Harry Potter Ultimatemode 再会と因縁の章   作:純白の翼

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さあ、賢者の石もそろそろ終わります。まだ最終回ではありませんが。


第23話 マクゴナガルとの面談

 あの後、少しの仮眠を取って、起床した。エリナたちは、揃って医務室に運ばれたそうだ。そういえば、クィディッチのレイブンクロー戦だったな。この後。いざという時は、ダブルから借り受けた力を使って、さっさとスニッチを取るまでだ。

 

「よし、皆。言っておきたいことがある。」

 

「オリバー。手短に。」と、アンジェリーナ。

 

「必ず、勝つぞ!」

 

「「「「「「おー!」」」」」」

 

 俺以外のメンバーが気合を入れる。このノリにはついていけんな。

 

 結果。力を使う事も無く、余裕で終わった。270-50でグリフィンドールチームが勝った。

 

 祝賀会に参加することになった。あのマクゴナガル先生も、久しぶりのグリフィンドール優勝を手に入れて、嬉しそうだった。小躍りまでしてる。

 

「良くやりました、ポッター。やはり、あなたの才能を見込んでチームに入れたのは正解でした。私も鼻が高いですよ。」

 

「…………」

 

 そこからの意識はなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目が覚めた。起き上がろうとしても、力が入らない。感覚が戻るまでじっとした。

 

 10分程して、少し力が入れることが出来たので、起き上がる。校医のマダム・ポンフリーが、起きた俺に気付いたようだ。

 

「ポッター。気分はどうですか。」

 

「ま、グッスリ眠れたので良好だと思います。」

 

「そうですか。」

 

「すみませんマダム・ポンフリー。俺は、いったいどれ位寝てましたか。」

 

「一日中です。あなたのお友達は、もう退院しました。少し離れた所で、妹さんが寝ています。」

 

「エリナ、良かった。無事で。」

 

「特に何かの病気になっているわけでもないから、歩けるのであれば退院して結構です。皆、あなたの事を心配していましたよ。クィディッチ優勝直後に、いきなりあなたが倒れたんですからね。ミネルバは特に、取り乱したんですから。クィディッチに熱を入れるのは結構ですが、過労させないようにと言っておきました。」

 

 マクゴナガル先生の所為ではないけどね。2日間ぶっ通しでハードに動き回ってたら、ああなるからね。

 

「そうそう。マクゴナガル先生が、起きたら来るようにと私に伝えていました。」

 

「了解です。すぐに行って参ります。伝言ありがとうございました。」

 

 辛うじて歩ける様にはなったが、それでもぎこちない物になってしまう。なので、壁に寄っ掛かりながら歩くしかなかった。だがタイミングが良いのか悪いのか、スネイプと遭遇した。俺は、知らんぷりをする。下らない挑発を買って罰則を食らう位なら、いないものとして扱った方が何億倍もマシだからだ。

 

「…………」

 

「全て知ってなお、我輩を許せないのなら、それでも構わん。」

 

「……だから何だというのです?あなたに対する認識がこれっぽっちも変わるわけではありませんのに。」

 

俺は嘲る様に言った。

 

「我輩は、リリーと彼女の家族を引き裂いた罪を永遠に引きずっていく。我輩が彼女の下へ行くことになる、その時まで。」

 

「…………」

 

 スネイプと別れて、再び歩き出す。10分後、マクゴナガル先生の部屋に辿り着いて、4回ノックする。

 

「お入りなさい。」

 

「失礼します。」

 

 俺は、部屋に入って一礼した。

 

「ポッター。もう大丈夫なのですか?」

 

「少し疲れていますが、無理な運動をしない分には問題ありませんよ。ご心配をお掛けして申し訳ございませんでした。」

 

「そうですか。あなたがいきなり倒れて、どうなる事かと思いました。そういう事でしたら、お掛けなさい。」

 

「はい。分かりました。」

 

 俺は、椅子に腰掛ける。立っているより、かなり楽チンだな。

 

「ポッター。あなたはこの1年間、よく頑張りました。」

 

「規則を数多く破った事はあれど、賞賛される覚えは全く無いのですが。」

 

「いいえ。特に、賢者の石を粉々に砕いた事です。校長先生が、石を壊す手間が省けたとおっしゃってました。」

 

 あれ、壊すつもりだったのか。チクショウ、ジジイに対するこれまでの意趣返しのつもりだったのに。

 

「私はハロウィーンであなたが言った事を通して、本当にどうしようもない時は校則など二の次でいいと考えてようになりました。正確には、再びその考えを支持する様になったと言った方が正しいでしょうが。」

 

「それは一体どういう事ですか?」

 

