架空世界では俺の青春ラブコメは間違えない?   作:0ひじり0

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いつの間にかUA4500&お気に入り60越えしました。
皆様、本当にありがとうございます♪

前回少しアンチが入ってしまいまして今回のはそれのフォロー(のつもり)です。
急ピッチで仕上げましたので至らない点があるかもしれませんがどうかよろしくお願いします。

一応、アンチ・ヘイトを追加させて頂きました。ご了承下さい。


Ep.5

コマチ「お兄ちゃん?コマチは今怒ってます。」

 

ハチマン「…はい。」

 

キリト「まあまあ、コマチちゃ「キリトさんは黙ってて下さい。」…すみません。」

 

俺達が町に戻って宿で休んでると女性陣が襲撃。現在俺は床に正座させられている。理不尽だ。つか、キリトなんかごめんね?

 

コマチ「さて、何で怒ってるかわかる?」

 

ハチマン「ごめんなさい。わかりません。」

 

俺が答えると深く溜め息を吐き、近くにあった椅子に腰掛ける小町は悲しそうな顔をする。

 

コマチ「お兄ちゃん?確かにお兄ちゃんの言葉は正しい。でもね、人の感情はそれだけじゃ割り切れないの。」

 

イロハ「そうですよ。先輩はわたしたちを守る為にあんな風に言ったのはわかりますが、あれじゃあ嫌われちゃいますよ?」

 

ユイ「うん…それはあたしもわかった。多分ヒッキーは無意識だろうけど、自分が嫌われてでもあたしたちを守ろうとしてくれたんだよね?」

 

三人は皆、悲しそうに見つめてくる。

 

ハチマン「俺はそんなつもりは……無かった訳じゃないんだろうな。すまんキリト。お前にするななんて言えねぇな。」

 

キリト「謝るなよ。俺はハチマンのお陰で馬鹿な事をしなくてすんだんだ。ありがとう。」

 

キリトに頭を下げるがキリトは首を横に振りお礼を言われる。

 

コマチ「理解してくれた?」

 

ハチマン「ああ、ごめん。」

 

俺はキリトと同じ様に頭を下げて謝る。

 

コマチ「うん。」

 

ユイ「じゃあ。」

 

イロハ「そうですね。」

 

三人は顔を合わせて頷く。

 

ユイ・イロハ・コマチ「「「せーの、助けてくれてありがとう♪」」」

 

そう言って満面の笑みでお礼を言ってくれる三人を見て不覚にも目頭が熱くなる。

 

アスナ「私は…。」

 

ハチマン「アスナ…。」

 

小さく声を上げたアスナの方に向き直る。アスナの言い分もちゃんと聞くべきだ。

 

ユイ「アスナちゃん。ちゃんと言いたい事を言おう。ね?」

 

由比ヶ浜が優しくアスナの背中を撫で促す。アスナは一度頷き、俺の前で膝をついて目線の高さを合わせて喋りだした。

 

アスナ「わ、私は…その……お…怒ってないの。」

 

ハチマン・ユイ・イロハ・コマチ・キリト「「「「「……はい?」」」」」

 

アスナの言葉に俺達は綺麗にハモってしまった。

 

アスナ「あ、あの…ね?私は今まで人形みたいにイイ子で居るために頑張ってきたの…だから初めて怒られてどうしたらいいのかわからなくて……でも…その………し…かったの。」

 

ゆっくりと話し出したアスナは顔を真っ赤にしてもじもじしながら最後の方は声が小さくて聞き取れなかった。

 

ハチマン「すまん。最後なんだって?」

 

アスナ「っ!?……ぅ……しかったの…。」

 

ハチマン「え?ごめん。もう一回言ってくれ。」

 

俺は難聴系じゃないが聞き取れない為に少し顔を近付ける。

 

アスナ「………う…うれし…かったの…。」

 

ハチマン「………へ?」

 

予想外のアスナの言葉に驚き、アスナを見る。

 

アスナ「な…何度も言わせないでよ…///」

 

途中から俯き加減だったアスナは顔を真っ赤にしたまま上目遣いで俺を見つめる。その瞳はのみ込まれてしまいそうになるほど綺麗で心なしか潤んで涙目でドキッとする。

 

ハチマン「っ!?……///」

 

俺は慌ててそっぽを向く。可愛い過ぎんだろ!なんだよあれ!?俺の心臓が破裂するよ!?寧ろもう破裂したよ!??パンッて!!

