ダンテがムンドゥスを倒してから数ヶ月後、街は完全とまでは言えないが復興しつつあった。この事件で、死傷者が大多数出た。一時はどうなることかと思われたが人間の
精神は不屈のようだった。
しかし、人類が未来へと歩みを進める中で、その将来を脅かす存在が現れた。
地獄門を破壊した事により、現実世界とリンボは同一世界となった。つまり、悪魔の存在が全人類に知れ渡る事を意味していた。
悪魔の群れは立ち上がる人々を悉く殺して行った。最初の一週間は世界中が混乱に陥ったものだ。
ダンテはこの数ヶ月間、人々を悪魔から守るため孤軍奮闘していた。最初は人々から恐れられる事もあったが、悪魔を倒していくダンテを見て皆がダンテを慕って行った。
この日も、ダンテは悪魔討伐をしていた。最近では国が援助をすることもあり、比較的スムーズに討伐し終えた。
「あれから数ヶ月がたったか。悪魔もだいぶ少なくなったな。キャット、そっちの様子は・・・っていまはいないんだっけか。」
キャットは現在、政府からの要望により、魔術の公布の為に世界中をまわっている。ダンテだけでは対処仕切れない事もあり、こちらの需要は高まっている。
「今日は悪魔ももうこれで出てきそうに無いし、今日は帰るか。」
ダンテは今、昔家族全員ですごしたあの家に住んでいる。政府に無理言って受け取ったのだ。
家に帰ってから何をしようかと考えていると・・・
「YOU SHALL DIE」
「!?」
いきなり声が聞こえてきた。これはリンボにいた際よく遭遇した現象だった。
「バカな!もうリンボはなくなったはずだろ!」
次の瞬間、目の前の景色が一瞬にして変わった。そこはダンテの家だった。
「何だ一体、どうなっていやがる。」
さらに、この家が崩壊していき、家の破片が取り囲むようにダンテに迫っていった。さすがのダンテもこれは避けきれる量ではない。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
そして、家は逆再生しているかのように緩やかに戻って行った。
しかし、その中には誰もいなかった。
「・・・・・・・・ん、ここは・・・?いったいどこだ?」
目を覚ますと、天井がみえた。回りはカーテンで閉められている。どうやらここは病院かどこかの医務室らしい。
カーテンを開けるとそこには一人の女性がいた。女性にしてはかなりでかい。ダンテもでかい方だが、この女性はさらにでかいかもしれない。
「・・・誰だ、アンタ。」
「人が運んできたのになんやの態度は、まぁいいわ。あたしの名前は蘭豹や。よろしくな。」
これが、ダンテのこの世界へのファーストコンタクトだった。