「私がホグワーツに在籍する前の話です。1938年、2人の天才が入学してきたのです。一人は、アラン・オルトン・ローガー。もう一人は、トム・マールヴォロ・リドル。」

 

「何故、そこに義祖父ちゃんの名前が?それに、トム・リドルって誰ですか?そいつとグラントは、一体何の関係が!?」

 

「彼は、あなたが仕留めたいと思っている、良く知っている人物です。グラント・リドルとの関連性は未だ掴めておりませんが。」

 

「そうですか。それよりも、俺の仕留めたい奴……!?まさか、ヴォルデモート!あの変態ヘビ野郎が!」

 

「なんて言うあだ名を付けているのですかあなたは。」

 

「11歳の少女を執拗につけ狙う奴なんて、変態のレッテルを張るべきですよ。」

 

「まあ、そこは良いでしょう。2人共、それ以外の同級生に大きな差をつけて2トップを独占していました。いつも1番がアランで、2番がリドルでした。」

 

「リドルざまぁ。」

 

「煽らない様にしなさい。何をやっても1番になれないリドルは、次第に闇の魔術にのめり込む様になったのです。アランを屈服させる為に、そして他者とは違って自分だけが全てを支配出来るという事を証明する為に。」

 

 あいつ、厨二病まで患ってたのは本当だったのかよ。

 

「その一環で、雄鶏を殺し、秘密の部屋を開きました。一人の女生徒が犠牲になったのです。名前は、マートル・エリザベス・ウォーレン。」

 

「それって、シエルが散々愚痴ってた『嘆きのマートル』ではないでしょうか?」

 

「正解です。マートルは犠牲になりました。古くから続く純血主義の思想……その犠牲に。」

 

「『犠牲になったのだ』みたいな言い方、よしてもらえますか。マクゴナガル先生。」

 

「話が逸れました。アランは、リドルが何かをやらかす度にスペシャルなお仕置きを行ってきたそうです。」

 

「何ですか。その未来の世界のクマ型ロボットがやりそうな事は。」

 

「それでも懲りなかったので、ダンブルドアに直訴していたそうですよ。自分が対処すると言われて却下されましたが。」

 

「愚かにもリドルにチャンスを与えようとしたわけですか。それで、どれだけの人間が死んだのか、校長は理解してるのですか?」

 

「ハリー。あなたの言いたい事は私も良く分かります。ご両親であるジェームズとリリーを殺されているのであれば尚更です。この私も、学生の頃はダンブルドア先生の徹底した秘密主義には大変怒りを覚えました。」

 

「…………」

 

「ですが、もしリドルを追放していたとしましょう。あの愚か者は、マグルの世界でも同じ事をやってた筈です。ダンブルドアがリドルを最後までホグワーツにおいたのは、その残酷な本性を矯正するのが教師の務めだとお考えだったからです。」

 

「結局見事に失敗しましたけどね。それで先生。今は、校長の考えが理解出来ると言いたいので?」

 

「ええ。でも、あなたにまでその考えを押し付ける気はありません。例え、あなたがダンブルドアを信用してなかったとしても、何も言いません。」

 

「もう大人の勝手な都合に振り回されるのは、俺は御免ですからね。そう言っていただけると助かります。」

 

「よろしい。リドルは、自分の魔法使いとしての才能に極端な自信を持っていました。それは本当だったのですが、アランの前では成す術が無かったのです。それは、アランはリドルが理解することは決してない魔法を既に持ってたからです。アランに対しては、ダンブルドア同様に力が効かないと分かってからは、優秀なスリザリン生として振る舞ってました。ですが、アランはこう言ったのですよ。奴は、リドルは絶対改心なんてしないと。するとしたら、生まれる前から掌で踊らされていたと認識させられる時だけだ、と。」

 

「俺の保護者、実は凄かったりします?」

 

「全てにおいてヴォルデモートが勝てなかった男と言われていましたからね。あなたがアランに保護されたのは、実はかなり幸運だったかも知れません。」

 

「分かりませんよ?幸運かどうかなんて。散々魔法界とマグル界のどちらでも生きていける様に訓練されましたので。」

 

「アランなりのあなたへの親心です。ハリー。良くお聞きなさい。エリナ・ポッターを、ヴォルデモートを破滅に追い込んだあなたの妹を、何が何でも守ってあげなさい。」

 

「先生に言われなくとも、元からそのつもりですよ。ホグワーツからスネイプ教授が、俺はロイヤル・レインボー財団の視点からエリナを守ればいいのでしょう?尤も俺は、ダンブルドア校長の意図に従う気はさらさらありませんがね。ですが、最初からそのつもりです。」

 

「何故セブルスの事を?」

 

