既に陽は落ちてあたりは闇。
しかし、その街が闇に飲まれることはなく、神々しく光り輝く。
眠らない街“メガロメセンブリア”は活気あふれる夜の時間に入る。
通りでは住人がにぎわい、飲食店では笑い声が聞こえる。
そんな街の中を歩く少女が三人。
一人は紫色の髪の毛を腰の高さまで伸ばした細身の女性。
うっすらと色づくその髪の毛は、街灯に照らされ、あたりを妖艶に染め上げる。
その冷たい瞳は自分に近づく全てのものを拒絶するかのようだった。
彼女は柿崎美砂。この世界屈指の実力を誇る魔法使いの一人である。
その後ろを歩くのは無表情な柿崎とは対照的に、ニコニコと笑顔を絶やさない少女だった。
大きく二つの団子に束ねられただいだい色の髪の毛から、二つの三角形の耳が飛び出している。
魔法世界特有の種族、猫族の特徴である。
猫耳かつ元気少女椎名桜子は、それはそれはうれしそうに柿崎について歩く。
そして、最後の一人は椎名のとなりを歩いていた。
中性的といえばいいのか、ボーイッシュといえばいいのかよくわからない、がさつそうな外見に、すべての光を飲み込む濁った黒い瞳。
そして、艶のある黒い短髪が特徴の少女だ。
彼女の名前は釘宮円。
椎名と柿崎の主人と言える人物だ。
「なぁ、ここって俺たちが来ていいところなのかよ……。アウェイ感が半端ねぇぞ……」
釘宮は何かを諦めているような、疲れきった表情でそんなことを言った。
それを聞いた柿崎はたいそう息を荒くしながら、
「そんなもの、いいに決まっているではありませんか!! ここは魔法世界の全てが集まる街ですよ!! おいしいお肉もあるに決まっているのです!! それなのに街に出ない理由がどこにあるのですか!! 否!! 断じて否でございましょう!! そこにお肉がある限り、なんぴとたりとも私の邪魔はさせません!!」
「お……おう……、そう……なのか……」
なぜか釘宮は柿崎の地雷を踏んでしまったらしい。
釘宮は遠い目をしながらそっぽを向くことで、柿崎を視界の中から追いやった。
これを俗に現実逃避といいます。
気を取り直して、釘宮があたりを見渡してみると、確かに柿崎の言うとおり、食べ物を売っている店が立ち並んでいた。
「確か……まだ夕御飯を食べてなかったね♪ エンちんは何か食べたいものとかある?」
気の利く元気少女である椎名が少し元気のない釘宮に聞いた。
しかし、それに対して釘宮が答えようとした瞬間、
「お肉一択!!」
「美砂には聞いてないんだけど!!」
「俺、あんまり腹に来るものは食べたくないんだが……」
「何を言っているのですか!? お肉は正義!! 全ての人から常に愛され続ける究極の美食!! ここまで来てお肉以外の選択肢などあり得るでしょうか? いや、私は宣言します。ありえません!!」
ズッバーン!! と、なんともド派手な音の爆発を起こして柿崎が言った。
その目は既に冷静さを失っており、獲物を見つけた空腹のハイエナのように危ない感じできらめいていた。
その口は“お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉お肉……”と、呼吸すらせずにつぶやきまくっていることを考えても、もはや末期だ。
このままお肉を与えないと、禁断症状が出てここらへん一帯がどうなるかわかったもんじゃない。
そんなどうしようもないことを考えたのかどうかは知らないが、釘宮はそんな柿崎に対してやれやれと両手をあげると、
「それじゃあ、お前の行きたいところでいいさ。飯なんてここしばらく俺の用意したものしか食ってねぇだろうしなぁ……」
「だにゃ♪ 私もそれでいいよ♪」
「それではここに行きましょう!!」
釘宮の許可が下りたところで、柿崎美砂はその長い髪の毛を払いながら、一冊のパンフレットを取り出し、その中のひとつの写真を指差した。
