私的に、理科と幸村の出会いを書くのがめんどくさくて、ずるずると書くか書かないかを悩んでたらこんなに空いてしまったので、2人の出会いは軽くスルーしました。原作ファンと二人のファンには不快にさせてしまいますがご了承ください
ではどぞ!
「ね、ねえ夜空…、あんたって泳げるの?」
「どうした肉、言っとくが私は水泳大得意だぞ」
どこか不安げな顔をして星奈が夜空に尋ねてきたが、返事を聞いてパァッと顔が明るくなった。
「じゃ、じゃあさ!あたしに水泳教えてよ!!」
「は、はあ?何で私が教えなくてはならないのだ?」
そうである、自称才色兼備の柏崎星奈だったら水泳ぐらい簡単にこなせるのではないだろうか
「しょうがないじゃない!小中学校、全部がプール無い学校だったんだから!それに一緒にプール行く友達もいなかったし………」
「ふむ…」
少し考えたポーズをする夜空、足を組んで手を顎に当てる黒髪ロングの美少女というのはなかなか絵になるモノだ
「しかし、私もお前の友達ではないからな、他を当たれ」
「な、何でよ!!あんた、あたしと行きたくないって言うの!?」
どうやら自分の予想と正反対の答えが返ってきたのにショックを隠しきれないという表情だ。ここまでの関係上引き受けてもらう可能性はかなり低かったと思われるが……
「じゃあ、もうあんたには頼まないわ!小鷹でも誘って練習してあんたをけちょんけちょんにしてやるんだから!」
「あ~はいはい」と手を振って星奈を見送る夜空、コツコツと歩いて小鷹のほうに保品が歩いてきて同じ事をたずねてきた
「ねえ小鷹、あんたって水泳できる?」
「ああできるぞ、ただな星奈、お前は誰と一緒にプールに行きたい?」
今までの話が全部聞こえていた小鷹はこんな事を聞いてきた、たしかに話の流れだと星奈は夜空と一緒にプールに行きたいはずだ
「よ、夜空と行きたい……」
「先輩?なら、ちょっと耳を貸してください。理科がとっておきの方法を教えてあげますから」
そうやって会話に入ってきたのはひょんなことから隣人部に入った天才少女で理科室登校の志熊理科、彼女も隣人部らしく一癖二癖ある人物なのだがそれはおいおい
「雪村君、無糖のコーヒーを出しといてください。これから一気に口が欲しがりますから」
「よく分かりませんが、了解です」
そうやってコーヒーを煎れだしたのは少し前に小鷹をストーカーしていた美男の娘、楠雪村、可愛い容姿だが何故か男だという矛盾を抱えたこの男。しかし本当に男なのだろうか?雰囲気や体型をみても男の要素が皆無なのだが……腰にはくびれもあるし、男ってくびれできるっけ?と毎日思う小鷹だった。
「あ、見てください!星奈先輩がアレを実行しますよ!!」
その言葉に反応して小鷹がコーヒーを持ったまま星名達に目を向けると
「ねえ夜空、プール一緒に行こ?」
「だーーーー!な、なんなのだ肉!そんな上目使いをするな、気持ち悪い!」
そんな暴言を吐いているが、その言葉とは裏腹に夜空の顔は真っ赤、急所に当たって効果は抜群である。小鷹の隣で理科が「あと一歩です、先輩!」と(性的に)興奮しながら星名を応援している。やはりこの変態はもう末期なんだなと思いつつも小鷹は二人の行く末を見守った
「そ、そんなに行きたくないの?」
「ああ、行きたくないな。」
「どうしても?」
「ああ」
「あたしは、夜空だから教えてもらいたかったんだけどな………」
「な…」
「だ……め?」
「分かった、分かったから!一緒に行くからその涙目は止めてくれ!」
「やった—-ありがとう!!夜空!」
「だ・か・ら・!そうやって引っ付くな!そんな卑猥な肉を私の体に押し付けるな!!」
やはりなんだかんだ星奈には甘い夜空、結局はこうなるんだろうな~と予想は付いていたのだがすでにコーヒーのストックはゼロになっていた。
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「随分と人が少ないんだな」
バスに揺られること約一時間、ようやくプールについたのだが、夜空の予想とは違いほとんど無人だった。理由について聞くと、本々の都市計画が廃止となって、廃止になる前に出来上がってしまったことによって経営がすでに困難な状態だということ、なんとも世知辛い話である
「じゃあ、着替えましょうか」
「そ、そうだな……」
女子更衣室で夜空がスルスルと服を脱ぎだしていくと、夜空の顔が真っ赤になってきた。近頃夜空の顔が毎回赤くなるような気がするのは気のせいではないはずだ
「どうしたの?夜空、顔まっかよ?」
「ち、近づくな!早く水着に着替えろ!!」
