ん?魔王ではないよ?え?禍々しい?そんなん俺に言われても困ります。 作:不比等藤原
不比等藤原『お、お久しぶりです!!』
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ『ハーメルンよ、私は帰ってきた!!!』
ハーメルン((((;゚Д゚)))))))『誰やわれぇ』
( ゚д゚)『なん……だと………』
以上、作者の恐れている事態でした。
はい!
『おお、やっとか』という方も『え?こんなのあったっけ?』という方もお久しぶりです!!
不比等藤原です!!
長らくやめていましたが此れからはちょくちょく書いていこうと思います!!!
それに伴い予め謝罪させていただきます。
返信についてなのですが、私が書いた言葉をどう捉えられるかなどについて考えた結論として、控えさしていただきます。
これはひとえに作者のコミニュケーション能力の不足というか度胸の不足というか語力の不足というか、つまり私の責任です。
皆様の応援、感想、指摘、予想など、いつも励まされています。
身勝手ではありますが宜しければこれからもお願いします。
【魔王】
それは魔族の中の称号であり、階級であり、敬称であり、畏怖の象徴である。
魔王は魔族を率いるものとして定期的に現れる。
1人もいない時もあれば複数が同時に現れることもある。
魔王は世界に害をなすぜったいの悪であり、人族にとっての宿敵である。
我々は何があろうとも魔王を許さず、討ち取らねばならない。
ーーー出典、『女神教聖書・第3章・この世に悪が生まれし時』より。
◇◇◇◇◇◇
世界には大小様々な数多の国々があり、常に覇権をめぐり争いあっている。ならば当然中の悪い国同士もある訳で、そんな国が話し合いをする事なんてまずあり得ない。特にそれが大国となるとその属国となる国を巻き込んだかなり大規模な争いに発展したりもする。
しかし今、中堅国家である教国。ウォルレイン教国の首都アルタナにはそんな事は関係ないとばかりに世界各国の大使が集まり、緊急の会議を開いていた。
会議が始まって数時間、会議はかなり難航していた。
議題が議題な事もありお互いがお互いを牽制し合っているのだ。
そんな会議室に何かを強く殴りつける音が響き渡る。お互いに牽制し合っていたものや囁くように話していた大使達は一様に音の発信源に目を向ける。
大使達の視線を集待った先には白髪をオールバックにしたいかにも威厳にあふれている男性。その男性はユックリと立ち上がり、厳格な声で意見を述べる。
「やはり我々は、時期尚早だと判断する。そもそも大きな被害もない今、何故そんな結論に至ったのかが疑問だな」
周りを威圧するかのような鋭い目付きで意見を述べたのは大国の一つから来た大使。高位の魔獣の皮で作られたと思われる黒い軍服に身を包んだその男の凄みは、たとえ年を重ねた事により髪の色が抜け落ちようとも衰えを全く感じさせない。それどころか更に増している程だ。
野太い声で静かにされと威圧をもって紡がれた言葉に小国の大使達は圧倒され何も言えない。
会議の場に一瞬の静寂が流れる。
しかし、我にかえったもの達の一部から反発の声が上がった。
「な、何を悠長な!!事が起こってからでは遅いのだぞ!!!」
「そうだ!!そもそもそれが言えるのは自分達の国に危険が及ぶ可能性が低いからだろう!!!」
非難したのは普段は敵対している大国についている属国の大使達。しかし、その大使達も黒の軍服を纏う老人の鋭い目付きで見られると口を噤む。
それに対し老人は詰まらなそうに眼を瞑り、少し時間が経ってから2つの方向に順に眼を向ける。
一つはまだ直接口を開いていないもう一つの大国。しかしその大使は終始無言を貫いており、どうやら今回の事には余り干渉しないつもりのようだ。
そしてもう一つは緊急の会議を開くと各国に大使を召喚するよう通達を出した国。中堅国家、ウォルテイン教国。
この国は大国ほどの大きさはないが、人族の多くが信仰している女神教を国教としたくにであり、また聖地を領土の中に持つ国でもある。そこためこの国と同盟を結ぼうとする国も多く、その国々と連合を作りその代表の国でもある。その為戦力で言えば連合全てを考えると大国と変わらないほどになるのだ。