そこには美味しそうなチキンの写った写真が載っていた。
「ここのチキンが食べたいのです!!」
「まぁ、いいんじゃねえの?」
二時間後
結論だけ言おう。
釘宮たち三人娘はハズレを引いた。
「何なんだよあれは!? ジューシーのジの字も感じられなかったぞ!! あれならコーヒー牛乳を作ろうとして、牛乳じゃなくて飲むヨーグルトを入れちまった不思議ドリンクの方がマシだ!!」
「わかりづらい上に、面倒くさい言い回しをありがとう、エンちん」
「……すみません……口の中の水分をすべて持って行かれましたね……」
三人は思い思いの悪態をつきながら、通りを歩いていた。
周りにいるのは中年のおじさんや老人ばかり。
そのなかだから少し彼女たちは浮いている。
ただ、そんなことを気にすることもなく彼女たちは進む。
「キッチンのついている宿を借りましょう。金はナントのバカから巻き上げたのがたんまりありますので……」
柿崎が言った。
「だな。あれで21ドラクマとか、完全にぼったくりだろ……」
「ケーキもパサパサしてたんだよぉぉぉ……ヒック……」
椎名が泣き出すほどまずい飯、逆に少し食べてみたい。
そのあと後悔するのだろうが……
三人は宿を取った。
そこは街の外れにある小さな民宿で家族経営をしているらしい。
今日もどこかに“きゃくたすはうす”を建てて寝るもんだと思っていた釘宮としては少し意外だった。
「美砂、今日はなんで宿なんだ?」
そんなことを聞いた。
現在の釘宮の服装は黒いじんべい。
完全にラフでアットホームな格好である。
「“きゃくたすはうす”を使いたいのは山々なのですが、メガロメセンブリアの内部にはそんな隙間はありませんし、外部には軍隊の見回りがあります。バレないようにするのは可能ですが少し厳しいですので……」
「だね♪ 私の“樹”はその場で魔力を吸収して発散するから、使うとバレちゃうんだよ」
柿崎と椎名がそれぞれ答えた。
それに対して釘宮はベッドに腰掛けて、
「“フライマンタ7000”はどうなんだ?」
「あれは良くも悪くも目立ちすぎますので……。おそらく昼間の侵入で警戒されているかと思われます」
「そっか……」
釘宮は少し残念そうに頭を掻くと、
「それじゃあ、なんか作ってくるわ。オムレツでいいか?」
「うん♪」
「パサパサは勘弁してくださいね」
「おっしゃ、任せろ。半熟とろとろに仕上げてやんよ」
釘宮はその宿に付けられた小さなキッチンに向かっていった。
その後ろをニコニコと見送る椎名と無表情で見ていた柿崎は不意に話し出す。
「ねえ、美砂。明日はどうするの? 三人で“
椎名がベッドに寝そべりながら聞いた。
「それなのですが……役割分担しませんか?」
「役割分担?」
椎名は首をかしげた。
「そうです。ここまでの旅で生活必需品みたいなものってその場の勢いで用意してたでしょう。せっかく金があるのですから、ある程度準備してから行くのがいいと思うのです」
「なるほど♪ わかったよ♪」
「それでは私が調べ物を引き受けますので、桜子はエンと買い出しをお願いしできますか?」
「わかったんだよ♪」
「私のために保存の効くお肉をエンに選んでもらってください」
「呼んだか?」
釘宮がキッチンから話した。
「いえ、気にしないでください。こっちの話ですので♪」
釘宮はキッチンから顔だけ出して、
「そうか、なんか浮き足立った声だな。良いことでもあったのか?」
「いいことですか……オムレツを焼いているあいだに目を離されるのは
「ハハ……そこは任せろ。トロトロに仕上げてやんよ」
釘宮が顔を戻した。
それを確認した柿崎は椎名に向き直り、
「さぁ、明日の買い物の計画をしましょう」
「うん、エンちんに聞かせたくない計画って何かな?」
それから三分後、
椎名と柿崎は他愛のない話をした。
