やっとこの短編を終わらせられる。
更識家を手に入れた簪ちゃんから報酬をもらってIS学園に普通に侵入できた。
「世の中は物騒なのによく学祭なんてするよね」
俺は隣にいる簪ちゃんに言うが黙ったままだ。
「……貴方はここで何がしたいの」
「観光さ、天下のIS学園には一度くらいは行きたいものさ」
これは建前である。
オータムが失敗するものをより成功に近づけるためのものだ。
それを成功すれば最高の嫌がらせにもなる。
「それとこれを学園の端末を管理しているところに置いてくれないかい?」
簪ちゃんに小さな箱を渡す。
「これをどうするの」
「君の子にやらせるんだよ、君がやれば早くても遅くても俺の仕業だと気づいてしまう」
「そう」
そう言って箱を受け取りポケットにしまうのを確認した。
この行動を見て彼女はまだ自分側だと決めつける。
「それじゃ、俺は用事があるからこの辺で」
俺が向かうのは倉庫で行われることに加担するだけ。
侵入とかは考えず正面の扉から入って行く。
「やぁ、一夏君大変そうだね」
白式を奪われた一夏君が転がっていた。
「折原さん」
一夏くんは驚いている俺がいる事に驚いている。
この時、俺は笑っているだろう。
「酷いありさまだね」
そう言ってアラクネを見る。
「アレに君の白式が奪われたのかい?」
「だ、駄目だ! 危険ですよあいつは!」
声を張り上げるが俺の目的は違う。
「それは大丈夫さ」
俺は隠し持っていた拳銃を取り出した。
俺は今まさに最高に笑っているだろう。
笑わずにいられない。
「俺は君を殺しに来たんだから」
そう言って転がっている一夏君の額を撃ちぬいた。
そう言って俺はアラクネの操縦者に言った。
「死体を回収して処分してくれよ」
そう、彼も化け物の一種だからね。
「っち、スコールの命令がなきゃお前を始末できたのによ」
そう言って死体を回収したオータムを見て俺は別れを言う。
「今日の仕事は終わったんだ、早くお互いここから離れようか」
誰かが来る前に。
始末しないといけない物が増えてしまう。
今日はなんていい日なのだろう。
化け物を一人この手で殺せた。
だが、その興奮は数秒で無くなった。
「でも、アイツを殺さないとなにも変わらないな」
條ノ之束を殺さないと何も解決しない。
そう思ってしまうと先ほどまでの興奮は消えてしまった。
ただ、雑草を除去しただけだ。
それだけではまだ終わらない。
それでも嫌がらせをできたと思えば楽しいものだ。
次の準備を整えないといけない。
残り少ない話でどうやって決着するのかは決まっているのだからね。