ポケモン×ウルトラマンガイア   作:消しゴム

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改造石炭ポケモン コータス


登場


第9話 悲しき命(後編)

「ユウキ!ミツルから怪獣のデータが届いたから送るね!」

 

「ありがとうフウ、ラン!」

 

ユウキはコータスの気を引き付けていた。なるべくフエンタウンから離すように動き時間を稼いでミツルの怪獣のデータを待っていたのだ。

 

「やっぱり、あれはコータスか……」

 

コッヴが現れた時にアスナさんのコータスは行方がわからなくなった。恐らくコッヴが襲来する時に現れたワームホールが閉じる時に飲み込まれてしまったのかもしれない。そして根源的破滅招来体に目をつけられあんな姿になったとユウキは推察した。

 

するとコータスはユウキに向かって勢いよく火炎放射を吐き出す。ユウキとラティオスはその火炎放射を避けたが、コータスはすぐさま炎の渦でユウキ達を巻き込む。

 

「しまった、ミロカロス!ハイドロポンプで消火するんだ!」

 

ミロカロスはハイドロポンプで消火しようとするが炎は消えない。コータスはその隙に火炎放射を吐き出しユウキ達は墜落してしまった。

 

「「あっ!」」

 

「いけない!ユウキさんが!」

 

ナギ達の心配も束の間、目の前が激しい光に包まれたかと思いきや光の塊がコータスに体当たりする。コータスはそのまま111番道路のロープウェイ乗り場付近に吹き飛ばされる。

 

「あれは……!」

 

「「ウルトラマンガイア!」」

 

「デェヤァ!」

 

光の巨人、ウルトラマンガイアが登場した。周りの人達はみなガイアが来たことに喜んでいた。一人を除いてだが。

 

(力がみなぎってる…!)

 

変身するのに日にちが空いたため、今までよりガイアの力が大きくなっているのをユウキは感じた。

 

コータスはマグマエネルギー弾を発射するがガイアがそれを手で弾き飛ばしてしまう。

 

「すごい…!」

 

「今までよりパワーアップしているのかもしれないですね」

 

「………………」

 

ガイアはコータスに近づき顔にチョップをお見舞いする。コータスは怯むことなく突進を試みるがガイアはそれを受け止め首を掴んでコータスを地面に叩きつける。

 

「デェアアア!」

 

ガイアが蹴りの連撃を浴びせフィニッシュに蹴りあげるとコータスの巨体は空に上がる。そこへすかさずガイアが飛び上がり踵落としで再びコータスは地面に叩きつけられた。

 

「デヤアァァ!」

 

ガイアは地面で苦しんでるコータスを持ち上げエントツやまに激突させた。コータスはこの連撃で相当なダメージを受けている。

 

ここがチャンス、ガイアがさらに追い打ちをかけようとしたその時だった。

 

「もうやめてくれーーっ!ガイアーーー!!」

 

泣きじゃくったアスナがガイアに叫ぶと、ガイアは立ち止まってしまう。コータスはその隙にフエンタウンを焼き付くした時よりも大きい炎の渦をガイアに繰り出す。

 

「グアアァァ!!」

 

より熱く、より苦しくい炎はガイアの体力をどんどん奪って行く。渦は激しさを増しデコボコ山道のポケモンの住処にまで燃え移ってしまう。ポケモンの悲鳴に似た鳴き声が痛々しくエントツやま付近に響き渡る。

 

ガイアのライフゲージも点滅し、絶対絶命かと思われたその時、炎の渦が大量の水によってかき消される。

 

「地球を守りたいと思う者はウルトラマンだけではない!」

 

ミクリが自分の持てるだけの水ポケモンでガイアの炎の渦を消したのだ。

 

「コッヴには不覚をとったが同じミスは二度としない。ネンドール、ひかりの壁!」

 

ダイゴがひかりの壁を自分の他にガイアやミクリ、フエンタウンの人々に張る。

 

ダイゴに向かって火炎放射を発射するコータス。ダイゴはボスゴドラとネンドールにまもらせると炎の勢いがなくなる。

 

「やはりそうか…。ひかりの壁で威力を弱らせたら怪獣の攻撃でもまもるで耐える事が出来る!」

 

そしてファイアローに乗ってミツルがやってくる。

 