服を全部脱いだ状態で夜空の様子を心配する星奈、もしかして体調悪いのかな?と思い夜空の額へ手を当てようとすると
「だ、大丈夫だから!」
と星奈から離れると、夜空の目の前には生まれたままの状態の星奈がいる。そこから目を瞬時に目をそらすと
「あれ~、もしかしてあたしの体が気になるの~?」
「ち、違う!」
「なら、別にそらさなくてもいいじゃない。女の子同士なんだから」
そんな理屈が通るのなら私も苦労しない、と夜空は思う。これが一番嫌だったからプールには来たくなかったのにとも。
「ほら、何なら触ってもいいわよ?」
「あう……/////」
理性を放棄してしまいそうになるほどの、右手から伝わる弾力。自分には無いほどの大きさを持つそれに夜空は手を動かそうとするが、何とか鋼の意思を持ってギリギリで踏みとどまった
「ヤメロ!!」
「ッツ!」
今までに無いほどの大きな拒絶にびくりと体を固まらせる星奈
「そんな簡単に自分の体を他人に触らせるな!この腐れビッチが!!」
「お、女の子同士だから……」
「そんなことは関係ない!これ以上おかしなまねしたら一生どこにも一緒に行かないからな!!」
「……ごめんなさい……」
「あ”あ”!?」
「ごめんなさい!もうしないから一緒にあそぼ?」
もうほとんど泣く寸前、いやもう涙がほほを伝っているのだから泣いていると言ってもいいのだろう、そんな星奈の様子を黙って見ていられるような夜空ではなかった
「ほら、もう良いから、速く着替えてプールに行くぞ」
「あ、ありがとう夜空…でもさ、」
「ああ、何だ?何か文句でも?」
「…その水着はどうかと思うわよ?」
星奈のビキニとは違い夜空のは全身をすべて隠し、柄はモノクロというなんとも残念なもの。このことには夜空は何も言い返さなかった
「じゃあ、早速練習するか」
「待ってました!!」
いつもよりもテンションが高い星奈、どうやら女の子と一緒にプールに行くというなんともギャルゲーチックなシチュエーションに興奮しているようだ。一番の違いはどっちも女の子ということだろう、どっちが攻略対象なのか分からない
「まずは水中に顔を入れてみろ」
「…あんた、あたしをなめてるの?」
小さい子供はこれをするだけでもかなり嫌がることがある。その様なことを考慮した場合、夜空の教え方はかなり的を射ていることだろう、何事も基本が大切なのだから
「ふん!早くバタ足とかをクリアしてあんたを抜かしてあげるんだから!」
「ハッ、今日はじめたばっかりの貴様が私に勝てるわけ無いだろう」
しかし、やはり一応自他共に認める天才少女の星奈。次々とクロール、平泳ぎ、ついにはバタフライまでマスターした。後は泳ぐのに慣れればすぐに遠くまで泳げるようになるだろう。
「夜空、勝負しなさい」
「肉、貴様が私に勝てるわけ無いだろう」
そう言いながらも、勝負が終わった後の夜空の顔は決して余裕のある顔ではなかった。やはり、努力やなんだといっても才能というものは恐ろしい。
ちなみに星奈はかなり悔しそうな顔をしていたそうな
プールでの練習も終わり、夜空がお花を摘みにいっている中、星奈は外で彼女を待っていた。すると、いかにもチャライ雰囲気を持った三人組に声をかけられた。
「ねえ彼女~ちょっと一緒にお茶しない?」
「はぁ?」
いまどき、そんな言葉を使う奴がいるのかと疑われるような台詞をはいた男たちに星奈は、軽蔑の目線を彼らに向ける
「嫌よ、いかにも俺たち粋がってま~す、けどピンチになったらちゃんと助けてねママ~ンみたいな面ぶっ下げて何あたしに声かけてきてんの?あんた達よりならうちの小鷹のほうがまだ百倍マシね」
「……っ、てめっ、あんま調子乗んなよ!?」
男三人で女子高生一人をナンパするこの男たちもあれだが、男たちに声をかけられるのなんてほとんど毎日なのに、あしらい方を知らない星奈も大概だ
「ハァ?調子に乗ってんのはどっちよウサギキモ生ゴミ野朗。あんたたちみたいなモブキャラ風情がこのあたしと対等に口を聞いていいとでも思ってんの?ほら目障りだからさっさと消えなさいよ。ていうかあたしの半径十キロ以内に二度と近寄らないでよね三流菌が臭うから」
なんで、女というものは毎回ここまで言葉巧みに罵声が浮かんでくるのだろう。ちなみに、科学的調査によると男性は必然的に女性に口げんかでは勝てないらしい、男性は論理を大切にするが、女性は感情にしたがって言葉を発するのでタイムラグが発生せずに相手に思いをぶつけられるので、男性より断然言葉の数が多いのだ。残念男性諸君。
「てめぇ、いい加減にしろよ?」
