はるのんかわいいよ。はるのん。
てな訳でどうぞ♪(意味不明)
ハルノンside
わたしは仮面を着けている。親ですら気付いていないそれに気付いている人はかなり少ない。だからだろう。
ナンパ男1「ねーおねーさん。遊ぼーよ。」
ナンパ男2「おいおい、困ってるだろう?なんかすみません。」
こんな輩にナンパされるのは。
ハルノン「ごめんなさい。連れを待ってるの。」
やんわり断るが諦める気はないみたいね。しつこいなー。お姉さん怒っちゃうよ?
貴方たちなんてお呼びじゃないのだけれど。雪乃ちゃんの真似。似てたかな?姉妹だし似てるよね。
ナンパ男1「えーそんな事言わずにさー。」
ナンパ男2「すみません。こいつ言い出したら聞かなくて。」
ハルノン「………はぁ…。」
二人に気付かれない様に小さく溜め息を吐く。て言うか、止める気何てないくせに。底が浅すぎて呆れてしまう。あ、なんか段々腹立ってきた。
そもそも女の子より遅い彼が悪いんだ。
内心イライラしてると人混みの中に見慣れたアホ毛が見える。それだけでわたしの中に溜まった怒りが消えてしまうのだからわたしもチョロいのかな。
でも、わたしを待たせてこんな輩に絡まれてしまった償いはしてもらおっと♪
ハルノン「ハチマン!ここだよー♪」
わたしが座ってた椅子から腰を上げて手を振ると彼は状況を理解したのかあからさまに嫌な顔をする。流石にそれは酷くないかな?
ハチマン「…お待たせしてすみません。」
ハルノン「全く気持ちが込もって無いけど今は許してあげる。」
ナンパ男1&2「「……なっ…。」」
後ろの二人は彼を見て驚いてる。見た目だけで彼とわたしが釣り合わないとでも思ったのだろうな。だから、貴方達は底が浅いのよ。本当に嫌になる。
ハルノン「ごめんなさい。彼が来たから行くね?楽しかったよ。」
ハチマン「ちょ!?離して下さい。周りの嫉妬の視線で死んじゃいますから。」
ハルノン「やだ♪」
ハチマン「……///」
いつもの仮面の笑顔でイヤミを言ってから彼の腕に抱き付く。ちゃんとわたしの胸を押し付けるのを忘れない。あ、照れてる。かわいいなぁ。食べちゃいたい。
じゅるり。
おっといけないいけない。我慢しないとね。
そっぽを向きながらも振り払わない彼についつい仮面が剥がれ落ちて本物の笑顔を浮かべてしまう。あぁ…本当に幸せ♪
――――――――――
あれからわたし達は町を歩き回りお腹が空いてきたので飲食店に入る。
向かい合わせに座るわたし達はカップルに見えるかな?
ハルノン「わたし達周りの人からはカップルに見えるかな?」
ハチマン「いや、見えないでしょ。ハルノンに対して俺が釣り合わなさすぎですからね。」
ハルノン「えーそんな事ないよ。」
ハチマン「そんな事ありますから。」
わたしの言葉に即答する彼は相変わらず理性の化物だねー。
でも、さっきみたいに見た目だけでよってくる男なんて何の興味も湧かないし、本当のわたしを見せても離れていくだけ。つまらない。
それに比べて彼は本当のわたしを見せても離れない。まあ、苦手意識はあるかもしれないけど、それでもちゃんとわたしを見てくれるのは素直に嬉しい。だからついつい甘えてしまう。
ハルノン「はい。あーん♪」
ハチマン「…しませんよ。」
ハルノン「あーん♪」
ハチマン「だからしません。」
ハルノン「あーん♪」
ハチマン「…はぁ……あーん。」
ハルノン「美味しい?」
ハチマン「…正直味がわかりません。」
わたしが注文したパンケーキを彼は恥ずかしそうに口を開けてフォークをくわえる姿はかわいくて胸の奥がキュンキュンする。恥ずかしいからかそう答える彼を見て小さく身震いをしてしまう。あー本格的にヤバいなー。お持ち帰りしたいなー。
ハルノン「ハチマンのも頂戴♪」
ハチマン「わかりました。どうぞ。」
ハルノン「あーん。」
ハチマン「…デスヨネー。……あーん。」
ハルノン「ん、美味しいね♪」
ハチマン「…恥ずか死ぬ。」
彼が頼んだナポリタンを食べさせて貰う。ナポリタンが何倍も美味しく感じてしまったのはきっとわたしの気持ちの問題なのかな。
