時は少し
◇
~
ここはナザリック学園より中央線を
といってもここは本家とは違う。
いわば
本家は
ここはちょっとしたお家事情により
──事情を知るものあれば、ここを”
そしてここを預かるのは──おっと、ちょうどその本人のご帰宅。
名家・
私立ナザリック学園高等部二年一組 出席番号一番。
本人によると一年の時も一組だったらしい。
「こうなったら三年生も一組ねらうかー」とは本人の弁。
剣道部所属、『
そしてその隣には───前述の『
風雲急を告げる乱世に突如出現した豪傑。
その大剣の一振りは地を
「…おい」
生物としてはあり得ない『
「おい、あんまりいい加減なことばっか言ってると
「む」
「なぜバレた」
「この家の植え込みにそんな大きな野菜は植えられていないからさ」
しょうがない、収穫は困るので最初から。
……それにしてもこのスカートから伸びる足だけみるとボディービルダーが女装しているようにしか見えない。
私立ナザリック学園高等部二年六組 出席番号七番。
剣道部所属、その
『筋肉の塊』、『豪傑』、『産まれてくる時代を間違えた』などなど、
「……失礼なやっちゃ。こんな
「こんなフルアーマー兄貴の」
「どこが可憐だというのか」
「…よし、今夜はマンドラゴラのスープだ。覚悟しろ、お
「なにをする」
「はなせー」
本性を現したな大魔神。
「はいはいもう家に入るよ。夕飯の支度だってしないといけないしさ……ところでアイは?」
「
「お掃除当番と、途中買い物するからとで、だいぶ遅くなるみたいなこと言ってた」
「買い物…そうだ! 青ノリ切らしてたから買っとくはずだったんだ!!」
筋肉兄貴が携帯をカバンから取り出す。
文明の利器とはすごい、こんなゴリラにも最先端技術が扱えるようになるんだから……。
「……おまえの考えてることは大体お見通しだからな………?」
──神様はなんて厄介な能力をこの者に与え
「……お、アイか?………そうだ、『
詐欺めいた名乗りのあと、筋肉兄貴は
どうやら今夜のメニューは豚肉焼きそばらしい。
じゅるり。
カギを開ける
「さ、みんな
この家に帰ったものは必ずしなければならない
それは──
「ただ今
揃い頭を深く下げる。
そして数秒ののち─
頭を上げる。
帰宅したものは必ず揃い、帰宅した人数を告げてお辞儀をする。
これはこの家を
この家には、そうする事情が───ある。
~side
一軒のアパートの前に立つ。
『この世界』の基準であっているかわからないが、ごく普通の集合住宅ね。
事実、周りの建物ともそう変わりない色調の建造物。
階段を上り、一つの部屋の前へたどり着き。
その表札へと目をやる。
『205 鍋原』
『鍋原』は黒マジックで書いた紙の、簡素なもの。
ハイツ・ランティール 205
──ここが私の生活拠点。
カギを取り出し、鍵穴に挿す。
チャリ、と鍵に括り付けたキーホルダーが音を立てる。
小さなウサギの模型だ、可愛いな……。
ドアを開ける、わずかな空気の抵抗とともに扉は開かれる。
特に
と、言うことになるのかな。
とにかく私の学校以外の生活の場はここになる。
靴を脱ぎ、揃える。
靴の数は変わりない。
種類も変わりない。
廊下を通る。
途中の調理台の下にある貯蔵庫──冷蔵庫の扉を開ける。
これの仕組みはいまだにわからない……なんで箱の中はこんなに冷えてるの?
