Harry Potter Ultimatemode 再会と因縁の章 作:純白の翼
隠れ穴に来て1週間が経つ。あれから、口寄せ呪文の実験を行って成功させた。ニンバス2000、魔封石製の手錠とそれぞれ口寄せ専用の魔法契約を結んだ。動物の口寄せは、少々危険なのでやめておいた。
また、フレッドとジョージ、ロン、エリナと一緒にクィディッチの練習をした。順番にニンバス2000の乗り心地を体感した。やはり最高だ。パーシーもジニーも一緒に来ればいいのに、何で来なかったんだろうか?
ある朝、起きるとウィーズリーおじさんから封筒を受け取った。ダンブルドアの爺さんは、もう俺とエリナがここにいるのは分かっているそうだ。ダンブルドアのジジイ。下らない事に関しては、本当に抜け目が無いな。非常時にもこうすれば良いものを。能力の無駄使いなんだよ。
手紙を読むと、去年同様9月1日からキングズ・クロス駅の9と3/4番線からホグワーツ特急で来るように書いてあった。別紙には、新学期の新しい教科書のリストもある。基本呪文集が2年生仕様になった以外は、全てギルデロイ・ロックハートと言う人物が書いた本ばかりだ。
「マジかよ。今年はロックハートの本のオンパレードじゃないか!!担当はロックハートのファンの魔女だな。」
フレッドは、自分のを見終わってから俺の物をこっそり覗き込んだうえで、こう言ったのだ。4年生もなのか。
「この一式は安くないぞ。何しろ、ロックハートの本は高いのさ。」
ジョージが両親を大丈夫なのかと言う心配そうな目で見る。
「まあ、何とかなるわ。」
そう言いながら、少し心配そうな顔をするおばさん。
「多分、ジニーはお古の物で済ませられると思うし。」
「あれ、ジニーちゃん、今年からホグワーツなの?」
エリナがジニーに聞く。ジニーは、コクコクと頷く。で、丁度パーシーが台所に降りてきた。爽やかに朝の挨拶をして。彼が座ろうとすると、すぐに何かいた。灰色のフクロウだ。
「エロール!」
ロンが、パーシーからフクロウを受け取り、翼の下から手紙を取り出した。内容は、ハー子が水曜日にダイアゴン横丁に行くから、その日一緒にどうかと言う内容だった。予定が決まったのなら、すぐにロイヤル・レインボー財団に報告しなくては。早速手紙を書いて、ナイロックに手渡す。『分かったんよ。』と言って、飛び去った。帰ってきたのは、それから2日後だったのだ。
そして水曜日になった。朝早くに全員ウィーズリーおばさんに起こされた。ベーコン・サンドイッチを一人につき6個ずつ食べた。その後、
エリナが、
「ダイアゴン横丁!」
俺は、エリナに続いて漏れ鍋に飛んだ。
「…………何故エリナがいないんだ?まさか、正確な発音が出来なかったから別の場所に飛ばされたのか?」
そう考えていると、「よぉハリー。」と言う声が聞こえた。この年で、もう160越えしている少年と出会った。スリザリン生だが、俺と仲良くやっている上に、心の友というレベルの親交があるグラント・リドルだ。また身長伸びたのか。成長期早過ぎだろ。俺でさえ140前半しかないのに。
余談だがエリナは、130センチ前半のロリ体型だ。よって、隠れ穴どころかホグワーツでも下手をすれば下級生よりも小さい。既にジニーに追い抜かれているし。本人は、身長が欲しいと俺に愚痴っていた。その割に2つの脂肪分は大きくなっているがな。興味無いけど。
「いつここに来たんだ?」
「いやぁ、ダブルドラゴンとの抗争に勝ったはいいんだけどよぉ。仲間と逸れてちまって。それで、ナイトバスでここまで送って貰ったんだ。」
あの半数以上が刑務所経験のある極悪組織か。警察でも中々手が出せなかったのに、壊滅させるなんて。こいつスゲエな。
「ナイトバス?」
「何でもよぉ、迷子の魔法使いを助ける為に存在してるらしいぜ。んで、車掌の兄ちゃんと運転手のおっちゃんと仲良く過ごしたぜ。」
「お前らしいな。それで、もう教科書は買い揃えたのか?」
「ああ。1週間前にな。今、宿題に悪戦苦闘してるわけよ。」
と、グラントと会話してる間にウィーズリー家の人々が揃った。その後、エイダ義姉さんも来た。200ガリオン支給された。手元にあるのは、去年残った164ガリオンと合わせて364ガリオンであった。義姉さんが軽く全員と自己紹介を終わらせてから、早速エリナの捜索に向かった。俺は、またホグワーツでな、としばしの別れを告げた。グラントは、手を振っていた。
