コテージに荷物を運び終えた三人。
リビングではソファに腰掛けた二人が携帯を手に取りBBQの写真を見ながらケタケタと笑いあっている。
南『プフフッ♪これウケるーw』
三『デコる必要皆無だしっwww』
「ちょっとー?なんか色々やめなさいよ?」
恐らく6人用のコテージ、1階、2階にそれぞれ寝室が設けられている。
部屋割りは俺が1階の和室、2階の洋室に二人という形。
自室はベッドな為和室は新鮮だ。
今二人が居るリビングと和室の間は襖1枚で隔ててある。部屋の角に荷物を置き半開きの襖に手をかけ敷居を跨ぐ。
三『和室気に入ったかしっ☆』
「あぁ、畳良い感じだよ。」
南『うへー♪おじーさん♪』
日本家屋に謝れ。
ニコニコとつつき合いながらソファで談笑する二人に応えリビングから伸びるテラスに向かった。
コテージを正面に玄関横にあるテラス。腰が掛けられる高さの柵に囲まれ椅子と机が置いてある。全て木材で出来ていて暖かみを感じさせる作りだ。
テラスから見える景色は緑に囲まれた静かで癒される空間、椅子に座り眺めているだけで色々癒されていくようだ。
南『ねぇねぇ!夜星が綺麗に見える場所があるんだって☆行こーよ♪』
リビング側から勢い良くドアが開くと相模から外出プランが提示される。
「夜景スポットってやつ?良いんじゃない?時間はたっぷりあるし。」
南『けってーい☆』
リビングに戻る相模に続く。
三『お風呂とか夜景後にしよっかー?』
南『露天♪露天♪』
「そだなぁ、その方が上がった後のんびり出来るだろうし。」
ソファに居る二人を横目にテーブル横の椅子に腰かける。
「相模、飲み物は?」
南『冷蔵庫に入れてあるよー♪』
ほう...自炊用にキッチンも用意されているのか。
今日の俺はエルボーパッチを付けている。
流し横の冷蔵庫に手を伸ばす。
「こ、これは...」
買い出し時のカンカン袋、その中身の正体が庫内に現れた。
俺だけが知らなかったのか、いや考えてなかった。無言で扉を締め何もなかったようにスリム缶1本を手に持ち椅子に座る。
三『どしたー?w』
「いやー?なんもないよー、キッチンまであるんだなってさ。」
南『ドーヨーしてない?w』
何かを悟られているように二人がニヤニヤしている...
「べ、べつになんもないって。」
三『ならいーけどーw』
南『一応、カシャ♪』
「っな...撮り過ぎじゃないのっ」
南『いーじゃん♪思い出だもん☆ねー優美子ちゃん♪』
もう止まらない、ソファに座る二人の服装がピンクに見えてきた。
三『じゃーさっ☆三人で撮るし♪』
「へっ?」
なんか兎に角写真ばっか撮るぺーだかパーだかってタレント居たよな、あれなのか?
南『っじゃーん♪コレ持ってきてるし☆』
なんか定番の棒が出てきた。
三『南やるーぅ♪』
南『うへへぇ♪』
″こっちこっち″と相模に手招きされ二人用のソファの中央にサンドイッチ。
「ちょ...流石にこれ...」
三『うっさいしっ文句あんの?』
「いえ...」
南『鼻の下伸び伸びオヤジ♪』
変態以下か。
三『ほらもっと、あーしが映んないしっ』
がぁぁ...顔がヤバイ...棒先に相模の携帯の画面に映る自分の顔がヤバイ...
南『ほら撮るよー☆』
二人の声が耳元でサラウンドに聞こえ...って距離...
【カシャッ】
三人の顔に横から串でも刺したら何かが出来上がりそうな写真が1枚完成した。