Harry Potter Ultimatemode 再会と因縁の章 作:純白の翼
「どうしてこうなった?」
ギリギリでキングズ・クロス駅に来たはいいが、9と3/4番線へのゲートを閉じられてしまった。駅員は、心配そうにこちらを見ている。
呆然としてたのはこの俺、ハリー・ポッターだけではない。我が双子の妹のエリナ・ポッター。それとロナルド・ウィーズリー、ゼロ・フィールドにグラント・リドルの4人もだ。
何故こんなことになってしまったのか?少し遡ってみよう。
*
楽しい時間程過ぎるのはあっという間だ。隠れ穴での生活があまりにも充実していたのだ。まだ宿題の終わってなかったロンに、学校へ戻る1週間前に泣きつかれて、やむなく宿題を見ることになったりした。後は、フレッドとジョージから悪戯道具の収納スペース確保をしたいと依頼されて、口寄せ呪文の契約書を渡したりもした。
1991年8月31日。俺は、エリナと2人で箒の訓練をしていた。何でも、スプラウト先生から去年の飛行訓練を見たが、素人の自分から見ても凄いと太鼓判を貰ったらしい。その上で、クィディッチの選手にならないかと言われて、もしそうなったときに備えておきたいという。熱心な事だな。ニンバス2000で練習しようとした時、プラチナイーグルが突如エリナの前に現れた。
俺はレッドスパークには振り落とされかけながらも、多少は食らい付く位に慣れてはいた。本物だな、今度ハイタカさんにまた会ったら詫びよう。対して、プラチナイーグルは俺を拒絶した。まるで、自分を完全に乗りこなすのは貴様ではないと言わんばかりの反発を食らったのだ。
それがどうだ。エリナには、かなり従順な態度をとっている。いくらアイツがあらゆる人や動物、物に好かれやすい性質だからって、ここまで露骨な区別をつけられると、俺も思わず泣きそうになる。だが、エリナに付いて行きたいって事はプラチナイーグルなりの幸せなんだろうな。ハッフルパフにおける最強選手を生み出す事になる結果になるかも知れない。グリフィンドールが負ける要因を生み出すかもしれない。だが、その一方でクィディッチ選手としてエリナと対等な条件で戦ってみたいと思うのも、また事実なのだ。だがここは意を決してエリナに提案した。
「エリナ。良かったらそいつを使ってみないか?俺が使おうとしても、言う事を聞くどころか乗せようともしてくれなくてね。でも、お前に乗って欲しいってプラチナイーグルが言ってるような気がする。使いたいなら、プラチナイーグルを譲るよ。」
「え、いいの?でも、高かったんでしょう?」
「良いよ。せっかく買っても、箒から反発されたうえに乗りこなすことも出来ない。俺が持ってても、宝の持ち腐れになるからね。それよりは、プラチナイーグルが乗って欲しい人間に託した方が良いかなって。結構気に入られてるようだしね。それに……」
「それに?」
「俺は、エリナ。お前とも正々堂々と戦いたい。」
「!?」俺から出た言葉を聞いて、エリナは非常に驚いていた。
「ぼ、ボクが?……そんな、ハリーみたいに箒の技術が凄いわけでも、勉強もそんなに出来ないのに。それでも、ボクを対等に見てくれるの?」
「能力なんて幾らでも身に付くし、才能だけで人は測れないよ。そんな上辺だけではね。でもな。お前は失敗ばかりしてるかもしれないけど、一途で、努力家だ。俺は、そういったところを所々見せてくれるお前を見てるとさ、ついつい手助けしたくなるんだ。俺みたいにならなくていいし、目指さなくていい。ただ、自分の信じる道を進めばいいのさ。まあ、これは俺を育ててくれた人の言葉をそのまま使っているけどね。その言葉を言われたときは、嬉しかったんだよね。」
「へえ。ハリーって結構唯我独尊を地で行ってそうだったけど、そんな事も無かった。」
「何てイメージしてんだよ。俺は魔法やマグルの知識を身に付けるときは、いつも見えない所で失敗してるぞ。」
「意外だね。」
「おい、俺をからかってんのか。」
ちょっと雑談も交えて、飛行訓練をする。やはりと言うか、プラチナイーグルはエリナを乗せたかったのは本当だったようだ。エリナの行きたい方向に思う様に進んだのだ。俺も、レッドスパークに跨って、こいつを乗りこなす練習に入った。気が緩むと、今にも俺を振り落とそうとするのだ。全く。とんでもない奴だな。
