高坂穂乃果 …いろんなものをしりとりで変えるよ。
綾瀬絵里 …髪をカチンコチンに固めるよ。
南ことり …相手の理性をぶっとばすよ。
園田海未 …水を纏った魔法の矢を放つよ。
星空凛 …猫の体に乗っ取ることができるよ。
西木野真姫 …頑張った分しっかり成果がでるよ。
東條希 …占いで出た結果は絶対だよ。
小泉花陽 …作物が急成長する魔法の肥料を使うよ。
矢澤にこ …みんなを笑顔にさせるよ。
-Aqours-
高海千歌 …駆けっ子ならだれにも負けないよ。
桜内梨子 …ピアノでいろんな音楽を奏でるよ。
松浦果南 …周りの水を自由自在に操るよ。
黒澤ダイヤ …とっても大きな声を出せるよ。
渡辺曜 …水面を猛スピードで駆け抜けるよ。
津島善子 …漆黒の堕天使を召喚するよ。
国木田花丸 …好きな本の内容を相手に伝えるよ。
小原鞠莉 …どんな料理も美味しくできるよ。
黒澤ルビィ …ピンチな時ほど威力が上がる魔法の光線銃を使うよ。
◇◇◇
◆西木野真姫
魔法少女になってから3人で人助けを続けていた。
魔法少女を抜きにしても、人助けというものはあまりやったことがなかったから実際やってる時は新鮮だった。
「はい♪」とか「どうぞ♪」みたいな感じで人に声をかけることなんてなかったが、いまならあまり恥ずかしがらずに言えるようになったし、なんだか気持ちが良い。今までにはなかったことだ。
花陽の魔法は『地面に魔法の肥料をまくと埋められていたものが急成長する』というものだ。花陽のポケットに10~20個その肥料が入っていて、なくなったら自動的に増えるらしい。一度何もなさそうな地面に試しに投げてみた結果、何もなかったところからよくみられる雑草が巨大化したものがすごい速さで5m程に伸びた。最初はとても驚いた。また本人で伸びる速度や大きさまで調整できるらしい。人助けに使うとしたら森の環境維持ぐらいだろうか。でもまだ3人は森には行っていない。
続いて凛の魔法は『猫の体を乗っ取ることができる魔法』。最初は本当に目を疑った。近くにいた猫をみつけて嬉しそうに凛が魔法を発動させた。するとその猫がいちなり立った姿勢になってにこにこにーのポーズを私と花陽に見せて変すぎる声で「にこにこにー」の言ったのだ。正直、しぐさも声もめちゃくちゃ可愛いと思ってしまった。でもこの猫が凛だ。
真姫「なんだ、猫状態でも喋ったり動いたりはできるのね」
凛「そうだね、自分でもびっくり」
花陽「凛ちゃんカワイイ!」
そういえばと人間の凛のほうをみると、彼女は4足になり、にゃーにゃーと鳴いてあちらこちらに行こうとしている。
真姫「ウッワ、あの凛ちょっとやばいわよ…」
花陽「凛ちゃんが壊れとる…ダレカタスケテー」
凛「いやあれ凛じゃないから!中身猫だから!」
凛状態の猫は普通の声で鳴いているが、猫状態の凛は聞きなれない声で違和感があった。
猫状態の凛が可愛すぎて何もあまり凛を罵ることができなくなってしまった。
まあ要するに単純に乗っ取るんじゃなくて意識を入れ替えるっていうことなんだろう。
凛が魔法を解除すると、容姿が凛の方は元に戻ったようだ。
凛「しかし猫だけっていうのはなんとも言えないよね」
確かにそうだ。人助けには使えそうにない。
まぁ別に人助けは魔法を使わなくても普通にやればマジカルキャンディーは貰えるのだが。
そして私の魔法は『頑張った分の成果が出る』というものだ。最初みたときはどういう魔法かよくわからなくて「なんだこれ?」って感じてしまったし、凛にも軽く馬鹿にされてしまった。けれど割と便利な魔法だ。凛、花陽、私の3人で同じように資源回収をしたり、ポイ捨てされたゴミをゴミ箱に入れるだけでも何故か私にだけ集まるキャンディーの量が多い。最初はどういうことかと思ったがおそらくこれは魔法による効果だ。自分だけ凛や花陽が貰う量より3倍ほど多い。これは効率がいい。それでもにこちゃんのマジカルキャンディーを見たときは驚いた。魔法も確かにすごいけど、あの短時間であんなに集められるということは相当頑張っているのだろう。今度一緒についていってみたい、かもしれない。
それにこの魔法の効果はそれだけじゃないように感じた。…具体的にと聞かれれば全然わからないし定義もわからない、でもなんとなく『失敗しなくなった』感じがしている…気のせいだろうか。魔法少女になってばかりの時、大ジャンプを3人でやっていたが、他の2人は着地時に失敗して頭からぶつけまくったりしていたが真姫は失敗することはなかった。気のせいだと言われれば気のせいのなのかもしれない。けれど人間の時より身体能力や視力だけでなく、何かがかわった気がするのだった。
ことりやにこちゃんと会って別れて、またしばらく元1年生組である私と花陽と凛でしばらく人助けをして、時計の針は16時を指していた。
真姫「なんか、お腹すいてきたわね」
凛「たしかに。」
