Harry Potter Ultimatemode 再会と因縁の章   作:純白の翼

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第1話と第2話が、実質オリジナルとなりました。この話は、原作に沿ってる……のかな?


第3話 隠れ穴へ

 1991年7月31日。義祖父ちゃんとドライバーの3人で8時に車を飛ばして、13時ごろにプリベッド通り4番地に着く。そして、13時半に家に行った。チャイムを鳴らす。

 

 その後は、あっけなく通してくれた。バーノン・ダーズリーは、媚び諂う様に接してきた。高級なお菓子を大量に土産として渡して、エリナの部屋に向かう。何か言い争いをしている。ダドリーではなさそうだ。もっと甲高いキーキー声とエリナが言い合っている。俺は、エリナの部屋をノックする。

 

「失礼するよ。」

 

 俺と義祖父ちゃんが入っていくと、そこにはエリナと屋敷しもべ妖精がいたではないか。

 

「エリナ。いつの間に屋敷しもべ妖精をペットを飼い始めた?」一応聞いてみる。

 

「飼ってない。このドビーって子、ホグワーツに行くなって。」

 

「あ、あなた様はハリー・ポッターでございますね。」

 

 屋敷しもべ妖精が何かを言おうとしている。

 

「まさか、俺にもホグワーツに行くなと抜かすんじゃないだろうな。返答次第では容赦しないよ?」

 

 笑顔で言ってやった。目だけは怒ってるけどな。

 

「ヒィ!エリナ・ポッター様と違って、怖すぎる。でもドビーはこのお二方を守らなくてはいけません。ああ、ハリー・ポッター様。どうか、どうかホグワーツに行かないでください。今年のホグワーツでは、大変恐ろしい事が起きます。約束してください。」

 

「俺はそんなに弱くないから。将来に備えて、今まで修行してきたんだ。今更引けないね。俺は俺だけに従う。誰の指図も受けないよ。仮に誰かに従うとしたら、それは俺が敬意を払ったり、尊敬している人だけさ。」

 

 心配してくれるのは大いに結構な事だが、やるべき事をしないで逃げるなんて俺には到底出来ない。俺の命に代えてでも、ヴォルデモートと戦う宿命を背負ったエリナに、俺を信じてくれる者や大切な人を守ると決めたから尚更だ。

 

「ドビーと言ったかな?」

 

義祖父ちゃんが、優しくドビーと呼ばれる妖精に声を掛けた。

 

「あ、あなた様は?」

 

「私は、アラン・ローガー。ハリーの保護者だ。」

 

「アラン・ローガー様。ハリー・ポッターを説得してください。今回は、ホグワーツに危機が……」

 

「行くかどうかについては、ハリー自身が決めることだ。私は干渉しない。少なくともハリーは、大抵の異変にも対処出来るように育て上げたから問題はない。それに、ハリーは縛られて生きるのが大嫌いなんだ。仮に反対したって、意地でも行くだろう。残りの時間は私の下に行くのだから、心配しなくてよろしい。さあ、元いた場所に戻りなさい。」

 

 ドビーは、やり切れない表情になりながらもこちらに従って、去っていった。

 

「そんじゃ行きますか。」

 

「うん!」

 

 早速車で帰った。着いたのは7時半くらいだろう。

 

「ようこそエリナ。ここが、俺の家でもあるロイヤル・レインボー財団だ。」

 

「家と言うより、居住エリアに関してはもう高級ホテルみたい!」

 

 居住エリアの高級さに感激しているエリナ。俺は、早速用意した部屋に案内する。

 

「この部屋を使ってくれ。好きにしていいよ。と言っても、明後日にウィーズリー家に行くけどね。ロンは勿論、ハー子、ゼロ、グラントにもそこに連れている事はとっくに伝えた。エリナ、宿題は終わってるか?」

 

「ちょっと残ってる。」

 

「どうせ魔法薬と魔法史で手こずってるんだろ?」

 