エリナは、程無くして見つかった。
グリンゴッツは、始めて来たが気まずかった。と言うのも、ポッター家の金庫にはたくさんの金があるし、金庫も3つあるのだが、ウィーズリー家の金庫には、金貨が1枚に銀貨が一掴みしかなかった。生まれた罪悪感が非常に凄まじい。その後に、ハー子を始めとするグレンジャー家の面々と、同級生のゼロと、彼の実兄であるフィールド先生の兄弟とも出会った。ゼロ曰く、最近フィールド先生が経済学や株に目覚めたらしく、フィールド家の財政が20倍に潤っているそうだ。前にも増して、経済的に裕福になったとの事。
「ミスター・ウィーズリー。お久しぶりです。」
「フォルテかい!?いやあ、今はホグワーツで呪文学の教師をやってるって聞いたよ。」
フィールド先生とウィーズリーおじさんが、握手をして再会を喜んでいた。
それで、1時間後にフローリシュ・アンド・ブロッツ書店に集合という事になった。俺にロン、ハー子、ゼロ、エリナでアイスクリームを食べてからウインドウ・ショッピングを満喫した。
「ハリー。後で、俺達フィールド家がひいきにしてる店に行こうぜ。お前なら、別に大丈夫かと思ってな。」
「ロンとハー子もエリナも一緒じゃダメなのか?」ゼロに聞く。
「そこは本来、フィールド家を始めとするほんの一握りの者しか知ってはいけないんだ。ダンブルドアの爺さんは、存在自体は知ってるかもしれんが、正確な場所は知らないだろう。死の飛翔やダンブルドアを全く寄せ付けない閉心術が使えるハリーなら、問題ないと俺と兄さんで結論付けた。機密保持が出来る奴なら、他の人間を招いてもいいんだよ。そういう事もあって、閉心術の体得が出来て初めてフィールド家の魔法使いとしては1人前と認めて貰えるんだ。」
「ゼロも閉心術出来るのか?」
「じゃなきゃ、兄さんに連れて来られないよ。」
フィールド家の好意に甘える事になった。その店に連れて行って貰えるからだ。
1時間後。人だかりの凄いフローリシュ・アンド・ブロッツ書店の前にいた。丁度、ロックハートのサイン会が始まったようだ。12時半から4時間やるつもりで、『私はマジックだ』の宣伝も兼ねているらしい。よって、人ごみの殆どはおばさんだらけだった。中に入ると、すぐにロックハートがエリナを捕まえる。俺は、目くらまし呪文で難を逃れた。
エリナが、ロックハートから貰った本をジニーに譲った。自分で買うという。直後、聞き覚えのある気取った声が聞こえた。
「いい気持ちだったろうねえ、エリナ・ポッター。有名人のエリナ・ポッター。ちょっと書店に行くだけで、大見出し記事かい?」
ドラコ・マルフォイのご登場である。人を苛立たせる腐った性根は見事に健在だ。相変わらず清々しいまでのクズ野郎である。
「ほっといてよ。エリナお姉さまが望んだことじゃないわ!」
ジニーが口を開いたのは、初めて聞いた。
「ポッター、いつ妹が出来たんだい?君のママは、君が生まれてすぐにくたばった筈だけど?ああそうか。君のママは、生まれ損ないだから死んだのか。ハハハ。ゴメンね。」
こいつ、よりによって母様を貶めやがった。どう料理してやろうかと思ったが、その必要はなかった。フィールド先生が、マルフォイの前に現れてニコニコしていたのだ。いや、あれはマジ切れしてるんだ。
「ドラコ、あまり調子に乗らない様に。女の子を嘲るのみならず、エリナのお母様を侮辱するのが趣味とは、君のお父上とお母上の教育方針に疑問が浮かぶのだが?」
マルフォイ。ドラコの方が、分かりやすく青ざめた。普通、そこに先生がいたなんて思いもしなかっただろうね。それにだ。それを笑顔で言われてるから、尚更恐怖心が駆り立てられたのだろう。そう言えば、アレでも恐怖による支配が得意なんだよな、先生って。特に、闇の陣営の関係者相手に。
「いやあ。凄い人だかりだよ!早く外に……君は?まさか……」
「おやおや。これはこれは、アーサー・ウィーズリー。職場でも家庭でも、這いずり回るのがご趣味のようですな?それに……!?フォルテ……フィールド……」
ドラコの父、ルシウス・マルフォイが嫌味を言い来たが、フィールド先生を見て、まるで悪夢でも見るような表情になったよ。何かあったのだろうか?