口の端に付いたソースを舌で舐めとっているのを彼は見つめてくる。少し恥ずかしいがそれ以上にどんな理由だろうとわたしを見てくれているのが嬉しい。そんな気持ちと一緒に悪戯心が出てくるのは彼がかわいいから仕方ないよ。わたしは悪ない。彼が悪いんだ。
ハルノン「…間接キスだね。」
ハチマン「ぶっ!!??」
ハルノン「あらま。もー仕方ないなー♪」
ハチマン「ハルノンのせいですからね。て、自分で拭けますから。」
ハルノン「ダメ。ほら、じっとして。」
わたしの言葉に吹き出した彼の口を拭いて上げると彼は真っ赤になっている。なんでこんなにもわたしの心を擽るのが上手いかなー。
ハルノン「ん、綺麗になったよ。」
ハチマン「…ありがとうございます。」
そっぽを向きながらお礼を言う彼に満足して食事を再開した。
――――――――――
食事を済ませて店を後にしたわたし達は賑やかな町の中心から少し離れた広場に来た。そこには少し大きな木とその下にベンチが一つだけの何もない所だけど人通りも少なくて静かな場所だ。
ハルノン「少し休憩しよっか。」
ハチマン「そうですね。疲れました。」
ハルノン「デートとしては減点だけどハチマンらしくていいね。」
ハチマン「そりゃどうも。」
そう言いながらもわたしがベンチに座るように然り気無く立ち回る彼は優しいけどあざとい。
だけど、わたしはそんなのでは満足はしない。
ハルノン「えい♪」
ハチマン「うおっ!?」
彼の腕を引いてわたしの隣に座らせる。彼からフワッと優しくて落ち着く匂いがわたしの鼻を擽る。
ハルノン「そしてー…うりゃあ♪」
ハチマン「ちょっ、なにしてるんですか!?」
ハルノン「えへへ~♪」
素早く彼との間を開けてから彼の太股目掛けて頭をおろす。普通は男が女にしてもらうから逆膝枕って言うのかな?
あーそれにしても着痩せする彼の太股は固すぎず柔らかすぎず丁度いい。現実に戻ってもしてもらおっと。
ハルノン「ハチマーン。頭撫でてー。」
ハチマン「え?嫌です。」
ハルノン「えーちょっとくらいいいでしょー?」
ハチマン「はぁ、わかりましたよ。」
溜め息を吐きながらも優しく頭を撫でてくれる彼を見上げながらついついにやけてしまう。
ハルノン「……。」
ハチマン「………お疲れ様です。」
ハルノン「…え?」
急にわたしを労う彼にわたしは驚いてしまう。
ハチマン「俺達のメンバーでハルノンは年長だから色々気を回してるでしょう。」
ハルノン「あははー…バレてるか。」
ハチマン「そりゃあね。それにこのゲームに誘った事を後悔して責任も感じてる。」
ハルノン「…そっちもバレてるんだ。」
いきなりの彼の言葉に顔を背けてしまう。本当に何でも分かっちゃうんだね。
ハチマン「責任を感じるなと言う方が無理でしょ。…でも、半分位なら俺が持ちますよ。責任。」
ハルノン「…ダメだよ。わたしが誘わなかったらこんなことにはならなかったんだから。」
ハチマン「確かにそうですが…俺は貴重な体験をさせてもらってますし、それに合法的に学校に行かなくていいとか最高じゃないですか。」
ハルノン「ぷっ、あははは♪相変わらずだねー、ハチマンは。」
ハチマン「ええ。俺は変わりませんし、変わる気もありませんから。」
本当に彼は面白い。だからわたしは彼を気に入ってるのだろう。
そして、わたしの奥で燻ってる初めての感覚はきっと恋なのだろう。
ハルノン「ふふっ…じゃあ、半分だけお願いしようかな?」
ハチマン「任せて下さい。こんなんでも男ですからね。」
そう答えながらわたしを見つめる瞳を見ただけで顔が熱くなる。それでも…。
ハルノン「よろしくね?騎士さん♪」
彼の姿は騎士とは程遠い。どちらかと言うと野武士とか辻斬りとかそんな感じ。
それでもわたし…わたし達からしたら彼以上の騎士はいないだろう。いや、絶対いない。
だから彼には本当のわたし、甘えん坊なわたしを見てもらおう。
わたしの頭を撫でる彼の手から伝わる温もりを感じながら微睡みの中に落ちていった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回はallはるのんで書いて見ました。
いかがでしたでしょうか。
ちゃんと書けているかはわかりませんがこれが今の自分の精一杯です。ごめんなさい。