超次元ゲイムネプテューヌ〜Secret Mission〜   作:絶望危惧種

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今回は早めに投稿してみました。
相変わらず拙い文(ry
それではどうぞ!


第2話「ファーストミッション」

 治安維持組織・リーンボックス特命課

 

 女神様の不在の今、この国の凶悪犯罪を未然に阻止、解決するエキスパート(最近は後手にまわることが多いそうだが)であるここに、俺は晴れて就任したのだが……。

 

 

「……納得いかねぇ。俺の想像と全然違ぇよ」

 

 愚痴をこぼす。俺の心は荒れ模様だ。

 

 

 今俺は課長の出した指令という名の仕事放棄に従い、ケイブと共に街のパトロールをしていた。

 

「……?どうかしたの」

 

 隣を歩くケイブが相変わらず気だるげな顔で、不思議そうに尋ねた。

 

「いや、別に。ただこの世の理不尽を嘆いていただけだよ」

 

 念願の特命課になれたものの、構成員は俺を含めたった4人。しかもまともな奴がほとんどいない有様。

 唯一の救いは隣にいるケイブが常識ある人だったことだ。もし彼女がいなければ、俺は就任初日で逃げ出していたはずだ。

 

「気持ちは分かるわ。だから、貴方には期待してる。私1人じゃ手が回らなくなってきたから。貴方が特命課に来てくれて、嬉しいわ」

 

 ケイブが感謝の意を告げる。そう言われるとなんだか恥ずかしい。

 

「……どーも」

 

 頬をポリポリかいて照れを誤魔化す。本人はいつも通りの眠そうな感じで言うものだから、どうしたものか。

 

 

――ピピッ!ピピピッ!!

 

 

 俺とケイブの耳に装着しているヘッドセットから唐突にけたましいアラームが鳴り響いた。無線を受信したようだ。

 

 俺達は耳に手を当てて無線を聞き取る。

 

「……ザザッ……こちらリーンボックス市警!!第3区の中央銀行にてテロ発生!!相手は10~14人、銃火器を所持!!応援を要請する!!繰り返す……」

 

 それを聞いたケイブは急変。いつもの眠たげな表情から一気に特命課としてのそれに切り替わる。

 

「第3区ならそう遠くはない。急ぎましょう」

 

「了解!!」

 

 テロ鎮圧に急ぐケイブの後を追って、俺も現場へ急行した。

 

 

 

 ✱✱✱✱✱

 

 

 

 

―――リーンボックス市街地・第3区

 

 

 現場では犯罪組織と警官による激しい銃撃戦が繰り広げられていた。既に警官の負傷者が出ているらしい。

 

 車線をはさみ、犯罪組織と警官達が撃ち合う。犯罪組織は建物の中と外に作った簡易のバリケードからマシンガンで弾幕を張っている。それに対し警官はパトカーや一般車両に隠れながら拳銃で応戦。かなりの苦戦を強いられている。

 

「カイト、行くわよ。遅れないで」

 

「っ……!了解だ!」

 

 ケイブは低い姿勢で素早く移動し、車両の影へスライディングする。それに続くように俺も移動。

 

「銃は使えるわよね?」

 

「ああ、もちろん!大丈夫だ!」

 

「なら、OK。威嚇射撃しながらあそこの警官と合流するわよ」

 

 俺は腰からハンドガンを1丁、ケイブは自分専用のツインハンドガンを構える。

 タイミングをあわせ、同時に車の影から出て威嚇射撃を行う。弾幕が薄くなったところを見計らい、警官が身を隠す車両へと移動する。

 

「っ!君たちは!?」

 

「リーンボックス特命課よ。応援に駆けつけたわ」

 

 警官にそう伝えると少し驚いたような顔をした。

 

「特命課!?そうか、助かった!協力感謝する!」

 

「敵の情報は?」

 

「敵の数は12、全員がアサルトライフルを所持している。その他の武器は確認出来ていない。以上だ」

 

 手短に情報交換する。この状況でも冷静に行動できるのはさすがとしか言えない。

 

「……この弾の軌道。これなら……」

 

「くそっ……数が多いな。で、どうしたケイブ?」

 

 ボソッと何かを呟いたケイブ。すると俺にとんでもないことを指示した。

 

「カイト、合図したらスタングレネードを投げて。私が突入する」

 

「ちょっ、正気か!?」

 

 スタングレネードと言ってもほんの少しの目くらまし。ここから突入するにはその程度の時間では不可能だ。

 

「大丈夫、信用して。私の戦い方を教えてあげる」

 

 それでも彼女には絶対的な自身があった。俺はその言葉を信じ、腰に付けたスタングレネードを手にする。

 

「いくわよ。3、2、1……今よ!!」

 

「ああもう、おらぁぁぁぁ!!」

 

 奴らに向かって勢いよくグレネードを投げ、耳をふさぐ。数秒後、耳をつんざく様な爆音と閃光が迸った。

 

 

 ケイブは、大通りのど真ん中に堂々と立っていた。

 

「おいおい嘘だろ!?ケイブ!?」

 

 焦る俺を尻目に、彼女はそのままゆっくりと進む。まるで撃ってこいと言わんばかりに。

 

 視界の回復した奴らが銃撃を再開する。その弾丸はケイブに集中砲火された。

 

 おびただしい数の銃弾が彼女に迫り、絶望の瞬間が脳裏をよぎる。……しかし、それは目の前のありえない光景によって見事に打ち砕かれた。

 

           . . .

 弾が当たらない。否、避けているのだ。

 

 ケイブは迫る弾丸を見切り、着弾寸前でくるりとターンしながら右へ左へ回避し、空中できりもみ回転しながら二連続バク宙を決める。そしてその場でまわりながらツインハンドガンで銃弾を撃ち込み、じわりじわりと敵の数を減らしていく。

 異常事態に焦るテロリストたちはがむしゃらに銃弾をばら撒く。しかし。

 

「弾の軌道が死んでる。当たらないわ」

 

 ケイブはそれを左右にゆらりゆらりと舞うように回避する。その姿はまるで、蝶のよう。

 

 始めはあんなに大勢いた犯罪組織も、気がつけばあと一人。

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 犯罪組織の男は恐怖のあまり絶叫しながらデタラメに銃を乱射する。

 するとケイブは大きく跳躍。クルクルと回りながらその男の頭上を飛び越え、そして。

 

「ゲームオーバーよ。観念しなさい」

 

 男の背後に綺麗に着地し、拳銃を突きつけた。

 

 

 

 

 

 ✱✱✱✱✱

 

 

 

 

 第3区のテロ騒動は、ケイブの活躍によりたちまち収束した。

 俺達は後の処理を警官達に任せ、その場を後にした。

 

「……ケイブって、凄く強いな」

 

 一仕事終えていつもの無表情に戻ったケイブ声をかけた。

 

「そう?私なんてまだまだ未熟よ。私より強い人は大勢いるわ」

 

 あの弾幕を無傷ですり抜ける人が言う言葉か、それ……。

 

「大丈夫、貴方もすぐ強くなるわ。頑張りなさい」

 

「ああ、もちろんだ。すぐに追いついてみせる」

 

「ええ、期待しているわ」

 

 俺はニッと笑いながらケイブに宣戦布告する。彼女は変わらず無表情……いや、少しだけ笑顔でそれに答えた……と思う。

 

 

 

 

――もっと強くなる。新しい目標を胸に掲げ、俺はケイブと共に本部へと帰還した。

 




……戦闘シーンは難しいですね。
感想、アドバイス等よろしくお願いします!m(_ _)m
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