とある元F組の男子from総武高校   作:パントマイム

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お気に入り、していただき嬉しいですね。

ありがとうございます。

今回は大○君がちょっと出てきます。

そして...


登校事情通

朝起きると昨夜旅行の準備をしていたショルダーバッグの口の中に携帯が埋まっていた。

 

「っ...んん...眠ぅっ...」

 

 

総武高までは毎日徒歩でギリギリの時間に向かっている。近いから、ね。

 

 

毎朝ご飯抜き、時間いっぱい寝に着くための所業。制服に着替えリビングにあるビニール袋を確認し少々のワックスを髪に馴染ませ歯磨きやらの準備。

 

「ん...スヌーズ?」

 

ポケットの中で携帯が震え太股がこそばい。歯ブラシをくわえ手に取ると、

 

「~Minami~」

 

画面いっぱいに昨夜やり取りした見覚えのある名前

 

「んふぅ、ふぁふぁみ?もふぃもふぃ?」

 

ワックスで手ベトベト、歯ブラシをモゴモゴとくわえ応答。

 

南『ちょっ、え?なに?』

 

「んー、ふまん、ちょまち。」

 

南『朝からキモッwww』

 

「ヴぅん!はぁ...よし。悪い歯磨きしてた。」

 

南『はいはいwなんか水道の音でわかったしw』

 

「そうか、どしたー?なによ?まだスゴい朝だよ。」

 

南『んー?さっき学校向かってる途中おばちゃんと会って優美子ちゃんとお出掛けする話しててさ、で、ついでにアンタ迎えに来たのっ。早くガッコ行くよー。』

 

「そいつは結構、ちょいま...」

 

ガチャ。

 

南『ほらー遅いっもー家の前だってば。』

 

「...ってて。おお。早いな。」

 

母『ほらー南ちゃん来てくれたんだから早くしなー!』

 

南『そーだっ早くしなー!w』

 

っぐぐ、これはよくない、昼休みのネタにされる...

 

「...はいよっ!もう行くから!」

 

ニヤニヤと小悪魔フェイスの相模が母親と玄関先でワチャワチャ話ている様子。

 

小学校以来の甦りを果たした風景に玄関から覗く太陽もニヤニヤ照っている。

 

母『ほら、アンタパン持ったの?』

 

「おっと、そだった。」

 

南『寝ぼけすぎーw』

 

母『全く、いつまで呑気でやってんの、南ちゃんに迷惑かけないっ』

 

「へいー。」

 

南『おばちゃん、いってきまーすっ♪ほら行くよーっ!』

 

「ぅぐぅっ」

 

鞄を引っ張られオトトと玄関先の門をくぐる。

 

母『はいはい☆いってらっしゃい♪』

 

呆れ顔でニコニコと二人を見送る母親と別れ相模といつもの日常に向かう。

 

 

「ちょっと、引っ張りすぎ相模っ」

 

 

南『もー、アンタが遅刻しないように寄ってあげたんだから感謝してよねー』

 

「そ、そうか。それはアザスです...」

 

南『全くぅ、ほら、髪の毛。セット下手すぎ。ズボラッ』

 

そう言うと相模がツンツンと髪を摘まむ。

 

「なんか毎回上手くいかないんだよなぁ。」

 

南『アンタ髪柔らかいんだから髪直ぐ寝ちゃうじゃん。もっとハードなやつにしなよ。はい、出来た。』

 

「すまんのぉ、相模さん。助かります。」

 

南『このジジィー!セワヤキがっ』

 

「セット練習しまふ...」

 

南『そーしなさいっ。』

 

校内では俺とオナ小だったそぶりをあまり見せない相模、ちょっと高飛車な性格がそーさせてるのだろう。そーゆーとこあるしね、この子は。

 

南『あー旅行楽しみだなー、ねっ?』

 

「そだなぁ、去年学校で小学生の林間学校サポートスタッフのヤツ募集あったじゃん?あれ行き損ねちゃったし。野外いいなぁってさ。」

 

南『あー、優美子ちゃん行ってたやつ?ウチも単位貰えるなら行けば良かったーって思った。』

 

「飯盒炊飯やりたいわっ」

 

南『ハンゴウスイサン?』

 

「なんか小さいバケツみたいなやつでご飯炊くんだよ。」

 

南『ヘー、じゃあそれウチ見てるねw』

 

「参加しないのかよw」

 

南『指示だしとかしてあげるよ♪ビシビシねっ♪』

 

「それは三浦と二人でってことでしょっ汗」

 

南『フフッ美味しいもの食べさせなさいよねっ♪』

 

「善処しますっw」

 

 

旅行の計画に花を咲かせながら昇降口に辿り着く。

 

 

南『あっウチ職員室に提出するものあるからまたあとでねっ』

 

「へーいっ」

 

上履きに履き替え教室に向かう。

 

大和「よーぅ!」

 

「おぉ、やまとぉ。」

 

大和「今の相模か?」

 

「そそー、朝ばったりね。」

 

大和「どーだそっちのクラスは?」

 

「まぁ、なんとかね...」

 

大和「ハハッ大変か?w」

 

「最初はどーなることかと思ったけどな。」

 

大和「こないだ元Fメンバーで学校帰りフォーティーワン寄った時優美子が『うちのマザコンがさー』って言ってたぞw」

 

「おい、ダメだろそれは。多分俺じゃねーか。」

 

大和「まぁ優美子D組も悪くないって言ってたし良いんじゃないか?相模も打ち解けてきたって言ってたぞ?」

 

「まぁ...それなら良いが...はぁ、全く三浦のヤツ...ド派手にカマしてくれるわ...」

 

 

 

三『あーしがなんだって~?!んー?!』

 

 

「ぐぇえっ!」

 

 

ハッ!大和のヤツ...もう居ねぇし...

 

 

背後から頂いたそれは紛れもない三浦からの上履キック。その様子を肩を揺らしながら去っていく大和の後ろ姿...

 

 

「あっ!ああ~?!俺もチョコとショコラのアイス食べたいなぁ~なんてっ大和と話してたんだぁぁ~ょ!?」

 

 

三『フンッ!あーっそ!なら奢れしっ!』

 

「もももちろんっ!行こう行こう!」

 

腕を組んでプンプンな三浦に続いてケツを押さえながら教室へと吸い込まれていく。

 

少し遅れて教室に入ってきた相模。三浦と挨拶でもしているのであろう。

 

″フォーティーワン″やら″チョコ″やら″ショコラ″やら″マザコン″やら″奢らせる″やらのワードが途切れ途切れ聞こえてくる。

 

 

白衣姿の教師が扉を開けると皆席につく。

 

 

南『フフッ♪ばーっか☆』

 

「事故だ、さっきダンプに轢かれたんだ俺は...」

 

南『優美子ちゃん、奢らせるの今日って言ってたよ~☆』

 

 

恐る恐る後ろを振り向くとニヤニヤとデコケータイの画面(フォーティーワンの新メニュー画像)をこちらに向け手を振る三浦がそこに居ました...




アイス食べたくなってきました。あーしさんと。

まぁその、日常、終わらせたくない頑なな思いを形にしていけたらなと思ってます。

読んでくださっている方、ありがとうございました。
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