勇者だった俺は半魔神として女神に復讐をする   作:東雲クロト

9 / 25
第八話ダンジョンへの誘い

「砂糖を280g入れてよく混ぜるっと」

 

「混ぜるってこんな感じかしら」

 

「えっとね、ボウルを斜めに持ってゆっくりと混ぜるんだ」

 

「こう?」

 

「そうそう、上手いよ」

 

「やはり料理というものは奥が深いですね」

 

「料理は足し算だからね」

 

「どうゆう意味です?」

 

「料理は足していきながら味を整えるけど引くことは出来ないんだ」

 

「よくわからないわ」

 

「簡単に言うと、完成に近いものから何かを引くと味が乱れるんだよ」

 

「うーん、引いてしまったら味が悪くなるという事ですか?」

 

「簡単に言えばね」

 

「なるほど、やはり奥が深いです」

 

「っと、そろそろ焼けたかな?」

 

「いい香りですね」

 

「入っているのは砂糖じゃなくて塩なんだけどね」

 

「塩?ケーキに塩ですか?」

 

「そうだよ、このしょっぱい味にチョコの甘い味が染み込んでさらに美味しくなるんだよ」

 

「なるほど!ケーキに塩!それは思いつきませんでした」

 

料理長も気に入ってくれたようだ

 

「レン〜居るかー?」

 

「ん、誰?」

 

「お、いたいた」

 

「タクマかどうしたの?」

 

「明日さ、ダンジョン行くんだけどレンも行かねぇか?」

 

「戦う力がないから無理だよ」

 

「いつまでもLv.1でいたら戦う力も身につかねぇよ」

 

「めんどくさいからやだ」

 

「もし本当に魔族が攻めてきたらまっ先にお前死ぬぞ?」

 

「う、それはやだな」

 

「な?だからダンジョンに行って10くらいまで上げれば多少のモンスターには勝てっからさ」

 

「そこまで言うんならいいけど、何時から?」

 

「朝早く行こうと思う、7時くらいかな?」

 

「どこ集合?」

 

「王城門前」

 

「ん、りょーかい」

 

「レンさん!」

 

「なんですか?」

 

「焦げてます!」

 

「えぇ!ウソぉ」

 

「っはっはっは、大変だな」

 

「詳しい話は後で聞くから」

 

「どうしましょうどうしましょう」

 

「えっと、焦げてる周りの生地を切り取ってみましょう」

 

「切り取る……そんな手が」

 

今は黙っててほしいです料理長……

 

生地が焦げたり第三王女が小麦粉まみれになったりと2転3転しながら料理は進んだ

 

「な、なんかいつもより疲れた」

 

「すいません……私が足でまといなせいで」

 

「あ、いや!そういうわけじゃないんだ」

 

「やさしいですね、傷つかないように気を使ってくださって」

 

「違うってばー!」

 

俺はその日大声を出し、城の兵士がすっ飛んできて泣きそうな第三王女と泣かしている(ように見える)俺がいたため誤解されそうになったが第三王女が一生懸命説明してくれたので牢屋行きは無しになった

 

「うう、もう疲れた」

 

湯浴みをして着替えた俺はベットに寝転がりながら本を読んでいた

 

「いよいよ明日がダンジョンか……緊張する」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。