架空世界では俺の青春ラブコメは間違えない?   作:0ひじり0

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ごめんなさい。ボス戦まで持っていけませんでした。

UA2500&お気に入り50越えありがとうございます♪
皆様に支えられてこれからも頑張ります!!!


Ep.3

キリト「おらっ!!」

 

キリトが相手の攻撃を弾き縦に一刀両断する。モンスターはポリゴンとなって消えていった。

 

キリト「ん、こんなもんだな。」

 

ハチマン「さすがテスターだな。無駄な動きはないな。」

 

納刀しながら此方に歩いてくるキリトに声をかける。

 

キリト「こう言ったゲームは得意だからな。次はハチマンが見せてくれよ。」

 

えー…働きたくない。ま、仕方ないか。

 

ハチマン「了解。」

 

俺はキリトと入れ替わる様にモンスターの前に出る。

 

ハチマン「じゃあ、始めますかな、と。」

 

右足に力を込めて一足で最高速まで加速する。

 

アスナ「!?…速い。」

 

後ろの方で声がしたが気にしない。

モンスターは近付く俺に気付いたのか迎え撃つ様にに攻撃モーションを取る。

 

ハチマン「へっ、残念。」

 

ニヤリと笑いモンスターの攻撃に合わせて隠蔽スキルを発動して回避するとモンスターは俺を見失ったのかキョロキョロと辺りを見回すがもう遅い。

 

ハチマン「終わりだ…じゃあな。」

 

俺は回避時に抜いていた剣でモンスターの首にクリティカルを叩き込むとポリゴンになった。

 

ハチマン「ふぅ、疲れた。」

 

俺が皆の元に戻ると今まで一緒にいた小町と一色は普通だが、由比ヶ浜・キリト・アスナは口を開けたまま動かなかった。

 

ハチマン「……どうしたんだよ。」

 

ユイ「いやいや、ヒッキー強すぎだし!!一瞬で終わったちゃったからわけわかんなかったじゃん!」

 

ブンブンと腕を振りながらわめく由比ヶ浜。やめてブンブン振る腕に連動して貴女の禁断の果実×2もぶるんぶるん揺れてるから。ほら、キリトもそっぽを向いたじゃん。

 

ハチマン「わかったわかった。落ち着け。おすわり。」

 

ユイ「はい!!って、あたしは犬じゃないし!!!」

 

由比ヶ浜はおこのようです。マジでするなよ。

 

アスナ「あの…。」

 

アスナがフードを捲りながら声をかけて来た。つか、ちょっと待て。

 

ユイ「え!?かおりちゃん!?」

 

アスナ「へ?」

 

由比ヶ浜もアスナの声を聞いて驚いてる。

 

ハチマン「いや、気にするな。ちょっと知人の声に似てて驚いただけだから。」

 

ちょっと、黒歴史を思い浮かんだだけだ。目から汗が出そう。

 

アスナ「そうなの?って、ハチマン君目がすごく濁ってきてるよ?」

 

ハチマン「大丈夫だ。問題ない。」

 

アスナ「???」

 

某勇者ネタは通じないか。残念。

 

ハチマン「ユイは一緒に居たんだろ?」

 

ユイ「いや、アスナちゃんとはさっき会ったばかりでキリト君から名前聞いただけだからわかんなかったし。」

 

ハチマン「そうか。まあ、なんだ。気にしなくていいから、次はアスナが戦ってくれるか?」

 

俺の豆腐メンタルが跡形もなく砕け散る前に強引に話を進める。

 

アスナ「?わかったわ。」

 

首を傾げるアスナは何か言いたげに俺を見つめていたが話を振られて前に出る。

 

アスナ「…いくわよ。」

 

腰に差した細剣を抜き、フェンシングのように構える。モンスターはアスナに気付いてくる。対峙するモンスターとアスナはにらみ合い、緊迫した空気が張りつめていた。

 

ハチマン「キリト。」

 

俺は隣に立つキリトに話しかける。

 

キリト「どうした?」

 

ハチマン「アスナの戦いを見たのは初めてか?」

 

キリト「あぁ…初めてだな。」

 

キリトは鋭い目でアスナを見ながら肯定する。

なるほど、これはまずいな。

 

アスナ「……はぁ!!」

 