花陽「あっそうだ。私今日の夕食つくろっか?」
真姫「え、花陽が?いいわね。じゃあ私の家集まりましょう。凛もいい?」
凛「もちろんいいよ。かよちんのごはん食べたいし」
そうやって3人で私の家に集まった。
凛「やっぱり真姫ちゃんお金持ちだよねー」
私はツッコみ役だが、金持ちということは否定できない。
たぶんミューズの中では私が一番お金持ちだった。海未やことりもかなりの金持ちなのは知っているが、私の家計に比べれば大したことなかった。この家はまるで小さなお城みたいだ。ここは別荘の一つだから、いまは誰もいなかった。一度ミューズで合宿に使ったことがある屋敷だ。しかしもう少し貧乏な生活に憧れていたりもした。こういうところじゃ将来、親から医者になることを強制されたりするからだ。
大学も、かなり偏差値の高い私立の医学に行った。医者までの道ももうすぐだ。
私の別荘に目的地を決めてから1分もたたずに到着した。相変わらず魔法少女の身体能力はすごいものだ。
真姫「たぶん、冷蔵庫の中に食材は山ほどあるわよ」
花陽「じゃあキッチンで料理してくるからまっててねー」
凛「凛もかよちんの料理手伝ってくるよ」
真姫「そうねぇ、じゃあ私はとりあえず部屋にいってるわ」
私は1人で自分の部屋に入っていった。
久しぶりにきた別荘の自分の部屋だが、とても清潔でほこり1つもないような部屋だ。ここで飼っている2匹の猫もいた。自分の部屋に入り、急に脱力感が込み上げた。そういえば、魔法少女と普通の人間の切り替えは自由にできるとファヴから聞いたが、特に見た目は変わらないので常に魔法少女でいて問題はなさそうだ。衣装も着せ替えは自由にできる。
2匹の猫が、愛らしい声で私を出迎えてくれた。白猫と黒猫。この別荘で飼っている猫だ。
少し猫と触れ合ってから、勉強机に座っていつも書いている日記を書き始めた。
黒猫が椅子から私を伝って何を書いているんだろうとみていた。やはり猫は可愛いものだ。
しばらくの間、花陽のごはんに期待しながら、凛から貰ったお気に入りのシャープペンシルでずらずらと日記を書いていた。しかし、急にいきなり首に猛烈な激痛を感じた。
え?痛い…なんで?
この痛みは、誰かに刺された?どうして私が?
凛?花陽?いや、その2人以外この別荘には誰もいなかったはず…入った後も鍵はきちんと閉めた…それに魔法少女の身体能力なら人間の力ではびくともしないはず…なんで?
そういえば、この別荘は誰もいないとはいえ雇用人が数人はいるはずだ。それが誰もいなかったのだ。何かが明らかにおかしい。
体がまったく動かない。そして首に走っている激痛はだんだんと体全体に染み渡る。やばい!そう思ったときにはもう遅かった。考える力もやがてなくなり、口から少量の血を吐いた。誰が、誰が…?やがて意識はだんだんと薄くなっていった。にこちゃん………
◇◇◇
◆星空凛
真姫ちゃんは何をしているのだろうか。さっきから大声でかよちんが「ゴハンタケタヨー!」と言っているのに全然出てこない。しかたないから凛が真姫ちゃんの様子を見にいくことになった。この屋敷はとんでもない広さだが、真姫ちゃんの部屋とキッチンはそれほど離れていないはず。それに真姫ちゃんの部屋も覚えていたから、割と部屋まではすぐに辿りつけた。
しかしこの広さならキッチンから呼んでも部屋までは聞こえないか。仕方なく凛はドアを開けた。
凛「真姫ちゃーんごはんはよ来い!」
扉をあけて真姫ちゃんを見たら、どうやら勉強机に伏せている形で寝ている様子だった。
また2匹のかわいい猫が真姫ちゃんの周りで小さくにゃーにゃーと鳴いていた。
凛「寝てるの?はよ起きろー」
真姫ちゃんに声をかけるが、ぴくりとも反応がなかった。爆睡しているのだと思った。顔は、凛の方向からはみえない。まったくしょうがないやつだ。しかし真姫ちゃんの寝顔はあまりみないのでどういうものか気になったりもした。
寝顔をみた。いたってふつうの寝顔だ。ちょっとかわいい。しかしよくよく近づいてみてみると、口から血を吐いているのがわかった。口から…血?頭が混乱した。
凛「……え?真姫ちゃん?真姫ちゃん?真姫ちゃん!」
…意識を失っている?いや、生きていない?……どうしょう!
死んでいる?どうしてどうしてどうしてどうしてどうして真姫ちゃんがなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?死なないでよ死なないだよ死なないでよ死なないでよ!!!!
なんで?どうして?凛は考える力が働かくなり急いでキッチンに戻ろうとした。
しかし部屋を出る瞬間、後ろから不意に気配をそっと感じた。え?
すぐ振り返ると誰かに襲われていることがわかった。凛は襲われている、やばい、殺される…!
東宮填晴です。今回もお読み上げありがとうございます。いやぁ、やっぱり文章かくのって難しいです。作家さんの凄さをつくづく感じますね。