SPECIALな冒険記   作:冴龍

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後輩達の挑戦

 雲一つない月明かりが夜を照らしている空を一匹のドラゴン――アキラを乗せたカイリューが飛んでいた。

 数日前にあったロケット団との遭遇やゴールドとの出会いは、これからこのジョウト地方で本格的に戦いが始まる前触れなのをアキラに強く意識させる出来事であった。

 その為、今回彼はあることを確かめにある場所へと向かっていた。

 

「見えて来たな」

 

 そう呟いた直後、飛んでいたカイリューは高度を下げていく。

 眼下に広がる森――ジョウト地方最大の森”ウバメの森”。

 既に何回か新たな手持ちを探す下見などの様々な理由も兼ねて訪れているが、やはり気は抜けない。神経を尖らせながら、彼らはウバメの森にある月明かりが差し込む少しだけ拓けた場所に静かに着地する。

 

 周囲は木々の影に隠れて暗かったが、彼らが降りた場所は月明かりが差し込んでおり、昼程とまではいかないがそれでも周囲よりは明るかった。

 そして彼らの視線の先には、零れ光に照らされたどこか幻想的な小さな祠があった。

 

 最終決戦の地、ウバメの森の祠。

 何かおかしい雰囲気があったら大人しく引き下がることも考慮していたが、今回も異変は感じられなかったのでこうして降りたが、相変わらずの静けさであった。

 だけど、この森がジョウト地方で起こる事件の最後を締め括る戦いの舞台となることを考えると嵐の前の静けさにも思えた。

 

 ある程度周囲の気配に注意を配っていたアキラは、五感に意識を集中させて改めて確認する。

 この祠付近には、ヤナギがセレビィを待ち伏せしている記憶が有ったが、()()する程の気配は感じない。

 突発的な出来事に気を付けながら、アキラはゴールドに会ってからの数日間を振り返る。

 

 あの後、アキラはゴールドを連れてオーキド博士の元へ戻ったが、ゴールドは自分なりのポケモンとの関係をオーキド博士に伝えた上で土下座をしてまで改めてポケモン図鑑を譲ってくれるのを頼み込んだ。

 オーキド博士も、そこまでしてでも欲する姿よりも彼にとってのポケモンについてハッキリと言葉にして伝えたことが大きかったのか、少し根負けする形ではあったが納得した上でゴールドに新型のポケモン図鑑を譲った。

 それからゴールドが探しているリュックについてもたんぱん小僧のゴロウ曰く、ロケット団がオーキド博士のリュックと間違えて奪ったのではないのかという話を聞き、四人はキキョウシティの警察署に戻った。

 目的はアキラが突き出したロケット団から話を聞く為だ。

 

 少し手間取ったが、ゴールドのリュックを盗んだのはアキラが突き出したロケット団の仕業なのとリュックは目的の物では無かったので捨てたと言うことを彼らは聞き出した。

 具体的にどこら辺に捨てたのかも聞き出し、四人は手持ちポケモンも総動員して何とか川の近くに無造作に捨てられていた彼のリュックを見つけることが出来た。

 彼にとっての大きな悩みが無くなったお陰で、その後ゴールドはポケモン図鑑を手に旅立って行った。

 

 この世界で今後起きるであろう出来事の記憶が完全では無いのとズレが生じる可能性はあれど、ゴールドがシルバーを追い掛け始めたのだ。

 レッドの時と同様に常にゴールドの現在地を把握することは難しいが、彼の現在地や起きる事件次第である程度は把握出来る。

 他にも見回りをしたり、新聞などからも些細な情報を仕入れることも忘れない。いざとなれば地球を丸一日で一周出来るカイリューがいるのだから、移動にも全く困らない。

 なので、アキラは久し振りに祠にやって来たが、今回も特に何も無いみたいだった。

 

「………」

 

