百合のイチャイチャを書くのも大好きなんですけどね~早く二人にはくっついてほしいです
ではどぞ!
「愚民共、あたしがゲームを持ってきたわよ!」
ドアをバンッと開くのと同時に星奈は大声で他の二人に向かって言った。二人がそれに注目してドヤ顔で取り出したゲームは
「『ときめいてメモリーデイズ7』?」
夜空が保品からケースを受け取り、タイトルを読み上げた
「……大人気美少女恋愛シミュレーションゲーム『ときメモ』待望の最新作びっくりびっくり。合計七人の美少女達と仲良くなってバラ色の学園生活を送ろうびっくりびっくりびっくり」
Exclamation markまで言わなくてよくね?などと言う小鷹はさておき
「女の子達と仲良くなるゲームなんだけど、これなら友達作りのシミュレーションにもなるし、モン狩よりもずっとこの部活の趣旨に合ってるでしょう?」
「確かにな……」
本々は同性の友達が欲しくてこの隣人部に入った星奈、このようなゲームを買うのも必然なのかもしれない。だが
「………で?これを小鷹がやるのか?」
「はあ?なに言ってんの?買ってきたのがあたしなんだからプレイするのはあたしに決まってるじゃない」
「……なに?」
それをよしとしない女の子が一人。
「入部する時も言ったでしょう?あたしは同性の友達が欲しいの、しかもあたしがお金出して買ったんだから、あたしが最初で当たり前じゃない」
「し、しかしだな……やはりこういうものはどこかしらリアルとは違うところがあるし、そういうところを部長の私が見極めないと……」
(疑似体験とはいえ、星奈に女子の恋人ができるなんて……)
ささやかな独占欲と、男の恋人ができるとしてもどちらにせよ同じ事を思ってしまうであろう夜空の心境を知る者はこの部室内にはいない
「あ、あのさ主人公が男ならやっぱり俺が試してみるべきじゃないか?」
「「却下」」
「ですよね~」
一刻も早く自分のことを少しだけでも敬ってくれる後輩とか入ってくれないかなと切実に思う小鷹なのであった
その後、結局夜空が根負けして星奈がプレーすることに決まったあと、オープニングムービーが流れる
「邪魔」
はずだった。どうやら早くギャルゲーをしてみたいのか、スタートボタンを押してニューゲームを選んだ後そのまま名前の入力画面になってしまった
「ええと……か、か、柏………崎」
「な、なあ…本当に肉の名前なのか?」
「当たり前じゃない、他に誰の名前をやるってのよ?そんなに自分がやりたいの?」
「そ、そうじゃないが……その……」
へタレだ、圧倒的にヘタレである。まさかこの子がシスター服を着た幼女にあれこれと注文をつけて隣人部の創立と部室の貸し出しを決めた子と同一人物だとは到底思えない。その後、星奈の「せ」を入力した後
「やっぱり気に入らない」
いきなり星奈のもつコントローラーに手を伸ばし滅茶苦茶にカーソルを動かしてでたらめな文字を入力しスタートボタンを押した。
「なにすんのよバカ夜空!!」
どんなに星奈が叫んでも夜空は目もあわせずにツーンとしている。そしてこのようなバックグラウンドを抱えて生まれた夜空と星奈の子供は
僕の名は柏崎せもぽぬめ。自分で言うのもなんだが、ごく普通の男子高校生だ
「誰よせもぽぬめって!?」
「きっとこれが神に与えられた主人公の名前なのだろう。しかし良かったではないか、この子はどんな名前を持っていても普通に学校生活を送れているそうだぞ」
「しるかそんなの!!」
しれっと言う夜空に怒り心頭の夜空
「結構良い名前じゃないか、せもぽぬめ。この名前で学校生活を全うしたら非常に強い精神力が手に入るぞ、主にいじめの分野で。いっそこの機会に改名したらどうだ?星奈って言いにくいし」
「せもぽぬめはゲームの主人公で星奈は私の名前よ!てかあんたは今まであたしの名前呼んだことないじゃない!」
「はい、主人公の名前決定~早く続けろ」
その後小さく「せ、星奈」と呟いた声は星奈と小鷹の耳には入ってこなかった。
入学したばっかりで不安だったんだ、けど、隣がいい人そうでよかった。これから仲良くしてね、柏崎君
