超次元ゲイムネプテューヌ〜Secret Mission〜   作:絶望危惧種

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今回は戦闘シーンはありません……。
どちらかと言うと伏線回、かな……?

それでは、どぞ!(∩´。•ω•)⊃


第7話「約束」

――リーンボックス市内・ライブ会場――

 

 

『みんなー!今日は来てくれて、ありがとー!』

 

――ワアアアアアアアァァァァッ!!

 

 

 ステージの上で少女がパフォーマンスを披露する。その度に観客席から歓声が響き渡る。

 

 今俺たちは先日依頼された5pb.のライブの警備の真っ最中だ。出来ることなら仕事ではなく、一市民として来たかったな……

 

『次の曲は《Dimension tripper!!》いっくよー!!』

 

―ワアアアアアアアァァァァッ!!

 

 軽快な音楽が流れ始め、観客が合いの手を入れる。

 

 

「凄いな……会場全体がひとつになってる……」

 

「ええ、さすが5pb.だわ」

 

 隣にいたケイブが相槌を打つ。ふと、何かに気がついたようだ。

 

「……なんだかあの辺りが騒がしいわね。行ってみましょう」

 

「えーと……あそこか、了解だ」

 

 何やら観客席で揉め事があったようだ。その場所へ向かう。

 

 

 

 

 

―――ねぇ、あなたはだぁれ?―――

 

 

 

 

 

 

「うぐっ……。何だ、今の……」

 

 突然の頭痛に襲われ、頭を抑える。あと、誰かに声をかけられたような……。

 

 

「って、ケイブ早っ。置いていかれちまう」

 

 こんな人混みの中をするすると抜けられるってどういう身のこなしなんだろうか。……まあ、弾幕を擦り傷ひとつ付けずに躱すぐらいだし、これぐらい当然か。

 

 ケイブを見失わないように彼女の後を追っているといつの間にか騒ぎの中心に到達する。

 

 そこにいたのはネプギア様御一行だった。

 

「……誰かと思えば。貴方達、ライブを妨害する気?」

 

「ちょっ、ケイブ。決めつけるのは良くないだろ」

 

 ケイブの早計な判断を注意する。ネプギア様は焦りながら俺たちに状況を説明する。

 

「あ、違うんです!さっき犯罪組織の下っ端さんがライブを妨害しようとしてて、それを追いかけようとしていたんです!」

 

 なるほど。さっきのいざこざはその下っ端とやらの仕業か。

 

「そう……分かったわ。その下っ端の特徴と、どこへ向かったかを教えて頂戴」

 

「緑の髪に変なフードの女、あっちに向かったわ」

 

「なるほど。あとは私に任せて」

 

 特徴と方向をアイエフから聞くと、彼女は人混みをするすると抜け、あっという間に見えなくなってしまった。

 

「わっ、すごい。もうあんな所に」

 

 ネプギア様も俺と同様、感嘆の声を漏らした。

 

 

……そういえば。

 俺はさっきの女の特徴で少し思い当たったことを聞いてみた。

 

「……ねぇ、君達。その下っ端って女は変なネズミと行動してたりする?」

 

「あら、よく知ってるわね。知り合い?」

 

「そのネズミさんは、ワレチューさんって言うんですよ」

 

 

 やっぱりそうか。下っ端とワレチューというのが以前爆破テロを起こした少女とネズミ……ひいては俺の宿敵、というわけか。

 

「知り合いというか、因縁の相手……ってやつかな」

 

 アイエフ達にはそう説明した。次に会う時は絶対に負けない。そんな意味も込めて。

 

「そう、アンタ達も大変なのね」

 

 アイエフはそんな俺の事情をうっすらと察したようだ。

 

 

「……ごめんなさい、逃げられてしまったわ」

 

 ケイブが苦虫を噛み潰したような表情で戻ってきた。まさかあのケイブを撒くなんて。

 

「仕方ないですよ、下っ端さんは逃げ足だけは速いですから」

 

 ネプギア様がフォローするも、ケイブは悔しそうだった。彼女にとってはかなりの屈辱だったのだろう。自分の得意分野で負けてしまったのだから。

 

 重い空気が流れる。

 

 

「それにしても、すごい人だかりね」

 

 沈黙を破ったのはアイエフだった。

 

「ああ、なんてったってこの国一番の歌姫だからな」

 

 その流れに乗るかのように俺は相槌を打った。

 

「それになんだか勇気が湧いてくるような、素敵な歌ですね」

 

 ネプギア様の言う通りだ。5pb.の歌にはそんな力強さがある。

 

 

「……実は、彼女は私達の協力者でもあるの」

 

「え、そうなんですか!」

 

 コンパが驚き、目を見開いた。確かに俺も初耳だ。

 

「彼女のファンが増える事は、同時に女神への信仰が増えることにつながるの。彼女には数年前からこの仕事を任せてるわ」

 

「……だから俺達が彼女の護衛をしているのか」

 

 女神様がいないこの国でシェアを大量に集める彼女は、まさにこの国の要というわけか。

 

「もっとも、彼女にはそんな使命感じゃなくて、純粋に楽しんで歌ってほしいのだけれど」

 

 そう言ってケイブはステージ上の少女を少し哀しそうな目で見つめた。

 

 

 

『皆、犯罪組織になんか負けないでー!!』

 

――ワアアアアアアアァァァァ!!

 

『次の曲、行くよーっ!《きりひらけ・グレイシースター》!!』

 

 

 

 

 

 ✱✱✱✱✱

 

 

 

「なあ、ケイブ」

 

「……?なにかしら」

 

 護衛の任務を終え、すっかり暗くなり街灯に照らされた歩道を歩く俺達。

 

「今日のライブ、凄かったよな」

 

「そうね。本当に、あの子は凄いわ」

 

 本部への帰り道。そんな他愛もない会話を広げる。……内心、好きな子と一緒に歩いてるって思うと心臓バクバクなのだが。それに今から言おうとしてることも含めて、俺はめっちゃ緊張している。

 

 

「……あのさ、ケイブ」

 

「……?」

 

 ケイブが不思議そうに首を傾げる。……よし、言うんだ俺!!

 

「……いつか、任務とかじゃなくて。一般人として、ライブ見たりとか、遊んだりしたいなって。……ケイブと、一緒に」

 

 

 意を決して、その言葉を口にした。心臓の鼓動がかなりやばいことになっている。

 

 

 ケイブは一瞬驚いた素振りを見せる。少し思考を巡らせた後、クスッと笑いながら返事をした。

 

「私が遊びたいなんて、変な人ね。行くところも限られてるのに……それでいいの?」

 

「っ!ああ、もちろん」

 

「……そう。じゃあいつか、遊びに行きましょ」

 

 

 

……よっしゃぁぁぁ!!

 

 心の中でガッツポーズを決めた。上手くいって本当によかった。

 

 

 俺はケイブとのデートの日を待ち侘びながら、上機嫌に本部へと足を運ぶ。

 今日は、そんな1日。




はい、こんな感じでした。

次回は戦闘、バリバリいれますよー!
おたのしみに!!

ご意見、ご感想、アドバイス等、お待ちしております(n‘∀‘)η
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