「クィレル教授が見事にネタバレしてくれましたので。」

 

「そうですか。では最後に言っておきます。あのヴォルデモートと言う男。本質的には臆病者です。自分は偉大な存在だと錯覚させる為に、弱き者の命を平気で踏みにじります。それが、自分自身を傷つける事になるとは理解も出来ずに。闇の魔術を身に着けただけで、魔法の全てを極めた気になっている愚か者です。」

 

「酷い言われ様ですね。あの変態ヘビも。」

 

「ただ年齢と経験だけでの表面的な物では魔法使いの力は測れません。軽率、過信。それがリドルの、ヴォルデモートの最大の弱点です。」

 

「何かを守り抜きたいと思ったとき、魔法使いは真の力を発揮する、と先生は言いたいのですか?」

 

「そうです。ですからポッター。あなたに命じます。」

 

 呼び方が変わったな。

 

「寮監としてですか?」

 

「いいえ、1人の魔法使い。そして、1人の人間としてです。ポッター、規則をいくら破っても構いません。自分を慕い、信じる者と愛する者をお守りなさい。」

 

 意外だった。規則を徹底的に重視するマクゴナガル先生から、そんな言葉が出るとは。だが、何か引っかかるな。

 

「ただ破ればいいって訳ではないのでしょう。罰則をしないなんて、先生一言もおっしゃられてはおりませんし。」

 

 俺は、ニヤリと先生を見る。

 

「魔法使いなら魔法使いらしくです。これからも、無様な見つかり方をしない様になさい。私からの話は以上です。帰って大丈夫ですよ。」

 

「あ、そうだ。もう1つだけ質問をしたいのですが。」

 

「何でしょう?」

 

「義祖父ちゃんは、校長を酷く恨んでいました。何があったのでしょうか?」

 

「いいえ。私も詳しくは良く分かりません。しかし、アランがダンブルドアを信じなくなったのは、彼の初孫であるアルフレッドの死からと、そう言っておきましょう。」

 

 俺は、失礼の無い様にマクゴナガル先生の部屋を出て行った。もう、壁に寄り付かなくても歩けそうだ。俺は、その足で談話室に戻った。

 

「ただいま……」

 

 入って早々、そこにいたグリフィンドール生が一斉に俺に駆け寄ってきた。

 

「もがもが……おい、やめろ。苦しいんだよ……」

 

「良かったよ~倒れた時はどうなるかと思ったけど。」ネビルが泣きながら言った。

 

「心配するのは有り難いが、鼻水が付くから離れてくれ。」無理やり引き離した。

 

「昨日はハリーがぶっ倒れたから出来なかったけど、今日はやるぞ!クィディッチ及び寮対抗杯優勝の祝勝会を。」

 

 オリバーが高らかに叫んだ。

 

「その立役者であるハリー。君がこのパーティーの主役だ。」

 

 パーシーが誇らしげに言った。いや、大いに結構なんだけど。こういう時だけオリバーに同調しなでくれ。部屋が同じだから、仲が良いのは分かるけどさ。

 

「グリフィンドールの切札に!乾杯!!」

 

「「「「「「「乾杯!!!」」」」」」」

 

 俺を差し置いて盛り上がっている。しかも、いつの間にか切札という二つ名を付けられていた。

 

 この後、フレッドとジョージがどこから持ってきたのか、大量の菓子や料理を用意したり、とにかくグリフィンドール生はこの日はバカ騒ぎをしていた。隙を見計らって出ていくと、賢者の石の件で共に戦ったロンとハー子がいた。

 

「お前ら、もう退院出来たようだな。」

 

「ハリー。やっぱ君はすげえぜ。」

 

「クィレルを救うなんて、普通そんな事出来ないわ。」

 

「それに関しては、エリナの手柄なんだけどな。エリナがいなかったら、クィレルを逆に殺してたぜ、俺は。それにしてもハー子。お前、服従の呪文にかかってたけど大丈夫か?」

 

「ええ。もう大丈夫よ。操られていたとはいえ、友達を傷つけた。校長先生とマダム・ポンフリーが記憶を消そうかって提案したけど、残しておくことにしたわ。今回みたいな事が起こらない様に、もっと強くなるんだって誓ったんですもの。ゼロもグラントには感謝してるわ。あの2人、私達が起きる少し前に全快して、退院したんですって。」

 

「そうか。」

 

「そうだ、ハリー、ハーマイオニー。エリナが起きたらお見舞いに行こうよ。」

 

「ああ。」

 

「ええ。そうしましょう。」

 

 俺達は、再びパーティーの方に戻っていった。群れるのはそんな好きじゃないけど、今日くらい羽目を外しても大丈夫か。

 

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