「国王様、一つ言いたいことが…………」
そこまで言いかけて俺は言葉を詰まらせた、ここに居るクラスメイト達は自分がどんな魔法やスキルを持っているのかは知らないはずなのに俺は知っているこの矛盾を付かれたらどう反応すればいいのか分からない
「どうしたのだ?勇者よ」
ここは話題を鑑定まで持っていくか
「国王様、俺たちは一体何をすれば良いのでしょう?」
「なにを、とは?」
「魔法の適正等があるか調べられないか、という話です」
「ふむ、そういうことか心配はいらん」
「水晶か何かを使って判断するのですか?」
「勇者とは鑑定眼を持っていると文献にはあった」
「鑑定眼、ですか?」
「使用方法は《鑑定実行》と言えば良いらしい」
「わかりました」
現状を把握出来ていない人は多分いない、さっき少し綾香に話を聞いてみたがこっちに呼ばれて2時間は経過しているらしい原因は俺が気絶していたからだ
「《鑑定実行》」
ステータス
名前:レン アマギ
種族:異世界人
職業:無し
属性:無
Lv.1
体力240
魔力6500
攻撃力140
防御力78
俊敏性142
スキル:『鑑定』『隠蔽』
称号:見放されたもの 不安定な魂 勇者の出来損ない
………は?魔力6500ってナニコレ?チート!チートなのか?
「か、鑑定できました」
「では次に職業等の項目を触ると詳細な結果が出るらしいのだ、やってみてくれるか?」
「は、はい」
ここまでは予定通り、次に勇者の話が出たらこの話題をふればいい
称号:見放されたもの「慈愛の女神エヴァンクディンから何の期待もされておらず、軽蔑されている生きていようが死んでいようがどうでもいい有象無象」
慈愛の女神って、あれが?まぁ称号どうりに見放されてるね、本当に……んじゃ次はっと『隠蔽』にしてみるか
スキル:隠蔽 このスキルを発動すると隠したものが見つからなくなるステータスにも使用可能、隠蔽スキルより高い鑑定を使われると効力を失う
やっぱり名前どおりの効果か、とりあえず魔力の所を下げて92くらいで良いだろう
「鑑定が終わりました」
「まって、私まだ」
「俺もだもう少し細かく見たい」
「他の勇者が見終わる間でまってくれんかの」
「それは、いいですが言いたいことがあります」
「勇者達が見終わるまでまっとってくれ」
「わかりました」
(暇になったな、他の奴のステータス見てみるかあの女の子でいいかな?《鑑定実行》)
ステータス
名前:アズサ クスノキ
種族:異世界人
職業:勇者 巫女
属性:無 光 風
加護:神聖なる領域
Lv.1
体力320
魔力570
攻撃力310
防御力724
俊敏性552
スキル:『鑑定』『無限箱』『身体強化』
称号 勇者 優しき心
(なるほど、勇者以外の職業もあるのか)
「そろそろ良いだろうでは次の話をしよう」
国王が話を切り替えた
「では、国王様言いたいことがあります」
「む、お主は先程の……よかろう」
「俺は……勇者という称号も職業もありません」
「…………どういうことじゃ」
「はっきりと言います、俺はあなた達が望んだ魔族を、魔王を倒すことができません」
「な、なんと」
「そんなことがありえるのか!」
「じゃあなぜ勇者達とともにいるんだ?」
「文献を調べてこい」
俺の一言で場が揺らぎ始めた
「沈まれ!」
王の一言……様に一喝
「そのようなことは想定外じゃ、だがここで見捨てるわけには行かない」
「どうしてですか!勇者でも無いものを!」
「馬鹿者!こちらの都合で呼びだしあまつさえ役に立たぬからと言って放り投げるなど……できるわけがない!」
「俺は勇者ではありません、役に立つかはわかりませんそれでもいいのですか?」
「役に立つたたないの問題ではない……」
意外といい王のようだ
「……この話は後回しじゃ、まずは勇者達に説明を……」