「すまない、俺は強くならなければならないんだ!」
そう言って俺は剣をリザードマンに突き刺した、だがリザードマンの鱗は固く1回で絶命させることはできなかったので何度も突き刺す
「っ!ぁぁ!」
ズブッズブッと肉を斬る音が聞こえ剣ごしに手に伝わる感触が気持ち悪い
突き刺す回数が20を超えたところでリザードマンは死んだ
「うっ」
俺の体はリザードマンの返り血で赤く染まり染み付いていた
「早く……帰って洗わないとな」
タクマたちの方を見ると結構苦戦していた
「……タクマ!終わったから手伝うぞ!」
「できれば急いでくれポーションを飲みたい」
「わかった」
俺はここで一週間練習し続けていた高速移動術俗に言う縮地だ
足裏にウィンドを発動し暴発させ自分の体を押し出す、この技はかなり早いモーションで発動できる
難点をあげるとすれば、直進しかできないバランスをとるのが難しいブーストしていなければ激痛が走るなど色々ある
「うおっ、レン早いな!」
「俺の隠し玉だよ!」
直進する勢いに任せて剣を振る、リザードマンの腹を軽く斬るが致命傷には至らない
リザードマンを通り過ぎたところで足裏ではなくつま先部分でウィンドを使い相殺するがすぐに縮地を発動してリザードマンの攻撃を回避
そのまま縮地で通り過ぎていたら崖に落ちるので一旦止まってから躱した
「やっぱこれ足の負担ハンパねぇ」
「何したんだ?」
「俗に言う縮地だよ」
「あぁ、瞬間移動みたいなやつか」
「いつ習得したの?」
「スキルじゃないよ、努力の力」
「あ、もしかしてお前城壁に突っ込んだのって」
「それ以上はいけない」
「アッハイ」
「まぁ、せいぜい後4回から五回しかできないからあんまり期待しないでよ?」
「了解」
「ちなみにクールタイムが必要だけど30秒から1分くらい」
「連発は?」
「できるけど安定しなくなるし下手したら魔力爆発が起こる」
「まじかよ……」
「諸刃の剣なんだよなぁ」
「お前ら呑気に会話してねぇで戦闘しろ!」
『あ、やべ忘れてた』
「お前らなぁ!」
「悪い悪い、縮地」
縮地を使いリザードマンに近づき刺突、刺さったのは良いが抜けねぇ
「ヤバイ、深く刺しすぎた」
「大丈夫だ、友理のところに行け替えの剣があるはずだ」
「話は聞こえてたよ、レンくんコレ!」
「ありがと」
「レン下手しても魔石だけは壊すなよ!」
「わかってるって」
「うおっと!あぶねぇ!!」
「ヒール!」
「サンキュー友理」
「タクマくん貸し一つね」
「マジかよ」
「よっしゃ、腕とった!」
ここまでの会話を聞くとあまり苦戦していないように見えるが実はかなり危ない状況である死と隣り合わせのバトルその緊張感をほぐすために何事もないように振舞っているのだとタクマ達は言った
「あと少しだ、レン止めは任せたぞ?」
「了解、Lv.いくつ上がってるかな」
「この後が楽しみだな……」
「そうね……」
「あぁ、お楽しみの時間だ……」
「くらえぇぇぇっ!」
バスンッとボールを地面に叩きつけたような音と共にリザードマンの上半身が落ちる
「よっしゃぁぁぁ……」
ズブっと音がした、リザードマンからではない俺の体……腹のあたりに温かい感触がある
「っえ?」
「う、そだろ?」
驚愕の声……消え入りそうな程にか細くなった自分の声、激痛の中リザードマンがまだ生きていて俺を突き刺した、そう思った…………だが現実は違かった
仲間であるタクマが剣を持ち俺のことを刺していた
「な、んで?……」
タクマは不敵な笑みを浮かべこう言った
「ほんと……うぜぇ」
ああ、ついにこの展開に……第十二話を投稿したら別視点のを投稿しようと思っています