「レオンさん!もうすぐ着きますよ!」
「ん、わかった」
「おっと、お前ら落ち着け街に着いたら飯食わせてやっからなぁ~」
「姫、起きろ」
ぺチンッと音がするレオンがフィリアにデコピンをしたのだ
「起きないな」
ぺチ、ペチ、と最初は軽めだったのが今ではベチベチベチと連続で鳴っている
「い、たい、よ」
「起きろ」
「あと、ごひゅん」
「冷風よ氷を『アイス』」
「うひゃぁ!冷たい!」
「起きたか?姫」
「起きたよ、だからこの冷たいの退かしてぇ」
「レオンさん、外壁が見えてきましたよ」
「ん、そろそろか税はいくらだ?」
「レオンさんは冒険者ギルドのカードを見せればいいんですぜ?」
「俺は持ってない」
「へ?」
「師とこの年まで修行三昧だったからなそんなものは無い」
「そ、そうだったんですか」
なんだろうスキンヘッドで筋肉モリモリのいかつい男が高一の男にペコペコしてるのってなんかシュール
「朝からまたこの絵面……」
「そこの馬車!早く来い」
「へいへい」
「男2人に女1人か、この街には何のようで?」
「魔術都市エルオンに行くためだ」
「女は?」
「私も魔術都市エルオンに向かっている」
「……で?いかにもこの盗賊風の男は?」
「元山賊、俺がボコして雇ってる」
現在馬車に乗り操縦している男は盗賊では無く山賊だったらしい
「ふむ、元山賊か……この水晶に触れてもらう全員だ」
「ほらよ」
「青か、元山賊と言うらしいが本当か?」
「ああ、本当だぜ」
「だが青ということは改心したか」
「当たり前だぜ、この3日間でレオンさんの素晴らしさを知ったからな」
「切り刻むぞ?気色悪い」
「なぁ、俺にはお前よりこっちの子供の方が危険な気がするんだが?」
「いいからさっさと、その玉寄越せ」
「わかった」
「青だな」
「次は私ね」
「青だな、通ってよし」
「出せ」
「あいよ!レオンさん」
「ガチムチの男が少年にこき使われてる……なんだこの絵面は?」
「分かるわ、その気持ち」
「嬢ちゃんあんたも苦労してんだな」
「ええ、ご苦労さまです」
「まずは宿、その後は……ギルドか」
「レオンさん、この街なら詳しいんで案内しますよ」
「そう、頼むわね」
「さっきの玉は何なんだ?」
「知らないの?」
「さっき言ったろ、修行三昧だったと」
「あの玉はね、悪心の水晶って言って盗賊とか人殺しとかの称号や職業が付いていると赤く光って良くて牢屋行き、悪くてその場で斬首よ」
「あいつは山賊だろ?」
「改心して元、やほかの職業に着けば青になるわ」
「人殺しの称号もあったが?」
「称号にもLv.に似たものがあるんでさぁ、5人以下ならギリギリセーフで5人以上が赤になるらしいです、ちなみにあれを作ったのは神官と言う神に仕える人だとよ」
「神官か、信託とか受けとんのか?」
「よくわかったわね、神様から信託を受けられる者は限られてるわ、一生を神に捧げた者、愛されし者、後は神童かしら」
「神童?」
「神童って言うのはね…………」
その後は、この街のことを聞きながらオススメの飯屋や宿を聞いたりこの世界のことを教えて貰っていた
「レオンさん、宿が見えてきましたぜ!」
「結構早かったな」
「壁門とギルドから近くて飯も上手い、いい店ですぜ」
「お前が言っても良さが分からん」
「……それはひどくねぇですかね?レオンさん」
「だってお前元山賊じゃん」
「それを言われると……」
「いいから行きましょ!」
「いらっしゃい!」
「久しぶりだな、フィナちゃん」
「ガルナさん、お久しぶりです」
「とりあえず2泊頼めるか?三部屋頼む」
「新しい方ですか?」
「おい、さっさとしてくれ腹減ってんだ」
「わかったよ、レオンさんあとで話すからまずは宿代と部屋の鍵をくれ」
「わかりました!お母さーん」
「なんだい?」
「お客さんだよ」
「宿の方だね」
「そうだよー」
「じゃあ、こっちに案内して」
「あっちのカウンターに向かってください」
「わかった」
周りから睨まれる、俺は特に気にすることもなくカウンターに向かっていく
「宿泊だね、何日だい?」
「とりあえず2日だ」
「2日だね、食べられないものはあるかい?」
「俺は特にない」
「私も特にありません」
「ガルナ、あんたはよく来てたんだからわかってるよ魚だったね」
「さすが」
「じゃ、ここに名前を書いてくれるかい?なんなら代筆でもいいよ?」
「文字くらいかける」
「私も」
「俺ももう書けるぜ」
「そうかい、先に鍵を渡しとくよ灰色の髪の兄ちゃんが102、お嬢ちゃんは105、ガルナ
は206だよ」
「わかった、金は?」
「朝昼晩飯がついて1人2泊で銅貨1枚と石貨3枚だよ」
(日本円で1300円1泊650円ってとこか)
「俺と姫の分だ」
「姫?訳ありかい?」
「俺は姫、この貴族の護衛だ……なんとなく姫と読んでいるだけだ」
「ま、誰がここに泊まろうと別に構わないんだけどね」
「俺はギルドに行ってくる、姫はどうする」
「私も行きたい」
「わかった、鍵は預かったままでいいのか?」
「持っててもいいけど無くしたら銀貨1枚の支払いだよ?」
「預けとく」
「後で部屋番号を言えば返すからね、102号室レオンに105号室カルア・フィリアね」
「了解」
「夜は7時から9時までだからね、その時間内に食べなければあまりモンしかないからね」
「わかりました〜」
「ギルドはこの道をまっすぐ行ったら広場に出るんで赤い屋根がギルドだぜ、レオンさん」
「ゆっくりしとけよ明後日には出んだから」
「うーっす」
「……姫も登録するのか?」
「するよ、どうしてそんなこと聞くの?」
「力を付けたいからか?」
「半分そうなんだけど、もう半分はお金が必要だから」
「王族なんだし金には困らないだろう?」
「私は自分の力だけで魔術を作りたいの」
「随分立派な考えだな」
「そうかな?えへへ」
「っと、ここが広場か」
「赤い屋根だったよね?」
「えーと……どこだ?」
「あ、あれじゃない?」
「多分そうだな、行くか」
「はーい」
ギィィと少し軋むような音を出しながらギルドの扉を開く
中は見た目と違い少し汚れていて床には赤いシミ……血だろうか?
「ここがギルドか……見た目と違うな」
「結構薄暗いですね」
「おいおい、兄ちゃんここは女連れで来る所じゃないぜ?」
入って少し進んだら4人組の男が話しかけてきた、こういう時はお馴染みの無視で行きカウンターらしき所に着いた
「すまない、登録をしたい」
「冒険者登録ですね、少々お待ちください」
「ん〜?なぁに無視してくれてんのかなぁ?」
「俺たち先輩だぜ?敬意を示せよ?」
「鬱陶しい、散れ」
「んん〜なぁんて言ったのかなぁ?よく聞こえなかったなぁ」
「今なら見逃してやるから散れ、と言ったんだが?」
「おい、ガキ……表出ろや」
「お前らが表に出るんなら俺は裏かな?」
「いいからさっさと出やがれ!」
すいません、週に投稿から週一投稿に変えます……流石にきついです