あの後、雪ん子と万ちゃんは復活し、何故かガッツリと握手。・・・これが伝説の、『タイマンはったらダチ!』の法則なのか!
「・・・貴女の出る幕は無いのだけれど、お互い自分を磨きつつ、正々堂々と雪くんを奪い合いましょう。」
「・・・えぇ、その案は100点です。まぁ結局、雪広さんは私のモノになると思いますが。」
「「・・・ほーん。」」
いや、そうでもないっぽい。お互い主張して、メンチを切り始めた。そもそも俺?が賞品とかって誰得なの?俺異国に売られるの?将来の財布候補なの?・・・どっちにしろ嫌だ。
「・・・ぜってー雪くん、アホなこと考えてるべ。」
「あの間抜け面はそうだね・・・。」
う~ん、・・・決めた!このまま進んだら、俺の未来は女の尻に敷かれる情けないモノとなる。この未来を回避するには・・・!
メンチを切りあっている雪ん子と万ちゃん、井戸端会議をする主婦が如き翔と良晴、その四人に俺は、
「お前達、俺の話を聞けぇぇぇぇぇっ!!」
何処かのバサラさん的にシャウトする俺、ビクッ!と四人がこっちを向いてくれましたね。
「俺は俺のより良い未来を掴み取る為に、金髪執事のおっさん・・・ヒュームさんの言葉に乗ろうかと思う!俺は九鬼に行くぞ!・・・っしゃあ、んなろぉ~っ!」
突然の宣言に、四人は固まる。突然と言っても、前々から考えていたんだけどね。このままこの地にいても、葉山のせいで住みにくいと思う。力無き俺にはな、・・・ならばどうするか。力を付けるんさ、九鬼で!ようは九鬼の後ろ楯を手に入れる、俺自身も修行で更なる力を、そして最後に九鬼関連の会社に入社、俺ってば勝ち組で人生薔薇色、何ソレ素敵!・・・となるわけだ。
遊びも含めた修行中に出会ったヒュームさん、おっちゃんはたまに来ては修行に付き合ってくれる、・・・めっちゃ鬼畜だけど。その修行中に俺を含めた翔と良晴、万ちゃんは言われたのさ!
『・・・弱音を吐かずに鍛練をするとは、見所のある赤子達よ。・・・その気があるのなら九鬼に来るといい、才気ある者には常に門を開いている。』
・・・俺はその言葉を覚えているし、信じてもいる。俺はヒュームのおっちゃんに連絡をし、九鬼で働いてやるぜ!
そんな俺の宣言を聞いて、固まっていた四人ではあるが、最初に起動したのは翔と良晴の二人。
「・・・ほぇ~、雪くんはおっちゃんを頼って九鬼に行くん?だったら俺も行くかな、・・・この先不安だし。俺が立派になれば、俺の家族もこの先安泰っしょ!」
「確かにこれはチャンスだよね、忘れていたよ、あの九鬼に行けるツテがあったことを。こんなこと、そう簡単に巡り会わないよね?・・・う~ん、この機会を逃したら、また忘れそう。挑戦するのも経験かな?俺も家族を説得して行こうかな!」
おぉ!二人も乗り気、一緒に行く気か!こいつは心強いぜ、・・・なんか燃えてきた!!
最後に起動した雪ん子と万ちゃん、雪ん子は泣きそうな顔で、
「・・・雪くんは、・・・私を置いて行くの?・・・一緒に過ごそうって言ったのに、・・・私はまた一人になるの?」
と言ってきました。そう言われると、罪悪感がハンパない。・・・だけど俺は決めたのだ、九鬼へ行くと!思い立ったら即行動、雪ん子には悪いが涙を飲んでもらうしかない。・・・俺的説得が上手くいくかは分からないけど、納得してもらわなければ。俺は雪ん子の肩に手を置いて、
「・・・雪ん子、まぁ聞いてくれ。」
そう言って、たった今思い付いた理由を口にする。
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