 そろそろ引き上げるべきかとアキラは思っていたが、目の前にある祠の中がどうなっているのか気になってきた。

 通常、祠の中は神様の分身とされるものが置いてあるものだ。だが、この祠の場合はセレビィがいる別の空間への入り口になっている。

 普段から祠はそうなっているのか、それともセレビィが来る時や何かしらの条件を満たした時なのか、果たしてどちらなのか。

 

 確かめる機会は以前からあったが、罰当たりな行為をするが故に少し躊躇いがあったので一度もやらなかった。

 だが今は、ゴールドが図鑑を託されて本格的に動き始めたのだ。今日ここにやって来たのも先を考えて確認しに来たからだ。罰が当たろうと今日は念入りに確認し直した方が良いだろう。

 

 月明かりに照らされた祠、静寂と相俟って神秘的な時間が流れていたが、カイリューを伴いアキラは祠のすぐ目の前まで歩み寄る。

 単なる罰当たり以上にセレビィがいる不思議な空間に繋がっている可能性も頭に入れて、彼が慎重に祠へ手を伸ばした時だった。

 

「何をしているのかしら?」

 

 呼び留める様な声を耳にして、アキラは伸ばしていた手の動きを止める。

 隣にいるカイリューは既に顔を声が聞こえた方に向けている。その目は警戒の色を帯びていたが、表情はそこまで露骨に敵意を滲ませてはいない。

 

「――神様が本当にいるのか確かめたいからです」

 

 ()()()()()()()()()()を返しながら、アキラは振り返る。

 視線を向けた先には、僅かな月明かりに照らされたことで白銀っぽく見える長髪を揺らした女性が一匹の小さな黒いポケモン――アキラの記憶と近年の研究から明らかになった新しいイーブイの進化形であるブラッキーを伴い、森の中にある木の一本に体を預けて立っていた。

 

「罰当たりね。度胸試しのつもりなら帰った方が良いわ。祠の神様は怒ると怖いわよ」

 

 女性は普通の人なら誰でも言いそうな罰当たりな行為を咎める主旨の内容を口にする。

 確かに祠の神様であるセレビィは伝説のポケモンだ。怒ったら怖いかは知らないが、かなりの力の持ち主なのは間違いない。

 どこからか黒い姿の鳥ポケモンが飛んできて近くの枝に留まるが、アキラとカイリューは目もくれず、暗い森の中から薄らと姿を見せた女性に顔を向ける。

 

「――自分のトレーナーとしての実力には、自信が有ります。それに――」

 

 一息間を置き、アキラは口を開いた。

 

「もしその神様が挑んで来たら、逆に返り討ちにするつもりですから」

 

 止められるものなら止めて見せろ。

 穏やかな口振りではあったが、まるで己の力を過信した傲慢なトレーナーみたいな挑発めいた言葉をアキラは口にする。

 

「…とんでもない罰当たりね」

「罰当たりなのは自覚しています。ですが…噂ではその神様が、()()()()()()()と聞いたら、トレーナーとして興味の一つや二つ……出来れば捕まえたいな何ておも――」

 

 次の瞬間、アキラはカイリューに乱暴且つ地面に押し付けられる形で伏せられた。

 それと同時にドラゴンポケモンは真横から襲ってきた黒い鳥ポケモンを振るった腕で弾き飛ばし、続けて飛んで来た目に見えない衝撃波も全身を包み込む”しんぴのまもり”による立体的な光りの壁で防ぐ。

 そして壁が消えると同時に攻撃が放たれた場所へ向けて口から青白い冷気の光線である”れいとうビーム”を放つが、森に隠れていた存在は飛び出す様に避けると、女性とカイリューに殴られたポケモンと並ぶ様に着地するのだった。

 

「ちょっとイツキ、何をやっているのよ」

「うるさいなカリン。完全に気付かれていたんだから仕方ないだろ。それにカリンだって不意打ち失敗しているじゃん」

 

 出て来たのは、ポーカーフェイスの様に無表情なポケモン――せいれいポケモンのネイティオとピエロまではいかなくてもまるで喜劇を演じる様な服装を纏った青年だった。

 カイリューは空気が震える程の大きな声で威嚇の意図も兼ねて吠えるが、二人と彼らが連れているポケモン達は動じることは無かった。

 相手がそれなりの実力の持ち主だと見たドラゴンポケモンは、アキラを伏せさせる為に屈めていた体を起こして反撃の為に動こうとする。

 

