魔法少女育成計画-LoveLive♥wars-   作:東宮

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-μ's-
高坂穂乃果 …いろんなものをしりとりで変えるよ。
綾瀬絵里 …髪をカチンコチンに固めるよ。
南ことり …相手の理性をぶっとばすよ。
園田海未 …水を纏った魔法の矢を放つよ。
星空凛 …猫の体に乗っ取ることができるよ。
西木野真姫 …頑張った分しっかり成果がでるよ。
東條希 …占いで出た結果は絶対だよ。
小泉花陽 …作物が急成長する魔法の肥料を使うよ。
矢澤にこ …みんなを笑顔にさせるよ。

-Aqours-
高海千歌 …駆けっ子ならだれにも負けないよ。
桜内梨子 …ピアノでいろんな音楽を奏でるよ。
松浦果南 …周りの水を自由自在に操るよ。
黒澤ダイヤ …とっても大きな声を出せるよ。
渡辺曜 …水面を猛スピードで駆け抜けるよ。
津島善子 …漆黒の堕天使を召喚するよ。
国木田花丸 …好きな本の内容を相手に伝えるよ。
小原鞠莉 …どんな料理も美味しくできるよ。
黒澤ルビィ …ピンチな時ほど威力が上がる魔法の光線銃を使うよ。


#9 楽しいねウォーターバトル

◇◇◇

◆園田海未

 

もう覚悟は決めていました。相手は敵。和解できるような態度には全く見えません。海未、園田海未は戦闘する覚悟は済ませました。相手がその気なら、こちらも割り切ってさしあげましょう。みんなを守るために。

 

園田海未はミューズが終わって今に至るまで、1つ少し成長したところがあると思っています。それは、割り切ることができるようになったこと。あの時の私はたしかにしっかり者ではあったでしょう。危なっかしい穂乃果を叱ったり、手伝ったり、時にはメンバーも一緒に楽しんだりもして。あのときの私はミューズで一番しっかり者という感じだったと思いますよ。でも、それからしばらく経って学んだ。私だって穂乃果に甘えていたのを知ったのです。それは大学生になってからのこと。穂乃果やことりとは違い遠い遠い大学に入ったとき、そんなに2人に本当の気持ちは伝えていなかったが、そのときは本当に、寂しくて、寂しくて、寂しくて、寂しくて、寂しくて、そんなに寂しい気持ちに溢れかえって泣きそうでした。いや、泣いた。盛大に泣いた。自室にこもり、離れたくない!と、声だけはなんとか抑えつつ部屋中が涙で水びたし、涙びたしになるほど泣き続けていた。親には何も言われなかったし、自分で本格的に考え、悩んで自分のために、自分を思って、最適だと思って選んだ大学かつ、実際に受験に受かったというのに意味がわからないほど泣いていたのですよ。ミューズ解散の時より比べものにならない量です。私は、なんで、泣いたでしょうね。

 

穂乃果とことりの前では泣かなかった。親の前でも、誰の前でもとにかく人には絶対にばれないように泣いていたつもりだった。でも、穂乃果とことりは私の気持ちを完全に読み切っているかのように言った。

穂乃果「海未ちゃん、泣いてばっかじゃらしくない!海未ちゃんらしくないよ!割りきらなきゃダメ!」

ことり「そうだよ、海未ちゃん、海未ちゃんの将来のためにも、私たちが応援してるから!」

もう、その言葉をきいたときは2人に抱き着いてまた泣いてしまった。もうそのときは泣きすぎて体の水分がなくなりそうだった。しかし、なんで私の気持ちがわかったのだろう。

 

相手に気付いた時の相手の距離は約300m、いろいろ考えているうちにだいたい1秒がたち200mばかり進んでいた。ニヤって笑ってみせる。相手は水を操る魔法だ、見ればわかる。お互い水の魔法だ、潮風香るこの浜岸にお互いにあっている戦場だ。新幹線の速さは約時速800km、なら秒速に置き換えれば秒速222km、海未もさきほど走るスピードは図ったが大体そんなものだった。相手の目は殺意に満ちている。さっきから相手は水を不自然に動かして鋭い刃物、日本刀のような形をきれいに作り出している。どうあら相手は本気を出しているらしい。こちらの魔法は「水を纏わる矢」相手は「水を自在に操る」一見これだけみると私のほうが不利に見えるがどうでしょうか。そんなもの戦ってみないとわからないですッ!

