・・・になるのか?
一方的に俺をボコっていたのに、俺は平然としていて、逆に毒虫は反撃を受けて動けず。何とも呆気ない終わりだ、なんつーか・・・本当に悪者みたいじゃないか。俺は服とかが汚れているけど無傷、毒虫は地面に倒れていて戦闘不能状態。毒虫の周りにゃ軍団が集まり、介抱しようとしている。うーん、どうしたものか。俺の勝ちで良いんだよね?これ。
それじゃあ本当に撤収しますか!って思ったんだけどね、そう簡単にはいかんみたいなのですよ。
「・・・これは一体どういうことだね?何故葉山くんが倒れているのかな?」
なんで先生が来るんさ、どういうことなの?倒れている毒虫の周りにいた軍団女子が、
『葉山くんが佐藤に投げ飛ばされて・・・!こんな状態に・・・!』
『話をしようとしただけなのに佐藤が・・・!』
『佐藤が反発して葉山くんに・・・!』
・・・・・・ほーん、そういう手を使いますか毒虫軍団。第三者の先生から見るに、俺が悪いと見えるでしょうね。それで嘘でも証言があると、・・・なるほどねぇ~、・・・最初からこういう筋書きだったんか?毒虫くん。勝っても負けても、最終的な勝利を手に入れようとしたんだね?毒虫自身、勝つ気でいたんだろうけど。・・・無傷ってーのがマズかったかな?どうしようもないけど。
「佐藤くん、・・・これはどういうことですか!暴力を振るうなんて・・・!」
・・・毒虫、謀ったな!・・・まぁいいけど。
あの後はゴタゴタしたよね、俺っち完全悪者宣言が毒虫軍団から発表されたんだから。毒虫はやはりだんまり、学校側もコメント無し。雪ん子を筆頭に援護してくれたけど、軍団女子の証言と毒虫の状態が決め手となりました、俺の全面敗訴でございます。この小学校に心底失望したし、毒虫のカリスマには驚いたし、俺の強さを求める心にも火を着けた。メラメラである、灼熱の炎と化してるよ!・・・毒虫&その軍団、その関係各位・・・今に見ていろよ!
・・・一週間も経たぬ内に、俺の転校が決まりました。親に事情を話し、ヒュームのおっちゃんに連絡をした結果が転校です。親は俺のことを信じてくれて、学校と毒虫、その軍団にマジギレです。宥めるのに苦労したぜ、ホント。ヒュームのおっちゃんからは、
『事実関係を精査した結果、赤子はシロよ。そういうわけで、此方の転校手続きはしておいた。お前の家族も面白い、故に・・・家族共々、九鬼で面倒をみよう。ククク・・・、赤子がどの程度成長しているか楽しみだ。』
という連絡をもらってゾッとしましたよ。向こうでどうなるんでしょうね?俺。
そういうことで、俺は翔達より先に、九鬼へと行くことになったのです。因みに俺は、九鬼の息子さんが通う小学校へ転校するようです。仲良く出来るかな
引っ越す前日まで翔達と一緒にいて、ほぼ毎日ウェイウェイ泣きました。腐れ縁の二人と初めて別れるんですから当然です、といっても一時的な別れなんですが。万ちゃんも一緒に泣いてくれました、一番付き合いが短い彼女ですが、温かいですね。雪ん子は大号泣、俺から離れようとしません。そのせいで雪ん子は、引っ越し当日まで家に泊まっていましたよ。都築さん?とかいう執事っぽい人も一緒でした、雪ん子はマジでお嬢様だったんですね?
そして引っ越し当日、俺は翔、良晴、万ちゃん、そして雪ん子に向けて手を振り、
「翔と良晴、万ちゃんとは一時的な別れだけど、・・・雪ん子!雪ん子とは長い間会えなくなるけど忘れないぜ!お互い色々と強くなってから再会としゃれこもうぜ!その日まで、・・・あばよ!!」
別れはアッサリと!
・・・・・・・・・泣いてない、泣いてないもんね!
何話か続いたら、マジ恋編にいきます。