練習を終わらせて、隠れ穴に戻った。その夜、ウィーズリーおばさんの素晴らしい御馳走を楽しんだ。翌朝の準備をした。そして、朝早いので寝た。
1991年9月1日。早く起きたはいいが、皆慌しかった。ウィーズリーおじさんのフォード・アングリアで俺達は駅へと向かった。そういえば、ウィーズリーおじさんって車の免許持ってたっけ?あの様子だと、持ってなさそうだな。無免許運転で逮捕されかねない。せめて、道中では事故を起こさないでくれと願うばかりだ。
だが、ジョージがフィリバスター花火を忘れたと言って戻り、フレッドが箒を取りに行って、次はやっと高速に入ろうかという時、今度はジニーが悲鳴を上げた。日記を忘れたという。また戻ることになった。彼女が日記を取りに戻ってきて再び車で行くときには、遅れに遅れて、皆のイライラが限界まで高まっていた。だがそこは、車が透明になって空を飛ぶことで時間短縮出来たのだが。
そんなんでキングズ・クロス駅に着いたのは、10時50分だった。ヤバい、もう時間がない。予め俺の荷物にかけておいた縮小呪文をバッグに入れて、ゲートに入る準備をする。途中、グラントとゼロにも会う。寝坊したらしい。フィールド先生は、1週間前にホグワーツへ行ったらしく、今回はゼロ1人だった。
最初にパーシー、ウィーズリー夫妻にジニー、双子の順番で行った。そこまでは問題なかったんだが。
「ハリー、ロン、ゼロ、グラント。もうあと1分しかないよ。ボク達もさっさと行こう。」
エリナの言葉で俺達男4人は頷いて、9と3/4番線に通じる柵に向かって歩き出した。
ガッツーン!!
先に向かったエリナのカートが、柵にぶつかってしまった。しかも時計を見ると、既に11時1分になっていて、もう出発してしまっていた。新学期早々、遅刻してしまった俺達5人。
「おい、もう出発したぞ。」とゼロが言った。
「完全に遅れたなぁ。」グラントが人ごとの様に呟く。
「何で通れなかったんだろう?」エリナがヒソヒソ声で、ロンに聞いた。
「知らない。」
辺りを見渡すと、物見高い見物客が10数人いた。
「皆。聞いてくれ。このままじゃ埒が明かない。まず、柵を通れなかった事を学校に報告しないと。後、ウィーズリーさん達にこうなった経緯を話さないと。」
「そうだな。で、どうする?手段はあるか?一応、両面鏡の片割れはフィールド先生が持ってるんだろう?ゼロ。」
「そうだな。俺が両面鏡で兄さんに報告するぜ。ハリー。お前はナイロックにこの事を、手紙を持たせて連絡しろ。早速やってくれ。エリナ、ロン、グラント。お前ら3人は、ウィーズリーさんのフォード・アングリアで待機してくれ。集合場所はそこにしよう。」
「了解だ。」俺は了承した。
「うん!」
「オーケー。」
「任しとけ!」
エリナ、ロン、グラントの順で俺に返事して、車に向かっていった。俺は、早速ホグワーツ宛に手紙を書く。15分で完成させて、ナイロックに手渡して、向かわせた。
更に5分が経った。ゼロは、フィールド先生に報告し終えたようだ。詳しい話は、手紙と俺達の話で補うと伝えたうえでだ。
3分後、生徒の保護者が出てき始めた。俺とゼロは、ウィーズリーさんを見つける。何故こうなったのか、夏休みの屋敷しもべ妖精がエリナのとこに来ていて、そいつの差し金の可能性が高い事、他の3人は車の前で待たせている事を話した。
ウィーズリーおじさんは、すぐに隠れ穴からホグワーツに向かおうと言い、車の場所まで向かう。だが、事態は斜め上にまで発展していた。
「ウィーズリーおじさん。ここに、車ありましたよね。」俺が聞く。
「そうだよね、ハリー。母さんや、私の目は狂ってないよね?ここに車が無いのは。」
「ええ、私もそうですからね。」とウィーズリーおばさん。
「まさかあいつら……」ゼロが、歯をギリギリとさせながら思った事を言おうとした。
「ゼロ、間違いない。俺も同じ事を思っている。」
2人で口を揃えて、こう叫んだ。
「「あの3人、車でホグワーツに行きやがったー!!!」」
最悪だ。班分けを間違えた自分を恨んでやりたいよ。
1.乗り遅れメンバーにエリナ、ゼロ、グラント追加
2.対策を練るハリーとゼロ。別の手段で行く事に
3.しかし、ロン、エリナ、グラントの3人が車で学校へ
変更点はこれ位でしょうか?