「いててて…リュット、ちょっと待て」

 

 抑え付けていた手が離れたことでうつ伏せに倒れていたアキラは、起き上がりながら今にも突撃しそうなカイリューにストップを掛ける。

 このまま止めずに暴れさせても良いが、少し確かめたいことがあるのだ。顔や体などに付いた草や土を払い落として、アキラは目の前の二人を見据える。

 連れているポケモンと外見から女性が何者なのか察した彼は、敢えて挑発染みた言葉を口にすることで彼女の出方を窺ったが、まさか伏兵まで引き摺り出せるとは思っていなかった。

 

 イツキとカリン

 

 もう元の世界で読んでいた頃の記憶は薄れ気味ではあるが、この世界では四天王では無くてヤナギが野望の為に直々に鍛えた配下のトレーナーであることはアキラは記憶している。

 前からこの場所を訪れた時はヤナギやロケット団どころか、何も関係無さそうな普通の人すら見なかったが、まさか今日この二人がいるとは思っていなかった。

 恐らく時期的に自分がここにやって来たのと似た様な理由――計画の本格化が近いなどの理由で祠の警備か何かだろうが、このタイミングに彼らがいることは予想外だった。

 だけど仮面の男ことヤナギと直接対峙するよりは遥かにマシなので、アキラはこの状況をどうするか頭を働かせる。

 

 彼らはヤナギの悪事に加担してはいるが、それでもわかっている範囲ではロケット団がやる様な社会的に犯罪とされることは現時点ではやっていない。なのでここで打ち負かしたとしても、前のロケット団の様に突き出すのは無理だろう。

 寧ろ並みのトレーナーより強い弟子を倒す存在がいることをヤナギが知って、今後の警戒を強める可能性もある。

 ならばこの場でアキラに出来るのは、面倒を避ける為にもさっさと逃げるか、返り討ちにしてから退散するかのどちらかだが――

 

「アンタ、祠について何か知っているみたいね。どこまで知っているんだい?」

 

 ウバメの森の祠に関する伝承について、イツキとカリンは一般に知られている以上のことを知っている。その為、さっきの話し振りから彼は祠に関して深く知っている人間だと二人は見ていた。

 どこまで祠に関する情報を持っているのかカリンはアキラに尋ねるが、彼は別の事に意識を向けていたのか特に反応しなかった。

 そんな彼の態度にイツキは苛立ちを見せるが、アキラが腰に付けたモンスターボールに手を伸ばす仕草が見えた瞬間、彼は声を上げた。

 

「ネイティオ”サイコキネシス”!」

 

 ネイティオが目を見開くと同時に念の衝撃波が迫るが、アキラとカイリューは同じ方向に体を跳ばして避ける。

 だが足が地に着くか着かないかのタイミングで、どこからか再びヤミカラスがアキラに襲い掛かって来た。体勢を立て直す暇を与えない二段構えの連続の攻撃にカイリューは対応しようとするが、仕掛ける前に別の影がヤミカラスを弾き飛ばした。

 

()()()()()()。負けた後のことは気にしないで、思う存分戦うんだ」

 

 先に繰り出してヤミカラスを殴り飛ばしたバルキー、続けてモンスターボールから出したヨーギラスとドーブルに呼び掛けながら、アキラは三匹をイツキとカリンのポケモン達と対峙させる。

 さっきまでアキラは”逃げる”か”戦う”かのどちらを選ぶか考えていたが、今の攻撃と二人の様子から見て、逃げてもどの道ヤナギに情報が渡るのと()()()()から後者の”戦う”ことを選んだ。

 後輩の三匹が前に出たのを見て、アキラの意図を察したカイリューは不満気ながらも彼の後ろに下がる。

 

「何そいつら? 僕達相手にカイリューを使うまでも無いってこと?」

 