「バカが何言ってんのよ?同じようなことしか言ってないじゃない、これだからボキャブラリーの少ない奴は嫌いなのよ。あ、ボキャブラリーの意味分かる?分かるわけないわよね~」
他の二人のこめかみがきれそうになっている時に、一人の男が最悪の事実を見つけてしまった。
「おい待てよ、こいつ足震えてるんじゃね?」
その男が指摘すると、保品の顔が強張った
「うわ、マジだ」「なんだビビッてんのか」
「は……はあ?な、なに勘違いしてんのよ、震えてるわけ無いじゃない。発情期の動物みたいに腰振ることしか考えてなくて、それでいて誰ともデキないようなやつにあたしが怯えるわけないでしょ!?」
「うっわ涙目だよコイツ!」「おいおい泣かせちゃったよ」「ギャハハハ、何かむかついてたのがいきなり可愛くみてきhjgrsいgんb!」
男たちの一人が星奈を嘲笑していると、その男の股間に足がめり込み、そのまま男の体が宙に浮いた
「……たく、少し目を離すとこれだ。早くしろ肉、帰るぞ」
「よ、夜空!」
男を後ろから蹴り上げたのは紛れも無く夜空だ。星奈に悪態をついているのとは裏腹に、男たちに対して激怒しているのが誰の目に見てもあきらかである
「テメェ、よくもやってくれたじゃねえか」
「アニメの雑魚キャラみたいな台詞を言うな、まあそんな前置きは置いといて、早く私達を帰らせてくれないか?この男三人が女子高校生を襲っている動画をあげるから」
そう言って掲げた夜空のケータイに映っていたのは星奈と男たちの一部始終
「て、てめえ!こっちは三人いるんだ。女が二人になったところでなんも怖くはねえんだよ!」
そう言って、夜空の胸倉をつかみ、その影響で男の目には夜空の胸がチラッと見えた。
しかし、それが男の命運を分けてしまう
「貴様、そんな汚い目で私を見るな!」
その瞬間に、夜空の手刀が男の喉を深く抉る、そのあと鳩尾、そして先ほどと同じように急所を蹴り上げた
「ぐほぁ!!」「ひいい!!」
「貴様らが他の女たちに手を出そうと関係ないがな、この肉は一人の奴が予約しているんだ。他を当たれ」
そう言うと、男たちは一斉に駆け出して逃げていった。しかし、こんな事では気がすまない女の子が一人
「バーカバーカバー-カ!あんた達なんてもとからそうやって逃げ回る人種の癖に高望みしてあたしみたいな娘に声かけるからこんな風になるのよ!!一生そうやって負け犬人生おくってなさいこの腐れ○ンポゲス野朗!」
「なんだと!」「この腐れアマ!」「一生後悔させてやる」
男たちがまた振り返って、夜空の恐怖を無視し星奈を襲おうとした瞬間
ばちんっ!
夜空が星奈のほほをビンタした
「え……よ、夜空?」
「すまない、このバカ肉が失礼した。こいつには私から言っておくので見逃して欲しい」
さきほどの態度とは180度違う夜空の態度に、男たち一同は戸惑いを見せるが夜空の戦闘力を思い出してすぐさま退散した
「な、何でよ夜空…あたしとあんたならあんな奴ら」
「バカ!!」
「!?」
星奈のまったくわけが分からないといった表情に、夜空は思いのたけを全て発した
「何でお前はあんなことしたんだ!あんな奴ら適当にあしらっておけばすぐに引っ込むのに!」
「そ、それはあたしに気安くはなしかけてきたから……」
「そうじゃない!あいつ等がもっと危険な奴らだったらどうしたんだ!?無理やりどっかの路地裏につれこまれたかもしれないんだぞ!?それなのに勝手に挑発ばかりして!本当にお前は昔のままだな!!」
「な、何よ昔って……あんたはあたしの何なのよ!?アイツでもないのに勝手にあたしに説教しないで!」
「アイツだと……?そうか、私がアイツなら今の貴様を少しでも変えることができるのだな?なら教えてやる、お前が言ってるアイツとはな・・・・」
その続きを言おうとしたとたん、夜空は言葉を発するのを止めた。今ここで言ってしまえば今までの自分は何だったのだろうと頭をよぎったから
「………まあ良い、いいか?たまたま今日は私がそばにいたから良いもの、もしいなかったら小心者のあいつらでも何かしでかしたかもしれないんだ!私が一生お前といれるわけ無いだろう?もしお前えを守ってくれる人がいなかったら…」
「だから!あんたはあたしの何だって言うのよ!?勝手にあたしに説教しないで!」
「私はお前のなんだだと?お前の何かは知らないがな、貴様は私の……」
(―――の人だよ、星奈)
ギリギリで言葉に出さず、無理やり星奈の腕をつかんでバスに乗り込んだ。慣れない水中運動のせいでバスの中で寝ている星奈の顔に終始ドキドキしていたのは夜空だけの秘密
いかがでしたでしょうか?「あねゆり」と同じように、コメント、感想、評価、質問をお待ちしてます