「難しいんだもん。」

 

「そこは個人差や得意不得意があるから何とも言えないけどさ。まあ、明日付きっきりで見てやるよ。ああ、これを渡しておく。」

 

 ダイヤモンドとパールのそれぞれが填め込まれた指輪を1つずつ渡した。無論、ただの2つの指輪じゃない。パールは臭い消し呪文が掛けられている。パールが無事な限り、この効果は永久に持続する。  

 

 対してダイヤモンドの方は、盾の呪文全般が掛かっている。また、その魔法の習得のサポートを全力でしてくれる力がある。これもダイヤモンドが無事なら、永久に持続するわけだ。

 

「サイズが合わなくなってきても、大きさは成長に合わせて無理のない位に変化する仕様だから、買い替える必要はないよ。」

 

「ありがとう!ハリー!!」

 

 夕食を食べに行った。俺らの誕生日だからなのか、豪華なケーキ、チキン、サラダ、その他もろもろが出た。エリナは、ここまで質の高い食べ物をホグワーツ以外で食べるのは初めてだという感じで、思いっきりかっこんでいた。

 

 翌日の8月1日、残っているエリナの宿題を終わらせるべく9時から面倒を見る。周りから教えるのが上手いと言われる俺でも、エリナの珍解答や天然ぶりに苦戦した。17時半で宿題は完全に終わったが、エリナよりも、俺の方が疲れた。

 

 8月2日の午後17時。アドレー義兄さんに摑まって、エリナと二人で付き添い姿くらましでウィーズリー家の隠れ穴に向かった。隠れ穴と言うのは、南部海岸沿いのオッタリー・セント・キャッチポール村から少し外れた所にある。よって、村の外れに姿現しをした。

 

「ここみたいだね、アドレー義兄さん。」

 

「そうだね。2人共、気分はどうかな?大丈夫かい?」

 

「あまり気分の良い物じゃないな。」俺は、顔が青白くなっていた。あんま慣れないな。

 

「ぼ、ボクは……!!?2人共、ゴメンなさい!!!」

 

 少し距離を置いて、エリナが持参した袋に出来る限り食べた物を出しまくった。対して俺は、酔い止めの薬だけを飲むだけで済んだ。そして10分後、少し元気になったエリナ。

 

「お待たせ。最後に水でうがいして、すっきりさせたよ。」

 

「だ、そうだけど。アドレー義兄さん?」

 

「それじゃ、行こうか。」

 

 初めての魔法使いに訪問した。出迎えてくださったウィーズリー夫人は、丸っこい、人の良さそうな女性だった。

 

「あらよく来たわねハリーにエリナ。ええと、そこの方は。」

 

「モリー・ウィーズリーさんでしたね。私、ロイヤル・レインボー財団のアラン・ローガーの三男、アドレー・ローガーと申します。今日は、ハリーとエリナを隠れ穴までお連れしました。」

 

「よろしく。アランに少し似てるわね。」

 

「そうですか?ありがとうございます。」

 

「こんにちは!ボク、じゃなかった。私、エリナ・ポッターって言います。よろしくお願いします。」

 

「ミセス・ウィークリー。お会いするのは初めてになるかと思います。私、ハリー・ポッターと申します。クリスマスのセーター、ありがとうございました。それと今月いっぱい、お世話になります。ご迷惑をお掛けになるかも知れませんが、何卒妹共々宜しくお願い致します。」

 

「あら。2人共、礼儀正しいわね。うちのフレッドとジョージ、ロンにも見習ってほしいものね。それにしても、ハリーはジェームズに、エリナはリリーに似てるわね。」

 

「ありがとうございますミセス・ウィーズリー。ですがフレッドとジョージはあの性格の方が好きですよ、私は。あの2人、いずれ大物になるに違いありません。それも、この世界に笑いを生み出す意味で。そういう才能は、彼らにはありますからね。無理に私達を見習わせなくてもいいです。あの2人は、あのままの状態が一番相応しいですから。」

