「へっ、逃げずに来たことは褒めてやるよ」
「そうか、で?」
「あ?」
「俺は四対一でもいいが、タイマンが良いのならそれでもいいぜ?」
「一対一に決まってんだろ?俺たちはお前より強い先輩なんだぜ?」
「賭けでもするか?」
「それいいねぇ?」
「好きにしろ」
「じゃ、俺達が勝ったらそこの女と有り金全部だ」
「そうか、俺が勝ったら……全裸で街一周憲兵に捕まったら一からやり直し」
「はぁ?割に合わねぇよ」
「構わないだろ?お前達もそれを付け加えればいい」
「……後悔すんなよ?」
「お前達がな」
「レオン!無理しないでね頑張って!」
「大丈夫だ、問題ない」
「え、えと……それでは!始め!」
俺は普段の半分以下の力で『縮地』を使い急接近し無防備な腹に拳で2発打ち込み、殴られた反動で前のめりになった顔面に膝蹴りをしたまま脚を伸ばし爪先で顎を蹴り上げた
時間にして約五秒と言ったところ
「まず1人、さぁ次は誰だ?」
「あ、いや……あの」
「なんだ?もうおしまいか?じゃ、全員全裸で街一周な」
「はっハァ!くらいやがれ!炎は穿つ『フレイムランス』」
飛んできた炎の塊を俺は手の平を耐熱付与
(プロテクトエンチャント)し掴みとり、投げた
「ふぁっ!」
魔力の収束と制度は穴がありすぎ、速さもないこの程度の魔法なら身体強化しなくても元々の技量と念のためにした付与で十分だった、と言うより付与はいらなかったかもしれない
ついでに俺自身の魔力を注いでいたので威力は増大……だった
俺はほんの少し魔力を入れたはずなのだが地面が抉れ周囲には焦げ後がありギルドも少し焼けていた
ソレをやった俺は今どうなっているかというと……
「貴方がやったんですよね?何が理由ですか?」
絶賛お説教中だった
「悪いとは思ってる、あそこまで威力が増すとは思ってなかった……だが」
「だが?」
「反省も後悔もしていない」
「一番ダメなやつです!」
「そう言われてもな、先に吹っかけてきたのはアイツらだし」
「ええ、Cランクパーティー「四剣」ですね」
「どっかの幻覚使う剣士の奥義名みたいな名前だな」
「四剣のリーダーが貴方の投げたフレイムランスで全身火傷かなりひどい状況です、上級ポーションがあったからよかったものの彼は今治癒院で回復魔法を受けています彼は借金地獄になるでしょうね」
「屑にはお似合いだな」
「貴方がボッコボコにした男は打撲に骨折ですよ?それも治りにくい骨折です」
「複雑骨折か?」
「ふくざつ?なんですかそれ?」
「なんでもね」
「まぁ、良いとしましてそちらも借金を背負いました」
「俺の有り金すべてかけた勝負で負けて借金をするとはね」
「残りの2人は、何故か素っ裸で町中を走り回り今憲兵に話を聞いてもらってます」
「本当にやったのか……アイツら」
「やはり貴方なんですね?」
「そうだが?」
「はぁ、始末書が大変そうだなぁ」
「そうか、頑張れよ」
「ええ、頑張ります……って!なにナチュラルに抜け出そうとしてるんですか!」
「お前のようにすぐ状況判断する奴は嫌いだよ」
「知りませんよそんなこと!」
「全く、ギルドマスターとあろう者が声を張り上げて……苦労してんだな」
「苦労させているの貴方じゃないですか!」
「そうだっけ?」
「そうですよ!」
「まぁまぁ、落ち着けよ?ホラ茶でも飲めって」
「え、ありがとうございます…ふぅ、って!ちがーう」
「どうした?」
「なんか貴方といると、リズムが崩されます……」
「そうか」
「はぁ、貴方には責任とってもらいます」
「……何をすればいいんだ」
「急に真面目になりましたね」
「消え去ったと思っていた良心が顔を出したんでね」
「ギルドの壁や道に空いた穴、そして数件の火事……総額で金貨2枚なんですが持ってなさそうなのでこちらの依頼を……」
「ホレ、金貨2枚」
「受けてもらい……は?」
「だから、金貨2枚」
「え?なんであるんです?」
「持ってるから」
「……嘘」
「残念だったなエルフの嬢ちゃん、思った通りの結果にならなくて」
「……どういうことですか?」
「あんた、鑑定上級持ちだろ?だから俺の事を鑑定したが見えなかった」
「……」
「何度も鑑定しているから見させてやったステータスで俺がお前より強いことを知った、だからちょっとした仕事を押し付けようとした」
「そこまで分かっているんですね」
「だいたい……てかここまで来ればテンプレだからな」
「ま、受けてやってもいいが……パス」
「なんでですか!」
「俺は魔術都市エルオンの入学試験があるからな」
「私の書いた紹介状があればそれをパスできると言っても?」
「……詳しく聞こう」
……
「やっと受けてくれた…お金でも武器でも釣れないから食べ物と本を提案してみたけど彼的にはそっちの方が良かったのね」
「大丈夫でしょうか?ギルドマスター、あの様になったばかりの冒険者に「あの」依頼をして」
「大丈夫だと思うわ、彼のステータスを見てみたけれどレベル40以上だと思うわ」
「あの若さでっ!?」
「でも何か引っかかるのよね?」
「あの少年のことですね」
「ええ、でも何がおかしいのか分からないの今彼の言った言葉を思い出しているの、だけれ……ど?」
見させてやったステータス
「っ!まさか……私の見たステータスはほんの一部!?」
「どうしました?」
「な、なんでもないわ」(確か、彼は見させたと言った‥‥どういう事もしも、あれが偽造済みであるステータスならあれ以上の数値というの?ステータスはスキル「隠蔽」で下げることはできても上げることはできない‥‥)
なんでしょう、章を重ねるにつれて書きにくくなってきました