「ウルトラマンガイア、僕達に任せて!みんな!準備はいいですか?持てるだけの力をコータスの蒸気が出ている部分に集中してください!」

 

ミツルがジムリーダーに呼び掛ける。

 

フウとラン、ナギもミツルの作戦に勘づいたようで自分のポケモンを全てボールからだして一斉にコータスに向ける。

 

「ジバコイル!でんじはで動きを止めるんだ!」

 

キンセツシティジムリーダーのテッセンもかけつけコータスの動きを止める。

 

「今です!コータスに攻撃を!」

 

ジムリーダー達のポケモンがコータスの蒸気が出ている部分に攻撃をする。コータスはマヒをしているため無防備のまま一斉攻撃を受け、瀕死になった。

 

「皆さん!コータスに回復の技を使ってあげて下さい。正気に戻るかもしれません!」

 

ミツルは最初からコータスを倒す事を考えていなかったのだ。怪獣のデータ解析プログラムを完成させた事で正気に戻す可能性も発見することが出来た。

 

「よし!チリーン、いやしの鈴!」

 

「サーナイト!いやしの波動ネ!」

 

フウとランがコータスを正気に戻そうとする。ガイアも自分の光を集め優しい光線をコータスに浴びせる。

 

「コォーー……」

 

コータスの顔色はみるみる良くなっていく。そしてコータスは正気に戻った。

 

「コータス!良かった…本当に………」

 

アスナは安堵の表情を浮かべる。そして大量の涙が彼女の眼から再び流れ落ちて行く。

 

「「良かったね、アスナ!」」

 

フウとランもアスナが元気を取り戻して嬉しくなった。コータスがいなくなってから久しぶりに本当の笑顔を見た気がする二人。

 

コータスは辺りを見回す。変わり果てたフエンタウン、ポケモンの住処が燃え尽きポケモンの死骸の山になってしまったデコボコ山道。大きくなっている自分の姿。そして、泣き腫らした最愛のトレーナーの顔。

 

コータスは何かを察したようにガイアを見る。そして、ガイアの顔を見つめ始めた。

 

ガイアはコータスが何を望んでいるのかをすぐに理解した。しかし、ガイアはそれを躊躇してしまう。

 

「どうしたのさ、コータス!?」

 

アスナがコータスに声をかける。コータスはアスナの方を向いて涙を一筋流す。その涙は石炭となってアスナの手のひらの上に落ちる。

 

「コータス………?」

 

ガイアは決心し、頭頂部にエネルギーを集める。なんと、ガイアはコッヴやギールを倒したフォトンエッジをコータスに撃とうとしているのだ。

 

「ガイア…!?何してるの!」

 

「コータスは正気に戻ったんだよ!?ガイアだって手伝ってくれたじゃないか!」

 

フウとランがガイアに叫ぶような大声で止めようとする。

 

「いやだ……やめて…お願い……」

 

自分の最愛のパートナーであるコータスの気持ちが理解出来てしまうアスナ。それでも彼女はガイアを止めるよう声を出そうとする。とても弱く、消え入りそうな声で。

 

その時コータスがアスナの方を向いてニッコリと笑う。

 

「ハアァァ!デュアアアァァ!!!」

 

ガイアのフォトンエッジが放たれ、コータスは爆散した。

 

「コータスゥゥゥ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてさ!どうしてガイアは助けたコータスを倒したんだ!」

 

「私、納得していないヨ!!」

 

フウとランは激怒している。そこへやって来たのはダイゴだった。

 

「コータスは自分の罪を理解していたんだ。自分の奪った命の数を」

 

「「それでも!」」

 

「仮にコータスが生きていても被害がこんなにも出てしまった以上、世間は許さないだろう。自分が生きていることで最愛のパートナーにも迷惑がかかるとわかっていたんだ」

 

フウとランはダイゴの言葉に閉口する。

 

「ウルトラマンガイアが怪獣を倒すために光線を放ったのか?それともコータスの気持ちを汲んで光線を放ったのか?」

 

ダイゴはやるせない気持ちで言葉を紡いでいく

 

「その答えが地球の運命を決めるのかもね」

 

 

 

 




アスナさんファンの方は登場していきなりハードモードになってしまって申し訳ないです。
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