高坂穂乃果 …いろんなものをしりとりで変えるよ。
綾瀬絵里 …髪をカチンコチンに固めるよ。
南ことり …相手の理性をぶっとばすよ。
園田海未 …水を纏った魔法の矢を放つよ。
星空凛 …猫の体に乗っ取ることができるよ。
西木野真姫 …頑張った分しっかり成果がでるよ。
東條希 …占いで出た結果は絶対だよ。
小泉花陽 …作物が急成長する魔法の肥料を使うよ。
矢澤にこ …みんなを笑顔にさせるよ。
-Aqours-
高海千歌 …駆けっ子ならだれにも負けないよ。
桜内梨子 …ピアノでいろんな音楽を奏でるよ。
松浦果南 …周りの水を自由自在に操るよ。
黒澤ダイヤ …とっても大きな声を出せるよ。
渡辺曜 …水面を猛スピードで駆け抜けるよ。
津島善子 …漆黒の堕天使を召喚するよ。
国木田花丸 …好きな本の内容を相手に伝えるよ。
小原鞠莉 …どんな料理も美味しくできるよ。
黒澤ルビィ …ピンチな時ほど威力が上がる魔法の光線銃を使うよ。
◇◇◇
◆小泉花陽
真姫ちゃんの部屋に凛ちゃんが向かってから30分がたった。食事をおっきなテーブルに並べて、白米を味見しながら待っていたが、いつまでたっても来ないし、声も全然聞こえない。さすがにお米はもう全部尽きてしまった。とはいってもさすがに全部1人では食べきれないし、1人で食べる気はでない。仕方がないので立ち上がり、のそのそと真姫ちゃんの部屋に歩いた。
花陽「真姫ちゃーん…凛ちゃーん…」
呟きながら部屋のドアを開ける…そこには真姫ちゃんがいた。
血まみれになった真姫ちゃんが。
「ぁ……」
声が、出なかった。ドアの向こうの勉強机に真姫ちゃんが伏せた状態になっていた。その周りに大量の血がある。…何が、起こったんだ。スリッパを履いた足でゆっくり、ゆっくりと部屋の中へ足を踏み入れていった。真姫ちゃんの、真姫ちゃんの顔の隣に日記があった。私はそれを読んだ。
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日記の真姫-18冊目
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《5月20日 16:30ごろ 》
今日は、久々に凛と花陽と遊んでいると、すごいことが起きました。なにになったのか、それはどうしても言っちゃいけないことだから言わないけど、とってもすごいことなんです。私、こころの中で思いっきり時めいちゃいました。こんなに楽しい気分になったのはすごく久しぶりでした。さらに、しばらくしてことりちゃんやにこちゃんとももっと久しぶりに会いました。2人ともすごく成長してるところがあって少し緊張しちゃいました。にこちゃんとは今度一緒に買い物にいく予定です。ほかのミューズのメンバーとも、早くま
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文章はそこで途切れていた。真姫ちゃんがこんな日記を書いていたなんて知らなかった。真姫ちゃんの体を触った、顔をみた。顔はまるで生きているかのようだったが、、、、手も、体全部が、とてもとてもとてもとても冷たかった。そして血だまりがあった。…涙が流れた。どうして…?
自殺、ちがう、殺された?どうして、どうやって、なんで………
花陽「はやく…凛ちゃんに…!!」
凛ちゃんに会わないければ…という使命感に負われて急いで部屋を出ようとした。…が、立ち止まった。
だって…そこに、、、、ドアの上に、、、凛ちゃんが、、磔にされていた。
入ってくるときは死角だったから全く気付けなかった。凛ちゃんの死体がドアの上で壁にすいつくように磔にされていた。X字の形で横向きに磔にされていた。両手の手のひら、両足、4つの箇所が金色に光る針のようなものでしっかりと釘を刺されていた。前頭部から後頭部にかけては見たことない金色の金属のようなもので思い切り殴られて刺された痕跡があり、頭は粉々に潰れ口からは大量の血を流していた。そして首が引きちぎれそうになっている。
…どうして、私はもっとはやくきてあげられなかったのだろう。
私が来なかったせいで、凛ちゃんと真姫ちゃんが死んだの?