『以前』…シズにその仕組みについて聞いたら………。
レイバイ……
……シャーマンを弾圧して、反乱の機運が上がったところを解放してなにかを
なるほど、植民化の現地人
……この箱の冷却効果とどう関係あるんだろう。
いまいち理解できない……。
冷蔵庫の中を見る。
手前の扉部分に数本の飲料水。このうちの一本の黒いのは甘いのだがピリピリと舌を刺激して正直あまり好みじゃない…。
オレンジジュースのボトルが『一本だけ』あるのでそれを取る。
これはとてもおいしい。
廊下の奥、この部屋の中心となる場所へと進む。
ここが……私の過ごす部屋。
ベッドが一つ、小さなテーブル
そしてテレビ──初めはこれにいろいろ悩まされた……。
あの時はシズにいろいろ助けられたわね……。
──さて、着替えよう。
この部屋にはくつろぐのに適した部屋着がそれなりにある。
なかなか気に入ったものも中にはある………のだけど。
──この下着の趣味だけはいかんともしがたい。
可愛いんだけどね。
どうせなら下着は黒が好みなのよ。
なぜこのようなお子様趣味なんだろう……。
◇
ふぅ。
やはりお風呂は生き返る。
手足を十分に伸ばせないのは残念だけど、一人で気兼ねなく使えるというのはやはりいいものね。
お湯の
体に染み込んで……
………
…………
……………
………………
寝てしまうところだった。
◇
お風呂から上がり、チェストからお気に入りの部屋着を取り出す。
濃緑色で落ち着いた色調、白のラインが控えめに服を彩る。
無駄がなく、ゆったりとして、それでいて着心地がいい。
通気性がよく、それでいて保温性がいい。
伸縮性に富み、折り目がつかずシワにならない。
しかも
これほど至れり尽くせりの服はそうはない……!
そうだ、制服をハンガーにかけておこう。
シワになると困る。
カバンを部屋の隅にどけようとした時、ふと思い出した。
ああ、コキュ…
そうだ、世俗に慣れるようにと先ほどの帰り道に「カズラヤ」に寄って買ってきた書物も入ってるんだった。
これで少しは文化的な日常知識に後れを取らぬようにと………。
と、いうよりも。
表紙にあるこの文言に興味を
『
スキルアップ…!『
とても甘美な響き………!
まさかこんなところでかのような
さっそく本を開いてみる。
『夏のスタイル 今年はこれだ!』
『アクターズレポート 今月は…
そんなのどうでもいい、例の特集は……、あった!
ふむ…、どうも女性の生活における立ち回り方の、
…期待外れだったか……あら?
この服……いま私が来ている服にそっくり………?
ジャージ、というのね、この服。
しかしなぜ大きな赤い
「やってはいけないこと!!ジャージ生活に慣れてしまうこと。(特にスクールジャージ)」
私は本をソッと閉じた。
~side しず~
わたしは歩いている
夜の街を歩いている
光にあふれた昼の町
闇にしずんだ夜の街
『
前から気になるこの
そして私は空を向く
そこは満天、星の河
『
~side
しずが警察に
「いやーまずいよねー」
しずを連れてきた女性警察官が言う。
「『小学生』がこんな時間に出歩いてたらさー?」
すいませんこいつこれでも高校生………
しず、あとで
お兄ちゃんは心配したんだぞ?!
いつも思うんですが「後書きはこう書こう!」「前書きにはこんな見出しつけよう!」と思っててもいざ投稿する時になると忘れちゃうんですよね。
ちなみに作中に登場する記事の「官野マモル」とは…
まあだいたい予想はつきますね。
この世界では「俳優(アクター)」です。
そういえば原作の五巻読んでて「あれっ」と思ったんですが作中だとガガーランは「短く刈り込んだ髪」とあるんですね。
しかしso-bin先生のイラストだとなぜかロングウェーブ……。
これはあれかな、くがね先生がso-bin先生にガガーランのイメージ伝える際「『コナン・ザ・グレート』をそのまんま女にしたような感じ」とでも伝えたのかな?
そして髪型もそのまま……とか。
私としてはロングの方が描きやすいかなとw
ペテルもそうなんですけど短髪ってちと描くの苦手なんで…。