 

イロハ「はい。そこまでですよ?後、先輩にはお仕置きが必要ですね♪」

 

いや、だから怖いよ。何で笑顔なのに目が笑ってないの?声も冷た過ぎんだろ!!

 

ユイ「むぅぅ~…。」

 

コマチ「まあまあ、ユイさん。イロハさん。」

 

あぁ、流石だよ小町。愛して「…!」……嫌な予感がする。

小町の頭の上に電球が光り、ニヤニヤと笑う。あーヤバイ。何かわからんがヤバイ。

 

コマチ「皆さん!コマチは良いことを思い付きました。」

 

アスナ・イロハ・ユイ「「「???」」」

 

四人が部屋の隅に集まり話し出す。時折黄色い声があがり(※主に由比ヶ浜)密談が続く。そろそろ正座やめていいかな?

 

しばらくすると四人が此方に戻ってくると俺の前に立つ。嫌な予感しかしないな。

 

コマチ「お兄ちゃんのお仕置きが決まりました♪」

 

ハチマン「拒否権は?」

 

コマチ「あると思う?」

 

ハチマン「デスヨネー。」

 

生ゴミを見るように俺を見下してる小町。やだ、ぞくぞくしちゃう。キモッ。

 

コマチ「さて、冗談はさておき。」

 

え?冗談だったの?目がマジだったよ?

 

コマチ「お兄ちゃんには私を含めた四人全員にそれぞれ一日ご奉仕をしてもらいます。」

 

ハチマン「えぇ…。」

 

コマチ「時間は朝起きてから夜は22時まででじゃんけんの結果順番はコマチ、ユイさん、イロハさん、アスナさんの順番で決定しました。」

 

ハチマン「めんど「お兄ちゃん?」畏まりました。」

 

小町が怖いよー。

 

コマチ「流石に疲れてるだろうから明日はお休みで明後日からの四日間よろしくね♪」

 

ユイ「よろしく、ヒッキー。」

 

イロハ「先輩♪楽しみにしてますからね?」

 

アスナ「あぅ…//よ、よろしく…///」

 

それぞれが俺に声をかけながら部屋を出ていく。

 

ハチマン「キリト。」

 

キリト「どうした?」

 

ハチマン「…逃げられないかな?」

 

キリト「無理だろうな。」

 

ハチマン「はぁ…生きて帰れるかな?」

 

キリト「…わからんな。」

 

キリトは気の毒そうに笑い。俺は項垂れた。

 

――――――――――

 

翌日

 

今日は完全にオフだ。あぁ、休み。なんてイイ響きなんだ。毎日が休みなら世界は平和になるはず。え?ならない?ですよね。

 

女性は明日以降のためそれぞれ外出している。女の子は色々大変らしい。

 

俺はキリトと一緒にこれからレベリングをするために町で買い物をしている。正直、テレビもゲームも何もないこの世界では寝るか狩りくらいしかする事がないんだよな。

 

ハチマン「今日はどこで狩りするんだ?」

 

キリト「二層を少し見に行くつもりだけど、キツそうなら戻って狩りだな。」

 

ハチマン「まあ、それが妥当だわな。無理は出来ねぇし。」

 

方針も決まり、歩き出すと前にフードを被った奴が立っていた。

 

ハチマン「誰だ?」

 

キリト「大丈夫だよ。」

 

構える俺にキリトは制止する。

 

ハチマン「なんだ、知り合いか?」

 

キリト「ああ。」

 

アルゴ「元気にしてたカ?キー坊。」

 

そう声をかけながらフードを取ると鮮やかな金髪にネズミの様な髭を生やした女性だった。

 

キリト「元気だよ。ハチマン。情報屋のアルゴだ。」

 

アルゴ「よろしくネ。ハチマン。」

 

ハチマン「ハチマンだ。よろしく。」

 

挨拶を終えるとアルゴは近付いて来てしげしげと俺を見回す。てか、近い近い。

 

ハチマン「近い。てか、どうしたんだ?」

 

アルゴ「これは失礼。ナニ、現状で最も異彩を放ち最凶プレイヤーを見てただけだヨ。」

 

俺の言葉に肩を竦めながら答えて離れる。え?最凶?