あ、、ああ、、、ああ、、、あ、、あ、、
精神がおかしくなりそうだった。腰を抜かしてその場で何もできなくなってしばらくいると「ポロッ」という軽い音が聞こえた。床をみるとそこには凛ちゃんの首が落ちていて、ドアの上をみると首のない凛ちゃんの磔死体があった。
もう嫌だ。私は一人で一目散に外へ出てどこか遠くへ走っていた。
誰か、助けて、助けて、誰か……………たすけ
◇◇◇
◆黒澤ダイヤ
鞠莉「果南……来ないわぁネ」
ダイヤ「そうね」
一般の学校は普通今日は土曜日だから授業がないが、この日の浦の星は学校行事の割り当てやらなんやらで、普通にこの土曜日も通常授業が行われていた。休日に授業があるのはほんとイライラする。やっとそんな授業が終わり、放課後に入っていた。そして今鞠莉と一緒に生徒会室にいるのだが…………
昨日、鞠莉と一緒に帰りながら魔法少女育成計画というソーシャルゲームをやっていたところいきなりマスコットキャラクターが現れて魔法少女になった。本来はダイヤだけがなるはずだったものの鞠莉も一緒にいたため巻き込まれてなるという事態に陥った。家に帰ってから妹に話そうかとおもったが結局話さず今生徒
会室にいる。そんな感じだ。
まったく、そろそろ鞠莉と果南を和解させてアクアメンバーを完成させてやろうと順調に計画を進めていたのに魔法少女とやらが乱入してきて散々だ。そしてこの時間帯にアクアメンバーがダンスの相談に来るだろうと見当をつけていたのに、来ないどころか校舎内のどこにもいなくて不可解だ。
17時ごろになっても進展がないようで、しかたなく鞠莉と一緒に下校しようとしていたその時、遠くから走ってくる足音がバンバンと響き、生徒会室のドアを思い切り引いて大きな音をたてて2人の少女が入ってきた。2年生の千歌ちゃんと曜ちゃん。スクールアイドル部の部員であり、最初のメンバーだ。
ダイヤ「静かに入りなさい!ここは学校ですのよ?」
鞠莉「オォーやっときましたか。ダイヤめちゃくちゃ待ってたのヨ♪」
ダイヤ「鞠莉はうるさい。いいですか?スクールアイドル部は絶対認めませ…」
千歌「生徒会長と理事長…!魔法少女ですか!?」
ダイヤ「…!?千歌さん。なんでそれを…?」
ファヴ「それは僕から説明しておいたんだぽん」
鞠莉の鞄に入っていたマジカルフォンからファヴがぴょんと飛び出して話し始めた。
ファヴ「この学校のスクールアイドル部の子は今日の放課後、全員魔法少女になったぽん。同じ学校の子だから知っておいたほうがいいかとおもったぽん」
ファヴはそれだけ言い捨ててまたマジカルフォンの中に戻った。
魔法少女…スクールアイドル部の子が全員…それって、もしかしてルビィも…?
