Harry Potter Ultimatemode 再会と因縁の章   作:純白の翼

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今回は、オリジナルとなります。


第5話 魔法道具専門店

しばらくの自由時間になった。5時間ほどだ。エイダ義姉さんとはここで別れた。教科書を受け取ると同時に、さっきは大人げない態度を見せてしまってゴメンなさいと謝ってきた。が、義姉さんに落ち度はない事、たまにはガス抜きをした方が良いよと伝えておいた。

 

 ウィーズリーおじさんは、フィールド先生にハー子の両親と4人で飲むことにした。おばさんは買い物、パーシーは本を見ている。フレッドとジョージは悪戯道具専門店、ハー子とエリナとジニーはペットを見に、ロンは高級クィディッチ用品店のウインドウを見ていた。

 

「先生とルシウス・マルフォイには、何か関係がありそうな感じだったぜ。どうしたんだろう?」

 

「俺も詳しい事は知らないけどな。だが、フィールドがマルフォイに礼儀を払う事は、決して有り得ないだろうな。」

 

「闇払いだからか?先生の前の職業が。」

 

「それもある。だけど兄さんは闇払いとして、一時期アズカバン逃れした死喰い人に犯罪歴を付けてやろうっていうのを、遊びも兼ねて行っていたんだよ。」

 

「マジかよ。パねえな。」

 

「実際、クラッブとゴイル、ノットを始めとする殆どに対して、それは成功したんだがな。あと一歩って所で、マルフォイは無理だったって愚痴ってたよ。ホグワーツ教師になった今でも、兄さんはルシウス・マルフォイをアズカバン送りにする事を諦めていない。」

 

 マルフォイ家からしてみれば、ある意味ウィーズリー家よりもタチが悪いという事か。

 

「あの能力の成果は?」

 

「ああ。自由にオンとオフの切り替えが出来る様になった。」

 

「フィールド家の力って、風だけなのか?」

 

「違うな。火、水、風、土の四大元素だ。兄さんは水の自然物化能力だけど。」

 

「へえ。俺もウイルスの力、ここからはウイルスモードって呼ばせてもらうんだけどさ。使っている間はスタミナを消費するから、スタミナを底上げする修業も行ってる。その一環で今年から、太極拳をやり始めてる。」

 

「ハリー。当たり前だが魔法の修行も、俺はもちろんやってる。殆どの魔法を無言で使える様にする為にな。40%は完了した。」

 

「マジか。俺、1年の時は武装解除呪文だけしか無言呪文使えなかったぜ。戦闘用だけでも、無言で使える様にしておこうかな?」

 

「何か、お前ならすぐに出来そうな気がしてきたよ。」

 

 俺はゼロと、会話しながらフィールド家御用達の店に向かった。店の名前は、『ハイタカの掘り出し魔法道具専門店』という。表向きは、廃業となった店がそのまま残っているところをそのまま使っているそうだ。

 

「ここに店を構えているのか?」

 

「ああ。一見さんお断りって奴さ。だから、存在を知らない奴にはたとえ魔法使いでも見つける事は絶対に出来ないんだよ。それに、上辺なんてどうでも良いのさ。重要なのは、下だ。」

 

 色の変わった床の前まで来る。そこから、「合言葉は?」と言う声がした。

 

「会員登録した者には、合言葉が何なのか教えてくれる。時期はランダム。ここの店主が気まぐれだからな。今回は、牛の舌。」

 

 床が動き、下へと続く魔法で動く自動階段が現れた。

 

「行くぞ。」

 

 10分かけて自動階段で下へと下った。終わると、地下とは思えない位の広い空間が広がっていた。空間魔法を使ってるのか?

 

「ここは、店主のハイタカが高度な穴掘り呪文で作ったのさ。市場に出回らない物や、危険物、希少価値の高い物とかが出揃っている。客を厳格に選ぶ分、値段はかなり安い。」

 

「へえ~。」

 

 ゼロの開設を聞きながら歩くと、奥まで来た。そこには、人がいた。歳は義祖父ちゃんよりも高いだろうが、かなり若々しい外見をしている。この人が、ハイタカって人か。

 

「来たよ。ハイタカ。」ハイタカさんに語り掛けるゼロ。

 

「ゼロ、あなたでしたか。珍しいですね。あなたがここに人を連れてきたという事は、余程入れ込んでいるらしいと見受けます。」

 

「ハリー。彼はこの店の店主、ハイタカだ。俺の4代前のご先祖様と親交があってな。その時から、フィールド家はここの常連客になっている。」

 

「私は、ハリー・ポッターと申します。」

 

 ペコリとお辞儀をした。ハイタカさんは、何か感傷に浸っていた。

 

「成る程。ポッター家の子ですか。あそこは基本的にグリフィンドールですけど、他の寮に行ったとしても成功する一族ですからね。それにしても、メイナードを思い出ます。ハリー君、あなたはメイナードの子供ですか?彼には、確かジェームズという弟がいましてね。そのジェームズもここに来ていたんですよ。今思い出すと、随分と懐かしいですね。」

 

 父様の兄弟の話をしてるのか?そんな話、聞いた事が無いぞ。でも、俺はそのメイナードって人の子供じゃない事を教えないと。

 

「そのジェームズ・ポッターが、俺の父なんです。」

 

「そうでしたか。メイナードとジェームズは……2人は今も元気にしてますか?」

 

「…………」俺は、首を横に振った。ハイタカさんは、すぐに謝罪してきた。

 