 カイリューと比べれば、一目で遥かに実力が劣っているポケモン達が前面に出るのを見て、嘗められていると感じたイツキは更に苛立ちを募らせる。

 その選択を後悔させてやると意気込み、イツキの意図を察したネイティオが動こうとするが、同時にヨーギラスは口を大きく開いて悲鳴の様な不快音である”いやなおと”を放つ。

 夜の森の中なのも相俟って、酷い睡眠妨害とも言える音にイツキとカリンは勿論、彼らのポケモン達も足を止める。

 その隙にドーブルは”でんこうせっか”、バルキーも”ものまね”でそれを真似て、横に回り込むとカリンのブラッキーとヤミカラスにそれぞれ攻撃を仕掛けてダメージを与える。

 

「っ! やってくれたわね!」

 

 すぐさまブラッキーとヤミカラスは反撃を開始し、先手を仕掛けた二匹も応戦する。

 残っていたヨーギラスは、”いわおとし”の要領でどこからか引っ張り出した自分の体と同じくらいの大きさの岩を投げ付けるが、ネイティオは”ねんりき”で砕く。

 

「余裕ぶっこいてカイリューじゃなくてヨーギラスで挑んだことを後悔させてやる」

 

 ネイティオは一瞬だけ()()()()()()と、ヨーギラス目掛けて突進する様に滑空する。

 アキラは反撃を伝えていたが、勢いと威圧感にヨーギラスは気遅れて反応が遅れてしまい、避けるので精一杯だった。

 最近はシロガネ山で親のバンギラスと再会する機会もあったお陰で気持ちは持ち直しつつあったが、()()()()()()()()になるとどうしても動きが一歩遅れてしまう。

 

「”すなあらし”だギラット」

 

 ヨーギラスは迫るネイティオに背中を向けると、背中の孔から砂混じりの風を噴射する。

 嵐と言うよりは砂掛けみたいな規模ではあったが、それでも砂混じりの強風はネイティオを怯ませて後退させるだけでなく、後ろにいるイツキも巻き込んで一時期的に戦況から目を離させる効果も発揮する。

 チャンスとばかりにヨーギラスは口を大きく開けて噛み付こうと飛び掛かるが、咄嗟にネイティオが振るった翼に叩かれてしまう。

 

「弱い癖にウザいな。大人しくやられろよ!」

 

 目に入った砂で涙目になりながらもイツキが怒りの声を上げ、呼応するかの様にネイティオは念の力でヨーギラスの体を引き寄せて踏み付ける。

 だが、運良くうつ伏せに倒されたお陰で、すぐにヨーギラスは先程の様に背中の孔から”すなあらし”を再び噴き出して、顔に砂を浴びたネイティオを下がらせる。

 

「狙いを絞る必要は無い! どこでも良いからもう一度”かみつく”!!」

 

 起き上がったヨーギラスは口を大きく開けて、アキラの言う通りに足先でも何でも良いから怯んでるネイティオに噛み付こうとする。

 ところが、何の前触れも無く突如としてヨーギラスは何か攻撃を受けたかの様に体を弾き飛ばされてしまう。

 

「なに?」

 

 これにはアキラは驚きを隠せなかった。

 確かに自分の目は、どれだけ鋭敏化してもエスパータイプを始めとしたエネルギーが関わる技などの予備動作を正確に見抜くことは難しい。

 だが、どんな攻撃でも何かしらの動きや前兆がある筈だ。なのに今ヨーギラスの身に起きた異変は、本当に全く前触れも無く起きたので理解出来なかった。

 

「あははははは! 何で攻撃を受けたのかわからないって顔だね?」

 

 この戦いが始まってから余裕まではいかなくても、平静を保っていたアキラが初めて見せた動揺にイツキは気を良くする。

 アキラは難しい表情を浮かべていたが、焦らずに様々な可能性をすぐに考える。

 しかし、ネイティオが使える技について代表的なエスパー技以外は全く憶えていないのと、この世界でもちゃんと纏められていないので判断が付かなかった。

 