少なくとも外には他愛のない話のように聞こえた。
そして、
「オムレツ焼けたぞ」
「「やったぜ♪」」
釘宮が完成したオムレツをテーブルに持っていく。
そして、カツンという音を建ててそれが机に置かれた。
「そういや、フォークもスプーンもだしてねえな……。今出すわ――ズバアアアアアン!!――
立ち上がろうとした釘宮は、突然目の前に現れた切れ味抜群の鉄の塊に戦戦恐恐。
「必要ありませんので」
「オムレツを食べるのにレイピアを衝撃波がでる速さで振る意味がわかんねぇ……」
「訓練された技です」
「説明になってないよぉ」
「それじゃあ、桜子はいるだろ――パァァァアン――
椎名の腕が弾け飛んだ。
「……お前も腕を爆発させて竹槍出すなよ……。心臓に悪いんだよ……」
「はじけた瞬間に霧になるんだからいいじゃん♪」
「お前の右腕の主成分が気になる……」
「70%の水分に10%のポリ……
「本気で答えんな……それだと霧散する瞬間に様々な化学反応が起こることになる」
「だよねー♪ カルシウムとか、どうしたら気体化するのかわからないよ♪」
「お前はどうなってんだよ」
能天気な椎名に対して釘宮はため息。
「まあしょうがねえか……食おう」
そう言って指で空をなぞり転移魔方陣を描いた。
そして、そこからスプーンが出てきた。
「それにしても魔法って便利だな……」
「エンほど繊細な転移魔法を扱えるものもそうそういませんが……」
「ダメだよ、美砂。エンちんは絶対ドジっ娘だからそのうちとんでもないことをやらかすよ」
「その発言は俺に対する宣戦布告と見た。その体だけ全裸で街中に放り出してやるから覚悟しろ……」
「うわー♪ オムレツマジうめぇっすわぁ♪」
「今更そんなこと言ったって無駄だ!! ナント・ラマテスのような変態に捕まってヒィヒィ言わされるがいいわ!!」
「いい機会ですしね……やってしまいなさいエン様」
「ちょっと!! 美砂、裏切るの!!」
釘宮がじょじょに距離を詰める。
「えっと、嘘……本気じゃないよね……」
「今、オムレツを全部口の中に突っ込んだだろ……つまり、覚悟は出来てるんだな……」
「ひっ」
椎名の目には涙が浮かんでいる。
しかし忘れてはならない。
彼女、釘宮円は可愛い女の子の涙を見ると興奮するタイプの人間だ。
その手には既に大きめの魔法陣が浮かんでいた。
「いや……いやぁぁぁああああああああああああ♪」
そして、桜子はシュンという音を立てて消えた。
「エン、桜子の悲鳴が楽しげな気がしたのですが……」
「空耳だろ……流石の俺も、椎名桜子が露出狂でしたなんて設定はごめんだ」
「当たり前だよ!!」
「「戻ってくんの早っ!!」」
その翌日、メガロメセンブリアのカジノにはその場の雰囲気に馴染めていない二人の少女がいた。
釘宮円と椎名桜子だ。
そこはギラギラと輝いており、田舎育ちだった釘宮にとっては新鮮な場所。
超ゴージャスな大理石に超ゴージャスな装飾の数々、そして大きなシャンデリア。
ここはメガロメセンブリアでもっともお金のかかる娯楽施設、カジノである。
「完全なアウェイだな。こういう時はどうやって回るのがいいんだ? 椎名隊長」
「ふっふっふ……この“カジノ界のガラパゴスゾウガメ”と恐れられた私に任せておきなさい♪」
「さすが隊長。不安をあおる通り名だぜ!!」
「任せておけばいいんだよ♪ 二時間後にはもう三倍にはなってるから……」
そんなことを言いながら二人はまずはじめのゲームへと向かっていくのであった。
一方、メガロメセンブリアの中央図書館にて、
ここでは柿崎美砂が調べ物をしていた。
調べている内容は“
「“
そう、彼女が探していたのは“
ちなみに釘宮に伝えたくない話というのもこれだ。
彼女は犯人を特定すると消すつもりでいる。
全身をずたずたにされて黙っていられるほど、柿崎美砂は大人ではなかった。