「どうも。ルシウス。元死喰い人の分際で、分不相応な地位に就いている賢しい方だとは、闇払いでも大変話題になっていますよ。また以前の様に、弄ってあげましょうか?」
笑顔でそう告げるフィールド先生。完全に圧倒されているルシウス。
「君のお父上は、目上の人間に対する口の効き方も教えてくれなかったのかな?」
「残念ながら、礼儀の払い方を教えてくれる親もいなかったですからね……他ならぬ、あなたの所属していた組織に、嬲り殺しにされましたから。」
それは初めて聞いたな。全員、意味深な表情となっている。
「話はそれだけかい?君が大人しく闇の物品を引き渡せば、あまり苦労もしないんだけどね。」
「証拠はおありですかな?アーサー。残業代も出ていないようで。その子の持っているローブも、本も、中古のように見受けますが?」
さり気無く、ジニーの学用品を引っ手繰ったルシウス。一瞬、何かを紛れ込ませた様な気がした。が、すぐにジニーに返した。
「妻は倹約家だ。」
「倹約家?子供達に満足な物を買ってあげない事をか?金はなくとも、家族の思い出が財産、とでも?だから落ちるのだよ、どいつもこいつも似たような間の抜けた顔だ、血を裏切る者の末路に……真に相応しい。」
そして、今にも殴り合いになりそうになった。だがその時、ルシウス・マルフォイが吹っ飛ばされた。彼は、最初何が起こったかは知らなかった様だが、吹っ飛ばした張本人をみて、恐怖で顔を歪ませた。そして、その人物の名前を言った。
「エイダ!?どうして君が…………ギャアアア!!!」
言い終わらない内に、悲鳴を上げた。吹っ飛ばしたのは、エイダ義姉さんだった。しかも、普段の温厚な顔から一変して、とてつもなく怒っている。温厚な人ほど怒らせると怖いとはよく聞く。だが、今のエイダ義姉さんの状態はそんな次元の話ではない。憎悪を込めた目で、ルシウス・マルフォイのオメガを踏みつけながら見下ろしていた。
「私の視界に入れるなと、以前あれ程言った筈ですけど?」
丁寧ではあるが、非常に冷たい口調で言い放った。
「イーニアスにあんな仕打ちをしておいて、良くも抜け抜けと公衆の面前に大きな顔でいられますわね。しかも馴れ馴れしく私の名前まで呼ぶとは。失礼だとは思わないのですか?恥を知りなさい!!」
「エイダ……誤解だ。イーニアスの件。あれは、私ではない!本当だ!信じてくれ!!!あの時、寧ろ止めようとしたんだ!頼む!!!話を聞いて……く……グアァ!」
「名前を言うなとさっきおっしゃいましたが?あなたの耳は節穴ですか?損得勘定は出来る癖に、昔の事を忘れるとは。あなたは本当に、つくづく私の嫌いなタイプですね。顔を見るだけで虫唾が走りますよ。」
エイダ義姉さんが、ルシウス・マルフォイな腹部を蹴り飛ばそうとした時、彼女の体が縛り付けられた。フィールド先生が、呪文を掛けたのだ。
「エイダ。ここには、ハリーもいる。彼の目の前で、この男を攻撃するのは流石にマズいよ。確かに、ロイヤル・レインボー財団の力を使えば不問にはなるかも知れない。だけど、ハリーは君が犯罪者になるのを望んではいない。君を慕っているんだから。それにアランさんや、イーニアス、アドレーも然りだよ。」
フィールド先生は、静かだが気持ちに力の込めた口でエイダ義姉さんを止めた。義姉さんは、何とか説得を聞き入れた。
「分かりましたフォルテ。……命拾いしましたね、ルシウス。私の手で死なずに済んで。それでも、ロイヤル・レインボー財団のブラックリストから外れる事は未来永劫ございませんが。今回だけは、我が義弟ハリーと、私の同期であるフォルテに免じてここまでにしておきます。あの2人に感謝する事ですね。」
ルシウスは、恐怖で全身ガタガタと震えている。ドラコに至っては、エイダ義姉さんのあまりの気迫ぶりに失神していた。
皆、何とも言えない気分になって書店を後にしたのだった。確かに、マルフォイに一泡吹かせられたのは良いが、あそこまで根の深い物を見せつけられてナーバスになるのは当たり前だ。
1.ドラコの嫌味が悪化。しかし、フォルテから叱られる。
2.フォルテを恐れるルシウス・マルフォイ。
3.アーサーとルシウスの殴り合いイベントは無し。
4.イーニアスに対するルシウスのやらかし(本人は必死に否定)
敵が増え(しかも、闇払いや世界に多大な影響を持っている組織の関係者など、敵に回してはいけない者ばかり)、人生の難易度が原作以上に跳ね上がって、結果的にルナティックと化したマルフォイ家。今作はマルフォイ家に限らず、闇の陣営全般がそうなんですが。それに、ハリーの能力が究極モードと化している上に、彼の敵視している人物は全員能力は原作そのままなので仕方ないですけど。
お正月の投稿は以上になります。次話は、週末に投稿出来たらなと思っています。