 

「そうですよ。ウィーズリーおばさま。あのままの方が絶対いいです!」とエリナ。

 

「フレッドとジョージを褒めてくれてありがとうねハリー。でも、私の呼び方はそこまで堅苦しくなくていいのよ。おばさんでいいわ。」

 

「……了解しました、ウィーズリーおばさん。」

 

「さあさ、上がってちょうだい。お腹空いているでしょう。アドレー、だったかしら?アランに宜しく伝えて頂戴ね。」

 

「はい。チャーリーは、ドラゴンキーパーをしていると聞きましたが?」

 

「ええ。そうよ!去年のクリスマス休暇に、ルーマニアに行ったのよ!随分と立派だったわ!前に届いた手紙だと、最近ノルウェー・リッジバック種のメスを飼育し始めたって書いてあったわ!なんでも、ハグリッドが孵したものみたいだけど。」

 

「そうですか。分かりました…………それじゃあ2人共。良い夏休みを過ごしてね。ダイアゴン横丁には姉上が来る筈だから、行く予定が決まったら連絡してくれよ。」

 

「分かったよ義兄さん。じゃあ、気を付けてね。」

 

 アドレー義兄さんは、俺達に手を振ってから姿くらましをした。それで、家の中へ。狭かったが、ひとりでに食器を洗っていたり、時計の針が1本しかない代わりに『お茶を入れる』『鶏に餌をやる』『遅刻よ』等の恐らくスケジュールが刻まれた時計があったりと見るもの全てが新鮮だった。

 

「さてと。そろそろ夕食の時間ね。皆を呼びましょうか。」

 

「ウィーズリーおばさん、呼ぶ事に関しては俺にやらせていただきたいです。」

 

「ボクは、食器を出します!」

 

 エリナよ。1人称が戻っているぞ。まあいいけどさ。

 

「それじゃ、お願いしようかしら。ハリーは皆を呼ぶ係で、エリナは食器を出して頂戴。」

 

「「はい!分かりました。」」

 

 俺は、居場所を教えて貰ってから行動を始めた。まずは、パーシーか。あの人、無駄に堅物だからな。俺苦手だけど、仕方ない。

 

「失礼しますよ。」

 

 ノックしてパーシーの部屋に入る。何か本を読んでいた。

 

「今本を読んでいて…………って、ハリー!?いつの間に!」

 

「ついさっきです。そろそろ夕食なので、1階に来るようにと言う伝言をウィーズリーおばさんから預かりました。」

 

「そうか、母さんから。分かったよ。ありがとう、すぐ行くよ。」

 

 続いては、双子だな。やけに煩い音が聞こえる。ノックして入室する。

 

「お袋だフレッド!」

 

「分かってるって……ハリー!」

 

「何か取り込み中だったようだね2人共。俺は何も見なかったよ。断じて何も。ただ夕食が出来るので来るようにという伝言を預かっただけ。」

 

「そ、そうか。助かるよ。」フレッドが、いつもの調子を取り戻して俺に言った。

 

 残るは、ロンと妹のジニーだっけか。まずは、ロンからだな。

 

「入るよ。」

 

 俺はロンの部屋に入った。あらゆるものがオレンジ色一色だった。ポスターもあるが、その全てがオレンジ色のユニフォームを着た7人の男女が手を振っている。

 

「ハリーじゃないか!」びっくりしたようにロンが叫ぶ。

 

「お久しぶり。エリナも来てるぜ。それにしてもそのポスター、クィディッチのか?」

 

「そうさ。チャドリー・キャノンズのね。」

 

「お前のママからそろそろ夕食が出来上がるから来てくれってさ。伝言役を買って出たんだよ。」

 

「そうなんだ。一緒に行く?」

 

「まだ1人残ってるから、後で会おうじゃないか。」

 

「オーケー。」

 