めぼしい本を手にとってはパラパラとめくり、不満そうな顔をして棚に戻す。
そんなことをずっと繰り返していた。
そして、たまに声をかけてくるナンパ目的の優男を軽くあしらう。
「ふむ……“
街中で販売されているのも見ることがあるが、ほとんどがレプリカだったりする。
“
「昔拷問に使われていたと言われても、どこの拷問に使われていたのかが分からなければ何とも言えませんし、博物館に本物が保管されているわけがありません。あそこの展示品はほとんどがレプリカですし……お姫様の結婚指輪と言われてもどうしようもありません……」
柿崎はため息をつくと“
移動先の本棚までは距離があるので移動方法は転移魔法だ。
そして、移動した先で柿崎は信じられない光景を目にすることになるのだった。
ちょうどその頃の釘宮と椎名。
「ふっふっふ3/4の確率でロイヤルストレートフラッシュだぜい♪」
「スッゲー……」
「さてさて……次は何かな……」
「くっ……クイーンのフォーカード……」
「まあ、クイーン三枚捨てるんだけどね♪」
「そこでなんでロイヤル揃うんだよ……」
「日頃の行いがいいんだよ♪」
場所は変わって図書館。
そう図書館。
ここは図書館のはずなのだがそこにあった光景は図書館のものではなかった。
(川ですよね……本が川のように流れてた気になっています……。どんな魔法を使って、いや、それ以前に何の目的があってこんなことをしているのか……)
柿崎は完全に死んだ魚のような目で回れ右。
(本の壁を人が登っています。ロッククライムならぬブッククライムといったところでしょうか……)
本でできたアスレチックというなんとも奇妙な光景を目の前に、柿崎はため息をつく。
必要性が感じられないのだ。
「風水か何かですかね……まぁ、どうでもいいですが」
柿崎はそんな現実から目をそらし、川を流れていく本を手に取り、読み始める。
「精神系の魔法、なおかつ怪物を対象にする、体に刻み込む魔方陣、それも最強種を洗脳できてしまうほど強力なもの……」
柿崎は何かぼやきながら魔導書を開いては川の中へぽい、開いてはぽい。
(魔方陣さえ見つけられれば、記憶と照らし合わせられるのですが……)
そして、ひとつの魔法が目にとまった。
(これだ“
柿崎は周りにそれを悟らせることなく、その本を読み進める。
(なるほど、“
柿崎はその本を捨てると、転移魔法で姿を消す。
その顔には悪魔のような笑みが浮かんでいた。
(あの場でそんな大規模な力場を展開し続けられ、なおかつ生贄が用意できた組織……メガロメセンブリアの軍隊ですか……。ナント・ラマテスにまんまと踊らされましたね……)
そんなシリアスな柿崎美砂とは対照的に椎名と釘宮は非常にコミカルに過ごしていた。
彼女たちが歩くのは商店街。
そこは食料品や電化製品、おもちゃに魔法具まであらゆるものがそろっていた。
人々は活気にあふれ、その流れはせわしなく動いている。
釘宮達もその流れに従い邪魔にならないように気をつけて歩く。
「なるほど……魔力で冷やしておける冷蔵庫に完全真空パック、クーラー、サーキュレーター、いろいろあるもんだな……」
釘宮はそんな風に、歩きながら感想をいった。
「精霊炉っていう魔法を維持する機械を開発したらしくってね♪ こっちだと全ての機械の原動力は魔力なんだよ♪」
椎名も大きなトラッシュケースをうんしょうんしょと運びながら答えた。
「いやぁ……儲けすぎだろ……」
「うん、だからパーっと使おう♪ うちの“フライマンタ7000”には無駄な装甲や機能も多いし、まだまだ限界重量には達してないからいろいろ積めるんだよ♪」
「とりあえず、電化製品に食料品、あとは武装だな。転移魔法符や薬も補充しておきたいし……」
「私もお菓子を買いたいんだよ♪」