 

ハチマン「は?誰が最凶なんだよ。」

 

アルゴ「ハチ公に決まってんダロ?」

 

え?意味がわかんないんですけど。

 

アルゴ「第一層での活躍も含メ、他のプレイヤーの脅した際に首に剣を当てたことカラ、【首狩り】って呼ばれてるからナ。」

 

ハチマン「やめろ。変なあだ名はユイのヒッキーだけで十二分だ。」

 

アルゴ「それはオレっちに言われても困るナ。」

 

ニヤニヤと笑い。アルゴはあるものを差し出す。こいつ食えない奴だな。

 

アルゴ「これをやるヨ。今後、情報屋のアルゴをご贔屓に頼むヨ。」

 

そう言って差し出されたのは日本刀。

 

ハチマン「………。」

 

アルゴ「そんなに警戒しなくていいヨ。キー坊にも初めて会った時に渡したしネ。」

 

アルゴの言葉にキリトを見ると、頷き大丈夫だと言った。

 

ハチマン「それなら貰っとく。大事に使うとするわ。」

 

アルゴ「そう言って貰えるならあげたかいがあるってもんダ。それともう一つ情報をあげるヨ。」

 

先程までの人なつっこい笑顔とは別にニヤリと笑い。俺を見つめる。その目は鼠ではなく、まるで猫のようだ。

 

アルゴ「ここ最近、この辺りで影のヒーローが現れるんだヨ。」

 

ハチマン「?それが俺に関係あるのか?」

 

アルゴ「最後まで聞きなヨ。そのヒーローは二人組。一人は長い黒髪でスレンダーな槍を持った女性。もう一人は片手剣で髪はセミでグラマーらしいンダ。」

 

俺はアルゴの言葉に固まってしまう。情報は少ないがあの二人に合致するのだ。

 

アルゴ「名前ハ確か……ユキノンとハルノンだったはずダ。」

 

ハチマン「どこだ!?どこに居たんだ!!?」

 

名前を聞いた瞬間俺はアルゴに詰め寄り、肩を掴んで聞く。

 

アルゴ「お、落ち着ケ。ハチ公。」

 

ハチマン「あ…わ、悪い。」

 

俺は揺さぶられて目を回すアルゴを解放し謝る。

 

アルゴ「気持ちはわからなくないから気にするナ。それより続きダ。二人は出てくる場所も時間も不定期ダ。しかも、助けた後は跡形もなく消えるらしイ。」

 

アルゴの言葉を一字一句忘れないように脳に刻んでいく。

 

アルゴ「ハチ公とパーティーだったみたいだから教えたけド、たいした情報じゃないシ、今回はサービスだヨ。」

 

ハチマン「ありがとう。アルゴ。」

 

アルゴ「いいってことヨ。じゃあナ。」

 

俺は深く頭を下げてお礼を言い。アルゴと別れた。

 

良かった。二人はちゃんと生きている。それだけでも俺は涙が出そうな程嬉しかった。

 

ハチマン「キリト。行こうぜ。」

 

キリト「わかった。いてもたってもいられないんだな。」

 

ハチマン「…うるせぇ。」

 

気恥ずかしくなった俺は走りだし、キリトは笑いながら追いかけて来る。

二人とも待ってろ。必ず再開するからな。




さて、いかがだったでしょうか?
今回雪ノ下姉妹を話に出しましたが、ごめんなさい。まだ出ないんです。本当にごめんなさい。(土下座)
実はこれを書き初めて直ぐから二人の登場シーンは決めてましてですね。もう少しだけ待って下さい。お願いします。(土下寝)

では、次回からは奉仕(※デート)になります。
文字数を気にしたくないので一人一人個別に書く予定です。ご了承下さい。

読んで頂いきありがとうございました♪

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