ここでの選択肢は三つあったのだが、星奈と夜空二人の意見が一致してコンマ0.1秒で最悪な選択肢「……馴れ馴れしい女だな。消えろ」を選んだ。二人の意見としては出会った最初からこんなに近づいてくるのはただのビッチだということ、なるほど意味がわからない。
ちなみにキャラクターの紹介ページには「争いごとが嫌いな優しい性格で、誰とでも仲良くしたいと思っている」と書いてある
勉強やバイトなどで自分のバロメーターをあげなければ他の女の子に出会えないというなんとも現実味に帯びた設定、いや現実の場合は出会えても能力が高くなければ声をかけられないといったところか、どちらにせよ世知辛い話である。
「最初が20で一ヵ月後には100か……一ヶ月で五倍とかコイツのポテンシャル高すぎだろ」
「コイツの勉強方の本とかがあれば売れそうだな」
とは小鷹と夜空の弁……まじで欲しいな、このごろ調子が悪くて……
その後、勉強の値が高くなった時、図書館で長田有希子という子と遭遇するイベントがあり、その子とデートに行けるようになって星奈の意見で有希子と仲良くなるのを前提にプレイしていったのだが
「………うー」
「ちょっと、夜空!痛いからつねらないでよ!」
「うるさい、人の気持ちも知らないで」
「はあ!?あんたの気持ちって何よ?もしかしてあのあかりって子が良かったの!?」
夜空の気持ちが分からなくては理解できない夜空の言動、しかしこの数日間夜空と星奈の行動を見てきた小鷹が勇気を出して聞いてみた
「なあ、もしかして夜空は星奈のこt……」
「あ``あ?」
「何でもないです」
有希子との交際は順調に進んでいったかに思われたが、他の女子、主にあかりにきつく当たっていたこともあって有希子、そして親友のキャラクターにまで嫌われてしまうという最悪の事態が起きた
「なあ、これはもおバッドエンドへ直行じゃないか?」
「そ、そんなわけ無いじゃない!!私の学園生活はどんなことがあっても最終的にはハッピーエンドなのよ!」
これはゲームの話なのでリアルよりは上手くも下手にもいかないと思った小鷹だが、どうやらゲームの製作者もバッドエンドは嫌いらしい
「……私の名前は鳴海アヤメだ、よろしく」
なんとこんな状況でもヒロインが登場した。彼女の容姿は黒のロングヘアーで目つきは厳しいがどこか可愛さとあどけなさが残る少女だった
「もう後が無いわ!この子を仕留めるわよ!」
「「おう!」」
ここに隣人部三人の心が一つにまとまった。ストーリーを進めると、彼女の家族間での境遇、そのことによる周囲とのかみ合わなさ、どれもが友達のいない彼ら三人には共有で着物があったのだ。そして最後のエンディング
「なあせもぽぬめ、アヤメの花の花言葉は信じる物の幸福なんだ。私はいままで、自分しか信じてこれなかったがこれからはお前のことも信じていいかな?」
そして最後の言葉はこう締めくくられる
アヤメと出会うまで僕は自分のことだけを考えて生きてきた、そのせいで友達と親友を失くしてしまったんだ。だけど、もう違う。これからは彼女と僕達の子供たちとの明るい未来を目指して生きていこう
「ねえ夜空、あんたは信じているものってある?」
「な、なんだ?いきなり……」
「あたしね、まだ果たしていない約束があるの、ずっと前からの大切な約束が」
「………そうか」
「あいつはさ、こんなあたしでも前と同じように優しくしてくれるかな?」
「さあな、私はそいつのことを知らないからなにも言えん」
「そうよね、ゴメン……」
「でもな」
「え?」
「三つ子の魂百までと言うだろ?十年前のことだとしてもお前は変わってないのだから、今でもそいつは優しくしてくれるんじゃないのか?」
「そ、そうなのかな………」
(ああ、昔のようには接してあげられないけれど、お前のことは私が守るよ。……星奈)
今回のを読んで浮かんだ漫画ってありますか?もしあったら伝えて欲しいです、私がこの世で一番好きな漫画のネタがあるので
ではコメントと評価をお願いします!!