 

彼女が一斉に投げてきた日本刀のような水のかたまりをさらりと避けながら私は背に差し込んであった弓を取り出し、素早くクロスさせた両手に持ち右腕を手前に出すように振り上げ矢を放つ。弓道の達人だもの、片手だけで放つ程度の動作など容易いことです。矢は真下とその少し前、そのまた少し前、正面から少し下に正面に正面から少し上と、全部で6本の水矢を放った。この魔法については人助け中にかなりわかったことがあるから戦闘に生かしていきたい。放った矢と水の衝撃で海未の体は浮かびあがる。左足をあげて後ろに退かるように体を浮かばせて、放った矢をすぐに分裂させる。1本の矢は1回で4本の矢に一瞬で分裂する、元の1本の水矢は10回まで分裂できるらしい。またこの弓から発生する水はただの水じゃあないらしい、魔法水だ。蒸発することも氷になることもなく、何かが溶けることもない不思議な透明な水のような液体。これらはファヴからきいていたことだし、実際に先ほど試していた。放っていた6本の矢は一瞬にして6,291,456の矢に増殖し、直後すべての矢を追尾型の魔法にかけて追尾型にさせた。別に弓道をやっているから追尾型にしなくてもあまり意味はない。だからといって別に要らないわけではない。さすがの海未でも新幹線級の速さの人間体という小さな大きさのものに6,291,456本の矢をあてるなんて人間業を通りこして天地雷鳴神でも不可能だ。しかしこの魔法の追尾機能は決して悪いものじゃあない。十五分良い。地面についたと思われた矢は科学的にはあり得ない方向転換で敵のほうへ向いてまた最大限でむかっていったそのくらの速さのものなら余裕で射貫く。相手は自分の周りに竜巻のようなものを発生させている。あの水でできた超巨大な竜巻をこちらに直接ぶつけてくる気でしょう。それでも全くお構いなしですよ。私の矢はあんな竜巻でスピードを落とすようなものじゃない。3291456本の矢は弾幕のように敵を狙っている。矢がゴキブリのようだ。それもあの特殊な魔法水のおかげです。しかしそのときちょうど遠くからよく知っている声が聞こえてきた、穂乃果の声だ、私を呼んでいる、探していたのか。そうだ、そういえばもう18時を過ぎてしまっている。私は遅刻したのだ。穂乃果はこちらに来ている。危ない、ここに来るべきではない。私は思わず「穂乃果ああ?」と返してしまった。しかし私は今戦闘に集中しなければならない。少しでも集中を欠いたら死にます。

そして6291456本の矢が敵に命中した、竜巻回りの全方向からせまってきた矢を敵は絶対によけられない。

大きな大きな爆発、そしてその爆発音が響いた。海未は追跡型にしていた矢に、さらに敵と触れたら爆発が起こる爆発属性を付けたのだ。1本の矢の爆発は軽く人間の首が吹っ飛ぶ程度の威力だが、6291456本の矢がそこで爆発するなら話さなくても話は変わるだろう。竜巻が消滅した。いや、違う。……増えた?敵の周り、半径100mほどのすべての範囲が瞬時に水に変わり大きな大きなドーム型の球体、水の球体になった。敵の本体は水の球体の中心にいる。そこだけに水がないようだ。敵は体じゅうから大量に血を大量に流している。それに比べ私はむきむきむっきーの完全無傷だ。相手はもう放置しておいても力尽きそうだったがそれでも私は決して相手の心臓の鼓動がやむまで気を許さない。相手はしばらくすると自分の体に氷を出現させ自分の傷を覆うように氷で体をカバーしていた。なるほど、この球体をつくった理屈も理解できた。相手は水、液体だけじゃなく水蒸気や氷、またその状態変化も自由に操作できるらしい。ここまで自由度が高いとは驚きだ。私も一度そういう魔法は使ってみたい。ここは海辺なので湿度も高い。そして何より相手のいる場所が海の上、()()()()()()()()()()()大きな波にのっている。波もほとんど氷状態になっていた。球体の中にあったものだからそれに気づくのが遅れた。そういえばこちらに向かってくるとき水面を走っていたのは自分の歩く水面を凍らせていたのか。