その代表としてやってきているのは黒の法衣の上に腰の少し上までの長さの白いポンチョのような物を羽織った老師。
老師は視線を受けて口を開く。
「我々としては、一刻も早く行動に移したいと考えております」
「ほう?理由をお聞かせ願おうか」
老師の言葉に老人はすぐ様反応する。先ほどと余り変わらない態度てはあるが、その声には何処か挑発的だった。
「勿論ですとも」
しかし老師は気にした様子もなく笑顔を作って返答をする。もっとも、その眼は笑っておらず、もうこの時点で周りにいてそれに気が付いた若い大使達は冷汗が止まらない。
老師はおもむろに立ち上がり、日の光を全身に浴びようとしているかのように腕を広げ空を仰ぎながら口を開いたのた。
「我々は、魔王を討たねばならない」
その言葉に反発の声は上がらない。それは当然とも言える。なぜなら老師が述べたそれは常識であり、今更とやかくいうものではないからだ。
「しかし、我々は魔王を討つことが出来ていない」
またしても反論の声は出ない。それはまぎれもない事実だからだ。最もそもそも動いていない国が大半な為、何も言えない、という国も多いが。
「しかし魔王は定期的に生まれ、その数を増やしている。もう時間がないのです」
「しかし、我々にはそれ程大きな被害はない」
ここで黙っていた大国が声を上げる。しかしその言葉が示す事は反対する意見であり、今この時大国2つの意見が合致している事が判明する。
「何をおっしゃる。被害なら出ているではないですか。それこそ大陸中でね」
「なに?」
次の言葉に反応したのは老人だ。彼は現役の軍人であり、そういった情報には精通している自信があるため、その言葉は見過ごせなかった。聞いた事がなかったのだ。
「そんな事に心当たりはないぞ」
「ふふふ、そろそろ年なのではありませんか?」
ビキリ…と老人の額に青筋が浮かぶ。
「さて、先ほど言った被害であり、我々が行うべきと主張する最大の要因ですが、近年我らが神のご意志を蔑ろにする魔族と、あろう事かそれに同調する人族が増え始めた事ですな」
まるで神のお告げを伝えるかのような動作で述べられたその言葉に大陸で数少ない幾つかの女神教を国教としない国々の大使は少し眉を潜める。
されども何かを発言したりはしない。
この場で少しでも教国と諍いをした場合、被る被害が尋常ではないからだ。それに加え思想というものはそうそう変わるものでもなく、その為口論したとしても何か変わるというわけでもない。メリットとデメリットを考慮した上で明らかにデメリットがあり過ぎる。
つまり、この言葉に応答ができるのは事を構えても影響がないほどの力があり、尚且つ国同士の戦闘に発展しても問題がない大国だけ。そして一方の大国は余り干渉してこない事を考慮すれば、その存在は大国の大使としてこの場にいる軍服の老人だけなのである。
そしてそれを勿論理解している老人はどう返そうか瞬時に思考し、そして口を開こうとする……が、そこに待ったが掛かった。
「愚かな。信仰とは個人の意志で行うものの事だ。もし強制的に信仰させようなどとするのならばそれは洗脳と変わらんよ」
又しても流れる沈黙。
しかし先程までとは違い小国家や中堅国家の大使達は信じられないものを見たかのように固まっていた。
ある意味当然だ。大陸の情勢に大きく関わる2国の会話に横から何処とも知らない国の大使が口を挟んだのだから。
そして勿論、そんな言葉を大国にならばまだしも覚えもない国に言われて黙っているほど教国は緩くない。当然老師はそちらに目を向ける。
「ほお?なかなか面白い事をいう。して、まずお主は何処の国の代表なのかな??」
絶対零度の視線だ。
その方向にいた大使達は自分が言われているわけでもないのに身体が硬直して動けなくなる。
そんな中、声を発した存在は口角を少し上げ、不敵な笑みを浮かべた。その存在はまるで舞を舞うかの如く優雅に立ち上がり、左胸に右手を当てながら軽く会釈して自らの名を名乗る。
「これは失礼。ではまず私の自己紹介を。
私の名はウサギ。
滅びの人形、狂気の源泉、絶望の象徴と謳われる我が君、第四魔王様の命により、本日はこの会議に参加させていただきたく参上仕りました。さて、それでは早速話し合いましょう。貴方達が先ほどから議論している『勇者召喚』とやらを」
誰ともなく、息をのむ音がした。