「も、申し訳ございません。辛い事を思い出させてしまいましたね。そうですか。メイナードも、ジェームズも。彼ら程優秀で、ユーモアがあって、良い人はいなかった。そう言う人間の方程、先に逝ってしまうなんて。全く、辛い世の中だ。」

 

 ハイタカは何だか悲しそうだ。

 

「ハイタカ、昔話はそこまでにしてくれ。今日は用があってここに来た。俺と兄さんからの推薦だ。ハリーを会員登録して、客として扱ってくれ。」

 

「それはいいですけど、私の開心術を防げないと話になりません。ここの存在は、選ばれし者だけしか知ってはならないのだから。」

 

「それは問題ない。ヴォルデモートとかいう痛い名前を自分につけるキモイ野郎とダンブルドアの開心術は余裕で撥ね退けるからな。」

 

「ゼロ。あなたがそこまで言うのなら、そこのポッターの子を試しましょう。開心(レジリメンス)!」

 

 俺の心の中に何かが入り込んでくるが、この程度ならば防げる。心の壁を作って、防いだ。

 

「大した子ですね。ほんの数秒で開心術を破られるのは初めてです。え~と、ハリー・ポッター君でしたね?君をこの店認定の会員にしましょう。」

 

 会員名簿に俺の名前を記入し、『ハイタカの掘り出し魔法道具専門店』で買い物出来るようになった。早速、白金色の柄に漆黒の文字で銘が書かれている箒に、ワインレッドの柄に銀色の文字で銘が書かれているそれぞれの箒を見付けた。ハイタカさんに尋ねてみる。

 

「あの2本の箒は?」

 

「とあるルートで手に入れた、プラチナイーグルとレッドスパークと呼ばれる箒です。いずれも特注品でしてね。どちらも扱いが難しいのです。あまりに乗り手を振り落とすものですから、厄介払いしたいのが本音なんですよ。誰も欲しがらないから、安い値段を付けています。」

 

「どれくらいですか?」

 

「1本20ガリオンですが、2本で30ガリオン。つまり、担架に買うよりは25%お徳になりますよ。安心してください。客はシビアに厳選しますが、その代わり品物はちゃんと商品は本物を揃えているし、値段も出来る限り考慮しますので。」

 

「ハリー。それは、古くからの客であるフィールド家の人間としても保障しよう。」

 

「分かったよゼロ。それじゃあ、買います。」即答し、金貨を30枚出した。

 

 こんなレアな箒が2つもあるとは。箒の乗り手として、こんなに上手い話はない。仮に偽物だったとしても、話に乗ろうと決めた。箒と言うのは、登録されたものしか乗るのを許されない。強化改造も禁止だ。強いて言えば、メンテナンスくらいだろう。

 

 だが、1本1本職人の手で作られている箒が存在し、それならばその限りではない。その代表例がシルバーアローだ。追い風に乗れば最高112km/hまで出るその箒は、ひとりの職人の手作業による製造だった為、需要が供給を遥かに上回り、現在は製造中止になった。

 

 そのシルバーアローの理論を更に強化させたのが、プラチナイーグルとレッドスパークの2つだ。いずれも、存在を知っているが実物を見た事がある者は絶無と言われる。クィディッチの大会ルールで、使っても良い箒としてはカウントされている。

 

 市場に出回っている箒どころか、最新式のニンバスシリーズを遥かに上回るスペックを持っている2つの箒。分かっているだけでも最高300km/h以上は確実だ。その半面、扱いは非常に困難でプロのクィディッチ選手をも簡単に振り落とす暴れ馬ならぬ暴れ箒なのだ。

 

 それでもプラチナイーグルは、かなり良心的とも言える。何故かと言うと、バランスに優れている上に箒自体も大人しい。レッドスパークよりはだが。乗せたい人間以外には、とことん冷酷だ。しかし、一度でも乗り手を認めれば、今までの冷酷さが嘘の様に非常に忠実となる。

 

 問題はレッドスパークだ。性能はプラチナイーグル以上だが、一番の問題児でもある。身軽だろうが、ガタイが良かろうが乗り手ごとに理想的な動きをしてくれる。だが、乗りこなせればの話。従わせるのは容易ではない。従わせても反逆の意思は残っていて、隙あらば乗り手を振り落とすのだ。時には殺す事だってある。というか、死者が出ている例も存在する曰くつきの箒だ。

 

 今年の目標は、この2つの箒を乗りこなす事が課題となるだろうな。勿論、授業も怠らないけどね。そう考えていると、ゼロも両面鏡なるものを購入して買い物は終わった。縮小呪文で箒を小さくして、自作した魔法のバッグ(2階建てサイズの家に相当)にしまう。そして、ダイアゴン横丁に戻る。

 

 まだ2時間あるな。何しようか。と、思っているとハー子とエリナとジニーと再会した。

 

 しばらくして、ロンも来た。相変わらずチャドリー・キャノンズ目当てに商品を見てたそうだ。小腹が空いたので、6人でパンを買って食べた。費用は、全部俺が出した。

 

 帰る時間になった。漏れ鍋の暖炉に向かって、煙突飛行ネットワーク(フルーパウダー)で帰る。グレンジャー一家とフィールド兄弟、グラントとはここで別れた。こんな旅行の行き方はもうたくさんだと愚痴ったエリナであった。

 




1.フィールド家の能力がある程度判明
2.ジェームズに兄がいた(ハリーとエリナにとっては父方の伯父)
3.いわくつきの箒を入手

次回から、皆大好き車騒動が始まります。
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