく言いたいことが分かるようになってきた。
「えーっ……と?もしかして、仕事終わったから遊びたい……とか?」
「ぼっくすー!!」
おお、凄く喜んでる。どうやら当たりみたいだ。
それにしても、どれだけ仕事が出来たとしても子どもってことに変わりはないな。こうみると、ハコも年相応の可愛らしさがある。まるで、妹っていうか……娘みたいっていうか……。
「あら、遊ぶの?私も混ぜて欲しいのだけれど」
すると、課長をズタボロにして少々機嫌の良いケイブまで来た。
「ん、仕事はいいの?ケイブ」
「ええ、さっきので全部終わり。だから暇なの」
ちらっと課長の方を見る。すると真っ青になった課長が魂の抜けた表情で書類の山を眺めていた。
少しかわいそうな気もするが、普段働いていないのだから、これくらいあって当然だろう。
「よーし、じゃあ外に遊びに行くか!!」
「ふふっ、楽しみね」
「ぼっくすー!」「キュゥゥゥン!」
放心状態の課長を残し、俺はハコを肩車して、ケイブと3人+1匹で遊びに行くことにした。
✱✱✱✱✱
――リーンボックス市内・広場――
そんなこんなで俺達は手を繋いで広場までやって来た。ちなみに仔竜は近くをパタパタ飛び回っている。傍から見ると、きっと俺達は仲のいい家族のように見えただろう。それがちょっと嬉しかったり。
出来ることなら、本当にそうなりたい……なんてな。まだ早すぎるか。ちゃんとステップ踏んで、気長にやって行こう。
「さて、ついたぞ」
「ぼっくすー!」「キュゥゥゥン!」
俺がそう言うと、ハコと仔竜は待ってましたと言わんばかりに広場へ駆け出していった。
「ちょ、おーい!はしゃぎ過ぎて怪我するなよー!」
と、忠告するが……あ、ハコがコケた。言わんこっちゃない。
だがすぐに立ち上がり、仔竜と戯れ始めた。
「はぁ……元気なもんだな」
「ふふっ、そうね。ティアちゃんもハコも、ホントに可愛いわね」
「・・・ティアちゃん?」
聞き覚えのない名前がケイブの口から出てきて、つい聞き返してしまう。
「あっ・・・ほら、前にカイトが言ってたじゃない?あの仔竜の名前。何にすればいいかなって」
・・・そういえば、そんなこともあったな。あれからずっと考えていてくれたのか。
「・・・ありがとな、ケイブ」
「いいえ、大したことじゃないわ・・・・それより、立ち話も何だし、そこに座りましょ」
と、ケイブが近くのベンチを指さす。
「ああ、そうしようか」
その言葉に首肯し、ベンチに座る。ケイブも俺の隣にスッと座った。
それにしても・・・今までこんな風にケイブと密着した事があっただろうか。
腕は触れ合い、お互いの体温が感じられ、ケイブのサラサラとした髪の毛が俺の方に当たっている。そして微かではあるが、女の子特有の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
恋人になったのだからこれくらいくっついてもいいとは思うのだが、付き合い始めて間もないこともあり、どうしても慣れなかった。
・・・ヤバイ、意識したら急に緊張してきた。
さっきまで普通に話してたのに、突然頭が回らなくなる。とっ、とりあえず落ち着け。いつも通りにすればいいんだ。俺らしく話せば・・・あれ?俺いつもどんな風にケイブと話してたっけ?そもそも俺らしいとは一体?我思う故に我あり←ここてつ
いやいやそうじゃないだろう。まずい、ホントにまともな思考が出来てない。
くそっ・・・どうする。とにかく何か話しかけないと。何か、なにか・・・。
空を眺めながら必死に思考を巡らせ、結局俺の出した答えは・・・
「きょ・・・今日はいい天気だな・・・」
めちゃくちゃベタな、最悪なものだった。
・・・やらかした。何やってんだよ俺は・・・・・・。
気まずくなって、チラッと横目でケイブを見てみる。すると・・・。
「・・・そ、そうね。とっても・・・いい天気ね・・・・・・」
ケイブは顔を真っ赤に染めて、ぎこちなく答えた。
・・・なんだ、ケイブもだったのか。
それがわかった瞬間、安心と同時におかしさがこみ上げてきて、堪えきれなくなった。
「くく・・・っ、アハハハ・・・」
「な、なに?もう・・・・・・ふふっ、ふふふふっ・・・」
俺達は2人で、声を上げて笑った。
そうだ。最初から分かりきっていたことだった。
声に出さなくったって、俺達は心の底で繋がっている。心配することなんて、何一つなかったんだ。
「アハハっ・・・・・・ふぅ、落ち着いた」
「そうね・・・・笑いすぎてちょっと疲れたわ」
そう微笑みながら、ケイブはその頭を俺の方にトン、と乗せてきた。
穏やかな時間が流れる。
少し離れたところで、ハコとティアはゴロゴロと芝の上を転げ回っていた。その楽しそうな笑い声がこちらまで聞こえてくる。
「・・・なあ、ケイブ」
「ん・・・どうしたの」
「俺、今がすごく幸せだ」
「・・・私も、同じ気持ちよ」
ケイブの、俺より少し小さな手をぎゅっと握る。
触れた手からは少し冷たい、けれども確かな温かさを感じた。
「こんな平和な日常を、守っていかないとな・・・」
「私たちなら、きっと出来るわ」
ケイブはそう言い、俺を上目遣いで見つめていた。
「・・・大好きだよ、カイト」
頬を赤く染め、うっとりとした表情で見つめる彼女が、たまらなく愛おしい。
「・・・俺も、愛してるよ」
額を触れさせ、二人の距離を更に縮める。
ケイブはそっと目を閉じ、その瞬間を待つ。
そして・・・・・・
―――ピピッ!ピピピッ!!
突如耳元で鳴り響くアラームで、2人は一瞬にして現実に引き戻された。
「おいおい、少しはタイミングってのをだな・・・」
「・・・あとちょっとだったのに」
いきなり雰囲気をぶち壊されてかなりイラッとしたが、ボソッとそう呟いて拗ねたケイブが可愛かったから、今回は大目に見ることにしよう。
「はい、こちらカイト」
『お楽しみのところもうしわけないのだけれど、仕事よ。すぐに教会に戻ってきて頂戴』
通信の相手はチカ様だった。俺はケイブと目配せして、コクリと頷く。
「了解。すぐに戻ります」
通信を終え、俺とケイブはハコとティアの元へ行く。
「お前ら、そろそろ帰るぞ?お仕事の時間だ」
「・・・?ボックスー!」
「キュキュッ!キューッ!(おしごとー!がんばっちゃうよー!)」
ハコもティアも、お仕事と聞いて張り切っているようだ。
「よし、少し急いで行こう」
「ええ、分かったわ」
俺はハコをおぶり、ケイブはティアを肩に乗せて、協会への道を走っていった。
さて、ここでご報告を。
どうにか大学に合格して、生活に余裕が出てきました。
というわけで、また少しずつ更新速度を戻していきたいです。(戻すとは言っていない)
すいません冗談です。頑張ります。
次回はバトルシーン満載・・・になるように頑張ります。それでは、また。