曜「会長面白い顔してますよー。ちなみにルビィちゃんもです」
ダイヤ「ルビィも魔法少女になったのですね!?間違いなく!」
曜「は、はい!」
鞠莉「魔法少女…面白い話ネ。それで、千歌ちゃんと曜ちゃんは、どこで何をしてたーノ?」
千歌「音の木坂にいって、しばらくして一瞬で帰ってきました」
ダイヤ「一瞬?一瞬ってどのくらいなのですか?」
魔法少女の凄さは昨日寝る間すらないほどよくよく学ばされた。この程度で驚いていてはいけない
千歌「帰りなら、1分です」
ダイヤ「い、いっぷうううん!?」
驚いた。魔法少女の速さでも1分はさすがに無理だろう。
曜「まぁ、魔法とかうまくつかったからね」
千歌「そうそう、曜ちゃんと私の魔法合わせれば最強」
ダイヤ「さすがに嘘ですわ!本当というなら実際に私と鞠莉もいっしょに音の木坂へいくですわ!」
千歌「いいですよお。私たちもちょうど先輩たちに来てほしかったんです」
というわけで校門を出て、すぐ近くの砂浜の誰も人のいないところで4人とも魔法少女姿に変身した。こんな田舎となれば、学校前でも人はめったに通らない。そして4人とも魔法少女になっても変わるのはやはり衣装だけであった。
鞠莉「ところでどうすれば一緒にいけるんの?」
千歌「そんなの、おんぶしかないよ」
ダイヤ「…ちょっとまって、私たちが千歌さんと曜さんにおんぶされるのです?」
千歌「もちろん!」
鞠莉「おんぶおんぶ!」
ダイヤ「…ちょ、そんな体重支えれる力があるとでも?」
曜「魔法少女だからそのくらい余裕ですー。それに乗ってる途中に手を離しちゃうことも魔法少女だからたぶん大丈夫」
そうだった、魔法少女になると身体能力がはるかに上がる。かといって魔法少女自体の体重は変わらない。
うわぁ、それにしても後輩の女の子に背負われるなんて最高だ。最高すぎる!
ウキウキ気分を巧みなフェイスコントロールで抑えながら、わざとらしく少し躊躇している態度を見せつつ千歌ちゃんに背負われた♡
千歌「はい、じゃあいきます。曜ちゃん先いってて」
曜「はいよー」
鞠莉を背負った曜さんを見ると、一瞬残像が映ってその後すぐに消滅した。
ダイヤ「えっ、ちょ、どうゆ…」
千歌「曜ちゃんとかけっこ!」
と千歌ちゃんもすぐに何か叫んだ。身体に冷たい風が一瞬当たって下を見るとそこは海の水面だった。
周りをみわたいても砂浜はみえない。海だ。
ダイヤ「ヒャッハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
私はそよ風に吹かれながら思い切り奇声を張り上げた。ただの奇声ではない、魔法だ。私の魔法『とても大きな声を出す』、魔法少女としては微妙すぎる魔法じゃないかとガックリしたし、いくら田舎でもとても大きい声を出すわけだから近所迷惑だと思って、昨日魔法少女になってからも結局1回も使わなかった魔法だ。その声は自分でもびっくりするくらい大きくて海全体に響いてこだまもたくさん帰ってきた。私の魔法を披露する機会はこれぐらいだろう。
鞠莉「オーダイヤぁ、だいぶ興奮しちゃってるねえネェ」
鞠莉の声が聞こえた。後ろを振り返ると鞠莉と鞠莉を背負っている曜がいた。
ダイヤ「興奮じゃないです、ただ魔法を披露しただけですの」
千歌「あの、、、めちゃくちゃうるさかったです。」
千歌ちゃんすら引いてしまった。さすがにあの声はうるさすぎたか…でもだって、いくらクソみたいな魔法でも使う機会すらあれば1回は試したいものじゃないです?と自分の中で軽く言い訳をしておいた。
ダイヤ「ごめんなさいね。そ、そういえばどうやら…1分で行けるというのはウソじゃなかったみたいね」
