ルネシティに着いたユウキはすぐ目覚めの祠に向かう。しかし、光が強さを増し目の前も見れなくなってしまった。
「くそっ……自分がどこにいるかもわからない」
…………を……!
声が聴こえる……?僕を呼んでいるのか?声に導かれるように進むと知っている顔に会う。ルネの長老だ。
「お主は…!」
「長老、通してくれますね?」
長老は少し考え込んだ後、わかった、と小さい声で呟くように言った。
僕は声に導かれるがままに目覚めの祠を進んでいく。
「六年ぶりか……」
ホウエンを離れる前、捕まえた伝説のポケモンはラティオス以外はみんな元の場所に戻した。一つは守り神としてレックウザやグラードン、カイオーガはホウエンにいるべきだと思ったから。
もう一つは……僕自身が暴走したグラードンを止める自信が無かったからだ。たまたまあの時上手くいっただけで、失敗していたら今頃ホウエンは無かったかもしれない。
僕はグラードンから逃げたのだ。僕がホウエンにいない間に暴走したら誰が守れたのだろうか?ダイゴさんやミクリさんがいても止める事が出来たのだろうか?
そうこう考えているうちにグラードンを捕まえたあの場所に来た。だが、奥に進むにつれて光が強くなったためもはや自分の腕も見れやしない。
すると、鋭い轟音のような鳴き声が聴こえたかと思うと光がみるみるうちに無くなり、僕の目の前には……
「グラードン…」
かつて力を暴走させホウエン地方を危機に陥れそうだったポケモン、僕のパートナーだったポケモンが僕の前に現れた。
「ごめん…グラードン。僕は君を信じきれてなかった。本当に、ごめん……」
僕は反射的に謝っていた。今までの負い目を懺悔するかのように。グラードンは何も言わず顔を僕の頬に優しく触れてくれた。
「グラードン…」
救われた気分だった。グラードンは僕を許してくれた。いや、最初から怒っていなかったのかもしれない。きっと僕の葛藤をわかってくれていたのだろう。
「あの声は君だったのかい?僕を呼んでいたのは君?」
僕が声をかけるとグラードンは僕に向かってマグマのようなものを口から出した。
「うわ!……あれ、熱くない…?」
マグマのようなものが僕をコーティングするかのように全身を包む。そしてグラードンは僕に背を向けた。
「背中に乗れってことか…」
僕はグラードンの背中に飛び乗った。グラードンはそのままマグマの中に入って行き、僕も背中にしがみ着きながら入っていく。さっきのマグマのようなものはこのためだったのかと納得してから約一時間は過ぎた頃だったか。
マグマからグラードンが身を乗り出すと目の前には巨大な壁画が描かれていた。
空には見たこともない生物がびっしりと詰まっている。そして、それを迎え撃つ二人の巨人の姿が…。
「何だよ…これ」
ポケモンや人間もこの巨人を応援してるように見えるのは気のせいだろうか?
「グラードン…君はこれを僕に見せるために…?」
どういうことなのだろう、グラードンは僕に何を伝えたいのだろうかと考えていると、古代文字があることに気づいた。
「えっと…確かハルカちゃんに貰った解読書がバックに……」
僕は古代文字を読んでいく。
ーーーー宇宙からの破滅の脅威が迫る時、二人の光の巨人が現れるーーーー
ーーーー大地の化身ガイア、海の化身アグルーーーー
ーーーー地球の意思によって生まれたポケモンにより光の巨人の力が授けられるーーーー
ーーーー地球を正しく導くと信じて……ーーーー
正直、理解が追い付かなかった事が沢山ある。宇宙からの破滅の脅威?光の巨人?大地の化身ガイアに海の化身アグル?
ただ一つ、なんとなく理解できたものがある。地球の意思によって生まれたポケモン………
「グラードンのことなのか?」
グラードンが僕をここに呼んだ理由がなんとなくわかった。恐らく僕に力を授けるためだと。
「大地の化身ガイア……」
二人の光の巨人のうち一人の力を僕が?
その時、再びべにいろのたまが輝きはじめる。するとグラードンが呼応するかのように姿を変え、ゲンシカイキした。そして僕の体も光に包まれていく…。
「うわああああああああああああああ」
べにいろのたまは輝きを一層に増し僕を激しく包んでいくと同時に僕の意識がかすれてなくなっていった。
……をつか……!
光をつかめ!
このクロスオーバーを考えた時からガイアの力とグラードンをに関連づけようと思ってました。