俺、翔、良晴は無事に幼稚園を卒園、格式高い小学校へと通いだす。トーテムポールを彫ったり、モアイを彫ったり、ツチノコを見付けたり、ショッカーごっこをやったりと、実に子供らしい遊びをしまくっていた。因みに俺達三人は同じクラス、くされ縁ですね!
俺達は三年になり、またまた同じクラスになった。三人で喜んでいると、
「・・・貴方達が天才三馬鹿トリオね、・・・ただの馬鹿にしか見えないけど、・・・まぁよろしくしてあげるわ。」
突然現れた、上から目線の女の子。・・・まるで市松人形のようだ、・・・髪が伸びたり、・・・人知れず動いたり、・・・呪われそうだ。」
「ちょっ、雪くん。・・・それは失礼っしょ!」
「そうだよ雪っち!せめて妖怪染みた可愛さだね!って褒めるのが男でしょ!」
「おいおい翔に良晴、俺は誉めているんだぜ?市松人形、可愛いじゃん・・・ってか、心を読むとかってサトリかなんかか!・・・まぁいいけど!俺が思うに、彼女は雪ん子だ!間違いない!」
「そうだね、雪ん子だね!透き通るような肌、艶やかな黒髪、天使のような顔、人を超えた可愛さだね!完璧過ぎる容姿、雪っちの言う通り雪ん子だ!美少女だ!」
「ウェーイ!結局、人外っしょ!褒めてるようで褒めてなくなくなーい!」
突然現れた美少女に、俺達テンションアゲアゲ。ウェイウェイ言いながら、美少女の様子を窺うと、
「・・・結局、私が可愛いと言っているのよね?それは仕方がないわ、自分でも驚く程の可愛さだもの。・・・雪ん子、良いじゃない。将来は雪女ね、男を惑わしてしまう私自身が恐いわ!」
なんか顔を赤くしてふんぞり返っている、まんざらでもないようだ。・・・・・・結論、彼女もどこか抜けている子のようですね!
こうして雪ノ下雪乃、通称雪ん子と俺達は出会ったのだった。
雪ん子は頭が良い、俺達の知らないことを多く知っている。今も得意気に、猫のことを語っている。猫のことをモフりながら、語っているのだ。
「にゃーん、にゃにゃにゃーん♪にゃにゃっ!」
・・・猫語で。流石の俺達も、
「「「ほーん・・・。」」」
聞きに徹しながら、聞き流している。嬉しそうに猫語を話す雪ん子に、ツッコミを入れてはならない。表情が絶望に染まり、イジけてしまうからだ。・・・雪ん子には、親しい友達が俺達以外にいないようで、ちゃんと絡んであげないとぼっちになってしまう。流石にそれは可哀相なんで、こうやって付き合ってあげるのだ。・・・女の子って、難しいね!
雪ん子と付き合うようになって気付いたことがある、この雪ん子・・・、
「ぜひゅーっ・・・、ぜひゅーっ・・・、ごふっ・・・!」
絶望的に体力がない、俺達の後をちょこちょこと付いてきては行き倒れる。毎回回収をする、俺達の身にもなってほしい。三人の中で一番ガタイの良い俺が、いつも雪ん子をおぶることになるのだ。激しい遊びが出来んのです!
・・・というわけで、
「コラ、雪ん子!完璧美少女になりたくないのか!死ぬ気で走れ、・・・コラ!本当に死ぬヤツがあるか!」
空いた時間に、雪ん子の体力作りをしています。すぐに死んでしまうけど、少しずつ・・・体力がついてきたと思う。
「・・・・・・雪くん、・・・翔くん、・・・良くん。・・・今まで楽しかった、・・・私は貴方達の心の中で生き続ける。・・・ずっと、・・・さようなら。」
ガクリと崩れ落ち、儚い笑みでそう言う雪ん子に、
「「「・・・重ぉぉぉぉぉいっ!!」」」
いつもの茶番をしながら、俺達四人は日常を過ごす。
そんな俺達を、遠くから見詰めている奴がいた。そのことを、俺達はまだ知らない。
次も空っぽにして書きたいと思います。