漆黒の翼竜に跨り身の丈以上の二本の槍を携えた黒髪の少女のような小柄な体の女侍の名は、フォルテと言うようで、相棒の漆黒の翼竜に夢中になっているエクセリアをほったらかして、龍美はフォルテの質問に応じることにしたのであった。
「貴様、ここはどこかわかるか?」
「ここは、アラマキ島、ボクはこの島にある学校の生徒です」
「なるほど、ありがとう、少しばかり休んだら、わたしは発つとしよう、歳はいくつだ?」
「18です」
「わたしより、二つ下か」
「というと、20歳なんですね」
「ああ、済まない、あの者を連れて帰ってもらえないか?」
「はい、帰るよ、エクセリア」
「あ~‼」
フォルテは龍美に自分がいる場所がどこかと質問し、龍美は解かりやすい説明で、フォルテに自分の生徒手帳を見せて、茶熊学園の生徒であることをフォルテに解ってもらったようで、フォルテも見知らぬ土地でのことだったので、一安心した様子で、龍美に年齢を聞いたのである。
龍美は素直に人間としての年齢を教えて、フォルテは自分より背が高い龍美より自分が年上であることを明かしたが、龍美はフォルテが自分より年上であることを見抜いていたので、フォルテに敬語で話していたのである。
フォルテは自分が人間でない証拠である角を見ても龍美が動じないことに違和感を覚えていたのだが、アラマキ島には休憩に立ち寄っただけのようで、しばらくしたら、また、どこかへ行くというので、龍美は、フォルテに縁があるだろうと、ペンダント型の通信機能が搭載されたデバイスを渡して、フォルテが相棒の漆黒の翼竜に纏わりついているエクセリアを連れて帰ってくれないかと言ったので、龍美は名残惜しい様子をしていたエクセリアを抱えて学園に転送魔術で戻って行ったのであった。
その後数分後に、ゲオルグがやってきたがフォルテに、もう帰ったと言われて大慌てで戻って行ったのであった。
「わかったわ‼」
「はい、失礼いたしました‼」
「これは不味いわね」
天界では、また異世界での被害状況を知らされた天照大御神の剣心達がどう対応しようか考えていたのであった。
アイリス達が闇という存在つまり、この世に未練を残して志半ばに死んでいった怨霊などが、異世界各国で騒動を起こしていると報告書に書かれていたらしく、また娘達に仕事依頼をする決意をするかどうかを考えていたのであった。
「至急‼ フラクシナス所属、流星の絆並びに、凛々の明星、アドリビトム組に通達‼」
「はい‼」
剣心は迷いなく、この状況を打破するべく、世界各地に散っている次元武偵達に通達を流したのであった。