先に動いたのはアスナだった。鋭く研ぎ澄まされた剣の様な無数の突きが繰り出されモンスターが怯む。アスナはその隙を見逃さず更に精度・速度をあげてモンスターを倒した。

 

アスナ「ふぅ…。」

 

軽く息を吐きながら帰って来て真っ直ぐ俺の前までくる。

 

アスナ「ハチマン君。どうだった?」

 

ハチマン「…どうして俺に聞く?」

 

アスナ「何となく、かな。」

 

顎に手をあて首を傾げながら答えるアスナ。多分、本能的に自分の弱点に気付いているんだろう。

 

アスナ「で、どうだったの?」

 

ハチマン「センスは悪くない。相手の状態などを見抜く観察眼もいいな。」

 

俺は一つだけ隠してアスナを試す。

 

アスナ「うん、ありがとう。……でも、それだけじゃないよね?」

 

結果は合格。わかっていたがアスナは天才なのだろう。それこそ雪ノ下姉妹に負けないほどの。しかし、経験が少なくてわからないのだろう。

 

ハチマン「そうだ。お前は強い。だが、一対多もしくはサイズがでかい敵に対しては致命的な戦闘スタイルだ。もし、今ので気付かなかったら俺は戦うのをやめさせてたな。」

 

俺とアスナ以外は俺の言葉にオロオロしているが気にしない。この世界は死と隣り合わせなのだ。遠慮など優しさではない。

 

アスナ「そう…やっぱりそうなんだ。うん!ありがとう。ハチマン君。」

 

俺の言葉に俯いていたアスナだが顔をあげるとどこか憑き物がとれたかの様にスッキリした顔で頷き笑顔を向けて来た。

 

ハチマン「っ!?まあ、なんだ…その…わかったならいいんだ。」

 

その可憐な笑顔に不覚にも見とれてしまい慌ててそっぽを向く。すると顔を背けた所にいた由比ヶ浜と一色が頬を膨らましながら俺を睨んでる。

 

ユイ「ヒッキーデレデレしてキモイ!!」

 

イロハ「先輩!通報しますからね!」

 

二人は俺に詰め寄り捲し立てる。で、デレデレなんてしてねぇし!!

 

ハチマン「何でだよ。意味がわからんわ。つか、次はイロハだろ?早く行けって。」

 

こうなったら話を聞かないのは分かりきっているので一色を前に押し出す。そんで視界の端でニヤニヤする小町がうざい。かわいいから許すけど。

 

イロハ「ちょ!?まだ話は終わってませんよ!?」

 

ハチマン「俺は話なんぞない。ほれ、敵が来てんぞ?」

 

イロハ「きゃっ!?もう、後できっちり話を聞きますからね?」

 

一色に突っ込んでくるモンスターを避けてダガーを構える。

 

ハチマン「話なんてないってのに。なんでもいいから敵を倒せ。」

 

イロハ「言われなくても倒しますよ。」

 

一色は低く構えながら小悪魔の様な笑みを浮かべて走りだす。モンスターは一色に攻撃を仕掛けるが一色は紙一重で避けながらダガーで相手を切り裂く。

 

イロハ「ふふっ♪残念でしたね。」

 

笑いながら次は一色が攻撃を仕掛ける。モンスターは防御をするが寸前で一色が攻撃をやめて相手の背後に周りソードスキルを放ち直撃を受けたモンスターはポリゴンと化した。

 

イロハ「せーんぱい♪イロハただいま帰りました♪」

 

いつものあざとい笑顔で俺の元に走ってくる一色。

 

ハチマン「あざとい。だけど、よくやったな。」

 

オートのお兄ちゃんスキルが発動し、一色の頭を撫でる。

 

キリト「ハチマンといい。イロハさんといい敵に回したくないな。」

 

隣でキリトが苦笑いで言う。俺はともかく一色を敵に回したくないのはわかるぞ。うん。

 

イロハ「えへへ…♪」

 

静かになったと思ったら一色は嬉しそうな笑顔を浮かべていた。いやいや、いつものあざとさはどこいったの?素の笑顔じゃねえか。かわいいなこんにゃろう。

 

ユイ「むぅ~!!」

 

アスナ「ゆ、ユイさん?」

 

なんか由比ヶ浜は更に頬を膨らましてる。え、なんで?