よく私の最初の一撃に耐えてくれた。さすが魔法少女だ。私を殺そうとするだけの実力はあるようだ。だが残念、正義は悪には勝てないのです。もう私、次、必殺技、出しちゃうんで。

 

手もちにやった矢はあと4本あった。ここに来る前、もしもの時戦いがないかと想定し、10本ほど矢を持ち込んできていたのだ。名目は護身用としていたが、こういう状況になれば戦わざるおえない。

弓の弦に4本の矢をあて瞬時に16本の矢に分裂させた、そのほぼ同時に弦で空中に水でハート型の輪っかをつくった。魔法水ならしばらくの間だけだが、重力を無視し形を保たせることができる。だから空中に魔法水でわっかをつくることもできるのだ。相手の魔法には叶わないがそれでも割と器用に使える。その輪っかの縁に手持ち用に1本と中心用の1本を除いた14本を綺麗に入れた。そして叫んだ。

 海未「ラブアローシュート!!!!」

これが私が絶対この戦いで出したかった必殺技、ラブアローシュートだ。声をあげながら同時にハートの中心に1本に1本の矢を放った。完璧だ。ハート型の水矢はドリル状に相手を追跡していった。そしてまたその矢を最大限に分裂させた。そして次に属性追加、今度は爆発属性ではなく雷属性を加えた。1本の矢には1つの属性しか与えられないが、爆発より雷のほうが有効だと雷属性とは電気を纏っている属性と思われがちだが、この場合はそんなものではない。あたった瞬間そこに超威力の雷が落下するのだ。ことりと穂乃果も私を見ていた。そして攻撃が敵に命中しようとしていた………え?

足が、、動かない。ふと見れば足が激しく氷に覆われている。どんどんその氷は全身を覆うと大きくなっていった。私は重要なことを見逃していた。あの敵は()()()2()0()0()m()()()()()()()()()()()。つまり操作範囲が半径200mまでなのだ、球が発生したとき、私と球までの距離は約10mほどとあまり距離は離れていた。それでも私は攻撃するため、引かなかった。これが悪かったのだ。相手は攻撃を受けてからもこちらに近づいてきていた。そして私がその敵中心半径200m範囲に入ってしまった。だから私の()()()()()()()()()()()()、恐らく血液も含めて全部、固まってしまったのだ。相手の魔法はそれらを自在に扱う。肉体を内側から凍らせることも可能だったのだ。迂闊だった。気づいたときにはもう足が凍っていて遅すぎた。そのまま考える間も動く間もなく、呼吸もできなくなり激しい痛みが走りそのまますぐに私の全身は氷漬けにされてしまった。

 

 

 

「えっ」

 

…何が起きたのかわからなかった。が、いつのまにか私は意識を取り戻していた。それと同時に声がきこえて、さらに鼓膜が破れそうなくらい大きい雷が落ちた。穂乃果でもことりでもない、敵の声だった。敵が海未として対面して初めて聞いた。私はいま意識があることにわけがわからなかったが、敵をみると、そこには雷の落ちた跡で焼け崩れた黒いかたまりがあった。…敵の、遺体だろうか。

 