「やめとけ……ここのポテチはひどい味だった……。俺が作ってやるよ」
「へ……フツーじゃないの……」
釘宮は笑顔でポテチを食べる椎名の横顔を見て、帰ったらすぐに美味しいポテチを作ることを胸に誓うのだった。
ここはメガロメセンブリアの地下に広がる空間。
日ごろ議会の出席するメガロメセンブリア元老院議員たちが会議中に過ごす場所だ。
そこには真っ白な大理石が敷き詰められていて、明らかな高級感が漂っている。
もちろん、警備、セキュリティーのことを考えても魔法世界随一の強固さをほこる。
そんな場所であるにもかかわらず、少女柿崎美砂は廊下を歩いていた。
「……メガロメセンブリアの防護障壁や認知結界、その他もろもろ……破るのは骨が折れましたね」
柿崎はまるで他人事のように淡々と述べる。
しかし、その目には明らかな殺意と怒りが篭っていた。
「しかしまぁ、侵入してしまえばたやすいものですね。少し強力な認識阻害をかけてしまえば誰も気がつかない。魔法探知も無いようですし……あぁ、議員たち自身の行動も探知されるからいろいろとまずいのですか」
柿崎は少し皮肉を言いながら廊下を進む。
彼女は堂々と歩き、すでに数人の老人ともすれ違っているのだが、誰ひとりとして彼女に気がつく者はいない。
それほどまでに“
そうこういっているあいだに、彼女はとある扉の前にたどり着いた。
メガロメセンブリア元老院議員の一人、主に軍部に力を持つ“ドレ・ラマテス”の書庫だ。
(さて……ナントが“
柿崎はしゃがみこみ、真剣な目でその扉を観察する。
そこには、肉眼で確認できるほど強力な結界が貼られていた。
おそらく、転移魔法などで中に入るのを防ぐためだろう。
もしかすると、部屋の壁に沿って全体に貼られているのかもしれない。
「まぁ、この“
その結界を鼻で笑い飛ばし、柿崎は目を瞑り、何かを唱え始める。
そして、数秒後、その扉の前だけを開けるように、結界が変質した。
そうして、柿崎は鼻歌交じりに部屋に侵入する。
中には使用人らしき女性がいたが、柿崎に気がついた様子はない。
その場で黙々と掃除をこなす。
書庫といっても本棚がズラリと並んでいるわけではない。
元老院議員たちの生活スペースとも言える空間だ。
柿崎はこの部屋の独特のタバコの臭いに顔をしかめると、渋い表情のまま部屋の中へと入っていった。
(ひどい匂いですね……ただのタバコじゃない……何か魔術的な匂いがします……)
柿崎はそのまま金庫に近づき、結界を解除。その外側だけを転移魔法で飛ばす。
すると、中から束になった書物が出てきた。
「やはり、みられたくないものは金庫の中と相場は決まっていますね……」
柿崎は少しにやけながらその書物に目を通す。
(『テンペテルラの鉱山資源と外交的価値』、『テンペテルラの軍事力とその配置』なるほど……やはり攻め込むつもりでしたか……っつぅ!!)
柿崎はその書物を確認して、突然思い切り顔をしかめた。
(作戦開始が今日ですか……しかも送り込む戦艦の数は230……おそらく今日の午後には戦いが始まる……)
柿崎はその場を転移魔法であとにする。
テンペテルラには何の思い入れもない彼女だが、このまま騙されたままというのはひたすらに嫌だった。
釘宮さんに出番です。
とにかく早急に柿崎の話し方を原作のようにちたいのですが、彼女には使用人の癖が染み付いてしまっていますのでだんだんと直していこうと思います。
“能力はチートだけどいろいろ障害が多すぎてチートできない”というのが柿崎のコンセプトだったりします。
彼女が本気で戦える日はこないかと……
ナントに死亡フラグが立ちました。
このお話は敵も味方もみんなニコニコを目指しておりますので、おそらくあまり惨事にはならないと思います。
また、ゆったりと書き上げていきますので楽しんでいただければ幸いです