 

ユイ「ヒッキー!!次はあたしだから!!」

 

ハチマン「お、おう。頑張れよ?」

 

いきなり大きなを由比ヶ浜に驚きながら声をかける。なんでそんなに怒ってんの?わけがわからないよ。

 

ユイ「あたし頑張るからちゃんと倒したら…その……あ、あたしの頭も撫でてよね!!」

 

真っ赤になり、途中でもじもじしたが大きな声で言いながら走って行った。えぇ…嫌なんだけど。

 

俺が返事をする前に走って行ってしまった由比ヶ浜。俺は一色の頭から手を離して由比ヶ浜を見る。あの、一色さん?そんな残念そうな顔しないでくれませんか?勘違いしちゃうよ?俺、フラれちゃうよ?やっぱりフラれるのかよ。

 

由比ヶ浜はモンスターに向かって走りながら右手を振りかぶる。って、ええっ!?

 

ユイ「はあぁぁ!!!」

 

モンスターは由比ヶ浜に気付いたらしく突進してくる。しかし由比ヶ浜は気にした風もなくそのまま拳を突き出す。その拳は突進してきたモンスターの額とぶつかり、バシッと派手な音が鳴り響く。

俺は慌てて助けに行こうかと構えるが、次の瞬間あり得ない光景が映った。

 

ユイ「うりゃあぁぁ!!」

 

由比ヶ浜が叫びながら拳を振り抜く。するとパワーで負けたモンスターはぶっ飛ぶ。

ここからは完全にワンマンショーだった。

由比ヶ浜は吹き飛んだモンスターを追いつきラッシュを開始。圧倒的なパワーと手数でモンスターを倒した。

 

ユイ「ヒッキー!ただいま♪」

 

由比ヶ浜がスキップをしそなくらい上機嫌に帰ってくるとニコニコしたまま頭を差し出す。

 

ユイ「はい♪」

 

いや、はいって。

仕方なく頭に手を置き撫でる。

 

ユイ「んふふ♪きもちいー♪」

 

尻尾があれば千切れんばかりに振ってるであろうほど緩みきった笑みを浮かべて声をあげる由比ヶ浜。なんかエロい。

 

コマチ「お兄ちゃんお兄ちゃん。」

 

由比ヶ浜からはばれない様に後ろから小町が袖を引っ張り耳元で囁いてきた。ゾクッとしちゃう。

 

コマチ「あれを見る限りさ…ユイさんを怒らしたらヤバくない?」

 

想像してみよう。由比ヶ浜を怒らせる→あのラッシュの餌食になる→心身ともにHP0→ゲームオーバー。

 

ハチマン「うん。ヤバイな。」

 

ユイ「ヒッキー?どうかしたの?」

 

ハチマン「い、いや、なんでもないから。」

 

由比ヶ浜が不思議そうに見上げてるが、慌てて否定する。

 

コマチ「あ、次はコマチの番だね。」

 

ユイ「コマチちゃん頑張って!」

 

ナイス小町!!由比ヶ浜の注意をそらしてくれたんだな。さすが天使小町。

 

イロハ「コマチちゃん気を付けてね?」

 

コマチ「イロハさん大丈夫ですよ♪」

 

一色は小町を妹みたいに見てるらしく心配なのか声をかけるが、小町は笑顔で答えている。なんかイイネ♪

 

コマチ「では!いってきます!!」

 

ビシッと敬礼してから軽い足取りでモンスターに向かって走り出す小町はダガーを抜き放ち。モンスターの攻撃をひらりひらりと避けて隙を見て連続で切り刻む。しかし、浅かったのか激昂したモンスターは反撃をするが小町は横に転がり回避する。

 

コマチ「…やあぁぁ!!」

 

転がった小町はしゃがんだ状態から全身のバネを利用しながら強烈な突きを放ち撃破した。

 

ハチマン「相変わらず自由奔放な戦い方だな。」

 

コマチ「ただいま♪ん?カマクラが逃げるの上手いからその真似してるだけだよ?」

 

なるほど。なんか見たことある動きだと思ったらカマクラか。

 

キリト「なんか皆個性的な戦い方で被ってないから連携がやり易いな。欠点を補いやすいし。」

 

ハチマン「そうだな。連携も含めてもうちょいやるか。」

 

俺の提案に皆は頷き俺達は狩りを続けた。

 




初めて戦闘を書きましたがなかなか難しいですね。
至らぬ点もありますが読んでくださりありがとうございました。

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