曜「私の魔法が『水面を猛スピードで走る』魔法で、千歌ちゃんが、『追いかけっこで選んだ相手には負けない魔法だ』から、千歌ちゃんが、「私と追いかけっこをする」って決めれば、私は千歌を追い抜くことができなくなって、千歌ちゃんは私の目の前で同じように水面を走ることができるんです」
千歌「まさか、海を渡るのにもおいかけっこが対応してるとは思わなかったよね」
なるほど、魔法をそういった風につかったのか。さっき魔法少女になったばかり2年生でもこんな使い方を思いつけたのか。
鞠莉「それはグッドコンビネーションね」
千歌「あ、でもこの使い方提案してくれたのは梨子ちゃんだよ」
やはりか。スクールアイドル部の2年生のもう1人、桜内梨子。この2人ではそのような考えは思いつきそうになさそうだと思っていたため、その言葉を聞いて少しほっとした。
ダイヤ「梨子さんはどこにいるんです?」
曜「ああ、着いたところの海岸で待ってると思います。魔法で一緒に来れないし」
ダイヤ「梨子ちゃんの背負われてくればよかったんではないでス?」
千歌「それが梨子ちゃん、すんごい赤面にして恥ずかしがって「別に私までいく必要ないし帰るとき2重おんぶはアンバランスだし何より恥ずかしいからここで待ってる。10分でかえってきて!」とか言っちゃってて」
鞠莉「なぁるほどぉ?」
曜「ていうかなーんか、すんごくいい感じのあまーい匂いしません?」
ダイヤ「匂い?甘いにおいは別にしないですわ。海の塩っぽい匂いならしますけどねね。」
曜「そうですかねえ。あっ、もうそろそろですよ海岸まで」
千歌「あっほんとだ」
一瞬先に何か白いものが見えたかと思うといつの間にか千歌ちゃんに背負われたまま海岸の砂浜に立っていた。
ダイヤ「なかなかすごいものでしたわよ」
とても気持ちよかった。また乗せてもらいたいところだ。
すらっと千歌ちゃんの体から降りて砂浜に立った。
正直、このあたりの空気はあまりおいしくない。空気間が明確に違う、臭い。そのあたりは、そのあたりだけ、だけは浦の星のほうがよさそうだ。ここは人の気配が全然なさそうだが、離れたところには高いビルがたくさん並び立っている。この地は東京で間違いない。
曜「…あれっ…梨子ちゃん、いなくない?」
そういえばそうだ。あの子はここで待っているはずだった。
ダイヤ「梨子ちゃんって、ここで待ってるはずだった子ですか?」
鞠莉「この場所で間違いないのん?」
千歌「うん…いない…」
千歌ちゃんはとても不安そうな表情を見せている。恐らくこの子は責任感が強いのだろう。
ダイヤ「そういえば…わたくしの妹のルビィはどこにいるのでしょう?」
曜「あ、ルビィちゃん、会長の妹さんなんだっけ」
なんだ、私がルビィの姉だからここに連れてきてもらえたわけではなかったのか。
千歌「ルビィちゃんと花丸ちゃん、音ノ木坂についてから確認したらいなくて…あと、善子ちゃん…みたいな名前の子も」
曜「魔法少女、他の人もつれてきて一緒に捜索しようと思っていて…」
ダイヤ「行方不明?シンッパイです!花丸さんと一緒ですか…」
花丸と一緒なら少し不安が収まるが、やっぱり心配だった。善子という名前は知らない。スクールアイドル部のメンバーでもなかったはずだ。彼女は何者だ。
千歌「梨子ちゃんもいなくなって…なんかバラバラになっちゃったね」
曜「梨子ちゃんが待ってくれてなかったなんて…ひょっとして何かあったのかな?」
今いるのが千歌ちゃん、曜ちゃん、鞠莉、私。それで、今いない人はルビィ、花丸ちゃん、梨子ちゃん、そして善子という人か。
鞠莉「まぁ、とりあえず落ち着きましょう。できることならできるだけ手伝うからネ♪」
鞠莉はこんな状況でもいつもの口調だったがしかし彼女もそんなにメンタルは強くない。果南のこととなればすぐ感情的になってしまうだろう。
千歌ちゃんも曜ちゃんも不安そうだ。私も妹達が心配。もうすぐ夕暮れだ。なるべき早く解決させなければ。