とある元F組の男子from総武高校   作:パントマイム

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三浦がくれたモノ。

山々に囲まれた三浦の親戚の叔父さんのコテージ。

 

外はすっかり暗くなり静寂していた。

 

何をしていた訳でもないが、今晩お世話になるコテージ内で各々楽しく時間を過ごしていた。

 

 

三『外結構暗くなってきたし、そろそろ夜景行ってみるー?』

 

 

南『行きたいー♪』

 

 

「そだなぁ。」

 

 

三浦の一声で三人は懐中電灯を持ち夜景が見える場所へ向かうことにした。

 

 

南『ホーホーッて聞こえるね☆フクロウ?』

 

 

「ほんとだ、あんまり聞かないよな。フクロウの声って。」

 

 

両手首だけをパタパタしながらフクロウの鳴きマネを始める相模。

 

くそ、可愛いじゃんか...

 

 

三『南可愛い♪』

 

 

おっと、口に出しちゃいましたね。

 

 

南『ホーゥホーゥ☆』

 

 

俺の前を二人が寄り添って歩く。そう、俺はいつでも大和撫子。

 

 

三『ちょっと南くっつき過ぎだって♪』

 

 

南『えー♪?だめ☆?』

 

 

三『ったくー♪』

 

 

月夜が照らす二人の影が重なってます。

 

 

暫くフカフカの山道を歩くと丸太の階段に足をかける。

 

 

三『よーしっもーちょいだし♪』

 

 

南『優美子ちゃんのやっぱりおっきいなぁ♪』

 

 

三『ちょっ!なに確かめてるしっw』

 

 

南『いいなぁって♪』

 

 

聞き耳集中して足踏み外しちゃいそうだ...

 

 

三『後で覚えとけし☆』

 

 

南『うー☆こわいよー♪』

 

 

(このタイミング...来る!!)

 

 

三『なに黙って想像してるしっ』

 

 

「だはっ!ちょっとっ...それ鈍器鈍器...」

 

 

南『へんたーい☆』

 

 

反応の有無に回避する力は無いようだ。懐中電灯...痛い。

 

 

「っつー...流石にイッテー...」

 

 

三『あ、確かにこれ痛いかー。ごめんごめん。』

 

 

そっと頭に三浦の手が乗ると強打された箇所を心配そうに撫でる。

 

 

「っ、あ...ぅん。もぅ平気だから。」

 

 

三『うん。ちょっと力入れすぎたかも。』

 

 

南『優美子ちゃんの気になっちゃった☆?』

 

 

「ちょっ...ここで言うなよそうゆう事...」

 

 

 

三浦に頭を撫でられながら下を向く俺の顔を覗き込む相模。気にならない訳無いだろ...男なら...

 

 

三『南もおっきぃし、ほら♪』

 

 

南『きゃは☆っちょっと優美子ちゃん♪』

 

相模の後ろ手に回り両手でまさぐる三浦の手付きに釘入る。マズい...この絵...

 

 

三『おかえしだし♪』

 

 

南『もー♪』

 

 

「ちょ、ちょっと暗いしまぁその辺で...」

 

 

南『プッ☆冷静装ってるし♪w』

 

 

「勘弁してください...」

 

 

三『変態は置いて行こっ南♪』

 

 

南『はーいっ☆』

 

 

いつも突然始まる二人のイチャつきが今宵まだまだ続くのかと思うと前が思いやられる。

 

 

そして今は星を見つつ冷静を装おうと決心した...

 

 

 

 

 

 

--------------

 

南『ヤバーイ!優美子ちゃん☆星いっぱい!ヤッバイ!』

 

 

三『ふふ♪だ~っしょ~☆?』

 

 

「ホントに凄いな...星ひとつひとつがくっきり見える。」

 

 

三浦ご自慢の夜景スポットに到着。

 

普段から街の明かりに慣れた俺や相模にそれは格別な印象を与えてくれた。

 

 

南『んーこれは写メでは伝わらないかなぁ...よしっ!目に焼き付けよ☆』

 

 

三『そうそう♪ここじゃなきゃ見れないから価値あんじゃん☆』

 

 

携帯を空にかざし少しがっかりしつつも今ここで見える星を自分自身に保存することを選んだ相模。

 

 

目の前で空を仰ぐ二人の瞳はとても綺麗に輝いていた。

 

 

三『また見たくなったら連れてくし♪』

 

 

南『うん♪絶対また来たい!』

 

 

「正直驚いたよ、良い場所だな。」

 

 

三『シェアってゆーの?こーゆーのもたまにはアリじゃん♪?』

 

 

南『喜びをシェアだね♪』

 

 

学年も上がりこれから各々が違う道を進むであろう将来の為の分岐に差し掛かかる時期。

 

 

「誘ってもらえて良かったよ。」

 

 

三『なっ...なに改まってるし。』

 

 

南『ウチも誘ってくれてありがとう優美子ちゃん☆』

 

 

三浦からの今回の誘いはそんな将来の先の不安や焦りの気持ちに休息を与えてくれている。

 

 

 

 

三『フンッ!当たり前だしっあーしのお陰だし☆』

 

 

 

 

クルクルと髪に指をかける三浦は笑顔でそう言い放つといつもの勢いで答え手刀をキメてくれた。

 

 

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