ことり「海未ちゃああん!」

ことりがこっちにきた。翼を生やして飛んで、こっちにきている。

ことり「海未ちゃん、無事でよかった!よかった…よかった…」

ことりちゃんが私に抱きついて涙を流していた。私は無事だったのか。

 海未「えっ…と、その…あ…ありがとうございます…」

ことり「よかった……海未ちゃんがいなくなったらことり…ことり…」

 海未「私、、なんで、、助かったんです?その、もう、し、死んだかと…」

思っていたことがやっと口にでた。呼吸はもう正常にできている。

ことり「私が魔法で、穂乃果ちゃんからあの子に理性を移動させたの」

ことりの魔法「理性をぶっとばす」それで、穂乃果から敵に渡したのか。

理性を敵に渡した。それで何か変わるものなのだろうか。

ことり「なんかあのひと、操られているように見えたから…怒りの感情とか見えないし、だから1回やってみた。近くにいるほのかちゃんで。私の理性をあげると戻すのできないから…。そしたら、敵の人がなんか目覚めるような態度になって、「え?」って声あげてまもなく海未ちゃんの攻撃を全身で受けてた」

私の攻撃...?ラブアローシュートのことか。

ことり「それで、海未ちゃんが氷でかたまってたんだけど、攻撃あてたら氷がなくなって、それで…」

……なるほど、大体把握した、私が敵に殺されそうになったところ、ことりがサポートをして助けてくれて、敵を殺した。敵が死んだことにより、魔法の効果が解除され、凍っていた私の肉体が元の状態に戻ったのか。おそらく、あの魔法は敵の意思で操作していた。だから、敵が死んだことにより意思が失われ魔法の効果が消えた。ことりに運良く助けられただけで、魔法の効果が消えていなかったら私は確実に死んでいた…。少し私の体が小刻みに震えた。背中にあった予備の矢はまだ残っていたようだ。

海未「あの、それで、穂乃果はどこに?」

ことり「下にいるよ、1回こっから降りよう」

そして私とことりで砂浜に降りると、そこには石垣によしかかるように這いつくばっている穂乃果がいた。

 

まるで病気の子動物のようにぐったり寝そべりながら動いている。

子動物…それは、猫みたいだ。そして私よりずっと辛そうにみえた。

海未「穂乃果!?大丈夫ですか?」

ことり「理性ないとこうなるから…たぶん、大丈夫だと思う」

そんなものなのだろうか。理性がないとこうなるのか。しばらくすると穂乃果がうずくまった姿勢になった。

すると猫のようににゃあにゃあと泣きながら、大量に涙を流し始めだしたのだ。

穂乃果「真姫ちゃん…真姫ちゃん…」

真姫ちゃん?懐かしい響き。ミューズのメンバーの子だ。作曲の才能があって、私より頭もいい。でもどういうことだ、なんで真姫ちゃんの名前が…そしてなんで泣いている?理性が失われると、こうなるのか。ひょっとして、穂乃果は真姫ちゃんのことが好きだったのか?私や、ことりより?いや…それはないだろう。

なんで?

ことり「……え?なんか…」

ことりもずいぶん戸惑っているように見えた。私はそれに追い打ちをかけた。

 海未「ことり、これでも大丈夫なのですか?」

ことり「い、いや。なんか、前とちがう。おかしいよ」

泣き声はどんどん大きくなっていく。ことりは前と違うといった。ではかなりまずい状態だ。心配の気持ちであふれかえっていく。

ことり「と、とりあえずことりと海未ちゃんの理性を少しずつ穂乃果ちゃんに渡してみる」

なるほど、ことりの魔法はそういう仕組みになっているのか。ことりが魔法をかけると、少しだけ私の考える力が鈍ったように感じた。これが理性か。

穂乃果が正気を取り戻したように見えた。そして穂乃果がつぶやいた。

穂乃果「海未先輩と、ことり先輩……?」

__その時とてつもない違和感が頭によぎった。

 海未「…は」

ことり「…は」

私とことりは同じ反応が口にでた。威圧をかけるような意味じゃなく、意味不明という意味あいでの言葉だ。

単純に呼び方が違っただけではない。理由はわからないが、穂乃果にとてつもない違和感を。

ことりも同じことを感じたはずだ。そして私は、思わず穂乃果の前に立ち、真剣な表情で言ってしまった。

 

 海未「…あなたは、誰ですか?」

 

 

 

 

 

 

 




東宮です。今回は長めですね。お読みくださりありがとうございます。次回もよろしくお願いします。
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