ん?魔王ではないよ?え?禍々しい?そんなん俺に言われても困ります。 作:不比等藤原
◇◇◇◇◇◇
水は流れ奏でる、
美しくやすらかな音色を。
草木は風に撫でられ、
囁くように唄う。
見えない役者は踊り、
命の奇跡を祝うだろう。
夜空を彩る星たちは、
私を照らし導いた、
儚い貴女に勝るまい…。
◇◇◇◇◇◇
この広い世界の中、
小さな子供が、特に女の子が共通して持つ認識。
俺はそれを今叫びたい。
……人形って、可愛いよね!!
…いやまって。
違うんだって。
俺もさ?確かにいきなり何言ってんだって思うよ?
寧ろ俺が一番思うよ?
なんで高校生にもなって人形を可愛いなんて言わにゃならんのだ。
……
………でも聞いてほしい。
仮に…仮にだけどね?
目を覚ました。
↓
なんとなく周りを見渡す。
↓
俺の周りを囲む数多の精巧な人形と目があった。
………ど、どうよ?
めっちゃ…怖くね?
いや、マジで死ぬかと思った。
……そう。…目がね…合ったんだよね。
それも一体と、じゃなくて全員と同時に。
……鳥肌です。やばいです。超怖いです。
もうこれは可愛い可愛いって言ってご機嫌とりたくないなりますよね。
……まぁ人形相手にそんな事して意味なんてないけどね。
…はぁ、何でこんな状態になったんだっけ……?
◇◇◇
【1日前】
《……ギ…チ、…ギチ…ギチ》
…もう…少し……
《ギチギチ…ギ…バチン!!》
よし。後は開けるだけ…
《ギィィィィィイイイ…ガタン》
……箱から出るとそこは、お墓でした。
……いや、まて、落ち着こう。
まだ慌てる時間じゃない。うん。
お墓。
…確かにお墓だけど、そんなに怖いところじゃない。
木の蔦が巻きついてるけどおどろおどろしくない。
寧ろ、
石碑は世界樹っぽい凄く大きい木に護られてるみたいで神秘的。それに夕焼けに染められた泉と周りの木と土の三色がすごい綺麗だ。
…うん。美しいね。
寧ろよくここがお墓って分かったな俺。
……でもなんとなくお墓って分かるんだよね、不思議だ。
え?いや、俺は自分の入ってた箱なんて知らない。
それにそれが無くても分かるしね!!
ほんと、不思議だなぁ〜〜!!
漫画にでも似たような場所があったのかな〜〜??
…やべ、出たはいいけどこの後どうする?
まずは人に会う必要があるか?
……うん。それも含めて取り敢えずこの後の方針でもを決めるか。
まずは、取り敢えず教会っぽいのには近付かないでおこう。
……違うよ?
別に何もたいと思ってるからね?
ただ自分で何もせずに教会に頼るのが男らしくない気がするだけだから。冒険したいだけだから。
まぁそれはおいといて。
…やっぱり人に会う必要があるな。うん。
それから色々聞いて……、後は……友達にでもなるか?
…うん。そうしよう。
友達や知り合いを増やそう。
……いや、これも違うからね。
別に俺がボッチだからとかじゃないからね。
なんか今無性に友達が欲しいだけだからね。
ほら、もう多分ここ異世界で決定だよ?
異世界に友達って夢があるよね!
◇◇◇
ーーで、もうすぐ夜になるから森を歩くのは危ないと思って寝たと。
そして起きたら囲まれてたと。
……こっわ!!
いやマジで、こっわ!!!
鳥肌が止まらんのですけど…。