 残るはジニーか。女の子の部屋に入るのは流石に気が引けるな。どうしたものかと部屋を目指していると、誰かにぶつかった。

 

「キャア!」

 

「っつ!あ、ごめんね。よそ見してたよ。」

 

 俺は、ぶつかった人物に詫びを入れる。見ると、髪は赤く、たっぷりとしていて長い少女がいた。エリナも赤いが、あちらは深みがかかっている。瞳は鳶色で、顔にはそばかすがある。

 

「君がジニーかな?」

 

「ええ。あなたは?」

 

「俺の名は、ハリー・ポッターさ。生き残った女の子と呼ばれるエリナ・ポッターの双子の兄だよ。」

 

 にっこりとジニーに俺は微笑みかける。ジニーは、思わず目を逸らした。あれ?嫌われたかな、俺。

 

「君のママから、そろそろ夕食だってさ。俺は先に行くね。」

 

 俺は、さっさと立ち去ったのであった。これからは、少し距離を置いた方が良いかもしれないしね。

 

 そんなわけで、ウィーズリー家の食卓にていただくことになった。味は、上手い。ロイヤル・レインボー財団のメシもあった。だけど、今の食事はおふくろの味というか、食べる人に愛情を注いでいる感じだ。これが、家庭の味か。良いものだな。

 

「こんな美味しい物は初めてです!これが、本当の家庭の味。おばさま……いいえ、お母様。」

 

 エリナも俺と同じ感想だった。つーか、ウィーズリーおばさんをお母様と呼び始めた。

 

「!?」ウィーズリーおばさんが強く反応した。

 

「今はかなりマシだけど、ダーズリー家ではずっと一人で、碌に食べる物も無くて、ここに来て嬉しかったです。それで……それで……」

 

 目から水が零れ落ち始める。嬉し泣きか。ウィーズリーおばさんは、エリナをギュッと抱きしめた。

 

「娘よ!エリナ、あなたは我が家の二人目の娘よ!」

 

「お母様!」

 

 実の親子みたいに抱き合っている二人。別に悪くはないけど、あのノリは俺には合わんな。そう思っていると、ドアが開いた。禿げ上がった赤毛と眼鏡、長身が特徴の男性が帰ってきたのだ。会うのはこれが初めてだが、この人が今のウィーズリー家の家長のアーサー・ウィーズリーか。

 

「ただいま、皆。いやあ、何だか賑やかだね。……!?ジェームズにリリーだ!!何で君達がここに!?」

 

 大変驚いてるな。父様と母様の名前を言ってくれた。

 

「お父様、こんばんは。良く言われるけど、ボクはエリナ・ポッターです。」

 

「ウィーズリーさん。俺も父様に間違われますが、ハリー・ポッターと申します。今月いっぱい、宜しくお願いします。」

 

「ああ、君達が。ロンがよく話をしてくれてね。こちらこそよろしく。」

 

 俺らは、握手した。その後、エリナ共々マグル界の事を散々聞かれた。何か車を魔改造した話は聞いた。ヤバい気がするが、敢えて指摘しない様にしよう。寝る場所だが、俺はロンの部屋に、エリナはジニーの部屋で一緒になる事が決まった。

 

「なあ、ロン。」

 

「何だいハリー。」

 

「今の俺の家も悪くないし、寧ろ良い方だと思ってるんだよ。だがな、親がいて、一緒に住む兄弟も毎日のようにいるっていう当たり前だけどかけがえのないものって、決して味わえないんだよな。そういう意味では、お前が羨ましいぜ。恵まれてる。」

 

「そうかい?そういって貰えるとありがたいよ。」

 

 そんな会話をして、俺達は就寝したのだった。

 




1.ドビーの魔法使用は無くなりました。
2.誕生日にチートアイテムを貰うエリナ。
3.アドレーとチャーリーは同期。
4.原作以上に実の子同然に扱われるポッター兄妹。

原作からの変更点は以上になりますね。
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