「呑気に考えている余裕なんて無いぞ!」

 

 調子が出て来たのか、ネイティオは臆しているヨーギラスに襲い掛かるが、横から飛んで来た一筋の青白い光線を受けて体の一部が凍り付いた。

 イツキは驚くが、ヤミカラスと戦っていたドーブルが手にした”まがったスプーン”をネイティオに向けていた。どうやらヤミカラスを一旦吹き飛ばしている隙に、スプーンを経由して”れいとうビーム”を放ったらしい。

 

「ギラットは俺が見る!! ブルットはそのままヤミカラスの相手を! バルットは”いわくだき”でブラッキーにガンガン仕掛けろ!」

 

 自分は動きがぎこちないヨーギラスを集中してサポートすることを決め、アキラは少し離れたところでカリンのポケモンと戦っている二匹に最低限の方針を伝える。

 ドーブルとバルキーは、師と仰いでいるのが揃って頭が良いのとアキラの手持ち特有の戦い方を身に付けているので、事細かく伝える必要性は薄いからだ。

 

 現にドーブルは、今ヨーギラスを手助けした様に野生の頃と変わらず、自分で考えて独自の判断を下して動ける。

 ナツメから貰った”まがったスプーン”をまるで魔法の杖の様に操り、多彩な技を繰り出してヤミカラスだけでなく余裕もあればブラッキーも巻き込む形で翻弄する。

 与えるダメージはそこまででは無いが、ヤミカラスやブラッキーの動きを乱すには十分で、バルキーも隙を突く様にブラッキーを中心に攻めていく。

 しかしカリンも負けていなく、すぐに”どろかけ”で攻撃と同時に妨害を行うなど、一進一退の攻防が続いていた。

 

「”つばさでうつ”!」

 

 タイミング良く伝えられたカリンの指示に従い、ヤミカラスはドーブルの隙を突いて、自身の小さい翼を強く打ち付ける。

 素の能力があまり高くないえかきポケモンにとって無視出来ないダメージだったが、ドーブルは”まがったスプーン”をどこかに仕舞うと、その身を大きな体格――ミルタンクへと”へんしん”させる。

 先程とは一転して、巨体に似合わない素早い動きで両腕を振り回すパワー重視の戦い方に切り替えるが、ヤミカラスは軽やかな動きで躱して距離を取り続ける。

 埒が明かないと見るやミルタンクは、周囲に転がっていた先程ヨーギラスが投げ付けてネイティオに砕かれた岩を拾って投げ付けるも、それさえも避けられる。

 

「”だましうち”」

 

 もう一度石を投げ付けようとしたが、戦っていたバルキーと距離を取ったブラッキーは、完全に無防備を晒していたミルタンクの背を後ろ足で蹴り付ける。

 その威力と衝撃に、堪らずミルタンクの姿勢は崩れて元のドーブルの姿に戻ってしまう。

 すぐにバルキーが割り込んでブラッキーを蹴り飛ばすが、能力的に打たれ強いブラッキーはあまりダメージを受けていないのかすぐに立ち直る。更に間髪入れずに”でんこうせっか”で逆襲までしてきた。

 

 ダメージを与えることは出来ているが、思っていた以上に堪えていないのと敵の反撃が強い。

 バルキーとドーブルは、このまま攻め続けては疲弊するのは自分達だと判断して、一旦アキラの足元まで退く。

 それを見たヨーギラスも合流する様に大急ぎで下がり、三匹は塊になって構える。

 

 じりじりと迫って来るイツキとカリンのポケモン達に対して、三匹は緊張で体を強張らせながら備える。

 そんな彼らの後ろ姿と敵の様子をアキラは交互に見て、()()()()でこの状況から逆転するにはどうすれば良いのかを考えるのだった。




アキラ、ウバメの森でイツキとカリンとの戦いを始める。

戦おうと思えば出来ましたが、今回はカイリューも納得の上で下がっています。
次回も後輩三匹の奮闘になります。
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